南極点 極寒での過酷な記録撮影にGH5
パナソニック LUMIX GH5というカメラがある。形状はミラーレス一眼だが、写真はもちろん、動画撮影性能に大変優れていて、プロのビデオグラファー御用達。この度、日本人初の「南極点無補給単独徒歩到達」を達成した北極冒険家・荻田泰永氏が、その到達過程の記録撮影にGH5を使ったことが発表された。
当サイト取材現場でも活躍
先日、当サイトのTwitter上でコメントしたが、女優・のんさんのブログに掲載された映像作品撮影風景写真に、GH5が写っていた。ザハトラーの三脚に、GH5本体に加えて、Blackmagic Video Assist 4K(モニター)、DMW-XLR1(XLRマイクアダプター)、ハレーション防止用アームなどが設置されており、このような形での運用は、プロのビデオグラファーが映像作品撮影に使用していることのひとつの証だ。
当サイトでも、大きなビデオカメラ機材を持ち込めないような現場での撮影はGH5を利用している。
6K/4Kフォトなどのスチール撮影はもちろん、動画撮影においても、2K/60p・4K/60p撮影共に可能で、取材用撮影くらいまでならこれでも十分だ。
そしてさらに、専門的な話になるが、「4K 4:2:2 10bit&V-Log L」という業務用シネマカメラで必要となる機能を備え、撮影後のポストプロダクション時のカラーグレーディング編集の対応力が大きく、更に高品質な映像作品を求められるビデオグラファーの要求にも応える。
極寒での過酷な記録撮影にGH5
日本人で初めて「南極点無補給単独徒歩到達」に成功した北極冒険家・荻田泰永氏は、その到達過程で記録撮影(静止画、動画)するための機材としてLUMIX GH5を使用。パナソニックもサポートした。
荻田氏は現地時間2017年11月17日に冒険を開始し、50日目となる2018年1月5日に、1,126kmの徒歩行を経て、無事南極点へ到達。これまで南極点へ無補給単独徒歩で到達した日本人はひとりもおらず、荻田氏が初の快挙となる。
冒険の記録、さらには南極の環境や生息する生きものの生態をあますことなく記録するためには、高画質な静止画を撮影する機器(一眼カメラ)と、高画質な動画撮影を行うムービーカメラが不可欠。
荻田氏のこれまでの北極冒険では、カメラとムービー、さらにはそれぞれのバッテリーなどの周辺機器の全てをソリに搭載する必要があった。
しかし、今回の無補給単独徒歩で約100キログラムのソリを引いて進む荻田氏にとって、その軽量化は死活課題。
そこで、高画質な記録撮影と、装備の軽量化を両立する解決策として、1台で静止画と動画の高度な撮影が可能であるとともに、その軽量コンパクトさで秀でるLUMIX GH5が選定された。
また、GH5はフィールド撮影環境でもマイナス10℃まで耐えうる、防塵・防滴(※1)・耐低温(※2)設計の寒冷地対応であることも大きな選定理由となった。
今回の南極冒険と荻田氏のこれまでの北極冒険を収録した静止画や動画は、下記LUMIX WEBサイトで紹介されている。
GH5は、静止画と動画撮影の両方において、プロ現場でも成立するという注目のカメラだ。
LUMIX グローバルサイト
https://www.panasonic.com/global/consumer/lumix/gh5/100th.html
LUMIX 日本サイト
http://panasonic.jp/dc/g_series/gh5/gohigher/
※1 パナソニック製防塵防滴対応レンズ装着時。
※2 パナソニック製の-10℃耐低温設計の別売レンズ(H-ES12060、H-HSA12035、H-HSA35100)に装着時。
「南極点無補給単独徒歩到達」パナソニックサポート機器
・LUMIX GH5(DC-GH5):2台
・バッテリーグリップ(DMW-BGGH5):1個
・バッテリー:5個
・バッテリーチャージャー:1個
・レンズ 14-140mm(H-FS14140)
・レンズ 12-60mm(H-ES12060)
・LPL58フィルター
【北極冒険家 荻田泰永氏について】
荻田泰永 おぎた やすなが(北極冒険家)
1977年9月1日生まれ。神奈川県愛甲郡愛川町出身、北海道上川郡鷹栖町在住。
カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。2000年より2017年までの18年間に15回の北極行を経験し、北極圏各地を9000km以上移動してきた。世界有数の北極冒険キャリアを持ち、国内外のメディアからも注目される、日本唯一の「北極冒険家」。
TBS「クレイジージャーニー」、NHK「ニュースウォッチ9」、WOWOW「ノンフィクションW」などで特集番組多数。ラジオ、雑誌、新聞など各メディアでも多く紹介される。
日本国内では夏休みに小学生たちと160kmを踏破する「100milesAdventure」を2012年より主宰。北極で学んだ経験を、旅を通して子ども達に伝える。
海洋研究開発機構、国立極地研究所、大学等の研究者とも交流を持ち、共同研究も実施。北極にまつわる多方面で活動。著書に「北極男」(講談社 2013年)がある。
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