作品名:現実を受け入れるべく夢を見る 応募者名:下津優太

東宝×ALPHABOAT才能発掘プロジェクト「GEMSTONE」第5弾「ショートホラーフィルムチャレンジ」受賞作品決定

東宝×ALPHABOATによる才能発掘プロジェクト「GEMSTONE」第5弾企画となる「ショートホラーフィルムチャレンジ」の最終審査が行われ、応募総数145件の中から、グランプリ、準グランプリ、劇団スカッシュ賞、㈱闇賞、東宝賞と、5作品の受賞が決定した。
「GEMSTONE」は、様々なクリエイター(アニメーター、イラストレーター、作曲家、シンガー、役者、タレント等)の原石(=GEMSTONE)を発掘し、東宝とALPHABOATがさらなる活躍の場を提供するプロジェクト。
「ゴジラ」をテーマに全国から映像・イラスト作品募集をした第1弾企画に始まり、第4弾の『新宿』をテーマにしたショートアニメーション募集と、これまで数々のオーディションを開催してきている。

受賞5作品紹介

■《グランプリ》賞金25万円

作品名:現実を受け入れるべく夢を見る 応募者名:下津優太

作品名:現実を受け入れるべく夢を見る 応募者名:下津優太

人間は自分が理解できないことがあると、 怖がったり、拒絶したり、攻撃したり、します。
祖母とオジさんは、 認知症かもしれない、障害者かもしれない、
何か問題を抱えているのかもしれない、 はたまた、宇宙人なのかもしれない。

【審査員講評】
劇団スカッシュ
「ヤバかった。計算された画角、ストーリー、テンポ。ホラーにユーモアを混ぜるセンス。言うことなしでした。怖かったし何より面白かったです。」

頓花聖太郎 氏
「ひと目で引き込まれるクオリティの作品でした。ホラーにありがちな暗い作品でなく、温度湿度を感じる世界観。この人の撮った長編ホラーがぜひ観たいと思い選ばせていただきました。」

山内章弘 氏
「見た瞬間、これが大賞だろうと思いました。絵、画角、役者の質、ストーリー性や新規性、ホラー・恐怖っていったいなんだろうと考えさせられる視点、音の使い方、全てにおいて質が高かったです。また、恐怖と笑いの境界線を提示している部分も非常に面白かったです。ホラーと一口にいってもいろいろな形がありますが、その広がりの可能性を示した部分も含め大賞に選びました。」

■《準グランプリ》賞金10万円

作品名:Z.N. 応募者名:上 航

作品名:Z.N. 応募者名:上 航

配達ロボたちの日常がコンピュータウィルスによって突然様変わりしてしまった。
旧式配達ロボの主人公はゾンビ達から必死に逃れるのだが…

【審査員講評】
劇団スカッシュ
「見てすぐにCGレベルの高さに度肝を抜かれました。かわいいキャラクターに色使い。ストーリーも新鮮でした。子供から大人まで楽しめるエンターテイメントでした。」

頓花聖太郎 氏
「大作が来たなと思いました。一見ホラーではない絵なのですが、徐々に感染していく恐ろしい世界。あえてアンドロイドでゾンビを描くことで人間ドラマを排した、純粋なホラーの恐怖を描くことに成功していたように思います。」

山内章弘 氏
「『原石』というより『完成形』ともいえるクオリティの高さで、アニメ作品が少ない中で際立っていました。子供でも見られるような明るいルックにも関わらず、『しっかりとホラー』というところが良かったです。」

■《劇団スカッシュ賞》賞金5万円

作品名:祖母の部屋 応募者名:OLD ROOTS

作品名:祖母の部屋 応募者名:OLD ROOTS

この話は実話に基づいて作られた。 毎晩見る悪夢に魘される女性。
それは決まって同じ夢だった。

【審査員講評】
劇団スカッシュ
「ホラー短編を出し続けているYouTuberがいるとは知らずにびっくりしました!!知らなくてごめんなさい!!チャンネル登録しました!!熱量感じました!いつかYouTubeドラマについて語りましょう!」

■《㈱闇賞》賞金5万円

作品名:膨らみ 応募者名:三重野広帆

作品名:膨らみ 応募者名:三重野広帆

深夜。女性が帰宅するとベッドの上に人影が……。

【審査員講評】
頓花聖太郎 氏
「日本のデヴィッド・F・サンドバーグ監督といっても過言ではないアプローチ。淡々とした表現の中に恐怖を積み上げていく表現が素晴らしいです。ふとんの膨らみという誰もが見覚えのあるシーンに良くぞホラーの種を見出したなと嬉しくなりました。」

■《東宝賞》賞金5万円

作品名:ハコキョーフショーノオトコ -THE MAN SCARED OF BOX- 応募者名:シュトウケイゴ

作品名:ハコキョーフショーノオトコ -THE MAN SCARED OF BOX- 応募者名:シュトウケイゴ

一人の男がとある部屋に呼び出された。一通の着信、
電話の相手から指示される内容は男が一番恐怖を感じるある物の解錠だった。

【審査員講評】
山内章弘 氏
「作品の出来という意味ではグランプリ・準グランプリに軍配が上がるかもしれませんが、本作にはそれに勝る勢いがありました。これも笑いと恐怖のバランスが面白く、音の使い方が上手でした。また、キャスティングが素晴らしかったです。一本の映画というよりは、ちょっとゾワッとする体験をしたいという人に向けて、このような作品をたくさん集めてパッケージとして発信するという発想もあると思います。そういった作品を作る才能があると思ったので、是非お会いしたいと思いました。」

審査全体の講評コメント

劇団スカッシュ
「めちゃくちゃ面白かったです。『訪問者』や『怨ラIN』など入選した作品以外もアイディアに溢れる作品ばかりだったので、今後の作品も楽しみにしています!!」

頓花聖太郎 氏
「オンラインやコロナを扱った、今でしか撮れないホラー作品からJホラー、モンスター、ゴア、アニメやCG、特撮、ゾンビに、はてはサメ作品まで幅広いジャンルのホラーが集結したことに感動を覚えました。今回賞に選ばれなかった作品の中にも素晴らしい才能の原石は数多く見受けられました。この中に今後のホラー界を革新する人が確実にいる、そう思える審査でした。」

山内章弘 氏
「非常に楽しい審査会でした。応募数が多かったので審査前はクオリティにバラつきがあるのではと思っていましたが、作品もバラエティに富んでいて、粒ぞろいでした。また、審査員の皆様の出自もバラエティに富んでいたので、劇場用映画を作っている自分にはない視点を加えて頂き、有意義な審査会になったと思います。」

なお、入賞作品を含めた1次審査通過作品はすべてYouTube上で公開されている。
《GEMSTONE公式YOUTUBEチャンネル》(リンク)

《GEMSTONE公式HP 第5回オーディション受賞者発表ページ》※審査会動画あり
https://stg.gemstoneaudition.com/5th-award/

ショートホラーフィルムチャレンジ

 

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