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映画『死が美しいなんて誰が言った』

【中島監督×中村ゆりか×真山りか(私立恵比寿中学)インタビュー】AIとストップモーションのコラボ映画『死が美しいなんて誰が言った』

画像生成AIとモーションキャプチャーのコラボで制作された映画『死が美しいなんて誰が言った』(12/22公開)。中島良監督と、声を務めた中村ゆりか、真山りか(私立恵比寿中学)に、本作の制作過程や魅力について話を聞いた。

本作の原案は、若くして不慮の死をとげた広津里香のベストセラー「死が美しいなんて誰が言った」。ゾンビパンデミックによって大切な家族を失ってしまった主人公の怒りと悲しみ、そして生きることへの渇望が描かれる。
原作をアニメーション映画として蘇らせるのは、ニューヨーク・アジア映画祭で最優秀新人賞を受賞した中島良。
アニメーション化は、AI技術とモーションキャプチャー技術のコラボを採用。具体的な画像生成AI「Stable Diffusion」の使用方法として、3Dのキャラクターや背景動画に対して「Stable Diffusion」による画風変換を行ない、表情の書き込みや手書きのようなタッチを3D映像に追加することで、映像のクオリティを高めることに成功している。
中村ゆりかは、ゾンビウイルスに感染した兄妹を守る医師・リカを、レイの妹のユウナを私立恵比寿中学のメンバー・真山りかが熱演している。

中島良監督×中村ゆりか×真山りか インタビュー&撮り下ろしフォト

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中島良監督/中村ゆりか/真山りか

■自分の好きなままに作ることを実現した

‐本作の企画のきっかけは?

中島良監督
この作品は、コロナ禍の自粛期間中に企画しました。
僕はこれまでもいろんな作品に携わってきましたが、コロナ禍で仕事が止まってしまって、且つ、僕も体調を崩してしまったんです。それもあって、もう作品を作れないかもしれない、仕事をすることができないかもしれない、っていう危機感を抱くようになりました。
仕事をしているといろんな制約があって、自分の趣味全開の作品を作る機会はなかなかないので、今一度、自分が好きなものを自分で企画して、思う存分作ろうって思ったことがきっかけです。
それに対して、文化庁や様々な方々の支援もありましたし、作品を作るために起業して自己資金も合わせて、3年経って実現化しました。

‐すなわち自主制作映画の最たるものですね。

中島良監督
そうです。17歳のときに初めて作った映画のタイトルが『勉強バカヤロー』というんですが、僕が演じる生徒が授業中に教室でナイフを振り回して先生に挑むというストーリー(笑)。でも、出来上がってみると観た人が笑ってくれて、コメディになっていたんです。自分の好きなままに映画を作る。これが僕にとって映画の原点になりました。
そして、今回の『死が美しいなんて誰が言った』でまた自分の好きなままに作るということが実現できて良かったなと思っています。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中島良監督

■「なぜ自分は生きているんだろう?」

‐中村さん、真山さんは、本作の企画を聞いたとき、そして物語を読んだときの印象はいかがでしたか?

中村ゆりか(感染した兄妹を守る医師・廣津リカ(27) 役)
アニメーションの声を担当するのが初めてというのもありとても嬉しかっですし光栄でした。
物語は、生きる意味を改めて考えさせられる、とても奥深い内容になっていて、そういう作品に携われるということで楽しみでした。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中村ゆりか

真山りか(私立恵比寿中学)(レイの妹・九田ユウナ(14) 役)
私はホラー映画が苦手なので、お話をいただいた最初は、ビビってしまうんじゃないかって思っていました(笑)
タイトルのとおり、死に様を美しくも、おぞましくも描いていて、自分自身も改めて「なぜ自分は生きているんだろう?」、「なぜ今自分はこういう活動をしているんだろう?」と改めて考えさせられた作品でした。
そして、私が演じるユウナという女の子は、奔放に生きている少女だなと感じたので、作品の中でユウナができるだけ生き生きとすることを意識して演じました。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

真山りか(私立恵比寿中学)

‐中村さんは声優初挑戦ということですが、どういう取り組みをされましたか?

中村ゆりか
ストーリーの中でのキャラクラーの存在感、そしてどういう感情でこのセリフを言っているのかをまず考えました。そして、私は元々ゾンビ作品が好きで、ソンビに立ち向かう強い女性キャラクターに憧れていたんですが、リカというキャラクターはまさにそういうキャラクター。そのとおり、私も強くなったつもりで演じました。
そういう中で大切にしたことは、声の抑揚です。ここは監督とも相談しながら進めました。

‐実写作品との違いはいかがでしたか?

中村ゆりか
声のお仕事はぜんぜん違う世界だなと思いました。実写作品だとやっぱり身体の動きに合わせてセリフを言えますが、アニメ作品のアフレコだと、自分は動かないで、絵に合わせて声をあてるという行為が難しかったです。温度感や臨場感が映像に沿ってできているのか?という不安もあって、最初は模索しながらの取り組みでした。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中村ゆりか

‐真山さんも取り組みについて改めてお聞かせください。

真山りか
最初は映像資料として、モーションアクターさんのお芝居を参考にさせていただきつつ、3D CG作品ということもあり、できるだけ人間らしさを表現できるように意識しました。
そして、もし自分がゾンビ化して壁に張り付いた状態になったとしたら、どんな声を出すんだろう?と想像しながら取り組みました。

中村ゆりか
私がアフレコしたときは、まだ真山さんの声が入っていない状態だったので、完成した映像を観るのが楽しみ!

真山りか
あと、ユウナは私よりも年下の役だし、私の地声はしっかりしたところがあると監督もおっしゃっていたので、敢えて芯の無い、しっかりしない声になるように監督と相談しながら演じました。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

真山りか(私立恵比寿中学)

中村ゆりか
もしかしたら(演じる役が)逆だったら良かったかもね。私は、ふわふわした、どこかに飛んで行きそうな喋り方って言われることが多いので(笑)
でも今回もですが、演じる役はいつも強いキャラなんです。勉強になるのでありがたいんですけどね(笑)

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中村ゆりか/真山りか

■アフレコでの芝居に合わせて後からアニメの変更も

‐収録全体を通して印象に残っていることはありますか?

中村ゆりか
私はアクションシーンです。アドリブなのもあって。
でも、監督が「あここで息を吹きかけたらキャラクターの動きに合って、本当に息をしているように見える」とわかりやすく説明してくださったので、なんとかできましたが、改めて声優さんへの尊敬の念が強くなりました。私ももっといろんなアニメ作品を観てみようと思うようになりました。

‐中村さんは今後アニメの見方が変わる感じでしょうか?

中村ゆりか
もうお仕事として観ちゃいます(笑)今までは声優をやったことがなかったせいか、アニメ作品は一視聴者として観てたんですけど。
ドラマや映画だとこれまでもやっぱり裏の裏を考えたり、職業的な頭になっちゃうんですけど、今後アニメを観る時も、この声はどうやって出してるんだろうとか、そういう意識が先にきちゃいそうで、楽しんで見られるかな?(笑)
でも、今後またアニメ作品のチャンスがあれば是非やりたい!とも思いました。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中村ゆりか

‐真山さんはいかがですか?

真山りか
私はアニメが大好きなので、今回携わることができてとても嬉しかったですし、それと同時にやっぱりアフレコって難しいなって、何度も痛感させられました。
当てているのは声だけだけど、声だけで命を感じることができる職業って素晴らしいなって感じますし、自分が出演したアニメ作品を劇場で観たときにそうなれていたらいいなって願っています。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

真山りか(私立恵比寿中学)

中島良監督
2人とも魂の叫びのシーンがあるので、大変だったと思います。

‐監督から見たお二人の印象は?

中島良監督
とても真摯に芝居に向き合ってくれて良かったなと思います。そして、命を削るというような感じで、実際にやってもらって、僕が作品としてやりたかったことができました。そこは俳優さんの力がとても必要な部分だと本当に思います。
そして、お二人提案によって、アニメーションのキャラクターの表情を後から変更することがありました。
絵に(声を)はめるだけじゃなくて、もし自分自身が身体を使って声を出すとしたらという観点で表現してくれて、それによって表情が見えてきたので、「じゃぁ、絵も変えていこう」ということができたのが良かったなと思っています。
これは僕がアニメの監督じゃないからかもしれませんが、アニメの絵に合わせるというだけじゃないのが、作り方としてはより良い気がしています。

中村ゆりか
自分たちの声に合わせて、(アニメの)表情が後から変えられること自体が新しすぎて、AI含めて、時代の変化のひとつなのかもしれません。アニメーションの工程は、ひとつひとつがとても時間がかかるものですが、後から変えたり、とてもこだわり抜いているので、完成作品が楽しみで仕方がありません。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中島良監督/中村ゆりか/真山りか

■AIとリアルの今後

‐画像生成AIであるStable Diffusionを、本作ではどのような位置づけ、そして使い方をされましたか?

中島良監督
今回のような3D CGのアニメ作品は、動きが固くなりがちなんですが、AIを使うことによって手描きアニメの質感に変換することができるんです。水彩画のようにもなって、キャラクターがより魅力的に見えます。
Stable Diffusionの使い方としては、“Text to Image”ではなく、“Image to Image”です。元となる画像を入力して、別の結果に変える、という技術です。
今回、画像生成AIの使用をひとつのPRポイントにしていますが、僕としてより重要な制作プロセスは、アニメだけど、実写映画のような作り方をしたことです。モーションキャプチャーで演者の動きを取り込むんですが、撮影はiPadで、その際、実写映画スタッフが、ヴァーチャル3D空間内にカメラワークと照明も構成します。
すなわち、実写のスタッフが作れるアニメーションということです。映画を観るお客さんにとっては関係ないことですが、僕らにとってはとても重要な要素なんです。

‐なるほど。今回AIを導入されたことも含めて、今後のアニメーション制作プロセスの変化について感じられていることはありますか?

中島良監督
クリエイターの表現の選択肢がすごく広がると思います。アニメーションだけでなく実写でも。僕自身はアニメと実写を融合させた表現を目指しているんですが、それは僕だけじゃなく、他の人とも共有できて、再現性もあるので、他のクリエイターさんたちの役に立ちたいなとも思っています。
そもそも、今のAIの進化を見ていると、すべてAIに置き換わってしまうのでは?という危機感が僕の中にあります。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中島良監督/中村ゆりか/真山りか

‐中村さんと真山さんは、ふだん、AIの進化について実感していることはありますか?

中村ゆりか
進化が早すぎて追いつけない部分もあるんですけれど、私がビックリしたのは、友達とカフェに行ったら店員さんがいなくて、どうやって注文すればいいんだろう?って思ってたら、そこでは機械がコーヒーを淹れて、機械がお会計をするお店だったんです。今後はもっとすごいことになるのかなって思いました。
今まで、ひとつひとつ自分が当たり前のようにやっていたことが、やらなくてもよくなってしまう時代になっていっちゃうんじゃないかという不安もあります。便利になっても、自分がやらなきゃいけないことを蔑ろにし過ぎずに、AIの良い部分を使っていく、という世の中になっていけたらなって、たまに考えることがあります。

真山りか
私はふだん、私立恵比寿中学というアイドルグループで活動していますが、新曲を録る前は、歌う参考にするために、仮歌が入ったデモ音源をいただきます。私たちのグループではまだ取り入れていませんが、デモ音源の仮歌を、今はもうAIで作れてしまうそうなんです。ボーカロイドがもっと進化した形で、息継ぎの場所や、こぶしやフォールといったものを全部表現できるんです。
この話を聞いたときは衝撃でした。世の中には、仮歌さんっていう、デビュー前の若い歌手がアルバイトとして取り組むお仕事があるんですが、それもどんどんAIに置き換わっていくのかなっていう脅威を感じます。でも、そのAIの正しい音程は魅力的だなって思います。参考にするので。

中島良監督
そうなると、お二人は、自分自身を使って表現しているので、結局リアルが一番価値があるものになりますね。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

■世界は最悪だけど、人間関係には希望がある

‐最後にそれぞれ『死が美しいなんて誰が言った』の見どころを教えてください。監督は作品全体を、中村さんと真山さんは演じられたキャラクターのことも含めてお願いします。

中村ゆりか
ゾンビに怯えながら生きていかなくてはならないなら、死ぬ方がマシだって、この作品を見た多くの人はそう思うかもしれませんが、私が演じたリカには、そうさせないメッセージがたくさん含まれています。主人公のレイ(声:長江崚行)は、迷ったり、怯えたり、軟弱なんですが、その主人公を引っ張っていく強さがリカにはあります。リカは、自分も実は怖いけれど、でもこの世の中を自分がどれだけ生き抜いたか、そこに生きている価値と意味を見出しています。この映画を観終わった人、一人一人が、今生きていることの大切さを改めて考えてくれたらと思います。
そして、美しい映像表現も大きな見どころです。キャラクター一人一人が抱えているもの、葛藤しているものすべて、この美しい映像に映し出されているのが、一番の見どころです。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

中村ゆりか

真山りか
ゾンビ映画って、キャッチーなイメージというのが私の中にありますが、誰もがソンビ映画ってこんな感じかなっていうイメージがきっとあると思いますが、私が演じたユウナもそうですけれど、登場するキャラクターたちの生き様と死に様を観ていただきたいです。キャラクターたちそれぞれに推しポイントがあるので、推せる死に様を見つけてください。
そして、ユウナはとても可哀想だけど、可愛らしいキャラクターなので、一度だけではなく、何度も観て、それぞれの場面でのユウナの表情に注目してほしいです。今回、表情に見合っていないお芝居を意識してやっていて、ユウナが死に向き合う姿を応援していただけたらなと思います。

中島良監督
推しポイント、僕も教えてほしいです。それで予告編を作りたい(笑)

真山りか
推しポイント、いっぱいあります!この表情がかわいいとか、ここで泣くんだとか。パンデミックな状況だからこその魅力が出ているところがあります。

映画『死が美しいなんて誰が言った』

真山りか(私立恵比寿中学)

‐では監督、お願いします。

中島良監督
この作品の原案となった、廣津里香さんの(同名タイトルの)手記がありますが、それは今からおよそ45年前に書かれました。そこには、世界への怒りと、死と生に対する渇望が描かれています。
その詩をこの作品の中でも引用していて、朗読シーンがありますが、それは、現代の若者にも通じる内容だと僕は思っています。僕が描きたかったのは、「世界は理不尽だけれども、人から命のバトンを受け取って、それを繋いで生きていっているんだよ」ということ。僕は、この業界に入って、すごい才能ある先輩や仲間たちの力によって引き上げてもらったという気持ちがあります。「世界は最悪なことも多いけど、人間関係には希望があるよ」ということを言いたい作品ですし、それを表現できていると思っています。この作品を観てくれた人の感じ方は自由ですけれど、楽しみつつも、そういう部分も感じてもらえたらなと思っています。

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中島良監督/中村ゆりか/真山りか

中島良監督 プロフィール
2007年、長編自主映画『俺たちの世界』が第29回ぴあフィルムフェスティバルにて審査員特別賞を含む3賞を受賞し、バンクーバー国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭など海外の映画祭多数に招待され、2008年ニューヨーク・アジア映画祭で最優秀新人賞を受賞。2009年『RISE UP』にて商業映画デビュー。主な監督作品として、『RISE UP』(2009)、『スイッチを押すとき』(2011)、『俺たちの明日』(2013)、『サムライ・ロック』(2015)、『なつやすみの巨匠』(2015)、『兄友』(2018)、『アパレル・デザイナー』(2020)などがある。

中村ゆりか プロフィール
2011年「5windows」(主演)デビュー。その後、2014年放送のTBS系ドラマ「家族狩り」や2015年放送のNHK朝ドラ「まれ」への出演で注目を集める。近年の作品では、映画「ラーメン食いてぇ!」(主演・2018年)21年公開映画「賭ケグルイ」。ドラマFOD×CX「花にけだもの」(主演・2018年)、YTV「ギルティ」(2020年)、初挑戦のアクションドラマKTV「エージェントファミリー~我が家の特殊任務~」(主演・2021年)TX「部長と社畜の恋はもどかしい」(主演)、 TX「チェイサーゲームW」(W主演)2024年1月放送。2022年11月にシングル「浮ついたHeart」で、念願の歌手デビュー。現在、アルバム「Moonlight」が発売中。

真山りか プロフィール
10人組アイドルグループ、私立恵比寿中学のメンバー。出席番号は3番。
2014年に「Liar Mask」にてソロデビューを飾る。2019年には1st写真集「麗花」を発売。
2013年からラジオ「私立恵比寿中学放送部」のメインパーソナリティーを務めている。(毎週水曜日21:00〜文化放送にて放送中)
2020年からニコニコチャンネル「真山りかのアニメ300%」を開設。2023年には一般社団法人アニメツーリズム協会公認の「アニメ聖地88大使」に就任した。
2024年2月28日に私立恵比寿中学8thフルアルバム「indigo hour」を発売。

■中村ゆりかさん、真山りかさん直筆サイン入りチェキ読者プレゼント

中村ゆりかさん、真山りかさんの直筆サイン入り撮り下ろしチェキを抽選で合計4名様にプレゼントします。
NB Press OnlineのTwitterアカウント(@NB_Press_Online)をフォローの上、本記事紹介&プレゼント応募告知ポストのRP(リポスト)で応募完了。
ご当選者には、X(旧Twitter)のDMにてお知らせいたしますので、中村ゆりかさん or 真山りかさん、いずれのチェキを希望されるのか(必ずしもご希望に添えない場合があります)送付先情報と共にご返信ください。(参考:個人情報の取扱いについて
応募締め切り:2024年1月7日(日)23時59分

中村ゆりか

中村ゆりか

真山りか(私立恵比寿中学)

真山りか(私立恵比寿中学)

※チェキによって、書き方、インクにじみなどの違いがあります。ご当選した場合、中村ゆりかさん、真山りかさんのどちらをご希望かはお伺いしますが、必ずしもご希望に添えない場合がありますことと、2枚のうちどちらかをお選びいただくことはできませんので予めご了承ください。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー/写真:三平准太郎]

映画『死が美しいなんて誰が言った』

《INTRODUCTION》
原案は、若くして不慮の死をとげた広津里香のベストセラー「死が美しいなんて誰が言った」。ゾンビパンデミックによって大切な家族を失ってしまった主人公の怒りと悲しみ、そして生きることへの渇望を描いた衝撃作。
原作をアニメーション映画として蘇らせるのは、ニューヨーク・アジア映画祭で最優秀新人賞を受賞した中島良。
絶望的な世界を舞台に、生きる意味を問い直すゾンビアニメーション映画。本作が今最も注目されているのは、その制作手法だ。各方面で将来性に期待が集まるAI技術とモーションキャプチャー技術のコラボによって制作されている。この2つの技術によって、これまで大人数で制作されてきた緻密なアニメ制作の現場を一桁の少人数で完成させるということに成功した事例とも言えるのだ。
具体的な画像生成AI「Stable Diffusion」の使用方法として、3Dのキャラクターや背景動画に対して「Stable Diffusion」による画風変換を行ない、表情の書き込みや手書きのようなタッチを3D映像に追加することで、映像のクオリティを高めることに成功している。

ゾンビウイルスに感染している詩人のレイにはミュージカル「ヘタリア」や舞台「文豪ストレイドッグス」で人気の長江崚行。
ゾンビウイルスに感染した兄妹を守る医師、リカを『映画 賭ケグルイ』(19、21)シリーズへの出演で知られ、映画・ドラマ・CMなどで活躍中の中村ゆりかが演じる。
更に、レイの妹のユウナを私立恵比寿中学のメンバー、真山りかが熱演。密航しようとするリカを手助けする密航斡旋業者のタキシバを、モデル・映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍中の俳優山田ジェームス武が演じる。
そして注目の主題歌をアカスピ EX2年生全国大会優勝し、YouTubeチャンネル登録者数は7万人、総再生回数1000万回越えのアカペラアーティストももんぬが担当する。

《STORY》
ゾンビウイルスが全国を覆いつくし、人々がゾンビ化してしまった日本。政府は治療可能な感染者のみ病院に収容し、ゾンビ化した人間は巨大な壁の中に閉じ込めた。治療を受けている詩人のレイ(長江崚行)、妹のユウナ(真山りか)。2人を看る医師のリカ(中村ゆりか)。3人は懸命に生きていた。そんなある日、壁を越えてゾンビたちが襲来。病院は恐怖と混乱に包まれる。リカは密航業者のタキシバの協力を得て「治療を受けるために国外へ逃げよう」とレイを促すが「家に帰って死ぬ」と譲らないレイ。2人は隔離された土地に向かうが、そこは異形の者たちの地獄と化していた。果たして、人が絶望の淵に立つとき見えてくるものとは!?…。

出演:長江崚行、中村ゆりか、真山りか(私立恵比寿中学)、山田ジェームス武
監督:中島良
脚本:都築隆広、本庄麗子
キャラクターデザイン:六角桂、横井三歩
主題歌:ももんぬ「記憶」
音楽:清川進也
モーションアクター:劇団一の会
配給:トリプルアップ
宣伝:MUSA
製作:ズーパーズース
Ⓒズーパーズース
公式サイト:http://shibi.mocap.co.jp
公式X:@zombi_friends

予告編

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主題歌「記憶」フルバージョン

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2023年12月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズ他、全国順次公開

映画『死が美しいなんて誰が言った』

 

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