チケット高額転売問題と規制法案フォーラム。チケットキャンプ運営のミクシィ取締役執行役員も出席
11月7日、衆議院第2議員会館にて、フォーラム『チケット高額転売の現状と規制法案を語る』が開催された。
音楽関連4団体などによる共同開催で、ミクシィの奥田匡彦取締役執行役員統括管理本部長も出席し、同社が以前運営していたチケット転売サイト「チケットキャンプ」が高額転売の温床となったことを謝罪。
出席者らは、チケットの不正転売規制法案の内容と、今国会での法案提出に向けた取り組みなどを協議した。
同フォーラムは、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、一般社団法人日本音楽事業者協会、一般社団法人日本音楽制作者連盟、コンピュータ・チケッティング協議会の音楽関連4団体と、文化芸術推進フォーラムによる共同開催。
当日は伊藤信太郎事務局長(文化芸術振興議員連盟)の司会で、チケット転売問題を協議。
中西健夫ACPC会長より、コンサートにおける高額転売対策の経緯が語られ、平将明幹事長代理(ライブ・エンタテインメント議員連盟)は、チケットの不正転売規制法案の内容と、今国会での法案提出に向けた取り組みを説明した。
チケットの高額転売はコンサートに留まらず、松田誠代表理事(日本2.5次元ミュージカル協会)、藁科義弘代表取締役社長(川崎フロンターレ)、阿部聖彦支配人(帝国劇場)からも、チケット高額転売の深刻化が伝えられた。
また、個々の企業での転売対策には限界があり、ユーザー保護のために高額転売の法規制を求める声も多く聞かれた。
奥田匡彦取締役執行役員統括管理本部長(ミクシィ)は、同社が以前運営していたチケット転売サイト「チケットキャンプ」が高額転売の温床となったことを謝罪。今後はサービス運営を通して得たデータを活用し、ライブ産業に貢献する意向が述べられた。
また、中西健夫ACPC会長より、ライブ産業にはチケット高額転売以外にも多くの課題が存在すること、そしてライブ産業の課題解決と、日本の芸術文化のさらなる発展を目標に、文化行政の機能強化を求めた「文化省の創設」への協力に取り組むことも語られた。
今後も各方面との連携を図り、ユーザー保護と産業の健全な発展に資する取り組みが期待される。
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