
「なにこの構造。」伊藤万理華×井之脇海W主演 ヨーロッパ企画 ・上田誠初監督作『君は映画』2026年公開決定。コメント&メイキング動画到着
ヨーロッパ企画代表・上田誠が初監督を務める映画『君は映画』が、2026年に劇場公開されることが決定。伊藤万理華と井之脇海がW主演を務め、前例のない“構造”の物語が描かれる。この度、ティザービジュアル&監督・キャストのコメント&メイキング動画が到着した。
人気劇団・ヨーロッパ企画と下北沢の映画館・トリウッドがタッグを組んだオリジナル長編映画『君は映画』が、2026年に劇場公開されることが発表された。『ドロステのはてで僕ら』(2020)、『リバー、流れないでよ』(2023)に続く系譜の本作で、脚本家として数々の話題作を手がけてきた上田誠が、満を持して映画監督デビューを果たす。
舞台となるのは、下北沢に実在するビル「シェルボ下北沢」と、その2階に入る映画館・トリウッド。上田監督が“一角コメディ”と名付けた本作では、下北沢で劇作家として活動するマドカと、三軒茶屋でバンド活動をするカズマという二人の若者が、それぞれ映画館を訪れたことをきっかけに、互いの出来事が映画としてスクリーンに映し出されるという、ありえない“構造”が生まれる。
さらに、映画館の両隣にあるライブハウス「グッドヘブンズ」と「三日月ロック」でも問題が発生。マドカとカズマは、この不可思議な構造を利用しながら奔走するが、二人の映画は次第に影響し合い、事態は予想外の方向へと転がっていく。これまで“場所にあて書きする”独創的な作劇で国内外を驚かせてきた上田監督が、下北沢の一角を舞台に、新たな構造映画を生み出した。
W主演の一人、劇作家マドカを演じるのは伊藤万理華。ドラマ「時をかけるな、恋人たち」や舞台作品に続き、上田監督とは3度目のタッグとなる。もう一人の主演、バンドマンのカズマ役には井之脇海が起用された。そのほか、石田剛太、金丸慎太郎、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、永野宗典、藤谷理子らヨーロッパ企画のメンバーも出演し、下北沢ならではの多彩な人物像を描き出す。
■ティザービジュアル解禁
公開決定とあわせて解禁されたティザービジュアルは、映画館で映画を観るマドカとカズマを2分割で捉えた印象的な一枚。「なにこの構造。」というコピーが添えられ、本作のコンセプトを端的に表現している。撮影を手がけたのは、『リバー、流れないでよ』に続き写真家・濱田英明。
■メイキング映像解禁
そして現場の様子を収めたメイキング映像も解禁。「とんでもないものが見れるんじゃないか」「何がどうなってるか自分でもわからん」「めちゃくちゃややこしい」「初めての映画体験になる」と撮影の混沌の中にいるヨーロッパ企画のメンバーが興奮気味にこぼす中、上田監督の「カット!」の声で締めくくられ、完成に期待が高まる映像となっている。
メイキング映像
なお、伊藤、井之脇以外にも、ヨーロッパ企画と初タッグとなるキャスト陣が揃っている。今後の続報に期待だ。
SF、コメディ、そして青春映画としての側面も併せ持ち、“映画を愛するすべての人へのエール”となる本作。上田誠初監督による新たな構造映画『君は映画』は、2026年、全国の劇場で公開される。
コメント到着
上田監督は「ずいぶんひねりました。映画側もはじめてだったでしょう」と語りつつ、「僕らは映画だし君も映画です。映画を観て、映画に観られてください」とコメント。伊藤は「こんなことがしたかった!を上田さんとこのチームでご一緒できたことが幸せだった」、井之脇は「映画史上でも前例のない撮影方法に挑んだ」と、それぞれ撮影の手応えを明かしている。
コメント全文
●上田誠(監督・脚本)
はじめて映画を撮りました。ずいぶんひねりました。映画側もはじめてだったでしょう。
普段は劇団をやっていて劇作家ですが、いつか映画を撮るかも、という気持ちと、それをすると人生の間尺が足りなくなるなあ、という両方の思いを持っていました。でも自分しか撮らない種類の映画があるなあ、それを撮らずに終わるのはどうなんだ、とか。
つまり撮りたくてしょうがなかったので、エイヤで初監督しました。
ほんとにエイヤで、企画の立ち上げから撮影まで4か月足らずでした。
考えすぎるよりもこのくらいがちょうどいいや、と思って踏み切りましたが、実際慌ただしく、脚本から準備までひとときも止まらずやりました。無理かもと思いました。
魔法のように素敵なキャストとスタッフが集まってくれて、まったく魔法じゃないアナログなやり方で、あるギミック撮影にチャレンジしました。ロケ地であるミニシアター・下北沢トリウッドさんと、その両隣のお店・グッドヘブンズさんと三日月ロックさん、そして階下の古着屋・CHICAGOさんの全面協力が不可欠でした。下北沢の一角を舞台にした、またとないギミック映画ができました。劇団ならではの映画になったし、実際に今回は劇団のことを描いてもいます。かたやバンドの物語でもありますが。
ずいぶん野心的な構造であり撮影でして、全身で乗っかってくださった伊藤万理華さん・井之脇海さんはじめ、キャスト・スタッフの皆様には、感謝が大きすぎてどうしたらいいかわかりません。1カットごとに拍手が沸き起こる、全員映画初めてかな、くらいの熱狂でした。
つまりは青春映画であり映画青春です。僕らは映画だし君も映画です。映画を観て、映画に観られてください。
●伊藤万理華(マドカ 役)
上田さんが映画を撮られるというお話を聞いて楽しみにしていたら出演のお話をいただき驚きました!
舞台の現場を通して宇宙を巡り、絆が深まってきたところだったと思います。
『君は映画』は初体験といっても過言ではない挑戦的な技法をたくさん取り入れています。
頭をフル回転させ、この撮影現場に関われることの喜びを噛み締めながら励みました。
こんなことがしたかった!を上田さんとこのチームでご一緒できたこと、とても幸せでした。
ぜひ映画館で観ていただきたいです。
●井之脇海(カズマ 役)
見たことのない構造の映画ができました!
今回は、おそらく映画史上でも前例のない撮影方法に挑みました。
その複雑な構造に、全員で試行錯誤しながら向き合った時間は、映画愛に満ちていて、改めて「映画作りが好きだ」と強く感じました。上田誠さんをはじめとする最高の座組に、心から感謝しています。
この作品は SF & コメディであると同時に、“映画を愛するすべての人へのエール” になっていると思います。
ぜひ映画館で、受け取っていただけたら嬉しいです。
映画『君は映画』
出演:伊藤万理華 井之脇海 / 石田剛太 金丸慎太郎 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 永野宗典 藤谷理子 and more!
監督・脚本:上田誠(『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』)
製作:ヨーロッパ企画 / トリウッド
2026年全国公開
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