吉沢亮「寝る30分前にラーメンとビール2本!」映画『AWAKE』公開初日舞台挨拶
12月25日、都内にて映画『AWAKE』の公開初日舞台挨拶が行われ、主演の吉沢亮をはじめ、若葉竜也、落合モトキ、馬場ふみか、そして本作で商業映画デビューとなる山田篤宏監督が登壇し、撮影時の思い出などを語った。(動画&フォト)
舞台挨拶レポート
■ひとりなんで特に印象に残っていることは・・・
-吉沢さん、棋士としての役作りはどういうところにこだわりましたか?
吉沢亮(清田英一 役)
将棋に人生をかけてきた男なんで、将棋を打っている時の指し手だったりとか、将棋に対するこだわりはやりつつ、ちょっと体重を増やしてみたりして、こいつは将棋以外本当に何も持ってないんだなっていう印象をつけたかったので、外見的にも意識しながら作りました。
-吉沢さん、この映画のどんなところが好きですか?
吉沢亮
将棋映画ではあるんですけど、僕はこの作品に携わらせていただくまで、将棋のことは全然わからなかったんですが、そんな僕でも台本読んだ段階からめちゃくちゃ面白いなぁって思える内容に感じました。やっぱり人間の成長の話で、ライバルとただ戦うっていうことだけじゃない、その先の深い部分にある思いの交差だったりとか、普遍的な誰もが感動したり、共感したことのあるような人間の思いを熱く描いてる映画です。
なので、シンプルに泣けたし、より多くの人に観てもらいたいと思います。
-若葉さん、今回は孤独なシーンが多い役どころでしたが、印象に残っていることは?
若葉竜也(浅川陸 役)
ひとりなんで、特に印象に残ってることはないんですけど(笑)
でもほんと、指し手が大変でした。それに限ると思います。
-作品をご覧になっていかがでしたか?
若葉竜也
今まさに吉沢くんが言ったことと同じで、将棋映画とは言いつつ将棋がメインでなくて、本当に青春映画だと思うし、そこに人がいて、挫折があって夢があって。
そして今日はクリスマスじゃないすか。ゴリゴリの将棋映画だったら誰も観に来ないと思うんですよね。そういう意味で、この時期にこの映画を公開するというのは、スタッフの覚悟だと思います。ちゃんと青春映画になっているという覚悟を感じました。
■インスタントラーメンとビール2本を寝る30分くらい前に一気に身体に流し込んで寝る!
-落合さんは吉沢亮さんのファンということですが、好きになった理由は?
落合モトキ(磯野達也 役)
本人を目の前にして言うのは初めてなんですけど、本当に綺麗な顔されてるなあと思ってて、作品を拝見したら良い演技をされるなぁと思って、普通のファンなんですけど(笑)
今回共演できるって聞いて、すごくワクワクしてました。
地方ロケでホテルが一緒でフロアも同じだったんです。スタッフたちとの食事会のあと、ホテルで自販機でカップラーメンを買って「じゃぁ!」って帰って行った亮くんを見た時は「この人も人間なんだな」って思いました(笑)
吉沢亮
役作りです(笑) 太りたかったんで。
インスタントラーメンとビール2本を寝る30分くらい前に一気に身体に流し込んで寝るっていう生活をしてました。次の日の体調の悪さは半端なかったですね(笑)
-馬場さん、男性キャストが多い中での撮影で思い出に残っていることは?
馬場ふみか(磯野栞 役)
私の撮影は、2~3日くらいでしたが、撮影現場の空気はすごい好きでした。
吉沢さんと若葉さんの演技を間近で見て圧倒されましたし、女子が少ない中、私は優しく柔らかく存在できればと思ってお芝居しました。
■監督から見たそれぞれの役者たち
-山田監督から、それぞれの役者の見どころを教えて下さい。
山田篤宏監督
吉沢くんは最後の表情が素晴らしかったですよね。
吉沢くんのインタビュー記事を見て、僕ってそんなにプレッシャーをかけてたのかって気づいて。
でもそれをはねのけてくれて、ああいう表情してくれて、“英一”が執着をはねのけてのああいう表情なんだと気付かされました。
吉沢亮
プレッシャーかけられたなぁ。顔合わせで初めてお会いした時から「最後の表情は僕もわかんないので吉沢くんにおまかせします」って言われて。それも会う度に。「なんなんだこの人は?」ってずっと思ってたんですけど、台本読んで自分が思ったとおりの表情をしたら監督は喜んでくれました。
山田篤宏監督
若葉くんは、すべての佇まいが細かく計算されていて、見た方から棋士にしか見えないっていうことを言っていただいているので、この映画の将棋の要素はすべて若葉くんが担保してくれたんだなって強く思っています。
落合くんは、長セリフご苦労さまでした。
もともと思ってた以上に動いてくれて、そういう意味ではお互いの意思疎通をたくさんしたなって思います。お陰様でいいアクセントになって、脳科学者の茂木先生も「ああいう人いるよ」って言ってくれました。
さて馬場ちゃん。女優の演出は実は怖いんです。自分の好みというかそういう人が好きなんだろうって言われるので。
でも馬場ちゃんはサポート役で、そこに現実感を持たせることを数少ないシーンの中でも表現していただいて、そして座る位置が完璧でした。
■チャレンジ!
-共通質問です。2020年もあと残りわずかですが、2020年にチャレンジできたこと、あるいは2021年に再チャレンジしてみたいことを教えて下さい。
馬場ふみか
幼い頃にバレエを習ってたんですけど、高校生の時にやめてしまって、そこからなかなか踊る機会がなく。大人になった今、改めて自分の動きの幅を広げるためにもチャレンジできたらいいなって思います。
若葉竜也
チャレンジはできることならしたくないですねぇ(笑)
あ、今年は数年ぶりにテレビカメラがいっぱいある朝ドラを撮影させてもらって、それは自分とってはすごく大きなチャレンジになりました。
映画とは全然勝手が違うんで、めちゃくちゃ緊張して挑みましたけど、それはチャレンジしたなって感じてます。
山田篤宏監督
もう1回映画を作りたいです。がんばります!
落合モトキ
自粛期間中に、「劇団年一(ねんいち)」っていうユニットを作ったんです。賀来賢人くん、柄本時生くん、岡田将生くんと。リモート芝居はやったんですけど、来年はお客さんの前でお芝居をしたいと思っています。
吉沢亮
チャレンジっていうか、僕がどうこうできるわけじゃないんですけど、来年は仕事のないクリスマスを過ごしたいですね(笑)
■最後にメッセージ
山田篤宏監督
今日を迎えるまでずっと油断しないぞと思ってやってました。
撮影・編集が終わったのは、昨年の10月、11月ぐらいなんですが、そこで半分だと思って、今日こうして上映してようやく映画が完成するとずっと思い続けてきましたので、まだちょっと現実感はないんですけど、皆さんに完成を見届けていただけて本当に嬉しく思っています。
吉沢亮
この映画は、何度も言ってるんですけど、個人的に今まで出させていただいた作品の中でもすごい好きな作品です。
将棋の世界は勝ち負けがはっきりするし、そういうものが全てだって思われがちな部分はあるのかなと思うんですけど、絶対にそんなことはないと言うか、やっぱりそれまでの積み重ねだったり、挫折だったり、そこまでのプロセスが大事なんだなってこの映画を観て思いました。
■舞台挨拶トークノーカット動画
■フォトギャラリー
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『AWAKE』
STORY
大学生の英一(吉沢亮)は、かつて奨励会(日本将棋連盟の棋士養成機関)で棋士を目指していた。
降格したら奨励会を去らなければならない大一番、同世代で圧倒的な強さと才能を誇る陸(若葉竜也)に敗れた英一は、プロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入学したのだった。
幼少時から将棋以外何もしてこなかった英一は、急に社交的になれるはずもなくぎこちない学生生活を始めるものの、なかなか友人もできない。
そんなある日、ふとしたことでコンピュータ将棋に出会う。独創的かつ強い。まさに彼が理想とする将棋を繰り出す元となるプログラミングに心を奪われた英一は、早速AI研究会の扉をたたき、変わり者の先輩・磯野(落合モトキ)の手ほどきを受けることになる。
自分の手で生んだソフトを強くしたい―将棋以外の新たな目標を初めて見つけ、プログラム開発にのめり込む英一。数年後、コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、棋士との対局である電王戦の出場を依頼される。
最初は申し出を拒否する英一だったが、相手がかつてのライバル・陸だと知り―。
出演:吉沢亮 若葉竜也/落合モトキ 寛 一 郎/馬場ふみか 川島潤哉 永岡佑 森矢カンナ 中村まこと
監督・脚本:山田篤宏
製作総指揮:木下直哉 エグゼクティブ・プロデューサー:武部由実子 プロデューサー:菅野和佳奈 アソシエイトプロデューサー:新野安行
音楽:佐藤望 撮影:今井哲郎 照明:酒井隆英 録音:渡辺丈彦 美術:小坂健太郎 装飾:櫻井啓介 衣裳:松下麗子 ヘアメイク:小坂美由紀 音響効果:渋谷圭介 視覚効果:豊直康 PC画面制作:北郷弘行 演技事務:平藪明香 制作担当:米田伸夫 音楽プロデューサー:杉田寿宏 ラインプロデューサー:氏家英樹
将棋協力:日本将棋連盟 将棋電王戦協力:dwango DENSO DENSO WAVE プログラミング協力:コンピューター将棋協会(CSA)
製作:木下グループ 制作・配給:キノフィルムズ
2019年/日本/日本語/119分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
(C)2019『AWAKE』フィルムパートナーズ
公式HP:awake-film.com
公式Twitter:@awake_eiga2020
公式Instagram:@awake_eiga2020
予告篇
全国公開中
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