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Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

竹内涼真×町田啓太「絶望と興奮が入り混じっていた」Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

Netflix映画『10DANCE』の配信を翌日に控えた2025年12月17日(水)、CITY HALL&GALLERY GOTANDA(東京都品川区)にて配信記念イベントが実施され、W主演の竹内涼真、町田啓太、そして大友啓史監督が登壇した。(動画&フォト)
本作は、競技ダンスの最高峰である「10ダンス」(スタンダード5種目とラテン5種目の全10種目)の世界を舞台に、衝突するプライドと重なり合う身体を通して描かれる、甘く刺激的な男性同士の愛とダンスの物語だ。登壇者たちは、情熱と愛に満ちた撮影の裏側や、役作りで直面した困難について語った。

イベントレポート

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■フォトレポート

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

町田啓太/竹内涼真/大友啓史監督

‐ いよいよ明日から配信開始となりますが、今のお気持ちをお聞かせください。

竹内涼真(鈴木信也 役)
いよいよ来たか、という気持ちです。俳優を始めてまだ12年ほどですが、この作品ほど心と体がリンクして充実した作品は初めてかもしれません。この作品が世界中に届くと思うと、心はざわざわしていますが、嬉しい気持ちとドキドキした気持ちでいっぱいです。

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竹内涼真

町田啓太(杉木信也 役)
「飛んでけ」って感じですね。万感の思いとはこういうことなんだなと、今感じています。撮影が終わった時もかなり感動していたのですが、なぜか今が一番気持ちが高ぶっているかもしれません。全てを出し尽くして、全員で注いで作った作品なので、これから来るであろう反応が本当に楽しみです。

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

町田啓太

大友啓史監督
今二人が言ってくれたように、すごく難しい題材を全身全霊でキャストがやってくれました。もちろん前提には素晴らしい原作があり、それに立ち向かうためには、我々スタッフも本気モードというか、覚悟を決めて取り組まなければなりませんでした。社交ダンスの世界は深く、愛に満ちています。私たちのそうした思いが、いよいよ明日、皆さんにどう届くのか、本当に楽しみでなりません。

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大友啓史監督

‐ オファーを受けた際、竹内さんは一旦悩まれたと伺っています。どのような理由からこの作品を受けることを決意されたのでしょうか?

竹内涼真
オファーを受けたのがちょうど31歳の誕生日の前後で、32歳になるまでのこの1年間を捧げてみようかという気持ちがありました。
ただ、これは厳しい戦いになり、相当なリスクを背負わなければ成功しないだろうと、企画書を見た瞬間に分かりました。自分の人生と体、全てをかけて臨まなければならないだろう、と。
当時はまだ相手役も決まっておらず、自分一人で心細かったのですが、自分はリスキーな挑戦を好むのかもしれません。自分の可能性を信じたくなる性分があり、「やります」と答えさせていただきました。
しかし、承諾した後、「やるって言っちゃったな、もう後には引けない」という不安と、「誰が一緒にやってくれるのだろう」というドキドキ感に襲われていました。

‐ その後、相手役が町田啓太さんに決まった時、竹内さんはどう感じられましたか?

竹内涼真
実は色々あったんですよ。誰になるかという問題があって。最終的に町田君だと聞いて、「よし!」と思いました。町田君しかいないと思ったし、しかも彼が決まったのは僕よりも後だったので、「こんな大変な役を、もしかしたら一度無しになっちゃうのでは」とも思いました。
ですが、それを真正面から受け止めて「僕がやるなら、僕もやる」と言ってくれたのがすごく嬉しかったです。町田君と一緒なら、大友監督と力を合わせれば、もしかしたら奇跡が起こるんじゃないかという期待感がありました。
しかしその一方で、「本当に行けるのかな」という、地獄のような気持ちにもなり、その間でずっと揺れ動いていました。

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‐ 町田さんはプロダンサーの道を考えていたご経験もあるそうですが、本作のオファーを受けて出演を決めたのは、どのようなお気持ちからだったのでしょうか?

町田啓太
これも色々あったんですけれど、おそらく日本中の俳優にオファーがあったんじゃないかと思うくらい、多くの方に話がいっていたかもしれません。
そんな中、熱量を持って私に伝えてくださったことがとても嬉しかったです。そして、私はかなり前にプロダンサーの道を諦めた人間だったので、当時の消化しきれなかった思いがこれで少しは消化できるかもしれない、と思いました。
また、この作品に携わることによって、「自分も頑張ってみよう」と、くすぶっている人たちの何かを引き出すきっかけになればいいな、とも思いながら、最終的には、自分のためにやろうと決めて引き受けました。

‐ とはいえ、過去に身につけていらっしゃったダンスと、今回挑戦された社交ダンスでは違いがありましたか?

町田啓太
全部意味なかったです。何も意味をなさなかったですね(笑)全て最初からやり直すことになりました。もう絶望しました。でも、社交ダンスの素晴らしさ、美しさがあるので、なんとかやってみようとは思いました。
今でも忘れないのが、世界のトップダンサーたちが集まってダンスを披露する様子を見に行った時です。

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

‐ その時のことは、竹内さんもご記憶にありますか?

竹内涼真
見に行きましたね。あれは絶望でした。「これを僕たちはやるの?」と。
僕らと土居さん、石井さん、4人で見に行った後、みんなでご飯を食べたのですが、みんな暗かったですね。

町田啓太
「いやあ」しか出てこなくて、上を見ていました。

竹内涼真
でも、同じくらい、「これをやれたら何かすごいことが起きるかもしれない」という興奮と期待感もありました。だから、興奮と絶望がずっと入り混じっていました。

‐ 大友監督は、今回このお二人に演じていただこうと思われたのはなぜでしょうか?

大友啓史監督
私はキャリアが30年近くあり、その中で俳優が奇跡を起こす瞬間を何度も見てきました。俳優たちのスイッチが入って無我夢中でやった時のスイッチの入り方を信じているところがあるんです。
今回の役は、簡単に「やる」と言えるような役ではありません。それでも「やる」と言ってくれた人は、まず第一に「絶対できる」と信じてやるしかない、と考えています。
この二人が思い浮かんだ中で、ツーショットになった時の魅力や、様々な可能性、そして私自身がお二人と仕事をするのが初めてなので、その「鮮度」や「刺激」を与えてくれるだろうということが、非常に重要な要素でした。
私たちは常にやっていますが、役者の仕事は、例えば武士の役で本当に人を切ることを覚えることではありません。いかに本物っぽく見せるか、です。
この映画の役者は世界トップクラスのダンサーを目指すのですが、完全にそれになることではないのです。役者の仕事は、本物との距離感を埋めていくために、どれだけ時間と努力を費やしてくれるか、そしてそれを我々スタッフがどうフォローしていくかです。この二人であれば、その見通しが比較的早くから私の中にあったんです。お二人の不安や絶望は別にして、私の中では勝算がありました。

‐ 勝算があったと「アクターズダンス」という言葉を使われていましたね,。

大友啓史監督
アクターが踊るダンス、つまり内面とダンスが結びついていることが重要です。芝居もダンスだけできてもダメで、ダンスの中に愛や様々な感情が込められている必要があります。

‐ 竹内さん、どれくらいの期間、どのような練習を経験されたのでしょうか?

竹内涼真
初めてラテンダンスに触れたのが2024年2月7日で、撮影が終わったのが翌年で、ちょうど1年です。ただ、毎日練習できたわけではなく、実質的には半年あるかないかぐらいです。
何が一番大変だったかというと、プロモーションや取材で話しているうちにだんだん分かってきたのですが、それは「信じきること」でした。町田君、パートナーの土居さん、先生方、そして監督、みんなを信じきることが一番難しかったです。最終的には自分自身が「できる」と信じきらないといけないのですが、その境地に達するまでにすごく時間がかかりましたし、人を信じることは怖いことでもあります。
でも、大友監督が言ってくださったように、やっぱり奇跡は起きていました。信じきらなければ成功できなかったことだらけです。信じきるまでは不安で怖かったのですが、その「信じる」を互いに超えてしまった瞬間に、予期せぬサプライズがたくさん起きたんです。先生方、パートナー、そして町田君、みんなを心から信じることができて本当によかったと感じています。

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‐ 町田さんにとって、この経験はどのようなものでしたか?

町田啓太
最初は自分のためにと思ってやっていたのですが、竹内君が言っていたように、社交ダンス、競技ダンスは一人では成立しません。誰かとやるということ、そしてそれが心身ともにすごく近い距離で、情熱、愛、人間関係といったものを純粋に投影していかなければならないんです。怖がっていると何も起きない。
だから、怖がらずに飛び込んでいく、ということがすごく学びになりました。これは信頼することと似ているかもしれません。
そして、僕らが演じる世界で戦うダンサーの役を、世界に配信しようとしているわけですから、恐ろしいことこの上ないのですが、それぐらいのリスクがある一方で、同じくらいワクワクする気持ちを止めないで追いかけることが、自分にとっても周りにとっても、大きな良いエネルギーを生み出すんだな、と学びました。この作品、このメンバーだったからこそだと思います。
大友監督が最初に「10ダンス全部やろうよ」と言った瞬間は、少し凍りつきましたけれど(苦笑)

竹内涼真
凍りつきましたね。すごいニコニコしながら、大友さんが「そう、できるよ」と言いながら。あの時きつかったな。

町田啓太
でも(竹内君が)早かったですよね、腹をくくるのが。

竹内涼真
腹をくくるしかなかった。

町田啓太
あれは本当にすごいなと思いました。

竹内涼真
でも、町田君も「腹をくくりたいんだろうな」というのがすごく伝わってきました。僕があの時、腹をくくるまでに2週間くらいかかったので。

町田啓太
先に代弁しておいただけで。

竹内涼真
本当、あれは感謝です。

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町田啓太
本当に、飛び込んじゃった方がいい。大友さんがそれだけ僕らに賭けてくれているし、みんなが信じてくれているんだから、自分たちが信じなかったら何も始まらないと思って、突っ込みました。

‐ 過酷な練習を積み重ねた上でのことですが、逆に撮影を振り返って「このシーン楽しかったな」と思うものはありましたか?

竹内涼真
全部楽しかったです。この瞬間(町田さんとジャイブを踊っているシーン)も楽しかったのですが、二人で一緒に踊っていると、相手の体温や、「今乗ってきているな」という感覚が直接分かるんですよ。
特定のシーンというよりも、僕らはスタートからクランクアップまで、ずっと綱渡りをしているようなギリギリのところにいました。いつ落ちてもおかしくない状況を一緒に綱渡りしている中で、人間なので調子が良い時も悪い時もある。
でも、それをどこかでお互いが補い合い、助け合って、「今二人で繋がって乗ってきている」という瞬間があるんです。その瞬間を毎回、撮影現場で獲得するために頑張っていたかもしれません。僕はそれがすごく楽しくて、それが前回の撮影の活力になっていたかもしれないです。

‐ お二人がホールド(組むこと)して踊ると、エネルギーが倍以上に膨らんでいる感覚がありました。そういうことなんですね。

竹内涼真
そう!そういうことです!

‐ 町田さんはいかがですか?

町田啓太
本当に、生まれてくるものがたくさんあったので、それがもう楽しくてしょうがなかったです。辛さももちろんあったのですが、生まれてくるものに人一倍嬉しさを感じました。
それは自分自身が感じるだけでなく、ある時、えっと思うくらい「こんなことできるんだ」「こんな感覚になるんだ」というものを見た時にも喜びを感じました。見ている人たちにはあまり分からないかもしれませんが。

竹内涼真
でも伝わっているはず。

町田啓太
伝わってほしいし、大友さんがそれを信じて(生まれるだろうと)いるので。本当にそれは感謝ですね。
竹内君は、ダンスが多分未経験だったのに、これを見た人はそんなこと絶対思わないでしょう。

竹内涼真
いや、嬉しいな。

町田啓太
初めてステージで踊るシーンが、初めて人前で踊るということとリンクしていて、それを見た時に本当に感動してしまいました。
何か漂っているもの、そこで生まれているものがあって、そういうものが本当にたくさんあったので、かけがえのない経験をさせてもらえたことが多かったです。

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‐ 大友監督は、お二人の練習の様子をそばでご覧になって、どんなことを感じていらっしゃいましたか?

大友啓史監督
この役は、何よりもダンスを愛する二人の男が、ダンスへの愛を共通言語として、そこにまた新しい愛を見つけていくという話です。だから、彼らの価値観や感情の全てが、ダンスから生まれたものなのです。
ダンスの先生たちに聞くと、「街中でいきなり踊り出したくなる」という気分がよくあるそうです。彼らは体と感性、感覚、そして自分なりの美意識で生きている二人なんですね。
だからこそ、ダンスを通して二人にそのキャラクターを見つけてもらわなければならない。ダンスを覚えながら、ダンサーとして自分自身でその役柄を見つけていかなければならないんです。
「できる」「できない」と苛立つ二人のプロセスも含めて、私は本当にダンサーを見ているようでした。ダンサーが自分の踊りができなくて悔しがっている姿を見ていました。
だからこそ、「行ける」と思ったのはそういうところです。彼らのリアルな葛藤や抱える恐れ、不安が伝わってきた。そして、今二人が話しているように、「手を触れ合った瞬間に感情がビビっと伝わる」といった、なかなか行けない境地に達しているんです。
ダンスの練習で二人がホールドしている時、指先の繊細な表情を見ていると、二人のダンサーとしての心の触れ合いや感動がすごく伝わってきます。私はそこを信じて、ダンスだけではなく、ダンサーであろうとする二人の内面のプロセスを信じました。そこが、この映画のもう一つの感動ポイントだと思います。生々しい二人のリアルな真の感情が、ダンスの裏にあると感じました。

竹内涼真
もう、だいぶヒリヒリしていましたよね、練習している時は。

町田啓太
してたなあ。

竹内涼真
ギリギリ壊れてしまう寸前でした。でも、そこまでお互いに追い込めたからこそ、美しい表現になったのかな、とも思います。それを繋ぎ止められていたのは、お互いの信頼関係や、このチームでやれたからだと思っています。

‐ それぞれのダンスパートナー、土居志央梨さん、石井杏奈さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

竹内涼真
土居志央梨さん(田嶋アキ 役)は、まず僕より強いんです。メンタルも体も強いので、フリも全部僕より早く進んでしまう。それが僕は悔しくて、必死に彼女に負けないようにリードしていました。気を抜くと僕が吹っ飛んで引っこ抜かれちゃうくらい、エネルギーが強いんです。
本当に感謝しているのは、僕が練習で何度も心が折れかけて逃げ出しそうになった時に、彼女が「大丈夫、できる」と盛り上げてくれたことです。ダンスの動画を見て「かっこ悪いな、なんだこれ」と言っても、「かっこ悪くない、かっこいい」とずっと言い続けてくれたのは、モチベーションを切らさずに前に進めた大きな理由です。
最後にイギリスで二人でダンスするシーンでは、一緒に踊り始めて最高のダンスができたので、積み重ねてきた信頼関係があったと感じました。ラテンチームとダンサー二人が一つになった瞬間はすごかったです,。

町田啓太
私にもその経験があります。土居さんと組んで踊るシーンがあるのですが、初めて持っていかれました。体幹には自信があったのですが、叶わなかったですね。
石井杏奈さん(矢上房子 役)は、プロとしてダンスをやられていましたし、やはりスキルや飲み込みの速さがすごかったです。僕も竹内君と同じで、本当に負けていられないというか、何も言わなくても背中をグイグイ押してくれている感じがありました。
これはラテンチームとは真逆だと思うのですが、僕らは声をかけ合ったりすることがあまりなかったんです。ずっと集中して踊っていました。僕が考え込んでドツボにはまったりすると、石井さんが先生のところに「町田さんが踊りやすくするためにはどうしたらいいですか?」とささっと聞きに行ってくれて。僕は申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、本当に頼もしかったです。
しかも、僕らのカップルは身長差がかなりあったんです。社交ダンスでは大体10cmくらいの差が踊りやすいと言われていますが、おそらく20cmかそれ以上あったくらいだったので、大きい相手をするのはかなり大変だったと思うのですが、それを弱音も吐かず軽々とやってくれて、一緒に頑張れたので、彼女と一緒じゃなかったら乗り越えられなかったなと思っています。

‐ 予告編に「ダンスは技術でも体力勝負でもない、愛だ」というセリフがありますが、お二人は社交ダンスを通して描かれる「愛」というところについては、どんな風に感じられ、それをどう表現しようとされたのでしょうか?

竹内涼真
難しい質問ですね。
この二人は社交ダンスのトップ、いわゆるトップアスリートです。二人ともアーティストとして、何かを生み出し、表現し、新たなステップに行きたいときに、やはり一人ではダメなんです。
多分、僕は『10DANCE』をやる前も、やっている途中も、町田君という存在が必要だった。そして、鈴木信也も、自分にないものを持っている杉木を必要としていた。お互いが必要とし、100%以上の熱量を持ってぶつかり合い、拒絶する時もあり、色々な駆け引きがある。
でも最後は、相手の恥ずかしい部分も全て受け入れて許し、自分の中に入れる。相手をリスペクトするのがダンスなんだな、と感じました。こんなに目に見えないエネルギーの交換をしているんだということを、やってみて初めて理解しました。
愛は普遍的なものですが、ほんの一瞬ですが、お互いがすごく信じ合って分かり合えた瞬間というのがあるんです。それは毎回ではなく、そこを見つけるために必死になって探し求め、その先にいたのが僕にとっては町田君だったし、鈴木信也は杉木信也だったのかなと思います。劇中で町田君と踊ったり、土居さんや石井さんと踊ったりする中で、「これはすごい愛だな」という瞬間を獲得できたので、これが先生たちが言っている「ダンス」なのかなと、今思います。

‐ 町田さんは、この愛についてどのようにお考えですか?

町田啓太
愛、すごい質問を投げかけますね。
愛はそこにある、絶対にあるものなんだけれども、見えたりとか、あると定義したりするのが難しいものだと思います。だからこそ、これだけ愛についての作品がたくさん生まれているのだと思います。
でも、それを考え続けて、絶対そこにあると信じてやっている、それがすごく美しいなと思うし、美しいだけじゃないところも、やっぱり愛なんだろうなと、この作品で思いました。
そういったもの全てをひっくるめて、可視化できるのがダンスというものの素晴らしさだと改めて思いました。これを見て、それぞれが感じる愛は違うと思いますが、僕らはそれぐらいの愛情と愛を注いで作ったので、見てくださった方の中で、「愛ってなんだろう」と想像した時に、『10DANCE』が少しでもよぎってもらえたら最高だなと思っています。

最後のメッセージ

大友啓史監督
お二人が濃厚な話をしてくれましたが、この映画の中には本当に楽しめる要素がたくさんあると思います。もちろんダンスそれ自体が楽しいですし、愛を込めて踊ってくれたお二人のパフォーマンスは大きな見どころです。
あとは、音楽にもものすごくこだわりました。ダンス映画であるということはイコール音楽映画であり、そして衣装にも非常にこだわりました。この『10DANCE』ならではの美意識と価値観に溢れる世界を作りたかった。
そして、ダンスの本場ブラックプールのタワーで、これだけ俳優が本当にその場所で踊ったのはもしかしたら初めてかもしれません。私が一番感動したのは、お二人がリハーサルをした時、我々が何も指示を出していないのに、見ている観客から嘘のない歓声が起こったことです。そこにたどり着くことを目的として作っていた面もあるので、嘘のない、見どころの多い作品になっているかと思います。是非皆さんご覧いただければと思います。

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

町田啓太
もう「見てください」と。全てを僕たち注ぎました。作品作りが大好きで、苦しみながら楽しみながら作った作品なので、ぜひ世界中の人たちに楽しんでもらいたいなと思います。
そして、「愛に飢えているな」と思ったら、見てほしいです。

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

竹内涼真
いよいよ、という感じですね。これがここから世界中の皆さんに届くと思うとすごく嬉しいです。僕たちがこの撮影現場でやってきたこと、残してきたものは、一つも嘘がなく、全て本物でした。自信満々にこれを世界に発信できるという確信があります。
この本当の愛が集まった『10DANCE』が、世界中の皆様に届いて、どんどん羽ばたいていってくれたら嬉しいなと思います。皆様も是非楽しんでください。

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

Netflix映画『10DANCE』配信記念イベント

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町田啓太/竹内涼真/大友啓史監督

■フォトギャラリー

[動画・写真・記事:三平准太郎]

Netflix映画『10DANCE』

《INTRODUCTION》
エンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービスを提供するNetflixは、Netflix映画『10DANCE(テンダンス)』を2025年12月18日(木)に世界配信いたします。
男性二人のダンスに懸ける情熱と闘志、苦悩、嫉妬、愛を描いた井上佐藤による大ヒット漫画「10DANCE」(講談社「ヤングマガジン」連載)。競技ダンス漫画の先駆け的作品として人気を博しているだけでなく「このBLがやばい!2019」を受賞するなど、読む人の心を鷲掴みする甘く刺激的な男性同士の愛とダンスの物語が、Netflix映画として実写化。
W主演を務めるのは、約8年ぶりの共演となる竹内涼真と町田啓太。
竹内はラテンダンス日本チャンピオンで世界に通用する実力を持ちながらも、ある理由から国内の大会にこだわる主人公・鈴木信也(すずきしんや)を演じ、社交ダンスに初挑戦した。
一方町田が演じるのは、もう一人の主人公・杉木信也(すぎきしんや)。スタンダード(ボールルームダンス)日本チャンピオンで世界2位の記録を持ち、竹内の演じる鈴木信也を〈10ダンス〉の世界に誘う役どころを堂々と演じた。
そして、鈴木のダンスパートナーとして、情熱的なダンサー・田嶋アキに土居志央梨、杉木のダンスパートナーには、冷静で気品のあるダンサー・矢上房子を石井杏奈がそれぞれ演じる。
監督を務めるのは、『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』の大友啓史。「肉体も精神も極限まで追い詰められる、実はゴージャスなトライアスロン」と言われる〈10ダンス〉の世界を、ダイナミックかつ繊細に、豪華絢爛に映し出す。

出演:竹内涼真 町田啓太
土居志央梨 石井杏奈 / 浜田信也 前田旺志郎
Nadiya Bychkova Susie Trayling Pasquale La Rocca
原作:井上佐藤「10DANCE」(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:大友啓史
脚本:吉田智子・大友啓史
音楽:横山克
撮影:佐々木達之介
美術:佐久嶋依里 加藤たく郎
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
照明:鈴木岳
編集:菊池智美
サウンドデザイン:石井和之
録音:川俣武史
VFXスーパーバイザー:白石哲也
キャスティング:杉山麻衣
社交ダンス監修:下田藍
エグゼクティブプロデューサー:佐藤善宏
プロデューサー:宮内貴子 石塚紘太
ラインプロデューサー:小泉朋
制作プロダクション:エピスコープ株式会社
企画・製作:Netflix
番組サイト:https://www.netflix.com/10DANCE

2025年12月18日(木)よりNetflixにて世界独占配信

Netflix映画『10DANCE』

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