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リボルバー・リリー

【インタビュー】シシド・カフカ「行定監督から“ドラマーとしてのシシド・カフカに期待している”と言われました」映画『リボルバー・リリー』

2023年8月11日に公開となる、綾瀬はるか主演映画『リボルバー・リリー』。綾瀬演じる主人公を支える銃のエキスパートを演じるシシド・カフカに、本作撮影エピソードや、自身のライブ活動などについて話を聞いた。

老若男女問わず幅広い世代から人気を誇り、魅了し続ける綾瀬はるかが、“史上最強のダークヒロイン”という新境地を開拓し、圧倒的な存在感を放つ本作。
長浦京の同名小説(講談社文庫)を原作に、メガホンを取ったのはこれまで数々の話題作を送り出してきた監督・行定勲。
シシド・カフカ演じる“奈加/なか”は、表向きはカフェー店員だが、その実態は、主人公・小曾根百合/おぞねゆり(演:綾瀬はるか)を支える銃のエキスパート。
その他、本作は、長谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、佐藤二朗、吹越 満、内田朝陽、板尾創路、橋爪 功、石橋蓮司、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司といった豪華俳優陣が脇を固める。
行定作品らしい映像美に、臨場感を追求し、俳優陣の共演やカタルシスに満ちた華麗エンタテインメントに大いに期待が高まっている。

シシド・カフカ インタビュー&撮り下ろしフォト

■行定監督「ドラマーとしてのシシド・カフカに期待している。」

‐演じられた“奈加”はカフェー店員でありながら銃も扱えますが、どういう経歴のどういう性格のキャクラターでしょうか?

シシド・カフカ(カフェー「ランブル」の従業員・奈加 役)
百合(演:綾瀬はるか)と共に訓練された凄腕スナイパーです。自分の感情の起伏も抑えられて、喋り方も静かな女性という印象がありました。
加えて、百合のことを心の底から信頼していて、なにがあってもバックアップすることを心に決めています。

‐行定監督からオファーの理由は聞かれていますか?

シシド・カフカ
行定さんからは「ドラマーとしてのシシド・カフカに期待している。ステージの後ろからメンバーを見守りながらリズムを刻んでいるという、ドラマーの持つ包容力、バンド全体をバックアップするという気質を“奈加”に封じ込めてほしい。」とその理由を伺ったので、「それだったらお任せください!いつもどおりやればいいですね。」と答えました。

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シシド・カフカ

■大正時代のファッションを感じられる作品

‐大正時代の設定ということで、セットなど美術はいかがでしたか?

シシド・カフカ
とても楽しかったです。小道具含めて、細部までこだわって作り込まれていたので、カメラが回っていないときは、私はひたすらそれらを見て回るという楽しみがありました。

‐大正時代のファッションの魅力について感じられたことは?

シシド・カフカ
特に“奈加”が着ていた着物なんですけれど、柄に柄を重ねるという着物の特色が、大正時代はさらに色濃く出ているなと思いました。柄に柄って合うのかなって最初は思いましたが、いざ着てみると意外に落ち着くものだなと感じましたし、着物の楽しさをこの映画で存分に味わせていただきました。
そして、百合のワンピースもそうですし、男性陣が着用していた、ベスト、ジャケット、帽子などの洋装は、私も大好きですし、映画をご覧になる方は大正時代のファッションを存分に楽しめると思います。

‐ファッション以外でも、大正時代の日本はある種の高揚感があった時代とも言えますが、それについてシシド・カフカさんが感じられたことはありますか?

シシド・カフカ
ファッション以外にもあらゆる情報が世界中から入ってきて、劇的に変化に変化を重ねていった時代だったんじゃないかなって思っています。ファッションでも、日本の伝統的な誇らしい部分と面白い部分とを上手に混ぜて表現していて、人々の心の柔らかく、楽しむ気持ちがたくさんあった時代なんじゃないかなと思います。

リボルバー・リリー

■綾瀬さんのエアロビクスが印象に残っています

‐本作は錚々たる豪華キャストが出演されていますが、撮影現場での印象に残ったエピソードをお聞かせ下さい。

シシド・カフカ
綾瀬さんのエアロビクスがすごく印象に残っています。綾瀬さんはずっと身体を動かされていて、やっぱり身体づくりという点ではとてもストイックにやっていらっしゃったと思います。そのエアロビクスは、周りのスタッフさんも巻き込む形になっていって、綾瀬さんのお人柄もそこに表れていて、なんて楽しい撮影現場なんだと思いました。

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場面写真 ©2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

‐シシド・カフカさんご自身で大変だったことは?

シシド・カフカ
銃の扱いです。刑事の役をやったことがあったので、現代の警察が使う銃を扱ったことはあるんですが、この作品では、ウィンチェスターM1894やモーゼルC96を使っていて、これらは初めてだったので、撮影に入る何ヶ月も前から、銃の扱いの指導を受けていました。
現場ではもちろん、家でもお借りした練習用の銃で、弾丸の装填や、素早く銃を構えるスピード感を上げるためのトレーニングをずっとしていました。

‐指導はどなたから?

シシド・カフカ
ガンアクションアドバイザーで元自衛官の武藤竜馬さんです。銃を構えるときにどこに意識を置けばいいかなども教えていただきました。

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‐ご自身の銃撃シーンの完成した映像をご覧になっていかがでしたか?

シシド・カフカ
ぜんぜん素直に見れなかったです(笑)
それは音楽も含めてすべての作品でそうなんですけれど、自分が関わっているできたてほやほやのものを素直に見ることができなくて、「あ、今のウィンチェスターの銃身の向きはあれで良かったんだろうか?」とかそんなことを考えてしまって、なかなか素直には見れなかったです。
でも、音楽やカメラワークなどで、勢いを出していただいているので、シーンをかっこよくしていただいたなと思いました。できる女に見えたなと思いました。

‐たしかにできる女に見えました!

シシド・カフカ
ありがとうございます。

‐そして、飄々とした表情で銃を撃っている姿もかっこいいなって思いました。

シシド・カフカ
そうですね、“奈加”は銃を撃つことが日常の日々を過ごしていたでしょうから。

‐シシド・カフカさんはアクション映画はご覧になりますか?

シシド・カフカ
どうだったかなって振り返ってみたんですが、あまり観ていないなってことに気づきました。
もちろん話題になったアクション映画を観ることはあるんですが、アクションシーンを観たいからっていうわけじゃないんです。
でも、今回の『リボルバー・リリー』で自分も身体を動かしてみると、アクションシーンを演じられている方がどれぐらい大変なのかも少し見えてくるので、映画やドラマのアクションシーンの見る目が変わってきて、そのすごさを感じるようになりました。

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■叩いて歌うということが如何に大変なことかと思い知らされた

‐10月のワンマンライブについて、どんなライブを考えられていますか?

シシド・カフカ
昨年、音楽活動10周年を迎えて、3年ぶりに、ドラムを叩いて歌うライブを開催したんです。今年は11周年になるんですが、とにかく叩いて歌うということが如何に大変なことかということを昨年、思い知らされました(笑)

‐どのあたりが大変でしたか?

シシド・カフカ
体力面です。やっぱりこれまで凄まじいことをやっていたんだなって改めて感じて、その点でちょっと悔しい思いを昨年のライブではしたので、今年は、ただただ皆さんが楽しんでいただけるライブにブラッシュアップしようというのもあります。また、昨年は久しぶりだということでの選曲をしましたが、今年はまた違ったシシド・カフカをお見せできるように、カバーを含めた楽曲の選曲をしていきたいと思っています。

‐体力面でトレーニングなどは考えられていますか?

シシド・カフカ
とにかく叩いて歌う時間をたくさん設けるっていうのが、結局は一番なのかなと思っています。

‐ほかの運動をやるというよりは、ステージでやることそのものをひたすら練習するというイメージですね。

シシド・カフカ
運動がとにかく嫌いで苦手なので、やりたくないっていうのはあります(笑)
でも、叩いて歌うのは全身を使いますし、ちょっと特殊な筋肉を使うとも思っているので、やっぱりそれを鍛えるには、ひたすら叩いて歌うというトレーニングがいいのかなって思っています。1日、5~6時間叩いて歌うというのを毎日続けています。

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■初めての趣味ができました!

‐最近の好きな過ごし方や、ハマっていることがあれば教えてください。

シシド・カフカ
初めての趣味ができました。このコロナ禍で。
これが趣味か!って思ったのは、観葉植物です。これにハマりまして、1株から始めたのが今では家に20株まで増えています。その緑たちの世話を焼くのがとてもリラックスできる時間になっています。

‐中でもお気に入りの品種はなんでしょう?

シシド・カフカ
フペルジア・ゴエベリーです。こういう葉っぱものも好きなんですけれど、あと、サボテンなどの多肉植物系、例えばユーフォルビアとかも好きで、ちっちゃいのもいっぱい集めています。

‐ドラムを叩く部屋にも観葉植物を?

シシド・カフカ
そこには無くて、曲を作る部屋なんかに置いて、緑たちに癒やされながら作っています。

‐最後に、本作の見どころ含めたPRメッセージをお願いします。

シシド・カフカ
綾瀬はるかさんを始めとする皆さんのアクションシーンの疾走感と、大正時代を存分に感じられる衣裳や美術で、作品の世界に入り込んでいただけると思います。是非是非劇場に足を運んで、綾瀬さんのダークヒーローっぷりを堪能していただきたいなと思います。

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シシド・カフカ プロフィール
メキシコ生まれ。ドラムヴォーカルのスタイルで2012年CDデビュー。女優として2017年NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演し一気に話題となる。
女優・モデルとしてマルチに活躍するほか、2018年にアルゼンチンに留学してサイン・システムを学び、同年より100種類以上のハンド・サインを出しながら即興演奏でリズムを奏でてセッションしていくリズム・イベント「el tempo(エル・テンポ)」を主宰している。
現在放送中のドラマ、テレビ朝日「警部補ダイマジン」、ABC/テレビ朝日系列「何曜日に生まれたの」に出演している他、10月13日にSpotify O-WESTにてワンマンライブを開催する。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー・写真:三平准太郎]


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映画『リボルバー・リリー』

出演:綾瀬はるか 長谷川博己
羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)/シシド・カフカ 古川琴音 清水尋也/ジェシー(SixTONES)
佐藤二朗 吹越満 内田朝陽 板尾創路
橋爪功/石橋蓮司/阿部サダヲ
野村萬斎 豊川悦司

監督:行定勲
原作:長浦京『リボルバー・リリー』(講談社文庫)
配給:東映
©2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://revolver-lily.com/

予告映像

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2023年8月11日(金)全国公開

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