ファッション誌編集部の実態は『プラダを着た悪魔』のまんま?「斎藤工×板谷由夏 映画工房」公開収録
10月26日、TOHOシネマズ六本木にて、WOWOWの映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」の公開収録があり、斎藤工、板谷由夏、中井圭(映画解説者)、増田さをり(VOGUE JAPANファッション・ディレクター)が登壇。
ファッションドキュメンタリー映画作品の話題を中心にトークショーを行った。
これは、『ミッドナイト・フィルム・フェス! WOWOW映画工房「ファッション・ドキュメンタリー・セレクション」 in 東京国際映画祭』と題したイベントで、トークショーの後はファッションドキュメンタリー4本がオールナイト上映された(フォトギャラリー)。
ドレスコードはドット
イベント当日は、事前に番組で「ドット柄のドレスコード」を呼びかけ、登壇者ももちろん、来場した一般客の多くもドット柄を含むファッションに身をつつんでいた。
増田さをりさんの衣装は一見どこにドットがあるのかわかりにくく、よく見るとフリルスカートに無数の小さなドットが。
それに気づいた中井圭は、「高度なドットですね!」と感嘆。
一方、斎藤工は「さっき打ち合わせしてた時、最初わからなくて、なんでドレスコードを無視するのかな。このドットシールをおでこに貼っていただこうかなと思った。」と、事務用の赤い丸型のシールをポケットから取り出し、観客の笑いを誘った。
ファッションディレクターという仕事
中井圭
ファッションディレクターとはどういうお仕事なんですか?
斎藤工
そうですね、ぼくがファッションディレクターとして・・・
(すかさず板谷&中井からツッコミ)
斎藤工
ちゃんと両サイドから(つっこんでくれて)これが10年以上やっている番組です(笑)
板谷由夏
ツッコミ、ちょっと早すぎた?
斎藤工
いや、大丈夫大丈夫。どうせこういうところは編集されて使われないから(笑)
増田さをり
シーズンのトレンドをどういうスタイルで見せていこうかなというのを決めて、それを写真を通して表現していく仕事です。
斎藤工
スタイリストとは違うんですか?
増田さをり
スタイリストも兼ねていて、何人かのスタイリストと共に雑誌の世界観・方向性を決めていきます。
斎藤工
次はどういうのが来ますか?
増田さをり
これまではゆるい感じのが多かったんですけど、来年はもう少し締まったスタイルになるかなと。90年代のような。
板谷由夏
ボディコンみたいな感じ?
斎藤工
ZOZOスーツみたいな?
中井圭
ピッタピタやないか!
斎藤工
今日ね、(ドットのドレスコードなので)ZOZOスーツを着て来ようかとちょっと迷ったんですけど。
途中で計測しながらね(笑)
ファッション誌の編集部の実態
中井圭
ファッション誌の編集部といえば、映画『プラダを着た悪魔』を連想しますが、実際もあんな感じなんですか?
増田さをり
そうですね。まんまじゃないですけど、近いものはありますね。
中井圭
えぇ!?ギッスギスじゃないですか!
板谷由夏
じゃぁ、メリル・ストリープの演じた編集長みたいなのがいるんですか?
増田さをり
ああいう方もいらっしゃいます。
スタイリストやカメラマンの中にもあれに近い態度の方はいらっしゃいます。
中井圭
ちなみに増田さんはどんな感じなんですか?
増田さをり
私はけっこうユルイと思います。たぶん(笑)
斎藤工監督ブランデッドフィルム
この日のイベントは、冒頭、斎藤工監督・『VOGUE JAPAN』監修による、サルバトーレ フェラガモのブランデッドフィルム『COLORFUL』(90秒)が上映された。
自身はファッションからは遠いところにいると語る斎藤工は、この仕事を受けるにあたって、フェラガモ氏の生涯について勉強し、「フェラガモさんの理念みたいなものを表現できないかと思い、今回の映像を製作しました。」と語った。
板谷由夏は映像を観て、「ソックスでフェラガモを履くっていうのがかわいいと思う。」と感想。
この映像はVOGUE JAPANのサイトでも観ることができる。
https://www.vogue.co.jp/special-feature/2018-10/09/ferragamo/
フォトギャラリー
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ファッションドキュメンタリー作品はWOWOWでも放送
この日公開収録された「斎藤工×板谷由夏 映画工房」は、2018年11月12日(月)・19日(月)にWOWOWにて放送。
また、公開収録後オールナイト上映された以下の4作品は、2019年1月に同じくWOWOWにて放送予定。
『クリスチャン・ディオール 華麗なるモードの帝国』
監督:マイケル・ウォルドマン
出演:ベルナール・アルノー、マリア・グラツィア・キウリ、ベラ・ハディッド
世界的トップブランド、クリスチャン・ディオールの創立70年を記念して制作。初の女性クリエイティブ・ディレクターとなったマリア・グラツィア・キウリによる、パリコレの舞台裏にも密着。
98分 カラー 英語 2017年 イギリス
©Finestripe Productions
『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』
監督:ライナー・ホルツェマー
出演:ドリス・ヴァン・ノッテン、アイリス・アプフェル、パメラ・ゴルビン
世界のファッション勢力図を塗り変える企業買収の嵐などの苦難を乗り越えながら唯一無二のブランドを牽引することで、“孤高のデザイナー”と呼ばれるようになった天才、ドリス・ヴァン・ノッテンの公私に迫る。
94分 カラー 英語 2017年 ドイツ、ベルギー
©2016 Reiner Holzemer Film-RTBF-Aminata bvba-BR-ARTE
『メットガラ ドレスをまとった美術館 』
監督:アンドリュー・ロッシ
出演:アナ・ウィンター、アンドリュー・ボルトン、バズ・ラーマン
NYのメトロポリタン美術館で毎年開催され、超一流のセレブが多数集まって盛大に開かれるファッションの祭典“メットガラ” の舞台裏に密着。企画の中心で活躍している、雑誌「VOGUE」の編集長アナ・ウィンターなども登場。
91分 カラー 英語 2016年 アメリカ
©2016 MB Productions, LLC
『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
監督:マイケル・ロバーツ
出演:マノロ・ブラニク、アナ・ウィンター、リアーナ
ドラマ「SEX AND THE CITY」や映画『マリー・アントワネット』などでも美しい靴の数々をデザインした、ファッション界のレジェンド的存在、マノロ・ブラニク。彼の半生や知られざる素顔とは。
90分 カラー 英語 2017年 イギリス
©HEELS ON FIRE LTD 2017
WOWOW公式サイト:https://www.wowow.co.jp/detail/066625
[写真:Ichigen Kaneda/記事:Jun Sakurakoji]
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