三浦祐太朗「二次元の嫁を3カ月ごとに」阿木燿子&宇崎竜童コンビ新作舞台発表
前作「フラメンコ曽根崎心中」から4年。「Ay(アイ)曽根崎心中」とタイトルを改め帰ってくる。
1978年の映画主演以来、曽根崎心中とは40年来の付き合いとなる宇崎竜童。プロデューサーは、宇崎の妻でもある阿木燿子。
宇崎&阿木といえば、山口百恵の往年ヒット曲のゴールデンコンビだが、息子・三浦祐太朗も歌で本作に出演する。
アニメファンとしても有名な三浦祐太朗は、囲みで女性関係について聞かれると「二次元の女性にハマっていて3カ月ごとに嫁が変わってます」と記者の質問をかわした。
その他、若旦那(湘南乃風)、Ray Yamadaらも新たに歌で参加する。
「Ay(アイ)曽根崎心中」の本公演は2018年12月12日より新国立劇場中劇場にて。(動画&フォト)
舞台の見どころ
「Ay曽根崎心中」は、2001年、文化庁芸術祭舞踊部門で優秀賞を受賞した初演から17年。
日本を代表する人形浄瑠璃・歌舞伎作家である近松門左衛門の心中物の傑作であり、1703年の大阪の竹本座での初演以来300年以上にわたって上演され続けている「曽根崎心中」の世界と、スペインの伝統的な舞踏であるフラメンコの世界を融合させて作りあげた舞台である。
前公演「フラメンコ曽根崎心中」は、全国各地やスペインで公演を重ね、日本のフラメンコ作品では史上最多数上演を誇り、近松の描いた日本的な情緒、情念を情熱的なフラメンコで表現。
今回、「Ay 曽根崎心中」とタイトルを改め、2018年12月、4年ぶりに東京で上演される。
本作品のプロデューサーである阿木燿子が作詞、音楽監督と作曲を宇崎竜童が担当。
フラメンコ界の第一線で活躍する鍵田真由美(主演)、佐藤浩希(主演・演出・振付)とタッグを組み、曽根崎心中の究極の愛の世界を表現する。尚、今回は工藤朋子(お初)、三四郎(徳兵衛)のWキャストで臨む。
タイトルに「Ay(アイ)」を付けた想い
阿木燿子(プロデューサー・作詞)
タイトルを「フラメンコ曽根崎心中」から「Ay曽根崎心中」に改めたんですが、AYは私がついに本作を私物化してイニシャルをつけたというわけではなく(笑)、Ay(アイ)はスペイン語の感嘆詞です。フラメンコの唄い手は、心の底から湧き上る悲しみや苦悩を、深い溜め息と共に「Ay」と唄い上げます。
今回では、もっと深く、 もっと真摯にこの作品と向き合いたいと思った結果の改題で、「Ay曽根崎心中」では、フラメンコの枠を超えて、あぁ、素晴らしい!観てよかったと思っていただけるような作品になるように考えたからです。
宇崎竜童(音楽監督・作曲)
曽根崎心中という作品は、一生かかって仕上げていくというライフワークになっています。
今回は、シンガーもミュージシャンも変わります。なので音楽も変わります。
フラメンコ定番のフラメンコギター、パルマ(手拍子)、パーカッションに加えて、新たにピアノ、エレキベース、篠笛、和太鼓、津軽三味線も加わる編成となり、音楽のアレンジ作り直しとなります。
また、新曲の要請もプロデューサーの阿木から出ていて、そのために七転八倒している毎日です。
もう数え切れないくらい曲を作っているんですが、阿木が「これが遺作になっていいの?」と言ってOKが出ないんです(笑)
スペイン国王来賓の宮中晩餐会で泥酔!
宇崎竜童
昨年、スペイン国王来賓の宮中晩餐会があり、スペインにご縁があるということで、鍵田真由美(フラメンコダンサー)さんと阿木が招待され、私は阿木の配偶者として参加致しました。
そしたら、天皇陛下の乾杯という大変ありがたい機会があり、私は下戸なんですが、シャンパンのグラスで乾杯する仕草だけをしようと思ったら、手が震えてゴクリと飲んでしまった。
そのあとも水と間違えて日本酒を口にしてしまったりして、せっかくの2時間の宮中晩餐会の記憶がほとんど残らないという失敗をしてしまいました(笑)
天皇皇后両陛下にご覧いただきたい
宇崎竜童
2016年に前作「フラメンコ曽根崎心中」の舞台を天皇皇后両陛下にご覧いただく機会があったんですが、熊本地震で急きょ中止になりました。
今回の「Ay曽根崎心中」こそ、是非、両陛下にご覧いただければという思いでおります。
これから6ヶ月間、12月の本公演まで精進いたします。
キャストからのコメント
鍵田真由美(お初/踊り)
曽根崎心中は2001年が初演だったんですけども、その時はフラメンコの曲調に乗せて日本語の歌を歌う、それから着物に見えるコスチュームで踊る。そしてミュージシャンたちのいろんな楽器があって、挑戦的に作品に組み込まれていました。
当時の私はひたすら必死に踊っていた記憶があって、上演後どんな気持ちだったか覚えていないくらいの境地でした。
その後、作品がお客様に受け入れられ、今年また新しい形となって上演できることになります。
ストーリーは変わりませんが、初演の時の没頭して必死に無我夢中演じていた記憶をたどって、今回の作品に向かい合いたいと思っています。
佐藤浩希(徳兵衛/踊り)
2001年の初演当時は、日本の古典を演じる重責を感じながらやらせていただいたのですが、長年こうやって続けさせて頂いています。
阿木燿子さん・宇崎竜童さんともこれほどまで長くお仕事をご一緒させていただいて本当にありがたく思っています。
日本のフラメンコではこれほど長く続く作品はなくて、本国スペインの「カルメン」に次ぐと言ってもいいくらいです。
フラメンコは歌が変われば踊りも変わります。今回、新しくRay Yamadaさんと若旦那さんが加わって、自分がどいういう風に変化していくのかそれも楽しみにしています。
矢野吉峰(九平次/踊り)
九平次は悪役・仇役で二人を心中に追いやる酷いやつなんですが、九平次が頑張ると、心中する動機が明確になっていくんですね。
なので憎ければ憎いほどお客さんが、主役の2人に共感していくという重要な役でもあると解釈していつも頑張っています。
この作品は、踊り手と歌い手が一体になって一つの役を作り上げます。
今回、九平次の歌を若旦那さんにやってもらうことになって、私とチームになって本番までに、九平次という役を作りげていければいいなと思っています。
三浦祐太朗(徳兵衛/歌)
僕は4年ぶりということで久々に徳兵衛を演じさせていただくということで、またここに戻ってこれたことが非常に嬉しく思っております。
Ray Yamada(お初/歌)
今年の1月に都内でやったライブに、阿木燿子さん・宇崎竜童さんがいらしてくださってて、初めてそこで私の生の歌声を聴いていただいて、お声をかけていただいたのが今回出演のご縁になります。
若旦那(九平次/歌)
今年は湘南乃風が15周年で大事な年なんですけど、すべてこの「Ay曽根崎心中」に照準を合わせています。
街角でもフラメンコの音が流れていると、すぐに耳を傾けちゃいます。
湘南乃風にフラメンコ要素の曲が1曲あって、ちょっと踊ったりもしています(笑)
今回の役柄の歌を歌うにあたって、憎しみの裏側にあるものを引き出すにはどうしたらいいのか。これは芸術の真骨頂だと思っているので、そこをやらせていただけるのはすごく光栄です。
制作発表記者会見動画
フォトギャラリー
Ay曽根崎心中
日程:2018年12月12日(水)〜12月20日(木)
会場:新国立劇場 中劇場
料金:SS席 13,000円 S席 10,000円 A席 7,000円
アンダー25 5,000円
※アンダー25のチケットは入場の際、年齢が確認できる身分証明書をご提示ください。
公式サイト:http://sonezaki.jp/
チケット発売日:7月14日(土)10:00
キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00) http://kyodotokyo.com
チケットぴあ 0570-02-9999 http://pia.jp/t
ローソンチケット 0570-084-003 http://l-tike.com/
イープラス http://eplus.jp
らくらくチケット 0570-07-1242(平日9:00〜17:00)
[動画・写真・記事:Jun Sakurakoji]
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