漫画原画の大迫力!くらもちふさこ・いくえみ綾原画展
漫画家・くらもちふさこ、いくえみ綾の原画展「くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展 『“あたしの好きな人”へ』」が2月9日から2月25日まで、パルコミュージアムで開催中。
本記事では、8日に行われた内覧会と、くらもちふさこさん、いくえみ綾さんお二人の囲み取材のもようをレポートする。(ネタバレご注意)
200点を超える原画!
本原画展は、くらもちふさこ・いくえみ綾のデビュー当時の作品から、最新作まで200点を超えるカラー・モノクロ原画を展示。
昨年、画業45周年を迎えたくらもちふさこ。1972年『別冊マーガレット』(集英社)で漫画家デビュー。
一方、1979年、同じく『別冊マーガレット』(集英社)で漫画家デビューしたいくえみ綾(りょう)。“いくえみ綾”というペンネームは、くらもちふさこ作品のキャラクターにちなんで名付けたほど、子供の頃からくらもちふさこの大ファンだっという。
今回の原画展の準備に際して、いくえみ綾は、憧れだったくらもち先生のカラー原画を目の当たりにして、大変感激して嬉しかったと語った。特に『スターライト』の扉絵原画を見た時は涙目になったという。
一方、いくえみ綾の原画についてくらもちは、「どの原画を見てもデッサン力が安定していて安心して見れる。あらためて惚れ惚れして見入ってしまう。」と評価した。
見どころは?
二人がおすすめする本原画展の見どころを伺った。
いくえみ綾
原画を見ると、細かい直しがいろいろあるところがわかります。それらが本になったらどう変わるのかというところがわかります。また、フォトスポットもあるのでそこも楽しみにしてください。
くらもちふさこ
『いくえみ女子のコーナー』です。壁一面に女子キャラクターがいっぱいあって、“女子曼荼羅”的な構図になっていて面白いです。
あと、平置きの展示コーナーはみんなで囲むように見れていいですね。
漫画を描くことの意味
いくえみ綾
小さい頃から絵を描くのが好きで、気がついたらマンガを描いているという感じでして、その頃の自分のことは、くらもち先生の作品を通して思い出します。
今、こうやって忙しく仕事をしていて、時には「疲れてイヤだ」「今日は描きたくない」って思うことはあるんですけど、いざ描いてしまうと、知らないうちに没頭している自分がいます。やっぱり、(絵を描くことは)自分を夢中にさせるものがあります。
くらもちふさこ
自己表現のひとつです。“絵を描くこと”は、辛かったり・楽しかったりの感情をぶつけることができる“漫画”というのは“無二の親友”でもあります。
これから挑戦したいこと
いくえみ綾
たくさん連載抱えているので、今あるものをちゃんと終わらせることが当面の目標です。
なので、新しいことはその次に考えたいなと思っています。
くらもちふさこ
私は1本、エッセイを書いているだけなので、今は充電期間ということでして、今後の意気込みを探す旅をしたいと思っています。
「私の好きな人へ」というタイトルの意味
いくえみ綾
くらもち先生の作品「おしゃべり階段」のセリフからです。私はくらもち先生のことがすごく好きで。そういういろんな“好きな人へ”っていう意味も込めています。
くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展 『“あたしの好きな人”へ』
会場:パルコミュージアム 池袋パルコ・本館7F
期間:2018/02/09(金)~2018/02/25(日)(※2/21(水)は休館)
時間:10:00~21:00(※入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場)
入場料:一般700円/学生600円
主催:パルコ
企画制作:パルコ/シュークリーム
協力:集英社
公式サイト:http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=1196
豊富なグッズコーナー
その他の写真
[写真・記事:Jun.S、写真:Ichigen Kaneda]
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