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映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

台湾では他人のバイクがベンチ!?岸井ゆきのが明かす驚きの文化の違いと、W主演ツェン・ジンホアとの「いいよ」で繋がる絆。映画『シンシン アンド ザ マウス』プレミア上映会

2026年3月31日、新宿バルト9で、映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会が行われ、W主演の岸井ゆきの、ツェン・ジンホア、そして、真壁幸紀監督が登壇した。(動画&フォト)

吉本ばななの短編小説を日台合作で映画化した本作は、最愛の母を亡くし深い喪失感を抱える主人公・ちづみ(岸井ゆきの)が、旅先の台北で青年シンシン(ツェン・ジンホア)と出会い、何気ない会話や風景を通じて少しずつ再生していく姿を描く希望の物語。
真壁幸紀監督は「音」の演出にこだわり、言葉を超えて響き合う二人の繊細な感情を映し出した。異国の地での「奇跡の出会い」が、止まっていた心を動かす過程を丁寧に描いた、温かなぬくもりに満ちた作品となっている。

舞台挨拶レポート

■トークノーカット動画レポート

YouTube player

■フォトレポート

岸井ゆきの(光岡ちづみ 役)
今日は見に来てくださってありがとうございます。ちづみ役の岸井です。短い時間ですが、皆さんの前に立てて嬉しいです。本日はよろしくお願いします。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

岸井ゆきの

ツェン・ジンホア(シンシン(田川真吾)役)
皆さん、こんばんは。シンシン役のツェン・ジンホアです(日本語で挨拶)。

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ツェン・ジンホア

真壁幸紀監督
皆さんこんばんは。今日はジャパンプレミアということで、日本初公開です。まだ台湾でも公開していないのでアジア初公開になります。楽しんでください。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

真壁幸紀監督

‐ 岸井さんは原作も読まれたとのことですが、主人公・ちづみの役作りについてどのようなイメージを膨らませましたか?

岸井ゆきの
ちづみは母親を亡くして喪失を抱えたまま台北に行きます。私にとっての母親と、ちづみにとっての母親の存在は少し違うなと感じました。二人は助け合っているというより、少し絡み合って一体化しているような関係だったんです。母の喪失が自分の存在までも削ぎ落としてしまったような感覚、そこを大事に持ちながら、旅を始めようと考えていました。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

‐ 精神面以外で、役作りにおいて意識したことはありますか?

岸井ゆきの
ジンホアさんと出会ってお話しする中で、彼は日本語が完璧ではないので、お芝居のコミュニケーションでも「ちゃんと聞く」「ちゃんと伝える」ということを意識しました。日本人のお芝居とはまた違う伝え方を大切にしました。

‐ ツェン・ジンホアさんは、シンシンという役のイメージをどう捉えて演じましたか?

ツェン・ジンホア
シンシンは非常に誠実で率直なキャラクターだと思います。わずか数日の間にちづみと出会い、交流する中で、過去の傷に別れを告げ、温もりのある出口を見つけるような「再生」を感じさせる物語でした。言葉の壁など多くの挑戦がありましたが、この作品から多くのエネルギーをもらいました。今、日本にいることが本当に不思議な感覚で、映画を観に来てくださった皆さんに感謝しています。

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‐ 真壁監督は、お二人に対してどのような思いを込めて演出されましたか?

真壁幸紀監督
お二人の芝居が素晴らしいのは言うまでもないので、その空気感や相性の良さが出ればいいなと思っていました。ただ、実際にはロケ現場にお二人が入った瞬間からすでに良い空気ができていたので、その素晴らしい雰囲気は確実に映画に映っていると思います。

‐ 撮影から約2年ぶりの再会だそうですが、お互いの印象はいかがですか?

岸井ゆきの
何にも変わっていなくて、2年も経った感覚がありません。取材でお話しする中で思い出したこともたくさんありますが、ごく自然に再会できました。

ツェン・ジンホア
たくさんの思い出があります。撮影の全シーンやストーリーが今も鮮明に目に浮かびます。特に、監督とゆきのさんと食事をした最後の日、離れがたくて三人で抱き合って泣いた光景を思い出します。日本に来る途中もその時の写真を何度も見返していました。この縁は簡単に得られるものではなく、今日ここで皆さんと共有できることが本当に素晴らしいと感じています。

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‐ 撮影中、お二人はどのようにコミュニケーションを取っていましたか?

岸井ゆきの
彼はその状況に合った日本語を使うのが上手なんです。あと、残念ながらカットされてしまった私の大好きなシーンに、彼が「いいよ」と言ってくれる場面があるんです。その「いいよ」が合言葉のようになって、他のキャストとも「いいよ、いいよ」って。日本語の「いいよ」って(イントネーションを変えたりして)色んなニュアンスがありますが、彼の言う「いいよ」は100%の純度で「グッド」なんです。それがすごく特別に感じました。

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ツェン・ジンホア
でも、実は自分でも「いいよ↘」と「いいよ↗」の違いはあまり分かっていないんです(笑)

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ツェン・ジンホア
それから、初日にゆきのさんの役名(ちづみ)を間違えて「ネズミ」と言っちゃったこともありましたね。

岸井ゆきの
初日だけじゃないですよ。何回か間違えてましたよね(笑)

ツェン・ジンホア
確かにそうでした(照笑)

‐ 台湾ロケで、日本との撮影現場の違いや驚いたことはありましたか?

岸井ゆきの
台湾では道にバイクが並んでいますが、知らない人のバイクに勝手に座っていいんです。それが文化的な衝撃でした。ベンチ代わりなんですよね。

ツェン・ジンホア
はい、撮影が終わって監督と立ち話をしていた時、僕は当たり前のようにそこにあったバイクに座って話をしていたんです。そしたら監督が「えっ、他人のバイクに座って大丈夫なの?」とすごく驚いていて。それは台湾では僕にとってごく日常的なことなんです。でも、日本人の方にはあまりおすすめはしません(笑)

‐ 全編日本語での演技に挑戦されましたが、どのような準備をされましたか?

ツェン・ジンホア
最初は日本語が全く分からなかったので、脚本をいただいた時から猛烈に日本語のレッスンに通い始めました。五十音から始めましたが、脚本のセリフは難易度が高く、発音やアクセントの習得に集中しました。感情を込めて演じるために、ゆきのさんのセリフもすべて覚えて、その意味を理解するようにしました。2ヶ月間、毎日必死に練習し、撮影中も監督が練習に付き合ってくれました。監督の励ましとサポートがなければ、成し遂げられなかったと思います。

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‐ 岸井さんは、隣で見ていて彼の日本語への向き合い方はどう映りましたか?

岸井ゆきの
本当に努力の人だなと思っていました。ずっと練習されていて、驚いたのは習字がすごく綺麗なこと。漢字だけでなく、ひらがなも日本人の誰よりも上手いくらいで本当に驚きました。書道ドラマ(『越境』[注:正しくは『不良執念清除師』])をやられていた時の熱量のまま、日本語も習得されたんだなと感じました。

‐ 映画の「奇跡の出会い」にちなんで、旅先で自分の人生を変えたような出会いはありますか?

岸井ゆきの
私はフルーツが大好きなんですが、ロンドンで出会った「フラットピーチ」という平たい桃が、今まで食べたどの日本の高い桃よりも美味しくて。年中食べたいくらい、私の一番好きな食べ物になりました。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

ツェン・ジンホア
最近、しばらく山にこもって生活していたのですが、そこで出会った動物たちが最高の出会いでした。ワシや猿、鹿などに出会い、彼らの霊性や大自然の規律ある循環を肌で感じました。まだ日本の山には登ったことがないので、いつか登ることが僕の願いの一つです。

クロージングメッセージ

ツェン・ジンホア
『シンシン アンド ザ マウス』は、とても温もりがあり、ファンタジーやロマンティックな要素も含まれたラブストーリーです。皆さんにじっくりと感じてほしいです。それから、一瞬も見逃してほしくないので、お手洗いに行きたい方は今のうちに行って準備しておいてくださいね(笑)。ありがとうございます。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

岸井ゆきの
生きていると、自分が嫌いになったり落ち込んだりすることがたくさんあると思います。でもシンシンが教えてくれるのは、もっとシンプルで大切なことです。それに目を向けられれば、少しだけ希望や出口が見える。そんな小さなぬくもりに気づける映画です。監督がこだわった「音」も素晴らしいので、ぜひ耳を澄ませて楽しんでください。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

真壁幸紀監督
皆さんの心に一つでも残るシーンやセリフがあればいいなと思いながら作りました。もし気に入っていただけたら、6月26日の公開日にまた足を運んでいただければ嬉しいです。今日はありがとうございました。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』プレミア上映会

ツェン・ジンホア/岸井ゆきの/真壁幸紀監督

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■フォトギャラリー

[動画・写真・記事:三平准太郎]

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』

《INTRODUCTION 》
吉本ばななの短編小説集「ミトンとふびん」(新潮社刊)に収められた一篇「SINSIN AND THE MOUSE」を日本と台湾の合作で映画化。主演を岸井ゆきの、ツェン・ジンホアが務め、タイトルを『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』とし、6月26日(金)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座ほか全国公開いたします(配給:カルチュア・パブリッシャーズ)。
本作は、最愛の母を失った主人公「ちづみ」が、旅先の台北で「シンシン」という男性に出逢い、喪失感の中で再生していく姿を描いた物語。金馬映画祭Film Project Promotion(FPP)部門 優秀企画に選出され、日台合作で映画化を実現した。W主演を務めるのは、圧巻の演技力で観る者の心を揺さぶる岸井ゆきの。そして台湾人俳優のツェン・ジンホア。ツェン・ジンホアは、出演映画が連続で興行収入1億台湾ドルを突破したため、「億万の幸運星(スター)」と呼ばれており、2025年に公開された映画『我家的事(原題)』で、第62回金馬奨にて最優秀助演男優賞を受賞、今最も注目すべき次世代を担う演技派若手俳優。
言葉を超えて響き合う二人の繊細な感情の往復が、抑えきれない悲しみと微かな希望を少しずつ重ね、やがてひとつの“再生”の形を描き出していく。
監督・脚本は、『ボクは坊さん。』、『すくってごらん』の真壁幸紀が務める。

《STORY》
母を亡くし、深い喪失感を抱えたまま日々を過ごす、ちづみ。心の空白は埋まらず、時間だけが過ぎていくなか、友人に誘われ、台湾を訪れた。そこで、台湾人の母と日本人の父を持つ・シンシンを紹介される。見知らぬ街の風景と、何気ない会話の積み重ねが、止まっていた心を少しずつ動かしていく。消えない悲しみを抱えながらも、小さなぬくもりを見つけて――。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』

メインカット

出演:岸井ゆきの ツェン・ジンホア
原作:吉本ばなな 「SINSIN AND THE MOUSE」(新潮社刊「ミトンとふびん」収録)
監督:真壁幸紀
脚本:真壁幸紀、加藤法子
劇中絵本:「ないしょのおともだち」(ほるぷ出版)ビバリー・ドノフリオ:文 バーバラ・マクリントック:絵 福本友美子:訳
製作幹事・企画・制作プロダクション:ROBOT
共同幹事:TCエンタテインメント
製作:映画「SINSIN AND THE MOUSE 」FILM PARTNERS
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
2026年/日本/カラー/スタンダードサイズ/5.1ch/108分/G
Copyright © 2021 by Banana Yoshimoto All rights reserved.
Japanese original edition published by Shinchosha Publishing Co., Ltd., Japan in 2021.
The permission to use the original novel to produce this movie has been arranged with Banana Yoshimoto through ZIPANGO, S.L.
©2026映画「SINSIN」FILM PARTNERS
公式サイト:https://www.culture-pub.jp/sinsinmovie/
公式X、Instagram @sinsinmovie #シンシン映画

2026年6月26日(金)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座ほか全国公開

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