「のんさんとさかなクンは不思議と似ている」映画『さかなのこ』完成報告上映会
2022年8月10日、TOHOシネマズ六本木 スクリーン7にて、映画『さかなのこ』完成報告上映会が行われ、主演・のん、夏帆、磯村勇斗、さかなクン、沖田修一監督が登壇。また、さかなクンの同級生だったという鈴木拓(ドランクドラゴン)がサプライズゲストで登場し、誕生日を迎えたさかなクンにキャストらの寄せ書きによる垂れ幕をプレゼントした。なお、鈴木拓は鈴木先生役で本作に出演している。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
トークパートをノーカットに加えて、フォトセッション、セルカ棒での自撮りシーンもたっぷり収録。
動画概要欄には、頭出しチャプターを記載していますので、ワンクリックで見たいシーンにジャンプできます。
また、日本語字幕情報も含めていますので、YouTubeの字幕機能ONで表示されます。
■フォトレポート
▼最初のあいさつ
のん(ミー坊 役)
ミー坊を演じさせていただきましたのんです。
みなさん、本日はお集まりいただき、映画を観に来てくださって本当にありがとうございます。
この日を迎えられてとても嬉しいです。楽しんでいってください!
夏帆(モモコ 役)
モモコ役を演じました夏帆です。
本当にのんさん演じるミー坊がとても愛おしくなるようなそんな映画だと思いますので、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。
磯村勇斗(総長 役)
総長です、総長役の磯村です。
本当に心あたたまる映画になっていると思いますので、今日1日幸せな気持ちになっていただけたらなと思います。
さかなクン(ギョギョおじさん 役)
ギョんばんは! さかなクンです!
ほんとに、この日が来て、こうやって私も舞台に上がらせていただけるなんて、これは夢じゃないのかという。
本当に幸せな気持ちでいっぱいです!ありがとうギョざいます!
今回は、ギョギョおじさんとして参加させていただいて、本当にありがとうございます。
映画『さかなのこ』はむちゃくちゃ幸せな気持ちになれると思います。
この感動をまたギョ一緒させてください!
沖田修一監督
『さかなのこ』を監督しました、沖田修一と申します。
こんなに広いところで、たくさんの人に観に来ていただいて、もうここに入ってきた瞬間に嬉しくなってしまいまして、ちょっとドキドキしておりますけども、ステキな映画になったと思ってるんで、よかったらゆっくり楽しんでいってください。
▼のんさんとさかなクンは不思議と似ているところがある
-のんさん、さかなクンさんの半生を描いた作品ということで、さかなクンさんをモデルにした主人公ミー坊を演じられていますけれども、オファーを受けたときは、どのようにお感じになりましたか?
のん
最初は私がさかなクンをやっていいの?ってとても驚きました。
でも何か腑に落ちたっていうか、あっ、もしかして、のんなのかも、のんがいいのかもって腑に落ちてめちゃくちゃ嬉しかったですね。
-さかなクンとの撮影現場は?
のん
さかなクンがいると、もうめちゃくちゃ楽くて、その場が幸せになります。
そのときは、撮影も後半で、みんなで「よっしゃがんばるぞ、頑張りどきだぞ!」みたいな時だったんですけど、さかなクンが現場にいると、みんなの目が
ピカピカするしてくる、そういうエネルギーを持った方だなって思ってました。
-実際にミー坊を演じてみていかがでしたか?
のん
実際に演じてて、本当にすごく楽しかったですね。
好きなものにまっすぐ突き進むっていう、自分がうまくいってないなって思う時でも、お魚が好きっていうことが揺らがなくて、それを突き通すから人生が良い方向に向かっていくっていう、そういう希望に満ち溢れたストーリーだし、役柄だからとても楽しかったです。
そして、キャストの皆さんが素晴らしかったので、モモコ役の夏帆さんも、総長役の磯村さんともご一緒できて、すごく幸せでした。めっちゃ楽しかったです。
-沖田監督、ミー坊の役をのんさんにというのはなぜ?
沖田修一監督
もう想像しただけでワクワクしたし、僕も腑に落ちたというか、とてもいいかもしれない、自分でも見てみたい強い思いがあって、のんさんにオファーしました。
-のんさんとさかなクンさんに何か重なる部分が監督の中でもあったってことですね
沖田修一監督
そうですね。何か不思議と似ているような気がしました。
▼ギョ(5)年の月日があっという間に!
-さかなクンさん、ご自身の原作が映画化されるって聞いた時は?
さかなクン
もう、これは夢か幻か本物かっていう、いや、本物なんですね。
沖田監督様に初めてお会いさせていただいて、「一魚一会」の本を映画にしてくださるって聞いたのがギョ(5)年前なんですよ。
ギョ(5)年の月日があっという間に、うわーーーって、もうこんなに早く巡って。長いようで早くて、早いようで長くて。
-ミー坊をのんさんが演じられるって聞いていかがでしたか?
さかなクン
それはもう! ギョッギョッギョッ!のんさんだよ! のんさんだ!
こんな嬉しいことないです!超憧れてますので!
-最大限のギョギョがね、今出ましたね。沖田監督、(さかなクンの)お母様にもお会いになって、お母様も、のんさんって聞いた時はどんな反応が?
沖田修一監督
お母様も喜ばれてたんで、何も違和感はないんだなって、僕もとても嬉しくなったし、素敵なお母様でした。
さかなクン
うちの母ものんさんの超大ファンなので、めっちゃくちゃ「ヤッター!」って喜んでました。私以上に飛んでました。
-そのお母様役は、井川遥さんが演じられています。
さかなクン
それももう「ウソ!!」って言ってました。「嬉しい!」って。
もう親孝行までありがとうございます!感謝感激です!
▼夏帆「のんさんの瞳に引き込まれてしまった」
-夏帆さん、今回、沖田監督の作品初出演ということになりますけれども、のんさんとも初共演でいらっしゃる現場はいかがでしたか?
夏帆
念願の沖田組にお声かけていただけて、本当に嬉しかったんです。
沖田さんのこの柔らかい人柄が現場にもフワっと広がってて、実際撮影に入った日数的にはたぶん1週間ぐらいだったと思うんですけど、もうちょっとこの現場にいたかったなって思いました。
で、のんさんとは今回初めてご一緒させていただいて、たくさん言葉を現場で交わしたわけではないと思うんですけど、のんさんと一緒にいる時間がすごく心地良くて、とても楽しかったです。
カメラが回ってる時も、つい気を抜くと、のんさんの瞳に引き込まれてしまって、目が離せなくなって、そういう吸引力のある方だなとも思いました。
-のんさんは夏帆さんとの共演はいかがでしたか?
のん
本当に幸せでした。ミー坊とモモコとのシーンは、映画の中でもちょっと特別な感じがあって、夏帆さんとは演技してて、何かすごく交わしてるっていう感覚がすごくありました。
夏帆
嬉しい!
のん
多幸感がありました。
夏帆
私もすごい多幸感でした。タコだけに(笑)
のん
嬉しい(笑)
-(本作では)タコがキーのひとつになってますが、今日ののんさんのお衣裳に、タコがいらっしゃいますよね。
のん
(自身の衣裳を指し示しながら)タコがいるんです!
-その中での多幸(タコ)感だった訳ですね(笑)
のん
本当に、もうそれは。でも本当に真実です。
-夏帆さんは、のんさんと演じられていて、とても楽しそうだと思ったんですが、ただ、モモコという役柄は、周りのほのぼのした空気と比べると、違う空気の中にいたと思いますが、演じる上で意識されていたことはありましたか?
夏帆
役柄として、ちょっとクールな面や、ちょっと冷めた部分もある女の子ではあるんですけど、のんさん演じるミー坊との関係って、言葉では言い表せない、この二人の関係は一体何なんだろう?という説明しきれないものがあります。
でも、素敵なシーンになったらいいなって思いながら演じてましたが、先ほども言ったんですけど、のんさんがちゃんとお芝居の中で、気持ちのやり取りをしてくださる方なので、難しいことを考えずに、目の前にいるミー坊と対話してればと思いながら演じてました。
▼撮影後半は大喜利大会のように
-磯村さん、総長という役で不良たちと掛け合いのシーンが予告編でも見られますが、本当に面白くて、何度も笑わせてくれます。撮影で、印象に残っているエピソードはありますか?
磯村勇斗
今回、不良と言っても、本当に可愛いオバカさん達っていう言葉が合うような不良たちなんです。
僕を含めて、同世代の若い俳優たちと一緒に不良をやってるんですけど、やっぱり沖田さんの世界なので、どこかこうクスっと笑えるポイントが、不良とはいえあるんです。
なので、どうにか沖田さんに気に入られようと、みんなあれやこれやと同世代の俳優たちが自分の武器を出して勝負してるんですよ。
で、それは全然いいことだと思うんです。それでやっぱ作品が良くなればいいんですけど、でも、だんだんネタがなくなってくると、もうお互い裏で「次あれするか、でもこれは沖田さんにハマるかな」みたいなのを、実はめちゃくちゃ話してて、なんか大喜利大会みたいなのが、後半は始まってたような、そんなプレッシャーもありました。
それは、なんとかいいシーンにしたいなっていう想いがあるからこそで、そいういう意味では壮絶な現場でもありました。僕らの中では。
-柳楽優弥さん、岡山天音さんとか、いろんな方が不良の中にいますけど、どの方も粒ぞろいで面白かったです。
磯村勇斗
そんなことがあって、本当にバカな会話が繰り広げられてましたね(笑)
-沖田監督、それに気づいてました?
沖田修一監督
いや、全然。今初めて知りました。そんな大喜利みたいなことになってたとは。
磯村勇斗
なっていましたね。でも、やっぱり結局、沖田さんが最後に出す一言が一番面白いっていうところで、敵わないなっていう。
-のんさん、磯村さんとの共演はいかがでしたか?
のん
本当に楽しかったです。
私は気づいてたんですよ。不良の皆さんがこうしようって話し合われて、みんなでシーンを形づくってるのに気付いてたから、私も頑張らなきゃと思ってやってました。
磯村さんが演じられたキャラクターはとても楽しいですし、絶妙な役だと思うんです。ヤンキー役なんだけど、沖田監督が普通のヤンキーにはしない演出をかけるから。
本編で是非確認してほしいんですけど、磯村さんは愛されヤンキーで体現されてて、すごいなって思いました。
▼さかなクン同級生&キャストの鈴木拓、サプライズ登場で、ハッピーバースデー♪
-先日、さかなクンさんがお誕生日だったということで、ご登壇者の皆さんから素敵なプレゼントをご用意いただきました!
ドランクドラゴン・鈴木拓(鈴木先生 役)
(ステージ下手から歌いながら登場)ハッピバースデートゥーユー♪ ハッピバースデートゥーユー♪
ハッピーバースデー、ディア・さかなクン♪
ハッピーバースデートゥーユー♪
おめでとうございます!この横断幕を広げてください!!
こちらにいる皆さんに、寄せ書きしていただきました!
さかなクン
やったぁ!!嬉しい!
ありがとうございます!わぁ、嬉しい!
こんな嬉しいサプライズがあったとは!
-皆さんからのプレゼントいかがですか?
さかなクン
感激です!もうほんとに嬉しい!
さかなクン
いやぁ、さかなクンにやってきてよかった!
鈴木拓
さかなクンをやっているという感覚なの?
さかなクン
そこはツッコまないでくれ、拓くん!
-鈴木さんも本作にご出演をされていて、且つ、さかなクンさんの同級生でいらっしゃる?
鈴木拓
そうです。さかなクンは年齢非公開だそうで、言うと申し訳ないんですが、同級生です。
中学・高校と同じ学校で、高校は前の席に座ってましたね。
さかなクン
クラス違う時は体操着を借りに行ってね。
でも今回の(実在する)鈴木先生役は、沖田監督様に電話でお願いしたんです。拓くんに是非って。
-本当に鈴木先生という方がいらっしゃって、鈴木拓さんはその先生を演じられてるそうですね。
鈴木拓
僕の担任でしたし、さかなクンの顧問の先生でしたね。
さかなクン
(劇中にも登場する)カブトガニちゃんの。
鈴木拓
カブトガニの時のもうそのまま。
小学校も同じ学校で、なんなら俺の奥さんも知ってますから、
同じクラスだったしね。
さかなクン
イチカワさん!
鈴木拓
名前を言わなくていいんだよ!個人情報だろが!
▼最後にメッセージ
-同窓生同士の微笑ましいやり取りをご覧いただきましたが、ここで最後にのんさん、これからご覧頂く皆さんに一言いただきたいと思います。
のん
皆さん、本当に見に来てくださってありがとうございます。
さかなクンの半生を描いた映画となっているんですが、本当に皆さんの希望になるような、そんな映画になっていると思います。
ぜひ楽しんでいってください!
▼客席バックで自撮り!
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:三平准太郎]
映画『さかなのこ』
ふつうってなに?
どんなときも大好きなお魚だけを追い続けた子は、いつしか“さかなクン”になっていました。
まっすぐな主人公の、出会いとお魚に満ちた人生をユーモアいっぱいに描く、のん主演、沖田修一監督最新作。
INTRODUCTION
日本中の誰もが知るあの“さかなクン”の半生を、主演・のん×監督・沖田修一がユーモアたっぷりに描く、沖田作品の集大成とも言える映画『さかなのこ』が、この夏ギョギョッと誕生!
原作はさかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」(講談社刊)。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家や映画監督でもある前田司郎が、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジ。前田司郎と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなる。主演をつとめるのは、のん。子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、性別の垣根を越え生命力いっぱいに演じている。本作は2022年夏に公開となる。
STORY
ミー坊は、好きなことを、思う存分、本気でやりなさい。
お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はそんなミー坊を温かく見守り、心配するよりもむしろその背中を押し続けるのだった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行くーー。
主演:のん
出演:柳楽優弥 夏帆 磯村勇斗 岡山天音 三宅弘城 井川 遥
原作:さかなクン「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」(講談社刊)
監督・脚本:沖田修一
脚本:前田司郎
製作:『さかなのこ』製作委員会
制作・配給:東京テアトル
宣伝:ヨアケ
(C)2022「さかなのこ」製作委員会
公式サイト:sakananoko.jp
公式Twitter:@sakananoko_jp
本予告
9月1日(木)よりTOHOシネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー
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