桃井かおり、撮影現場での佐藤浩市親子のエピソード明かす
3月9日、都内にて無観客で行われた、映画『一度も撃ってません』の完成報告会見にて、同作で親子出演している佐藤浩市とその息子に寛 一 郎の撮影現場での様子について、共演の桃井かおりが明かす一幕があった。
寛 一 郎は、2017年、21歳で映画デビュー。『菊とギロチン』(2018)では、第92回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第33回高崎映画祭最優秀新進俳優賞受賞を果たしており、三國連太郎を祖父とし、父・佐藤浩市と、3世代に渡る大物俳優の血筋をそのまま受け継ぎ、才能を発揮している。
映画『一度も撃ってません』での佐藤浩市・寛 一 郎は、出版社の上司と部下の関係。石橋蓮司曰く、本作ではバカな大人ばかりが登場する中、寛 一 郎は“リアルさ”のバランスを保つ重要な役柄だと言う。
また、本作は、主演・石橋蓮司に加えて、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、豊川悦司らベテラン大物俳優が脇を固めていることもあり、新人俳優に近い寛 一 郎に対して、桃井かおりは、「(父親とベテラン勢との共演は)アガるでしょ?大丈夫?」って声をかけたところ、「アガったことないですね。」という返答があったことを明かし、「本気で言ってましたアイツ。いい感じです(笑)」と、新人俳優にしてすでに大物の片鱗を見せる寛 一 郎を高く評価していた。
そして、その息子を見守る佐藤浩市に対して、「すごい良いパパなんですよ。テレビに映っている浩市なんか全部ウソ!ただの良いパパですよ。」とも桃井かおりは、佐藤浩市の父親ぶりを明かした。
寛 一 郎の出演は、阪本順治監督と佐藤浩市・寛 一 郎親子と食事に行った機会に、佐藤浩市から「寛 一 郎を演出すると3代演出することになりますよ」って言われたことがきっかけになった。父のその言葉に、親子共演OKだと阪本順治監督が認識したということだ。
父・佐藤浩市としては、これほどのベテラン勢と芝居を交わす機会を息子・寛 一 郎に経験してほしいという思いがあったからだという。
ちなみに本作主演の石橋蓮司は、阪本監督の『大鹿村騒動記』(2011)でも三國連太郎と共演しており、石橋蓮司も、三國・佐藤・寛 一 郎の三世代と共演を果たした形になる。
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『一度も撃ってません』
ストーリー
市川進(いちかわすすむ/石橋蓮司)、御年74歳。タバコ、トレンチコートにブラックハット…大都会のバー「Y」で旧友のヤメ検エリート・石田(岸部一徳)や元ミュージカル界の歌姫・ひかる(桃井かおり)と共に夜な夜な酒を交わし、情報交換をする。そう、彼は巷で噂の“伝説のヒットマン”だ。今日も“殺し”の依頼がやってきた――。
がしかし、本当の姿は…ただハードボイルド小説を書きたい作家、ペンネームは御前零児(オマエレイジ)。ちなみに原稿は“時代遅れ”で全く売れてない。おまけに妻・弥生(大楠道代)の年金暮らし、なんとも情けない始末。担当編集者:児玉(佐藤浩市)も、市川の“伝説のヒットマン”という噂を信じればこそ長年付き合ってきたが…
実は、リアリティにこだわり過ぎた市川は“理想のハードボイルド小説”を極めるために、“殺し”の依頼を受けては、その暗殺の状況を取材しているのだった。
エセ投資セミナーで金を巻き上げる守山(江口洋介)の暗殺など、過去多くの事件に関わったと噂される“なんちゃって”ヒットマン市川に、ついにツケが回ってきた。本当は“一度も人を殺したことがない“市川は、敵のヒットマン(豊川悦司)に命を狙われ、妻には浮気まで疑われることに!人生最大のピンチにばたつく”ハードボイルド気取りな小説家“の顛末を、世代を超えた豪華キャスト達で描き出す、かつてないオトナの良質エンターテイメントが誕生!
出演
石橋蓮司 大楠道代 岸部一徳 桃井かおり
佐藤浩市 豊川悦司 江口洋介 妻夫木聡 新崎人生 井上真央
柄本明 寛 一 郎 前田亜季 渋川清彦 小野武彦 柄本佑 濱田マリ 堀部圭亮 原田麻由
脚本/丸山昇一
監督/阪本順治
製作:木下グループ / 配給:キノフィルムズ
©︎2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ
予告編
近日公開
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