【ライブレポ&インタビュー】よよか、亀田誠治・ピエール中野・KOUHEIとアドリブセッション!「ベースの日xドラムの日 楽器フェア50周年スペシャル」ステージ
10月21日、日本最大の楽器総合イベント「2018楽器フェア」が東京ビックサイトで開催され、最終日の21日、「ベースの日xドラムの日 楽器フェア50周年スペシャル」ステージが行われた。
ピエール中野(凛として時雨)が「亀田誠治さんと共演するよよかちゃんを観たかった」ということで実現したスペシャルステージで、9歳、音楽の申し子・よよかちゃんと、亀田誠治(音楽プロデューサー・ベーシスト)、ピエール中野(凛として時雨)、KOUHEI(04 Limited Sazabys)とのアドリブセッションが実現した。(フォトギャラリー&インタビュー)
「2018楽器フェア」は国内外の一流ブランドの楽器や最新技術を駆使した新製品・関連商品を一堂に集結した世界最大のコンシューマー向け楽器ショー。
会場内はさまざまな楽器メーカーのブースがあるほか、アーティストによるステージも展開される。
ベースの日xドラムの日 楽器フェア50周年スペシャル
日程:2018年10月21日(日)
会場:東京ビッグサイト 会議棟レセプションホールB
主催:ベースの日xドラムの日 楽器フェア50周年スペシャル実行委員会
公式サイト:http://musicfair.jp/2018/bassxdrum/
出演者:よよか、亀田誠治、ピエール中野(凛として時雨)、KOUHEI(04 Limited Sazabys)
ピエール中野の熱望により実現した、よよか×亀田誠治共演ステージ
本サイトでもイチオシの、9歳ドラマー、よよか。
彼女のドラムパフォーマンスは、海外の評価も高く、世界的楽器メーカー『Pearl』『Zildjian』と最年少でエンドースメント契約締結を果たすほどで、NIKEのCMにも出演している。
そんな彼女のYouTubeチャンネルでのドラム演奏を観て、「是非直接演奏を見たい!なんなら、亀田誠治さんとの共演を見たい!」と、ピエール中野(凛として時雨)さんの熱い要望で、今回のステージが実現した。
当日ぶっつけ本番のアドリブセッション!
まずはソロパフォーマンス
この日のステージは、ピエール中野、KOUHEIと、自身のバンドの曲を中心にドラム演奏。
曲オケに合わせてドラムだけを生演奏するというかたちなので、当然、観客の目はドラムパフォーマンスに集中する。
二人のダイナミックで力強い見事なドラミングに観客は一気に魅了される。
そして、KOUHEIの呼び声で、よよかが登場。
会場からは、かわいい!という掛け声が。
KOUHEI(04 Limited Sazabys)
よよかちゃんは2009年10月生まれということで、ちょうど9年前にリリースされたということですね。
会場笑
KOUHEI(04 Limited Sazabys)
あ、ウケて良かったー(笑)
よよか
それでは、ソロで演奏します!
自身、MCをしながらダイナミックなドラムソロパフォーマンスを演奏。
とても9歳とは思えない力強く正確なドラミングに、一瞬にして会場は衝撃の渦に。
1曲目が終わると、大きな歓声に包まれた。
続いて、映画会社からもオファーがあったという「ミッション・インポッシブル」の演奏のあと、彼女自身が作詞作曲した「ハッピー」を歌いながらドラミング。
子どもらしい明るい元気な曲で、先の2曲とは違い、朗らかな雰囲気に。
ここで予定された演奏は終わったが、時間にまだ余裕があるということで、舞台袖にいたピエール中野が、「よよかちゃんのドラムソロを聴きたい」とリクエスト。
スタッフから、「ムチャぶりするなぁ」という声が漏れる中、よよかちゃんは、臆することなくアドリブでドラムソロを披露。
会場からは拍手と共に大きな歓声が上がった。
満を持して、亀田誠治登場!
ピエール中野の呼び声で登場した亀田誠治。彼のベースと、ピエール中野、KOUHEI、よよかのトリプルドラムでのアドリブセッションが始まる。
当サイトはリハーサルから取材していたが、彼ら4人は、本番2時間前に初めて音合わせ。
曲の尺と、一部終わり方を合わせただけで、後は皆、自由にフィーリングにまかせて演奏。
亀田誠治、ピエール中野、KOUHEIが、「ここはこうしよう」と、ごくごく簡単な意識合わせだけの話し合いにも、よよかはまったく平然としてそれに対応。
もはや、9歳という年齢なのにすごい!?というのは、見てるこちらが変な色眼鏡を持ってるに過ぎないのでは?と思えてきて、根底から考えを改めさせられた。
事実、リハーサルと本番では、よよか含めて彼ら皆、違う演奏を披露していて、よよか自身も「本番はまた違った演奏で楽しかった」と、そのコメントだけ聞いても、もう完全なるプロミュージシャンである。
音楽の天使“よよか”
亀田誠治
こうやって演奏していると、本当に楽しいです。
よよかちゃんは、天から降りてきた音楽の天使ですね。
ステージ後インタビュー!
よよかちゃんのドラムを生で見たかった
– 「ベースの日xドラムの日」のステージによよかちゃんにオファーした経緯は?
ピエール中野
僕です。単純に、よよかちゃんのドラムを生で見たいと思ったからです。YouTubeでしか見たことなかったし。
今回のイベント、ドラム複数と亀田さんとのセッションというのは頭の中に浮かんでいて、じゃあ、ドラムは誰を誘ったら面白いかなと考えた時に、よよかちゃんを見たいし、よよかちゃんと亀田さんが絡んだらどんなドラムを叩くんだろうと思ったのが一番大きな理由ですね。
“歌心”があるドラマー
亀田誠治
夏くらいからよよかちゃんのYouTube映像が上がりだして、ミュージシャン仲間のSNSでその情報が回ってきてたんですよ。
それを見て、「ほんとに楽しそうにドラム叩くなぁ」って思って。
テクニカルな子どもはいっぱいいるんですけど、よよかちゃんはそんなところを超えて音楽に接している感じが、これこそミュージシャンだと思って。それは“歌心”。僕もすごく会いたかった。そしたら今回、ピエールが声をかけてくれて。
– ドラムだけど歌心ですか?
亀田誠治
そうだね。“歌心”。
ピエール中野
まず音楽的であるってことが最初に備わっているからできるプレイっていうのがこの年齢でできているってのがまぁ、見たことないですね。
– プロのミュージシャンの方から見て、よよかちゃんに惹かれる理由は?
ピエール中野
やっぱり、音楽として一番大事はものを根底に持っていると感じるからですね。
当日ぶっつけのリアルなセッション
– 今日のステージ、リハーサルから拝見して驚いたのは、事前の決めごとがなくぶっつけだったことです。
KOUHEI
決めていないですね。終わり方と尺と、おおまかなざっくりとしたことだけですね。
亀田誠治
リハーサルはしたけど、本番になると熱くなっちゃって、また長くなってしまったり。
よよか
うん。今、何小節目だっけ?って思っちゃった。
亀田誠治
なっちゃったねー(笑)
KOUHEI
お兄ちゃんもなっちゃった(笑)
よよかちゃん、セッションはやったことないって情報も聞いてたんですけど、実際やってみたら「できるんだ!」って思いました。
– よよかちゃん、初めてのセッションはどうだった?
よよか
リハーサルと本番でやってることが違ったし、すごく楽しくって、ドラム3台とベース1台でやるのも初めてだったし、すごい嬉しかった。
KOUHEI
さっき、お父様に聞いたんですけど、ピエールさんが出て、僕が出て、それを見て自由に演奏しようとよよかちゃんは思ったらしく、子どもの吸収力ってすごいなと。羨ましいですね。
亀田誠治
よよかちゃんとやってすごいなと思うのは、彼女が9歳だからってことじゃないと思うんですよね。
彼女はドラマーとしてすごい魅力的なんですよ。
感情ともシンクロしているし、今日やったような曲というよりは、リフとしていろんな音が飛び交っているのをキャッチする力もあって、それは、大人のミュージシャンでもできない人はできないし。
だから、子どもだから大人だからっていうことではなくて、よよかちゃんが、ドラマー、ミュージシャンとして、すごく才能があり素晴らしいんだろうなと。
共演者について
– よよかちゃん、今日のステージはどうでした?
よよか
亀田さんとは会うのも演奏するのも初めてだったから、なんかちょっとドキドキはしたけど、思ってたよりは自然で優しかった。
亀田誠治
よかった(笑)
– KOUHEIさんと、ピエール中野さんのドラムを間近で見てどうでしたか?
よよか
KOUHEIさんはちょっとジャンルが違ったので、前日にYouTubeで動画を観てました。動画だけだとよくわからなかったんだけど、今日、生で見て、けっこううまかった!
全員爆笑
KOUHEI
ありがとっス!!!
よよか
ピエールさんとは4歳の時にドラムクリニックで会ったそうなんだけど、覚えてなくて(笑)
ピエール中野
“こんなにかっこよかったんだ”(ボソッ)
KOUHEI
言わせるなよ!(笑)
よよか
今日、久しぶりに見て、言葉では言い表せないんだけど、すごかった!
10月14日の初ワンマンライブ
– さて、先週の道新ホールでのバースデワンマンライブはどうでしたか?
よよか
最初は全部埋まらないんじゃないかなと思ってたけど、最後にはソールドアウトになってお客さんが集まってくれて、KenKenさんも出てくれたし。
これまで家族でやってきたことが、ここまでくるとは思ってなかったので、すごい嬉しくて楽しかった!
インタビューを終えて
亀田誠治さん、ピエール中野さん、KOUHEIさんのコメントを伺って感じたのは、音楽というのは、テクニックを超えた“何か”があり、プロのミュージシャンたちは、その“何か”をお互い感じあって、惹きつけられあってるのだということ。
亀田誠治さんはその“何か”を『歌心』と表現していたのが、印象的だった。
JPOP界を支える名プロデューサーであり、ベーシストとしても一流プレーヤーの亀田誠治。数多くの一流ミュージシャンをプロデュースしてきた彼が「共演したかった」と思わせる、9歳少女ドラマーのよよかの今後の可能性を改めて確信した。
フォトギャラリー
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[写真・記事:Jun Sakurakoji]
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