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喜劇 お染与太郎珍道中

劇場に集まれる喜びを。渡辺えり・八嶋智人W主演『喜劇 お染与太郎珍道中』初日前会見&ゲネプロ

1月31日、新橋演舞場にて、2021年2月新橋演舞場・南座公演『喜劇 お染与太郎珍道中』初日前会見及びゲネプロが行われ、W主演の渡辺えり、八嶋智人、太川陽介、西岡德馬が登壇。本番直前の意気込みと、コロナ禍の中、公演を開催できることの喜びを語った。(動画&フォト)

また、本公演では、西岡德馬(泡手 十郎兵衛役)が、実の娘・優妃(おつる 役)と親子初共演している。
2月1日からの公演は、万全のコロナ対策を施した上で行われる。

本舞台は、昭和54年(1979)3月明治座にて『与太郎めおと旅』という題名で初演されたもので、作家の小野田勇が稀代の喜劇俳優・三木のり平とタッグを組み、落語の噺を中心に、さらに歌舞伎のエピソードも加えてドタバタ珍道中に仕上げた。
その芝居を、渡辺えり・八嶋智人が喜劇初共演でW主演を務める。

初日前会見レポート&ゲネプロ動画・フォト

喜劇 お染与太郎珍道中

太川陽介/八嶋智人/渡辺えり/西岡德馬

渡辺えり(お染 役)
コロナ禍の中、皆様集まっていただきありがとうございます。2月1日から初日でございますので、是非いらしてください。

喜劇 お染与太郎珍道中

渡辺えり

八嶋智人(与太郎 役)
渡辺えりさんと一緒に楽しい“喜劇”“珍道中”とタイトルに入っているお芝居をします。
面白くないはずがないように、今頑張って作っています。こういう時代ですけれども、一時は(イヤなことを)忘れて楽しんでいただきたいなと思って準備しております。劇場は皆さんの努力でとても安全安心に対策をしておりますので是非来ていただいて楽しんでいただきたいなと思います。

喜劇 お染与太郎珍道中

八嶋智人

西岡德馬(泡手 十郎兵衛 役)
昨年の12月下旬くらいから本読み稽古をやりました。もちろんその時もこういうパネルがあって、全員マスクをして、楽屋でもマスクをしてなるべく会話を控えてという稽古でしたから、大変でしたけども、きっと面白くなってお客様に大いに喜んでくれる舞台になってると思います。
どうぞ皆さん、お誘い合わせの上、コロナに負けずに大きく笑って口を押さえながら笑っていただければと思います。

喜劇 お染与太郎珍道中

西岡德馬

太川陽介(べらぼう 半次 役)
もう一時間もしないうちに通しの舞台稽古が始まるんで、今頭の中はそれでいっぱいで、なんにも喋れません(笑)

喜劇 お染与太郎珍道中

太川陽介

■それぞれの役柄について

渡辺えり
私の役どころは、20歳くらいの嫁入り前の江戸時代の大店のお嬢様です。
最初、身近にある愛に気がつかずに最後には気が付くというような役どころです。
生まれて初めて振袖を着まして、かんざしも付けさせていただいて、今年66歳になったんですが、20歳くらいの役で全編通すっていう、生まれて初めての役でございます。
どうなりますことか、是非楽しみに見ていただきたいと思います。

喜劇 お染与太郎珍道中

八嶋智人
その大店の丁稚の与太郎という役です。
ちょっと、すっとどっこいで、ボケたところがあって、みんなからも煙たがられてるんだけど、どこか憎めないチャーミングな男です。
えりさんが演じられる大店のお嬢様・お染と幼馴染のような関係もあって、江戸時代ってすごくヒエラルキーがはっきりしてる中で、ちょっととぼけてるが故にそれを飛び越えてお嬢さんとなんとなく仲良くさせてもらっている。それが道中を重ねるうちにどういう風になっていくのかっていうのを面白おかしく描いています。元は、1979年に三木のり平さんがおやりになられた役を僕がやるということで大変恐縮しております。
この舞台を見ていただければ、最後には温かい気持ちになって帰っていただけるんじゃないかなと思います。

喜劇 お染与太郎珍道中

西岡德馬
私の役は、この二人が珍道中する間に巡り合って、助けられたり助けたりする役です。
この(お芝居の)本は、元々は落語の題材を寄せ集めて作られていますが、「柳田格之進」という落語あるんですけど、そこに出てくるカタブツの浪人の役なんです。
あまり堅いんで、私にはもうぴったりだなと思って、私そのまんまやればいいなと思って大変楽に楽にカタブツをやらせてもらってます(笑)

喜劇 お染与太郎珍道中

太川陽介
曲がったことが嫌いで短気。でも、おっちょこちょい。なんか愛すべきおっちょこちょいの頭が演じられたらと思いながらやっております。

喜劇 お染与太郎珍道中

■八嶋智人「えりさんがカワイイっていうことに今気づきました」

-渡辺えりさん、八嶋智人さん、喜劇初共演はいかがですか?

八嶋智人
喜劇と銘打たれた共演は初めてですが、普段の二人が既に喜劇っぽいので、そんなに違和感はないです。
偽の夫婦旅という珍道中で、えりさんが20歳の娘をずっと演じられるんですが、最後にはほんとにそのように見えるんですよね。カワイイ。
稽古が始まった時はやっぱり先輩だしそんなふうに思ってなかったですけど。

渡辺えり
カワイイんだよ!もともと!

八嶋智人
えっと・・・。はい、もともとカワイイんですよ。それに僕が、今気づいたって話ですね。
そこんとこ、よろしくお願いします(笑)

渡辺えり
(笑)

喜劇 お染与太郎珍道中

八嶋智人/渡辺えり

■音楽劇の要素も!

-本作では、渡辺えりさんが歌も歌われると聞いています。

西岡德馬
たっぷり3曲歌ってて、どれもいい歌だよね。ほんとに感心してるよ。

渡辺えり
時代とは関係なく洋楽もあって、音楽劇にもなってますね。

喜劇 お染与太郎珍道中

ゲネプロ(第一幕)渡辺えり/八嶋智人

渡辺えり
八嶋くんは踊りと、あと立ち回りが見どころですよね。
学生時代、体操の選手だったんだよね?

八嶋智人
えっ?あ、そうです、体操の選手です。ってウソです!
どっから来たの?その情報。

渡辺えり
違ったっけ?

八嶋智人
水泳の選手だったの!

西岡德馬
(この2人)珍道中のまんまだな(笑)

太川陽介
稽古場でもこんな感じで、八嶋くんがたまにキツイ冗談を言うと、えりさんが本気でムッとするんですね(笑)
けっこうマズイ状態もありましたよね?だから僕はあんまり近づかないようにしています(笑)

八嶋智人
僕が良かれと思ってえりさんになんか言っても、ウルサイって言われるんですけど、德馬さんや太川さんが「えりちゃん、あそこはさぁ」って言ったら、えりさん、すごい素直なお嬢様みたいに「うん、そうですね」って聞くんですよ。やっぱりイイ男の方の話だと聞くんだなって。
それに嫉妬している自分がいるっていうことは既にお嬢様に恋心があるのかなって(笑)

喜劇 お染与太郎珍道中

ゲネプロ(第一幕)渡辺えり/八嶋智人

■西岡德馬 父娘初共演!

-西岡德馬さん、今回は実の娘さんの親子初共演ですが、それについていかがですか?

西岡德馬
自分のことより気になっちゃうんで、気にしてないという素振りをしなきゃいけないんで、でもついつい見てしまって観察して、家に帰ってダメ出しみたいな事なんですけど。
人前ではなるべく我関せずですよって感じでやってます。

喜劇 お染与太郎珍道中

ゲネプロ(第一幕)優妃/西岡德馬 親子初共演シーン

-やりにくいですか?

西岡德馬
やりにくいですよ、それは!
ほんとにやりにくい。でもこういうのは一生に一回くらいかなと思いながら記念になるように頑張ってます。

-娘さんは何かおっしゃってますか?

西岡德馬
緊張してビビってるって言ってますね。

八嶋智人
でも時おり渡辺えりさんのモノマネをされてるそうですね。

西岡德馬
よく似てんだよ!これが。
いつもそれ見て笑ってんだ(笑)

■渡辺えり「初めての娘役」

-ご自分の役の見どころを教えて下さい。

渡辺えり
娘役をやっているってところです。
私はこれまで娘役をやったことがないんです。
小学生の頃から学芸会でも全部お母さん役かおばあさん役だったんですよ。
太ってて、声も低かったから、同級生のお母さん役でデビューですし。
29歳の時は、八千草薫さんのばあやの役で、商業演劇デビューですから。八千草薫さんより30歳年上の役でデビューして、次の森光子さんの同級生の役をやってるんですね。
八千草さんは、私の母親と同い年なんです。老け役をやってきて、歳をとったら娘役っていう。

喜劇 お染与太郎珍道中

八嶋智人
でも昔はのロミオとジュリエットっていうお芝居のオファーが来た時に、ジュリエットだと思って話を受けようと思ったら、(ジュリエットの)乳母役だったって怒ってたじゃないですか。

渡辺えり
それ、蜷川幸雄さんと大げんかっていう・・・。
「え?私はジュリエットじゃないんですか?」って聞いたら、蜷川さんが「僕は乳母の方がいいと思うんだけどな」ってシュンとなっていたという。

西岡德馬
でも今回はジュリエットみたいなもんじゃん。

渡辺えり
言われてみればね。でも毒を飲むシーンがないから(笑)

八嶋智人
じゃぁ、そのシーンを足しましょう!

喜劇 お染与太郎珍道中

■劇場に集まって表現できることの幸せを噛み締めている

-コロナ禍の状況で、エンタメの灯火は絶対に消えてほしくないと思っていますが、改めて、皆さんの意気込みをお聞かせください。

渡辺えり
どうぞいらしてくださいって、声を大にして言えないそういう辛さはあります。
やっぱりこういう時期っていうのは精神的に落ち込むことがあると思います。外に出かけられないし、ご飯も一緒に食べられなかったり。
その時に精神面を支えたいっていう気持ちが強くあります。大声で笑ったり泣いたり、感情を表す経験をすることで免疫力もアップしますし、精神面も豊かになっていいきますので、是非見に来ていただきたいという気持ちです。
私たちもそのために劇場に集まって表現できるっていう幸せを噛み締めてます。

喜劇 お染与太郎珍道中

ゲネプロ(第一幕)渡辺えり/宇梶剛士

八嶋智人
今も緊急事態宣言が出てますけれども、最初の緊急事態宣言が出てステイホームを余儀なくされた時に学んだ事ってたくさんあって、その時にこういうエンタメは、人間らしく生きるためには必要なんだと改めて思いました。
じゃあどうすればみなさんに届けることができるのか。そしてやっているっていうこと自体をどうやって知っていただけるのか。
劇場もいろんなガイドラインを学んだ上で、こうして明日初日が迎えられるっていうのは、僕らが、そしてお客さんと共に、今の現代に生きてる僕たちが獲得した生きる術でもあります。それを僕らはお芝居することで確かめることもあるし、劇場がお客様を迎えるということでひとつの息吹が生まれる。そういうことも行われ続けているんだってことを是非分かっていただきたいです。
それが我々人間が人間らしく生きる強さではないかなと。お客様も含めて。

渡辺えり
(思わず立ち上がって)劇場って本当にいいですね。稽古はずっと個別だったんですが、こうしてやっと劇場に一堂に会して、スタッフの皆さんもマスクしてるから誰が誰なのかよくわからない時もあるんだけど、みんな楽しそうに嬉々として動いてくださっているのを感じて本当に嬉しいです。
劇場に集まれることが本当に嬉しいです。

喜劇 お染与太郎珍道中

八嶋智人
我々は何度もPCR検査を受けてますし、いろんな対策をして、その結果で一生懸命作ったものができていることをわかっていただいて、安心ですよということをご理解いただけたら嬉しいです。

喜劇 お染与太郎珍道中

太川陽介/八嶋智人/渡辺えり/西岡德馬

■ゲネプロダイジェスト動画(第一幕)

※期間限定公開

■会見動画(トークノーカット)

■ゲネプロフォトギャラリー

■会見フォトギャラリー

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

『喜劇 お染与太郎珍道中』

新橋演舞場:2021年2月1日(月)初日~17日(水)千穐楽
京都四條南座:2021年2月21日(日)初日~ 27日(土)千穐楽

<紹介>
昭和54年(1979)3月明治座にて『与太郎めおと旅』という題名で初演されました。作家の小野田勇が稀代の喜劇俳優・三木のり平とタッグを組み、落語の噺を中心に、さらに歌舞伎のエピソードも加えてドタバタ珍道中に仕上げました。
主演は渡辺えりと八嶋智人。2人はさまざまな舞台や映像で、共演しておりますが、この度、喜劇初共演で大店の箱入り娘お染と、ドジでおっちょこちょいな手代の与太郎を演じます。
その他の出演に、太川陽介、宇梶剛士、石井愃一、深沢敦、春海四方、石橋直也、三津谷亮、有薗芳記、一色采子、広岡由里子、あめくみちこ、そして西岡德馬と曲者ぞろいの豪華実力派キャストが集結しました!

<ものがたり>
江戸時代、指折りの大商人、米間屋「江戸屋」にお染(渡辺えり)という箱入り娘がいました。久兵衛夫婦にとっては一粒種の娘で、わがまま放題に育ち過ぎてのグラマー美女に。
蝶よ花よと、金にあかせての花嫁修業、お茶にお花、お琴に二味線、踊りに料理、更に手習いにと大忙し。ついでの事に恋の手習いにも精を出して、お出入りの大名・赤井御門守の家中での美男の若侍・島田重二郎と良い仲でした。

ところが、二人の仲を裂く悲しい出来事が起こります。重三郎が京都藩邸へ転勤という事になったので。
追い討ちをかけて、赤井家からお染を妾に差し出せとの無理難題を突き付けられました。

お染は、一つには赤井家から逃れるため、また一つには重三郎を追って、京へ旅立つ事になりました。
過保護で親馬鹿の入兵衛夫婦は、お染に付き人まで付けて京都に送り出す事に。その付き人に選ばれたのが手代の与太郎(八鳩智人)、ドジで間抜けでおっちよこちょい、先輩の番頭・同僚の手代・ずっと年下の丁稚小僧まで日頃馬鹿にされている頼りない人物ながら、すこぶるつきのお人好し、無類の忠義者で、年頃の娘と一緒旅をさせても、間違いも起こらないというのが与太郎当選の理由ですので、男としてはだらしがない話です。
もっとも久兵衛もその点は抜かりなく、出入りの鳶の者、べらばう半次をこっそり見張り役で跡を追わせる事にしました。

かくて、お染・与太郎は表向きは夫婦という態を取り、五十三次の珍道中が始まるのですが、世間知らずの娘と頼りない手代の二人旅、騒ぎが起こらぬ訳もなく一――。

喜劇 お染与太郎珍道中

 

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