瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた、ひと夏の物語。主演・新津ちせ『凪の島』製作決定
瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた、ひと夏の物語。主演に新津ちせを迎えた映画『凪の島』製作決定。合わせてティザービジュアルが解禁となり、コメントも到着。
『ソウル』(2002/長瀬智也主演)や『卒業』(2003/内山理名・堤真一主演)、『13階段』(2003/反町隆史・山崎努主演)、『夜のピクニック』(2006/多部未華子・石田卓也主演)などのメジャー作品のほか、2014年には、岩井俊二プロデュース・脚本の連続ドラマ「なぞの転校生」(テレビ東京)の全12話の演出を担当するなど、先進的に映像作品を制作し続けてきた長澤雅彦監督が、来年の劇場公開に向けて新作『凪の島』を製作することが決定した。
山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、雄大な海やどこか懐かしい学校、風情のある診療所など風光明媚なロケ地で撮影される本作。
少年少女の心の成長や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描く。脚本は長澤監督自身によるオリジナル。
長澤監督は、『恋』や『くだまつの三姉妹』など、山口県を舞台に数多くの作品を製作しており、「人生の集大成とも宝物とも言っていい作品」と語るほどの力作となる。
主人公は、両親の離婚によって母の故郷である山口県の小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪。その凪役には、Foorinメンバーとしての活動や、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」への出演や、12月17日公開の映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』吹替版での声の出演も発表されたばかりの新津ちせが決定。
全国で開催されたオーディションで新津は、当時10歳とは思えない見事な演技力で、監督をはじめプロデューサー陣を虜にし、主役の座を獲得した。
東京都出身の新津だが、母親が山口県出身であり、夏休みには山口在住の祖母の家で過ごすこともあるということで、新津にとって“もうひとつの故郷”である山口が舞台の映画の主演が決まったことは、感慨もひとしおのようだ。
主演の新津以外のキャストはまだ解禁前だが、ティザービジュアルでは主人公・凪を5人の登場人物が取り囲んでおり、他のキャストの発表が待たれる。
「あの島のひと夏が、君をほんの少し大人にしたんだ」や、「瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた、ひと夏の物語」というキャッチコピーが示す通り、小さな島でのひと夏の体験が少女を成長させていく様子を想像できる仕上がりとなっている。
コメント
主演の新津と、長澤監督からコメントが到着。本作にかける熱い内容となっている。
●新津ちせ(主演・原田凪役)
主人公・原田凪役を演じます、新津ちせです。
長澤監督のオーディションはすごく緊張しましたが、凪のシーンを演じることがとても楽しかったので、本当に凪役に決まった時は飛び上がるくらい嬉しかったです!
凪は、東京からお母さんの生まれ故郷の山口県下松市の島に引っ越してきた、海が大好きな女の子です。
私も、母が山口出身で、山口は私にとっても大切なふるさとです。
撮影では、長澤監督をはじめ、たくさんのスタッフ・キャストの皆様、あたたかい地元の方々に支えていただきながら、山口の美しく豊かな自然のなかで原田凪として生きることができ、とっても幸せでした。
映画『凪の島』、ぜひたくさんの方に見ていただけたら嬉しいです!
プロフィール
2010年生まれ(11歳・小学5年生)、東京都出身。劇団ひまわり所属。
2014年、ミュージカル「ミス・サイゴン」でデビュー。その後、映画、テレビドラマ、CMなどへも活躍の幅を広げる。
<NHK>2020応援ソングプロジェクト「Foorin」のメンバーとして、社会現象となった楽曲「パプリカ」を歌い、3年連続「NHK紅白歌合戦」に出演。
史上最年少で「第61回日本レコード大賞」にて大賞を受賞。本年はNHK2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に三代目ヒロイン・ひなた幼少期として出演が決定するなど、多方面で活躍中。
〈主な出演作〉
・NHK2020年度前期連続テレビ小説「エール」(’20)
・テレビ大阪/BSテレ東「京阪沿線物語〜古民家民泊きずな屋へようこそ」(’21)
・NHK2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(’21)
・映画 『3月のライオン』前編/後編(’17)、『駅までの道をおしえて』(’19)※主演
『アナと雪の女王2』(’19)※日本語吹替
『喜劇 愛妻物語』(’20)、『ミセス・ノイズィ』(’20)、『アンダードッグ』前編/後編(’20)、『神在月のこども』(’21)※声の出演
『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』(’21)※日本語吹替
●長澤雅彦(監督)
2014年製作の映画『恋』以来、山口県で僕は様々な映画や映像を作ってきました。山口県はもはや僕の映画史にとって欠くべからず大切な存在です。新作『凪の島』は、そんな僕にとっての人生の集大成とも宝物とも言っていい作品になるでしょう。全力で頑張ります。
オーディションというのは本来「役に合った」俳優を探す場なのですが、ごく稀に「役柄なんてどうでもいいから自分を起用しなさい」と(物言わず)体現する俳優が現われます。
新津ちせというコは会った瞬間からそんな顔をしていました。そういう俳優は役柄を輝かせ、映画を輝かせてくれます。新津ちせも映画『凪の島』を輝かせてくれました。
そして気がつくと撮影の終わりには僕らの想像を超えて勝手に成長していました。本当に今後も目の離せない俳優ですが、まずはこの映画でその輝きをご確認いただけると幸いです。
プロフィール
1965年生まれ、監督・脚本家。助監督として井筒和幸監督に師事。岩井俊二監督の『undo』(’94)『Love Letter』(’95)などのプロデューサーを務め、篠原哲雄監督の『はつ恋』(’00)でオリジナル脚本を執筆。
2001年には『ココニイルコト』(’01)で劇場用映画監督デビュー。同作はヨコハマ映画祭新人監督賞、毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞、藤本賞・新人賞などを受賞。以降主な作品に『13階段』(’03)、『夜のピクニック』(’06)など。2010年より山口県にも在住し、地域発信映画などに積極的に取り組んでいる。
映画『凪の島』
ストーリー
ひとりの少女の目を通して描かれる“家族”とは?
瀬戸内の優しい自然と光に囲まれて育まれる少女の心の成長譚
両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪(新津ちせ)。母・真央と、祖母・佳子と一緒に、佳子が医師をしている島唯一の診療所で暮らしている。
普段は明るく振る舞う凪だが、母へ暴力を振るうアルコール依存症の父・島尾の姿が目に焼き付き、心に傷を負い、時々過呼吸になって倒れてしまう。
そんな凪を、事情をすべて知った上で何も言わず温かく受け入れてくれる島の住民たち。凪が通う小学校の同級生の雷太や健吾、担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに生きていた。
その悩みを知った凪もまた、彼らを支えようと奔走し、一歩ずつ笑顔を取り戻していく。
だが、島での平穏な日々はそんなに長くは続かなかった。島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言い出した。その願いを聞いた凪は…
監督・脚本:長澤雅彦
出演:新津ちせ ほか
プロデューサー:木幡久美、宗森達司
撮影:神戸千木 / 録音:滝澤修
制作:スールキートス、Kビジョン
配給:スールキートス
2022年/日本/カラー/シネマスコープ
© 2022『凪の島』製作委員会
公式サイト:nagishima.com
公式Twitter:@nagishima_movie
公式Instagram:nagishima_movie
2022年、全国順次公開
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