中村ゆりか

【中村ゆりかインタビュー】俳優として責任持ってカメラの前に。

自身初の写真集『Over the moon』を発売したばかりの女優・中村ゆりか。『賭ケグルイ』など映画・ドラマ多数に出演する彼女に写真集のこと、そして女優としての取り組みで心がけていることを伺った。(撮り下ろしフォト)

中村ゆりかは、ドラマ化、映画化された『賭ケグルイ』では私立百花王学園・生徒会書記・五十嵐清華(いがらしさやか)役を演じているほか、2020年にドラマ「女子高生の無駄遣い」(テレビ朝日系)で初のコメディーに挑戦。さらに、ドラマ「ギルティ ~この恋は罪ですか~」(読売テレビ・日本テレビ系)で冷酷な悪女・及川瑠衣役を演じ、強烈な存在感で大きな話題を呼んだ。

自身の誕生日でもある3月4日に発売された『Overt the moon』は、初の写真集ということで中村自身が企画書を作成し、制作チームにコンセプトイメージや撮影シチュエーション、衣装やヘアメイクのアイデアを提案するなど、その華奢な風貌からは想像できないほどの情熱とチャレンジ精神を持って作り上げたもの。

“とても幸せ”“とてもうれしい”という意味を持つタイトルの『Over the moon』も、幼い頃から月が好きだった中村が、本作も「暗闇に輝く月の光のように、触れた方に少しでも癒しとぬくもりを与え、そして幸せや喜びを感じてもらえたら」という想いを込めて名付けた。

飾らないナチュラルな表情から、映画のワンシーンのように引き込まれる表情まで次々と違う顔を魅せるのは、さすが“怪演”女優。中村本人も徹底的に“表情”にこだわって撮影に挑んだカットの一点一点は、見る者を虜にすること間違いない。彼女の“究極の瞬間”を、数々の広告写真、雑誌の表紙、大ヒット写真集などの撮影を手掛ける人気フォトグラファー・中村和孝が切り取った。

中村ゆりかインタビュー

中村ゆりか

中村ゆりか

■温かい気持ちになってもらえるように。

-お誕生日の3月4日に初の写真集が発売されます。今の率直なお気持ちをお聞かせください。

中村ゆりか
以前から写真集を出したいという気持ちはすごくあったのですが、今回このタイミングかなと思いました。それはこれまで培ってきた表現方法や、お芝居でいろいろ勉強してきたことをここで一度写真集という形で切り出してみたいと思ったからです。24歳の今の私ができることを今回の写真集では引き出せたと思います。

中村ゆりか

-今回、中村さんご自身が企画書を作成されたということですが、たとえばどういった内容の企画書だったのでしょうか?

中村ゆりか
写真集については、思い描いていた自分のイメージやコンセプトはなんとなくあったんです。それを文字に書き起こしてみました。
今の世の中の状況では、皆さん、孤独な気持ちを抱えがちなことが多くなっていると思いますが、誰かが傍にいるだけで、温かい気持ちになって、ホッとできる。私自身のそういう経験もふまえて、誰かの気持ちに寄り添えるような、寂しい気持ちに寄り添えるような雰囲気を出したいというコンセプトです。
その中で、いろんな表情を見せていけるように、そしてそれを生かせるように、衣裳やヘアメイクのバリエーションも事前のイメージをスタッフと共有して進めていくようにしました。

-寂しい気持ちに寄り添ってということですが、例えばどういうカットなのかご紹介ください。

中村ゆりか
どれかのカットというよりは、写真集全体的にそういう思いを込めています。そして1ページ、1ページそれぞれのバランスも初稿のギリギリまで相談させていただきました。
表情もちょっと筋肉が緩んで、優しくホワっとした表情が大事だと思って、作り込むというよりも、その時その場で感じた表情を心がけて撮影に臨みました。
写真集を手にとって見てくださる方に温かい気持ちになってもらえるように。

-温かい気持ちになってほしいというコンセプトは、タイトルの『Over the moon』にも込められていますか?

中村ゆりか
そうですね。“Over the moon”というタイトルは、もともとは自粛期間中、私自身、ドラマなどいろんな撮影がストップしてしまって寂しさを感じていた時に、SNSに投稿した自分で作った動画のタイトルだったんです。それは「一人でも寂しくないよ」っていう気持ちをみんなと共有できたらいいなって思ったからです。
そして、今回の写真集の話が決まった時にこのタイトルを思い出したんです。私の写真集が、世の中の人の心を温めるいろんなことのうちのひとつになれたらありがたいなって思いを込めてこのタイトルにしました。

■居心地が良い撮影でした

-撮影にあたってフィジカル面で取り組まれたことはありますか?

中村ゆりか
ジムに行って鍛え上げるということはしなかったんですけど、今回は肌見せにチャレンジしようってこともあり、スキンケアは気をつけました。ストレッチも毎日やるようにして身体を柔らかくすることも心がけました。

-撮影中のことで印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

中村ゆりか
カメラマンの中村和孝さんは優しくて雰囲気が柔らかいので、撮影中はとても居心地が良かったです。
そして、その中村さん以外はほとんどが女性の方でした。そのせいか、自然と溶け込めて安心感もありました。ひとりひとりに身を委ねられる信頼関係もあって、とてもよいチームワークを築くことができたのがとても嬉しかったです。
あと、女性が多いと、女子トークが弾んでしまうこともありましたね(笑)
夜は夜で、次の日の撮影に向けての段取りについて、ヘアメイクさんやスタイリストさんと話し合ったりもしました。泊りがけの3日間の撮影期間の中で。

-その時は中村さんも自分の意見を言ったりされたんですか?

中村ゆりか
はい。その日の振り返りをしつつ明日のロケーションはこうだから衣裳はこれを取り入れてみようとか提案したりしました。
たとえば、今回初めてエクステを付けたんですけど、それもいろんな一面を見てもらいたいという思いからの提案なんですが、最初用意していただいたエクステは腰の長さだったんです。でもそれを似合うような長さに前日にカットしたりとか(笑)

-女性のスタッフが多いと段取りが決めやすいというのはありましたか?

中村ゆりか
そうですね。もともと他の現場でもお世話になっている方なので、すごく意思疎通がやりやすくて、信頼関係もありました。
私もスタッフもどんどんプラスしていきたい、もっと良い方向に進めていきたいという思いの方が強かったですし、撮影中はとても盛り上がってました。

中村ゆりか

■俳優として常にしっかりと責任を持ってカメラの前に。

-以前のインタビューで、演技のお仕事は今の事務所に入られてからその楽しさがわかってきたとおっしゃっていましたが、今の中村さんにとって、俳優というお仕事にはどう取り組んでられますか?

中村ゆりか
常にしっかりと責任を持ってカメラの前に立たなくちゃと思っています。
これは日本の特殊なスタイルだと思うんですけど、ドラマ撮影で流れ作業になってしまいがちなところがあるんです。台本が上がってきて、それを読んですぐに撮影に入って、それが終わったらすぐに次の作品に切り替えなくちゃいけないという流れ作業に。
そうなると、ひとつひとつの作品が大事にされていないというのを感じてしまって、ちょっと寂しい気持ちになるんです。
せっかく思いを込めて書いてくださった脚本、照明部さん、録音部さん、撮影部さん、いろんな役割を持ったスタッフさんたちがひとつの作品に携わっているので、私もしっかり責任を持ってカメラの前に立たなくちゃいけないなっていうのは常に意識しています。
そうして出来上がった作品を見ていただいた方から、「良かったよ」とか「新しい一面が見れて次への期待が高まった」とか、そういう嬉しい言葉をいただけるとすごく励みになりますし、やって良かったなって思います。そういう言葉をいただくことが私にとって常に目標なんだろうなと感じています。
そうやって励まされて、元気を与えてくださっている分、私もまたお芝居で表現してお返しすることが今の私の俳優としての取り組み方です。

中村ゆりか

■海外作品出演も目標

-中国語はもちろん英語もお得意ということですが?

中村ゆりか
英語はそんなにできないんですけど、どこかで喋ったことの延長線上なのか、たぶんできるんじゃないかって思われてしまって、英語を喋らされるっていうお話が多いんですよね(笑)

-3月は、ドラマ「エージェントファミリー~我が家の特殊任務~」(カンテレ)で主演もされますね。

中村ゆりか
アクションは子どもの頃からすごく憧れていた分野だったので、今回そういうチャンスに恵まれて参加できたことはすごく光栄だと思っています。

-今後、海外製作の映画やドラマへに出演してみたいなどの抱負はありますか?

中村ゆりか
ひとつの目標としてはあります。大きな目標ですがそこに向けても頑張りたいです。

中村ゆりか

■リラックスしたい時のお茶

-中村さんご自身のことを伺いますが、最近の趣味やハマっていることがあれば教えて下さい。

中村ゆりか
最近はお茶を飲むことにハマっています。母が台湾の人なので、子どもの頃からお茶を飲んでいたものの中学・高校生あたりからいったんほとんど飲まなくなって。でも、最近になって、大人になったからかもしれませんが、リラックスしたい時とかは、寝る前にお茶を飲んでから寝るとか、起きた時にストレッチした後に飲むことが習慣づいてますね。

-お気に入りのお茶の種類は?

中村ゆりか
その日の気分でいろいろなお茶を飲んでいます。この日はスッキリさせたいからごぼう茶、この日はぐっすり眠りたいからルイボスティーを飲みたいとか、その日の自分の気分によってお茶を変えたりするのが楽しくて日課になっています。

-台湾もいろんな美味しいお茶がありますよね。

中村ゆりか
ジャスミンの香りが好きなので、ジャスミン茶は子どもの頃から好きでしたね。お茶の香りでお花を感じるというのはリラックス効果が高まりますし。

-今はおうち時間も長いですし、家でリラックスするためにもお茶はいいかもしれませんね。

中村ゆりか
そうですね。頭のリセットにもなります。一点に集中した分、なにかでリセットしないと心が休まらない感じがして、お茶もそうですし、本を読んだり、なにか自分がリラックスできるものを見つけています。

中村ゆりか

■最後にメッセージ

-最後に写真集を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

中村ゆりか
念願の写真集ということで、ほんとに幅広い多くの方の手に渡ってほしいという願いが強くあります。
私のいろんな姿、一面を1ページ1ページに残してあるので、それらが誰かの宝物になったり、誰かの心に寄り添えるものになれたらという思いを込めた写真集です。

中村ゆりか

■中村ゆりか お気に入りカット

中村ゆりか

(C)SDP

Over the moon

中村ゆりか「素の私が一番出てる」(C)SDP

■フォトギャラリー

[インタビュー・写真集:Jun Sakurakoji]

中村ゆりか 1st写真集『Over the moon』

著者:中村ゆりか
撮影:中村和孝
発売日:2021年3月4日(木)
価格:2,500円+税(2,750円)
判型:A4変形
ページ数:128ページ
ISBN: 978-4-906953-97-4
発行:SDP

Over the moon

通常版カバー

【限定カバー】
販売場所:楽天ブックス
通常版のカバーは付かず、中身は通常版と同じとなります。

Over the moon

限定版カバー

【直筆サイン入り】
販売場所:STARDUST SHOPPERS
受付期間:1月22日(金)8:00~1月26日(火)23:59
STARDUST SHOPPERSにて購入すると、もれなく写真集に直筆サインが入ります。

画像クレジット:(C)SDP

メイキング映像

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◆中村ゆりかプロフィール
生年月日:1997年3月4日
出身地:神奈川県
趣味:映画鑑賞
特技:中国語
公式Twitter:@yurikanakamura4
公式Instagram:@yurikanakamura_official

 

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