デビュー9周年祝いのサプライズにリーダー白濱亜嵐、涙。映画『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』公開記念舞台挨拶
2021年11月27日、TOHOシネマズ六本木にて、映画『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』公開記念舞台挨拶が開催され、GENERATIONS、各作品の監督を務めたSABU、山下敦弘、森義隆、真利子哲也、久保茂昭が登壇した。
本作は、EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表 別所哲也、作詞家 小竹正人の3人によって打ち出された、詩と音楽、映像を一つに融合するプロジェクトの第4弾。
短篇6作それぞれの主題歌からインスパイアされ生み出された物語に、GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーが主演、主題歌を担当するなど全員が参加。GENERATIONSの“今”を切り取られている。
舞台挨拶レポート
■「BLUE BIRD」
「BLUE BIRD」で主演の佐野が演じたのは仲の良い兄弟の兄ケンジ。
「僕自身は一人っ子ですが、ダンスを通してお兄ちゃん的存在の方にたくさん知り合ってきました。いろいろなタイプのお兄ちゃんがいますが、割と周りに多かったケンジのようにドジなタイプの先輩を思い浮かべながら演じました」とニッコリ。
「不器用ながらも弟を可愛がるケンジの姿から、これまで出会ってきたお兄ちゃん的存在のみんなを思い出すきっかけになりました」という佐野の告白に、SABU監督は「一人っ子なの?知らなかった(笑)。弟のような気持ちでケンジを見ていたというのは全然気づかなかったです」と驚いた様子だった。
弟・ジュン役の醍醐虎汰朗について佐野は「壁がないタイプ。醍醐くんのほうから寄ってきてくれるので、接しやすかったし、演じやすい環境でした」と印象を明かす。
SABU監督については「以前、HIROさんとSABU監督が食事をしている場に呼んでいただいたことがあります。そのときは、食事だけでしたが、怖い人というイメージがありました(笑)。でも、今回、作品でガッツリ関わり、いろいろな話もできて、印象は180度変わりました。近い距離で現場に入ることができて良かったです」と笑顔を浮かべた。
撮影を振り返りSABU監督は「佐野くんはすごく真面目で良かったです。缶バッジをはじくシーンの撮影では、“(予備がないから)軽くはじいて練習してね”とお願いしたのですが、1発目でポチャっと海の中に落としていました(笑)」と暴露。
佐野は「監督の言葉が“ふり”のように感じて、やっちゃいました(笑)」と苦笑いしていた。
■「言えない二人」
「言えない二人」主演の白濱が(本作への)GENERATIONS全員での参加について「(佐野)玲於や(片寄)涼太の演技はよく観ているので知っていますが、(小森)隼や(中務)裕太くんの役者としての姿は想像がつかなくて。こんな表情ができるんだ、こんな芝居をするんだという驚きがあり、新たな一面を発見して、刺激を受けました。メンディーくんは憑依型の役者で、朝から役に入っているタイプ。共演経験はあるのですが、今は共演NGとしています、僕が食われちゃうんで(笑)」と冗談混じりで、メンバーの演技を褒めていた。
白濱の印象について山下監督は「シナリオを書く前に話をする時間を作っていただきました。僕はひねくれたタイプなので、白濱くんの裏の顔を引き出そうと、いろいろと話をしたのですが、まったく(ひねくれたところが)出てこなくて。だったら、このままのイメージでと決めて、シナリオを描き始めました」と、キャラクターに白濱のイメージを反映させていることを明かした。
白濱は「あゆむは僕の性格と基本的な明るさが違うので、そのあたりを意識して(トーンを変えて)普段のあゆむを演じました」と役作りを振り返った。
■「水のない海」
「水のない海」主演の小森は配達員のバッグを背負い、渋谷を自転車で走り回った。
「自転車の前輪にカメラをつけた状態で“じゃあ、走ってきて”と言われて(笑)。OSと会話しながら1人で渋谷の街を走り、耳から聞こえる声に反応する。こういう未来、アリそうだなと思いました」と語った小森。
撮影シーンの目撃情報が多かったようで「“この前はなんの撮影だったの?”“配達バッグ背負って走ってたよね?”とたくさんの知り合いから言われました。通勤時間の撮影だったので、多くの人に見られたと思いますが、それだけ日常に溶け込んでいる役だと分かって、おもしろかったです」と満足の表情を浮かべた。
コロナの影響で撮影が延期。元々撮影しようと思っていた作品ではないものになったという久保監督は「撮影が再開すると決まって、2つの作品候補に絞りました。今回はとにかく今まで見たことのない隼を表現したいという気持ちがあり、一緒に話し合って決めました」と経緯を説明した。
これに対し小森も「出会って10年以上が経ち、僕のことをよく知っている久保監督なので、意思の疎通はバッチリ。こういうビジョンだろうなというのは、話さなくても分かる関係なので、とてもやりやすかったです」と笑顔で感謝を伝えた。
■「怪談 満月蛤坂」
「怪談 満月蛤坂」主演の中務はお腹が大きくなる特殊メイクで妊婦役に挑戦。
「最初のシーンでは軽いものをつけていたのですが、後半はどんどんお腹が大きくなって……。腰が痛くなるほど重かったです。立ち上がるのもしんどくて、妊婦さんの苦労がわかりました。街で妊婦さんに会ったら、優しくしようと思いました」と貴重な体験を振り返る。
腹巻きタイプで装着は簡単だったものの、撮影中はずっとつけっぱなし。
「良介が自分のお腹について“なんなの、これ?”とずっと言っていましたが、僕自身もそんな気持ちでした」と役に共感し、気持ちを反映できたことを明かした。
男性が妊娠するというユニークな設定について森監督は真面目に捉えられると困る話と前置きし、「月から大きなお腹を連想し、満月というキーワードと小竹さんの楽曲から、女性が怨念を晴らすためには何をするのがいいのかを考えました。中務くんの好青年で真面目というイメージがおもしろく見える方法として、妊婦姿を思いつきました。困る様子が見たかったんです」とひらめきの経緯を解説。
さらに「当時、自分の奥さんも妊娠していたので、多少、影響があったのかも」と付け加えていた。
中務は「演技経験も少ないうえに、妊婦という役どころ。撮影中、実際に困ることが多かったので、監督の狙い通りでした」とコメント。
出産シーンはアドリブでと言われて、一夜をともにした相手の名前を叫んでみたものの「そんなに連呼しないから」とダメ出しされたそう。
「アドリブがどんなものか分からないから、どうしたらいいものかと思い、“たみさーん、たみさーん”と名前を連呼しました。分からないという感情をそのまま表現していました」と自身の演技を振り返っていた。
■「COYOTE」
「COYOTE」で主演・主題歌を担当した片寄は劇中流暢な英語のセリフも披露。
「英語のセリフ自体はしっかり練習し、準備していたので、そこまで困ることはありませんでした。関西弁と英語には“言いたいことを先に言う感じに親和性がある”という発見があっておもしろかったです」と共通点を見つけたことに触れた。
大変だったのは終盤で激昂するシーンだとし、「真利子監督にしぼられた記憶があります」と振り返った。
真利子監督が「コロナ禍で、まさに世の中がどうなるか分からないタイミングでの撮影だったので、結果、アメリカと東京という設定になりました」と裏話を明かすと、片寄は「もともとあった台本は僕がシカゴに行くという物語でした。出来上がった作品は、もし、恋人たちがコロナ禍に遭遇したら、という物語が描かれていているので、結果(もともとあった台本の)その後の話という位置づけになり、キャラクターの深掘りができた気がしています」とコロナ禍による予定変更が役作りに影響を与えたことを前向きに捉えていた。
■「真夜中のひとりたち」
「真夜中のひとりたち」主演の関口は新城毅彦監督とのタッグについて「とうとう僕に青春キラキラ映画(の話)が来た!と思いました。でも、今回演じたのは悲しい過去を背負う主人公で、大人がキュンとする物語。僕自身、すごく勉強になりました。今まで演じてきたキャラクターとはかけ離れていましたが、とてもうれしかったです」と今までにないキャラクターを演じ、新たな一面が見せられたことに満足の様子。
関口主演の「真夜中のひとりたち」で主題歌を担当した数原は「サビで“指輪”という言葉が2回出てきたので、キーワードになるのかなと想像しながら歌っていました。出来上がった映像を見て“こういうことなのか”と答え合わせができました」と微笑む。
“数原的おすすメンディーなシーン”を訊かれ「キュンとしたのは抱きしめ合うシーンです」とコメントし、続けて「相手の女優さんの体が心配でした。(力加減は)大丈夫だったでしょうか?」という数原の質問に「やさしく抱きしメンディーしました」と関口が返答。
数原は「良かったです。今の話を聞いて、もう一度観たいと思います」とお気に入りの様子だった。
■GENERATIONSデビュー9周年のお祝い
イベントでは、GENERATIONSデビュー9周年のお祝いに、監督陣を代表してSABU監督よりリーダー白濱へ花束が贈呈される場面も。
「感動して泣くところ!」とメンバーからツッコまれた白濱が涙を絞り出そうとする仕草に会場から温かい拍手が贈られた。
最後の挨拶で白濱は「これからも挑戦し続けていく7人でありたい」と力強く宣言し、出演者、監督がズラリと並ぶ豪華な舞台挨拶イベントは幕を閉じた。
■フォトギャラリー
映画『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』
INTRODUCTION
詩と音楽、映像を一つに融合したプロジェクトの第4弾。今回は6篇全てにGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーが参加。SABU「BLUE BIRD」はドジな兄と陽気な弟とのかけがえのない絆を、新城毅彦「真夜中のひとりたち」はそれぞれ大切な人を喪失した男女が歩く東京の一夜を、山下敦弘「言えない二人」は幼馴染に想いを伝えられない男のもどかしい気持ちを、森義隆「怪談 満月蛤坂」は美しい女の幽霊に愛された料理人の怪異を、真利子哲也「COYOTE」は新型コロナ禍で急変する世界を、久保茂昭「水のない海」は他人との関わりを避けてきた青年と中国人留学生との出会いを、監督それぞれの個性あふれる物語が展開する。
「BLUE BIRD」
監督:SABU
出演:佐野玲於、醍醐虎汰朗
主題歌:「あおいとり」 KAZUKI(DOBERMAN INFINITY)
「真夜中のひとりたち」
監督:新城毅彦
出演:関口メンディー、阿部純子、村上淳
主題歌:「笑うしかないトラジディー」 数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
「言えない二人」
監督:山下敦弘
出演:白濱亜嵐、門脇麦、坂井真紀
主題歌:「そんなことキミに言えない」 DEEP SQUAD
「怪談 満月蛤坂」
監督:森義隆
出演:中務裕太、山田真歩、久保井研、筒井真理子
主題歌:「散る散る満ちる」 伶
「COYOTE」
監督:真利子哲也
出演:片寄涼太、ステファニー・パーク、藤井武美、板倉武志
主題歌:「サクライロ」 片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
「水のない海」
監督:久保茂昭
出演:小森隼、ルナ、聡太郎
主題歌:「愛だけは・・・」 iScream
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
企画・プロデュース:別所哲也 コンセプトプロデューサー:小竹正人
企画製作:LDH JAPAN 制作:パシフィックボイス
配給:LDH PICTURES
©2021 CINEMA FIGHTERS project
公式HP:www.akakuaoku.toeiad.co.jp
公式Twitter:@cinema_fighters
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCsht3aMCewt7lmsDka-3AnA
ポスター撮影メイキング映像
本予告編
2021年11月26日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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