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岩手県一関市骨寺村に生きる一人の少女の思いが問いかける。映画『もち』予告編映像解禁

岩手県一関市骨寺村を舞台に、そこに生きる一人の少女を主人公に土地の伝統の食文化【もち】にまつわる人々の出逢い、別れ、そして成長を描く物語、映画『もち』のポスター&予告編映像が解禁となった。

製作のきっかけ

神楽を踊る由奈の野性味に惹きつけられた

「もち」をモチーフにみずみずしい青春ストーリーを紡いだのは、500本以上の映像作品のほか、蒼井優主演の映画『たまたま』(2011)を監督するなど、幅広く活躍する映像ディレクターの小松真弓。
一関を訪れた小松監督が、そこで出会った少女・ユナ(佐藤由奈)の中学生活最後の一年を追いながら一関の食文化や人々の想いを伝えるという、オリジナルのストーリーを構想。
ユナとの出会いについて小松監督は「神楽・鶏舞を復活させた本寺中学校が閉校してしまうと聞き、取材に行ったんです。その時校庭でひとり神楽を踊ってくれたのが由奈でした。その姿が本当に美しくカッコ良かった。彼女が放つ野性味に惹きつけられるものがありました」。

それは本当に恐ろしい光景だった

さらにもう一つ、小松監督を映画製作へと突き動かしたもの、それが本寺中学校の周辺を散策していた際に偶然見かけた祭畤大橋(落橋)だった。
2008年に起こった岩手・宮城内陸地震の際に真っ二つに折れた祭畤大橋を、災害の教訓を忘れないために折れたままの形で残したものだ。
小松監督は祭畤大橋(落橋)を初めて見た当時の心境を振り、「山深いところに折れた橋がそのままで残っている。それは本当に恐ろしい光景でした。何も知らずに“危なくないですか? なんでそのままにしているの?”と聞いたら、敢えて教訓として残しているんだと。聞いた瞬間に、自分が気軽に発した問いをとても後悔したとともに恥ずかしく思いました。なくなっていくものは確かに多い。でも、残していかないといけないものもあるんだと。これまではなんとか残ってきたが、今にも消えていきそうな日本の伝統や文化にもその裏に先人によって込められた意味があり、それを知ることがとても大切なんだ。」と語る。

ノンフィクションに近いフィクション

その想いから、この土地と人々によって生まれた言葉、伝統、そして感情をありのままに残すため、限りなくノンフィクションに近いフィクションという手法を選択。
脚本は存在するものの、撮影時には脚本はないものとして、小松監督は演技経験のないキャストたちを導いていった。
キャストの息遣いを大切に、その現場の空気や状況で内容も場所もその都度変化。
キャスト自身の実感のこもった言葉を活かした、エチュードを積み重ねていくようなスタイルで、青春のドラマでありながらドキュメンタリーさながらにリアルな肌触りを備えた、唯一無二のハイブリッドな映画を完成させた。

ポスター&予告編解禁

今回解禁となるポスターは、祖母の亡き後、祖父とともにもちをつくユナの透明感溢れる表情をとらえた一枚の写真で構成。
食文化は人生の折々の思い出と共にある、その象徴的な一枚だ。
予告編では長い間変わらぬ美しい風景、通っていた学校の閉校、友達との別れを描き出しながら、悠久の時間の中育まれてきた伝統と、“今”を生きる少女の葛藤とを対比させながら描き出している。

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ポスタービジュアル

エグゼクティブプロデューサーコメント

及川卓也(株)マガジンハウス コロカル統括プロデューサー
「コロカル」というメディアを始め、故郷である岩手・一関との関わりが再開した。
田舎にいる時には東京しか見えていなかったが、いま逆に、地域に惹かれる。
生まれてから老いるまで大切なものを持ち続けるひと。そして、そのあり様が伝わらない危機。
小松真弓は「もち」を作る過程で一関に深く入り、奇跡のように「地域のいま」を掬い上げてくれた。
これは一関だけの映画ではなく、日本のすべての人々の感覚を呼び起こす物語。現代に生まれた神楽のような神話なのかもしれない。

場面カット

映画『もち』

800年前の景観とほぼ近い姿で守られてきた岩手県一関市本寺地区に実際に住む少女、ユナ。
大切なのに、いつか思い出せなくなる日が来るのだろうかーー14歳の少女が私たちに問いかける

山々に囲まれ、冬には雪深くなる地で、古くから根付いているのは、「もち」の文化。
一つの臼(うす)でもちをついて、みんなで食べる-それは当たり前のように、ずっと続いて来た習慣。
おばあちゃんの葬式で、臼と杵でつく昔ながらの方法でどうしても餅をつきたいと言い張るおじいちゃん。家族は、そんな面倒なことをしなくても、餅つき機で同じように美味しいものができると言ったが、頑なに餅をつくという。ユナはそんなおじいさんの心の機微を感じてそっと寄り添う。
生徒の減少から中学校の閉校が決まり、最後の一年を終えると学校もなくなる。
ユナの世界も刻々と変化をしていき、友人、憧れの人が離れていくことへの不安を覚えていく。
そして彼女は問う、「努力しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたいー」。
映画に刻まれた少女のかけがえのない瞬間が心に突き刺さるのは、「忘れたくない」思いと「思い出せない」現実の狭間-私たちはいつも、その間にいるから。

出演:佐藤由奈(ユナ) 蓬田 稔(おじいちゃん) 佐藤詩萌(シホ) 佐々木俊(タツ兄) 畠山育王(先生) 他
監督・脚本:小松真弓
エグゼクティブプロデューサー:及川卓也
プロデューサー:谷田督夫
音楽:Akeboshi
配給:フィルムランド
製作:マガジンハウス、TABITOFILMS
協力:JA共済
カラー/日本/16:9/5.1ch/61分
(C)TABITOFILMS・マガジンハウス
公式サイト:mochi-movie.com

4月18日(土)より渋谷・ユーロスペースにてロードショー!

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