「芸能界ってちょっとしたことですぐに干されるから」『裸の天使 赤い部屋』初日舞台挨拶映画
4月2日、シネマート新宿にて、映画『裸の天使 赤い部屋』の初日舞台挨拶が行われ、木下ほうか、中山来未、仁科貴、窪田将治が登壇。「これまでいろんな映画作品で裏切られてきたけど、中山さんは素晴らしかった」と、木下ほうかが中山来未を絶賛。本作で中山来未は躊躇なくオールヌードの濡れ場を演じている。
本作の原作は、傑作短編「畸形の天女」を映画化。不思議な少女に出会った会社社長が体験する愛欲地獄を描くエロティック・サスペンス。
木下ほうかは、愛欲に落ちていく会社社長をストイックな演技で演じる。相手役の不思議でどこか危うさを漂わせる少女・文子を演じるのは、2015年、東海テレビ、ソニー・ミュージックエンタテインメント、吉本興業によるオーディション番組「ザ・ラストヒロイン~ワルキューレの審判~」で15万人の中からラストヒロインに選ばれた中山来未。本作では、一糸まとわぬオールヌードで、木下ほうかとの愛欲シーンを見事に演じきっている。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
舞台挨拶全編はトークノーカット動画で御覧ください。
■江戸川乱歩原作を現代に置き換えて企画がスタート
木下ほうか(不動産会社社長 松永 役)
小さな作品ですから、このシネマート新宿の335席全部が埋まるわけないと不安やったんです。僕もめちゃめちゃ宣伝させていただいたんですけど、今日はこれだけ来ていただいて感謝しております。泣きそうです。ありがとうございます。
-江戸川乱歩シリーズといえば窪田将治監督ですが、今作のきっかけは?
窪田将治監督
これまで大正・昭和の設定で過去3本の乱歩シリーズを撮ってきてるんですが、最近は都市開発が進んでいるので、当時の街並みがどんどん無くなってきてるんです。
なので、現代に置き換えてやってみましょうというところから本作の企画がスタートしました。
■「脱ぐシーンが多すぎて、最初はそこばかり考えてた」
-木下さんは出演されてみていかがですか?
木下ほうか
これまでほとんどの役がイヤミ課長のような役ばかりなので、めったにこういう役はないので喜んでやらせていただきました。
そして本作の撮影はコロナ禍になる直前に終わったんですが、今ならこんな超濃厚接触な映画は撮れないですよ。
-中山来未さんは出演されてみていかがでしたか?
中山来未(文子 役)
脱ぐシーンが多すぎて、最初はそこばかり考えてました。
でも、台本をいただいて世界観だとか、登場人物の欲望のまま生きる姿とか、そういう世界観に自分も入ってみたいなって思えたので、現場に入ってからは(脱ぐことの躊躇は)考えなかったですね。
木下ほうか
後で聞くと、最初に(中山さんに)お会いした時は僕のことを怖かったとか。
中山来未
いじめられました。
木下ほうか
いじめたというか、おどしてたんです。女優なんて現場で制限かける人がいっぱいいるから。そういうのを見てきてるから、ちょっとおどしをかけたんです。
でも現場に入ると、彼女の“プロ”を感じたんです。
窪田将治監督
そこが、来未の良いところなんですよね。
この作品の“文子”役をこなせる雰囲気を持っているのは、中山来未だろうってプロデューサーとも合意して彼女に演じてもらいました。
中山来未
ありがとうございます。
木下ほうか
当初、監督にもしもの時の予備のキャストもお願いしてたほどだったんですが、疑ってすみませんでした。ほんとに中山さんは素晴らしかったです。
中山さん、現在はフリーランスなので、どなたか芸能プロダクション関係の方がいらっしゃいましたら、是非引き取ってください。
窪田将治監督
木下さんの事務所でもいいんでしょ?
木下ほうか
僕は事務所はどうでもいいって思ってるからね。芸能界って怖いから。ちょっとしたことですぐに干されるから。
僕は今、YouTube(ほうか道)をやってるんですが、いつ干されてもいいように試運転してるんです。
なんかあったら怒られて、マスコミから“サラバ”って言われる可能性があるから、今、練習してるんです。干されることがあってもいいように。
芸能界はどんどん怖くて厳しい世界になってきてるので。
-仁科さん、今回の出演はいかがでしたか?
仁科貴(謎の男・斎田五郎 役)
僕は、ほうかさんとは20年以上のお付き合いで、同じ作品にも出てるんですけど、今作のように真っ向から対峙させていただいたのは初めてです。
ほうかさんは、ご自身のことだけじゃなく、常に作品全体のことを考えていらっしゃるので、良くなかったら良くないってハッキリ言ってくれるので、そこは逆に安心して思いっきりぶつかって共演できました。
■「消毒して」
-中山さんのセリフで“消毒して”というのが刺さりました。
窪田将治監督
“消毒”は、自分で脚本を書いていて、「出た!」と思いました。
木下ほうか
本人としてはそのセリフはどうだったんですか?
中山来未
“消毒”の意味は自分なりにちゃんと考えて演じました。
木下ほうか
仁科さんが汚したものを僕がキレイにするという・・・
窪田将治監督
仁科じゃなく“斎田五郎”ね(笑)
■最後にメッセージ
窪田将治監督
“赤い部屋シリーズ”は、4月16日公開の『聖なる蝶 赤い部屋』もありますので、こちらもよろしくお願いします。
木下ほうか
私も出演しています。
そして、『裸の天使 赤い部屋』で自慢したいことは、私の乳首がピンクだということ(笑)
まぁ、好みがありますので、本作を気に入ってくれたらSNSで拡散してください。
中山来未
この映画は捨て身で人生を賭けて演じたので、たくさんの方に観ていただきたいです。名古屋、大阪での上映も決まっていますのでよろしくお願いします。
窪田将治監督
この作品は今日がスタートで、ようやく皆さんの元に届き、映画の船出となりました。
僕ら映画人は、こういうスクリーンがあってこそ存在できる人種です。ありがたく感謝しています。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
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映画『裸の天使 赤い部屋』
ストーリー
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週に1度の不思議な少女との逢瀬
しかし少女には秘密があった・・・
不動産会社を経営する松永は1週間に1度訪れ、社長という社会的地位も肩書も忘れて過ごす秘密の隠れ家があった。ある夜、その場所で文子という少女と出会う。文子の不思議な魅力に惹かれた松永は、いつしか秘密の場所で文子と深い関係に落ちていく。しかし、松永の前に文子に会うなと告げる謎の男が現れる。文子に隠された秘密とは・・・
出演:木下ほうか / 中山来未 / 柳憂怜 波岡一喜 草野康太 / 仁科貴
原案:江戸川乱歩「畸形の天女」 監督・脚本・編集:窪田将治
エグゼクティブプロデューサー:村上潔 プロデューサー:山口幸彦 宮下昇
製作:キングレコード フェイスエンタテインメント
企画・制作プロダクション:フェイスエンタテインメント
配給:キングレコード 宣伝協力:ブラウニー
(C)2021「裸の天使 赤い部屋」製作委員会
公式サイト:http://hadaka-tenshi-movie.com/
公式ツイッター:@EroticaQueen21
予告編
4/2(金)より シネマート新宿にて 2週間限定レイトショー
名古屋シネマスコーレにて4月下旬公開
大阪シアターセブンにて上映決定!
映画『聖なる蝶 赤い部屋』
ストーリー
「蝶々のようになりたい・・・」
全てを失った男の前に現れた少女
少女の思いが悲しく美しい結末を呼ぶ
好きな女子生徒への盗撮が発覚し、全てを失った元高校教師・杉浦。生きる希望を失った杉浦の前に女子高生・ルミが現れる。ルミに導かれるように結ばれる二人。そして杉浦のマンションに住みこむルミ。次第に杉浦はルミに執着し、彼女を束縛するようになる。ルミを10代の姿のまま永遠に美しい姿で残したい杉浦の暗い欲望と、ルミの杉浦への思いが交差する時、二人は美しくも悲しい結末へと向かっていく。
出演:
栗林藍希 / 波岡一喜 / 柾木玲弥 / 柳憂怜 木下ほうか 草野康太
原案:江戸川乱歩「悪魔人形」 監督・脚本・編集:窪田将治
エグゼクティブプロデューサー:村上潔 プロデューサー:山口幸彦 宮下昇 撮影:春木康輔 照明:大久保礼司
録音:高島良太 音楽:與語一平 美術:加藤ちか へアメイク:藤川美紗 日野原遥 スタイリスト:森内陽子
助監督:高原一 制作担当:大川伸介
製作:キングレコード フェイスエンタテインメント
企画・製作プロダクション:フェイスエンタテインメント
配給:キングレコード
宣伝協力:ブラウニー
2021年/日本/カラー/75分
(C)2021「聖なる蝶 赤い部屋」製作委員会
公式サイト:http://seinaru-chou-movie.com/
公式ツイッター:@EroticaQueen21
4月16日(金)よりシネマート新宿にて2週間限定レイトショー
名古屋シネマスコーレにて4月下旬公開
大阪シアターセブンにて上映決定!
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