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岩手県一関市骨寺村に生きる一人の少女の物語。映画『もち』が撮影ロケ地で舞台挨拶

新型コロナウイルス感染拡⼤の影響で、公開が延期されていた映画『もち』が、緊急事態宣言の解除を受け、⼀関シネプラザでの公開が6月26日(金)から始まり、6月27日(土)に、公開記念舞台挨拶が行われた。

映画『もち』は、岩手県一関市骨寺村を舞台に、そこに生きる一人の少女を主人公に土地の伝統の食文化【もち】にまつわる人々の出逢い、別れ、そして成長を描く物語。

舞台挨拶レポート

日時:6月27日(土)10:00~
会場:⼀関シネプラザ
登壇:小松真弓(監督)、佐藤由奈(主演)、畠山育王(出演)、及川卓也(プロデューサー)、広川泰士(撮影)

会場はひと席空けながらも満員となり、当日入場できない人も出た。
登壇した小松真弓監督、主演の佐藤由奈、畠山育王先生、及川卓也プロデューサー、撮影の広川泰士は撮影地である⼀関で初めて公開できることの喜びを噛みしめながらの舞台挨拶となった。

小松監督は「人が人を想う優しい気持ちが日常に溢れていて、⼀関の人たちと⼀緒に人と人のつながりをきちんと残しておきたいと思いました。だから私はこの映画を自分が作ったと思っていなくて、みなさんと⼀緒に⼀関を残せたらと思って作っていました。」と本作を作った根底の思いを語った。

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小松監督

撮影当時は中学3年生、今は高校3年生となった本作の主演・佐藤由奈は、「撮影してから3年間経ちましたが、その分熟成されていると思うし、⼀関で撮影した作品なのでみなさまに楽しんでいただけたら幸いです。」と高校生とは思えないほど凛とした挨拶で始まり、初めてのオファーに関しては「生きていてこんな経験は二度とできないと思って決断しました。最初に出会った時は思いもしていませんでしたが、次に会ったときにもう私を主人公にして脚本を描いてきてくれたので、もう逃げられないと思いました(笑)」とはにかみながら答えた。

佐藤由奈

佐藤由奈

佐藤由奈にオファーした由来を聞かれた小松監督は「きちんと物怖じしないで私の目を見て話してくれて、その上ちょっと反抗的な目が良かったです(笑)」と会場を笑顔にさせ、さらに「⼼の底から出演してほしいけど、撮影というのは本当に⼤変だから、誰かに言われたから出るのではなくて、由奈の決断をして欲しい。でもやるとなったら私も絶対に諦めない」と真剣な思いを伝えたという。
それに応えるように「私が主人公だけど、私の周りの⼀関や本寺の人の暖かさを切り取るための作品なので、地域の人たちを伝えられるためになるならというところが決め⼿だったと思います」と佐藤も真摯な思いを伝える。

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小松監督/及川P/佐藤由奈

舞台となった本寺中学校の教師であった畠山先生は、「最初は撮影する方々のお世話役程度に思っていたのですが、途中から先生役をやることになってしまいまして。リハーサルやセリフもなしで本番になって、普段の学校でのことをやるしかないかなと思い、少し気楽に撮影に臨めました。」と言いながらも、小松監督から「そう言いながらも、セリフを自分で考えて書いてきていましたよね?かしこまりすぎて普段の先生の思いが全く出ていなくて。捨てましたけど(笑)」と指摘され、会場を和やかなムードに包んだ。

当日飛び入り参加した撮影の広川は、「撮影してから3年ぶりに⼀関に来させていただきましたが、とても感慨深いです。同じ場所で四季を通して撮影させていただき、不思議な縁を⼀関に感じております。」と挨拶の後、「僕自身も今回のような撮影スタイルは初めてで、ぶっつけ本番でやり直しのきかないシーンばかりでしたが、出演されていた方々はとても自然で、緊張感を感じさせず、監督がそれを引き出す力を感じ、僕はカメラの気配をなるべく消すようにしていました。」と大ベテランながらも今回の撮影で得たものはたくさんあったことを語る。

及川プロデューサーは、「僕自身も⼀関出身で、準備から今まで長い時間をかけて今日にいたり、感謝をしなければならない人がたくさんいます。出演の皆様他、数多くの市⺠の方にボランティアなどのお手伝いをいただき、本当にありがとうございました。」と地元の方々への感謝を伝え、「出演者のみなさんが自分の気持ちを語る映画になっていて、形としても新しい映画になっていると思います。特に⼀関の皆様には思いが⼀つの形になった作品として愛していただける作品になるといいなと思います」と出身者ならではの思いを伝えた。

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及川プロデューサー

最後に佐藤は「話しただけでは伝えられない魅力が映画に詰まっているので、楽しんでいただけたらと思います」と締めくくり、小松監督は「笑顔で皆さんに会えたことが本当に嬉しくて、ありがとうございました。皆さんが温かい気持ちになって寂しいニュースが少なくなるといいなと思います。」と感謝の気持ちを伝え、満席の会場を後にした。

なお、東京では7月4日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開がスタートする。初日はキャスト・スタッフによる舞台挨拶が予定されている。

映画『もち』

800年前の景観とほぼ近い姿で守られてきた岩手県一関市本寺地区に実際に住む少女、ユナ。
大切なのに、いつか思い出せなくなる日が来るのだろうかーー14歳の少女が私たちに問いかける

山々に囲まれ、冬には雪深くなる地で、古くから根付いているのは、「もち」の文化。
一つの臼(うす)でもちをついて、みんなで食べる-それは当たり前のように、ずっと続いて来た習慣。
おばあちゃんの葬式で、臼と杵でつく昔ながらの方法でどうしても餅をつきたいと言い張るおじいちゃん。家族は、そんな面倒なことをしなくても、餅つき機で同じように美味しいものができると言ったが、頑なに餅をつくという。ユナはそんなおじいさんの心の機微を感じてそっと寄り添う。
生徒の減少から中学校の閉校が決まり、最後の一年を終えると学校もなくなる。
ユナの世界も刻々と変化をしていき、友人、憧れの人が離れていくことへの不安を覚えていく。
そして彼女は問う、「努力しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたいー」。
映画に刻まれた少女のかけがえのない瞬間が心に突き刺さるのは、「忘れたくない」思いと「思い出せない」現実の狭間-私たちはいつも、その間にいるから。

出演:佐藤由奈(ユナ) 蓬田 稔(おじいちゃん) 佐藤詩萌(シホ) 佐々木俊(タツ兄) 畠山育王(先生) 他
監督・脚本:小松真弓
エグゼクティブプロデューサー:及川卓也
プロデューサー:谷田督夫
音楽:Akeboshi
配給:フィルムランド
製作:マガジンハウス、TABITOFILMS
協力:JA共済
カラー/日本/16:9/5.1ch/61分
(C)TABITOFILMS・マガジンハウス
公式サイト:mochi-movie.com

予告編

7月4日(土)より渋谷・ユーロスペースにてロードショー!

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