松本穂香の誕生日をサプライズ祝福!『酔うと化け物になる父がつらい』完成披露試写会
2月3日、神楽座(東京都千代田区)にて、映画『酔うと化け物になる父がつらい』の完成披露試写会イベントが行われ、主演の松本穂香、渋川清彦、今泉佑唯、ともさかりえ、片桐健滋監督が登壇した。2月5日の松本穂香の誕生日を節分の日にちなんで、恵方ロールケーキでサプライズ祝福した。
舞台挨拶レポート
舞台挨拶全編はトークノーカット動画で!
家族の繋がりにとって取り返しのつかなくなるタイミング
– 実話である原作を映画化するにあたって意識されたことは?
片桐監督
原作が菊池先生の実体験を書かれているので、一番最初に出来たものを菊池先生が見て満足するものに仕上げたいというのがありました。
で、アルコールの問題というだけではなくて、アルコールが真ん中に介在はするんですけど、娘とか、母とか、父とかの家族がディスコミュニケーションしていくことによって、関係が修復できないようになっていくという過程を描ければいいなと。
そしてそれを観た人が、アルコールではなかったとしても、家族の繋がりにとって、取り返しのつかなくなるタイミングがあるというのを認識してもらえるものを作れればと考えました。
私が思う“サキ”を演じた
– 松本さん演じる“田所サキ”は感情的に入りにくいところもあったと思いますが、役作りはどうされましたか?
松本穂香
あんまり意識しないことを意識したと言いますか、言いづらいセリフがあったら、言いやすいセリフに変えてもらって大丈夫なのでって監督がおっしゃってくださったので、私ならこうするっていう感じで演じてました。監督は、私のことをずっと“サキ”として見てくれていたこともあります。
“化け物”渋川清彦の提案
– “化け物”の渋川さんとの共演はいかがでしたか?
松本穂香
ずっとお父さんでしたね。
お酒を飲むシーンでは、実際にお酒を飲んでらして、ほんとにリアルに顔がポーッとしていて(笑)
なので、私もサキでいることができたなって感じです。
– 渋川さんのそれはアプローチだと伺いましたが?
渋川清彦
アプローチなんてそんな大したことじゃなくて、試してみたいなって監督に「実際に飲みながらやったらどうかな?」って提案したんです。
セリフが言える範囲で飲んでやってみたんですけど、酔えないです、やっぱり。緊張もするし、セリフも言わなきゃっていう意識も働くので。
だから俺に勇気があったらもっとベロベロでできたのかなって思いますけど(笑)
それも今度やってみたいなと思いますが、どうでしょう?
片桐監督
機会があれば一回挑戦してみましょう!
スタッフを号泣させた松本穂香の演技力
– 今作で、松本穂香さんのシーンでグッとくるものがあったと伺いました。
片桐監督
この映画の最後に、松本さんが自分の感情を全部出すくだりがあるんですけど、それは撮影の最終日に撮ったんですね。
松本さんが無く芝居をしている時に、僕はカメラマンの後ろで見てるんですけど、カメラマンの肩が揺れ始めたんです。
どうした?って思ってて、カットがかかってカメラマンが振り返ったら、大号泣してたんです。「もうダメですわ!」って言われて、「そうやんな」って返したら「監督も泣いているじゃないですか!」って。で、周囲を見たら、メイクさんも泣いているという。
やっぱり、松本さんには人を惹きつける力があるなって思いました。
松本穂香
ありがとうございます。恥ずかしいですけど、ほんとに愛のある現場でした。でもカメラマンさんが泣いていたっていうのは、つい先日聞きました。
片桐監督
病院のシーンでも僕ら、泣いてましたから。
松本穂香
そうなんですか!?
片桐監督
僕ら、涙腺弱い族なんで(笑)
監督の熱烈ラブコール
– ともさかりえさんのキャスティングは、片桐監督の熱烈ラブコールだと伺いました。
ともさかりえ
私、それを知らなくって、打ち上げの席で伺ったんですよ。もうちょっと早く知ってたらモチベーションが上がったのになと思いつつ(笑)
でも嬉しかったです。初めての片桐組でしたし。
初めての映画製作現場
– 今泉さんは、本作が映画デビューと伺いました。映画製作の現場を体験されていかがでしたか?
今泉佑唯
撮影場所が一軒家だったので、そこに人が密集してたからなのか、皆さんのオーラに圧倒されすぎちゃって、「私、このあと2週間の撮影を乗り切れるかな」って不安になりました。
– お姉ちゃんを演じられた松本穂香さんはいかがでしたか?
松本穂香
いろいろ、話しましたよね。休憩中とかに、アイドル時代の話とか聞いて、「握手会ってどんな感じなの?」とか、そういうところから仲良くなろうと必死でした(笑)
今泉佑唯
(松本さんには)ずっと頼ってました。
2月3日節分にちなんで、本作の大ヒット祈願の豆まき!
祝 23才!松本穂香の誕生日をサプライズ祝福!
2月5日に、23才の誕生日を迎える松本穂香。この日のイベントが行われた節分の日にちなんで、サプライズ祝福の恵方ロールケーキがステージに登場した。
松本穂香
えっ!!スゴイ!!!
– ご覧になっていかがですか?
松本穂香
すごく嬉しいです。ビックリしてます!ありがとうございます!
最後にメッセージ
片桐監督
ちょうど昨年の今、11日間、休みなしに撮った作品です(2019年2月3日クランクイン)。
観た方すべてが共感できる作品ではないとは思います。でも、自分の中ではある種のエンタテインメント性を持たせましたし、サキちゃんやトシフミさんとは環境が違う人でも家族のお話として観れるものになったのではと思います。
渋川清彦
片桐監督の映画には、片桐監督にしか出せない世界があって、それは日本映画にはあまりないテイストなので、そこを楽しんでください。
松本穂香
この作品はアルコールに溺れてしまうお父さんとその家族を描いたものなのですが、アルコールだけじゃなくいろんな人間関係で悩みを持っていらっしゃる方も多いと思います。この映画でも答えは無いかもしれないけど、皆さんのなにかひとつでもきっかけになれば嬉しいなと思います。
フォトギャラリー
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[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『酔うと化け物になる父がつらい』
【ストーリー】
うちの“常識”は、いつだってよその“非常識”。
日曜日、夏休み、クリスマス。思い出の父はいつも酔っていた。
普段は無口で小心者なのに、酔うと“化け物”になる父と、新興宗教にハマる母。一風変わった家庭で育った主人公のサキは、“化け物“のおかしな行動に悩まされ、徐々に自分の気持ちに蓋をして過ごすようになる。自分とは正反対で明るく活発な妹や、学生時代からの親友に支えられ、家族の崩壊を漫画として笑い話に昇華しながらなんとか日々を生きるサキ。そんなある日、アルコールに溺れる父に病気が見つかってしまう-。知っているようで、何も知らなかった父のこと。サキが伝えたかった、本当の気持ちとは?
松本穂香 渋川清彦
今泉佑唯 恒松祐里 濱 正悟
安藤玉恵 宇野祥平 森下能幸 星田英利 オダギリジョー
浜野謙太 ともさかりえ
原作:菊池真理子『酔うと化け物になる父がつらい』(秋田書店刊)
監督:片桐健滋 脚本:久馬 歩 片桐健滋 音楽:Soma Genda 主題歌:GOOD ON THE REEL「背中合わせ」(lawl records)
制作:MBS よしもとクリエイティブ・エージェンシー 制作プロダクション:CREDEUS 配給:ファントム・フィルム
製作:吉本興業 MBS ユニバーサル ミュージック 秋田書店 VAP ファントム・フィルム
©菊池真理子/秋田書店 ©2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会
3月6日(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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