
【右手から目が離せない】佐藤二朗が挑んだ賛否両論必至の怪作『名無し』。丸山隆平、佐々木蔵之介らと完成披露で制作秘話を語る。
2026年4月27日、東京・イイノホールにて映画『名無し』完成披露試写会が開催され、原作・脚本・主演を務めた佐藤二朗をはじめ、丸山隆平、佐々木蔵之介、城定秀夫監督が登壇し、“映像化不可能”と言われた衝撃作への覚悟と、「狂気」に満ちた制作秘話を熱く語った。
本作は、佐藤二朗が漫画原作・脚本・主演を務めるサイコバイオレンス。白昼のファミレスで起きた無差別殺人事件、その容疑者・山田太郎の右手には「触れたものが消え、死に至る」という不可解な能力があった。警察が凶器なき犯行に翻弄される中、物語は山田の過酷な生い立ちと、彼を保護した警官・照夫(丸山隆平)らとの因縁を浮き彫りにしていく。「名前」を持つことの業、そして人間の根源的な孤独と狂気をえぐり出す本作は、城定秀夫監督の手により、観る者の倫理観を揺さぶる衝撃のヒューマン・ディザスターとして完成した。
舞台挨拶レポート
佐藤二朗(【右手】で触れた全てを消してしまう、未曾有の怪物・“名無し”山田太郎 役)
5年前、一人で考え続けていた物語が、城定監督や蔵之介さん、丸山さん、そしてスタッフの皆さんの手によって、ようやく一つの形になりました。今日、初めて一般の方々に見ていただけることを感慨深く思っています。本作は非常に賛否が分かれる内容だと思いますが、試写では絶賛の声もいただいています。ぜひSNSなどで自由に感想を書いて、この作品を育ててください。
丸山隆平(幼少期の“名無し”を保護した名付け親であり、その右手の異能を目の当たりにする警察官・照夫 役)
アイドルや俳優として30年ほど活動してきましたが、これほどまでに刺激的で、念の込もった台本に出演させていただくのは初めての経験でした。戸惑いもありましたが、佐藤二朗さんの思いを形にするため、覚悟を持って演じました。賛否はあると思いますが、それだけ観客の皆さんがそれぞれ深く向き合える作品だと思っています。
佐々木蔵之介(凶器不在・推定無罪の犯行に怒りを滲ませ、“名無し”を追う刑事・国枝 役)
舞台袖で待機している時、客席が非常に静かだったので緊張しましたが、温かい拍手で迎えられてホッとしました。見終わった後はどんよりとした気分になるかもしれませんが、「すごいものを見た」という感触は間違いなく残るはずです。日本で初めてこの映画を体感する皆さん、ぜひ楽しんでください。
城定秀夫監督
去年の年末に撮影していたものが、これほど早く公開の日を迎えられ、皆様にお披露目できることを幸せに思います。今日は存分に楽しんでいってください。
‐ 完成した本編を観た感想を教えてください。
佐藤二朗
本当に素晴らしい出来だと思いました。思わず監督に、本編の山田太郎(演じる役)では決してできない「右手での握手」を求めたほどです。城定監督は多くの作品を手がけてきた職人ですが、そんな監督が「他にはない世界が描けた」と言ってくれたことが非常に嬉しく、皆さんの反応が楽しみで仕方ありません。
丸山隆平
僕は血が出たり人がバラバラになったりする映画が大好きなので、個人的には大好物の作品です(笑)
ただ、それだけではなく、人間の奥底にあるものを引きずり出すような奥行きのある人間ドラマになっています。見終わった後、3日経っても映画の内容を考えてしまうような、人間の根源に触れる作品だと思います。苦手意識のある方も、ヒューマンドラマとして観ていただければ、また違った見え方ができるはずです。
佐々木蔵之介
普段、役者として映画を観ると「このシーンはどう撮ったのか」と冷めた目で見てしまうことがありますが、この作品は違いました。自分が出演しているにもかかわらず、観終わった後に生温かいリアリティを帯びた、根本を殴られたような感覚が残ったんです。ファンタジーのような設定がありながら、これほどまでのリアリティを感じさせるのは、まさに二朗さんの脚本の妙だと思います。
‐ 城定監督、佐藤さんの熱量ある脚本を映画化するにあたっての直感は、実際に撮影を経ていかがでしたか?
城定監督
最初は「本当にこれをやっていいのか」という驚きもありました。二朗さんの並々ならぬ熱意がこの企画を通したのだと思います。実際に立ち上げてみると、当初の直感通り「すごく変で面白い映画」ができました。現場は非常に楽しく、理想的な形で皆様にお披露目できることが喜びです。
右手の能力にちなんだトーク
‐ 本作の鍵となるのは、「触れたものが消え、死に至る」という主人公・山田の右手の能力です。これにちなみ、「消し去りたいもの・こと」についてお話ください。
佐藤二朗
こういう舞台挨拶ではすぐにちなみたかるんだから・・・
僕は「自分の五十肩」を消し去りたいです。なかなか手が上がらなくて……。
丸山隆平
「自分の弱さ」ですね。(佐藤からすかさず「なにそれ?」とツッコミ)
佐々木蔵之介
若いときには感じなかった「夜に飲んで、朝まで残っている血中アルコール濃度」です。現場に行く時、必死に(お酒の匂いを)消そうとしているあの時間をなくしたいですね。
城定監督
「部屋のゴミ」です。この右手の能力、犯罪以外だと意外と使い道が難しいですが、ゴミを消せるなら便利だなと。
‐ ちなみに佐藤さんは何歳なんですか?
佐藤二朗
57歳になりました。
会場
(小さく)ガヤガヤ
佐藤二朗
佐々木さんは?
佐々木蔵之介
58です。
会場
(大きく)ええーーーっ!!!
佐藤二朗
おいっ!この反応の違いはなんだ!?
会場
(爆笑)
佐藤二朗の「右手」オブジェ披露
イベント終盤には、佐藤二朗の右手を型取りして制作されたリアルな「右手オブジェ」が披露された。制作には佐藤本人が30分ほどかけて型取りに協力したとのこと。
このオブジェは、本日の会場ロビーを皮切りに、全国の劇場などを巡回する予定だ。佐藤は「指紋まで細かく再現されている。僕の右手そのものです」とその再現度の高さに驚いていた。
クロージングメッセージ
城定監督
観終わった後、どういう感情になっていいか分からなくなるような「変な映画」ですが、僕はそういう作品が大好きです。ぜひ皆さんの感想を聞かせてください。
佐藤二朗
この作品のテーマを安易に言葉にしたくありません。とにかく劇場で体感してほしい。人間という存在の根源を揺さぶるような、とんでもない映画です。
また、Novel Coreさんが提供してくれた主題歌『名前』も素晴らしいです。「名前を付けること自体がカルマを背負うことだ」という彼の言葉を、エンドロールと共に心に留めていただければと思います。ぜひ、皆さんの力でこの作品を育ててください。
■フォトギャラリー
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- 佐藤二朗/佐々木蔵之介/城定秀夫監督
- 佐藤二朗の右手(を型どったオブジェ)
[写真・記事:三平准太郎]
映画『名無し』
《INTRODUCTION》
俳優・脚本家・映画監督としても活躍する鬼才、佐藤二朗が初の漫画原作を手掛け、脚本・主演を務める映画『名無し』が5月22日(金)より全国公開となります。
鬼才・佐藤二朗が映画にすべく執筆するがその過激なテーマと特殊な世界観ゆえに、お蔵入り寸前となっていたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化した「名無し」。
数奇な運命を背負い“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描破するこのサイコバイオレンスは好評を博し、“映像化不可能”の烙印を覆し昨年10月、瞬く間に映画化が決定した。
自ら生み出したキャラクター“名無し”を演じるのは、『爆弾』(25)で冴えない中年男の皮を被った知能犯・スズキタゴサク役を怪演し、第49回日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞受賞をはじめ、様々な映画賞を席巻している佐藤二朗。得体の知れない人間を演じさせたら右に出る者はいない唯一無二の個性と、セリフを徹底的に排除し、これまでのパブリックイメージを真っ向から覆す“静”の狂気を体現した。
共演には、近年俳優としての評価を高め続ける丸山隆平、タレントの枠を超え女優、プロデューサー、実業家としても活躍するMEGUMI、同じ演劇畑出身の佐藤の熱望に応えて駆けつけた佐々木蔵之介が名を連ねた。
そして『悪い夏』『嗤う蟲』(25)などで知られる当代屈指の映画職人・城定秀夫監督が劇中に仕掛けられた謎とタブーに潜む深い闇をえぐり出す。
見えない刃が光るとき、切り裂かれたスクリーンの向こうから、名もなき怪物の魂の叫びが日本を震撼させる。
《STORY》
白昼のファミレスを襲った無差別大量殺人事件。防犯カメラに残された容疑者の中年男。被害者は誰もが鋭利な刃物のようなモノで切りつけられていたが、映っているはずの凶器の姿だけが目視できない。鍵を握るのは男の右手。その手が向かう先には必ず何かが起こる。目に見えない力の秘密に隠された、恐るべき真実から逃がれることはできるのか?
- メインカット
- 場面写真1
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- 場面写真4
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- 花子(MEGUMI)
- 国枝(佐々木蔵之介)
- 照夫(丸山隆平)
- 名無し(山田太郎)(佐藤二朗)
- 場面写真
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- 場面写真
- 場面写真
- 場面写真
- 場面写真
原作・脚本:佐藤二朗
出演:佐藤二朗 / 丸山隆平 MEGUMI / 佐々木蔵之介
監督・共同脚本:城定秀夫
配給:キノフィルムズ
©佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ ©2026 映画「名無し」製作委員会
2026年|日本|カラー|原作:佐藤二朗「名無し」(HERO’S Web)|PG12
公式サイト:https://774movie.jp
公式X:@774_movie https://x.com/774movie
2026年5月22日(金)全国ロードショー
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