
『進撃の巨人』ドルビーシネマ復活上映にファン涙!諫山創「もう進撃のようなものは描けない」魂のメッセージに梶裕貴らも感激
2026年1月9日、丸の内ピカデリーにて、『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』の復活上映初日舞台挨拶が開催された。本イベントには、主演のエレン・イェーガー役を務めた梶裕貴、ミカサ・アッカーマン役の石川由依、アルミン・アルレルト役の井上麻里奈、そして本作を指揮した林祐一郎監督が登壇した。2024年11月の劇場公開から1年足らずで実現した今回の復活上映は、シリーズ初となるドルビーシネマでの先行上映を含んでおり、会場は熱狂的なファンによる「進撃」への深い愛に包まれた。(動画&フォト)
舞台挨拶レポート
■動画レポート
■フォトレポート
涙と感動の再会、「終わらない」物語への感謝
上映後の興奮冷めやらぬ会場に登壇者が姿を現すと、割れんばかりの拍手が巻き起こった。梶は、客席に涙を流しているファンがいるのを目に留め、「上映後ということで、逆に皆様の感想を伺いたいぐらいです」と、感無量の面持ちで挨拶した。
井上もまた、「久々の『進撃の巨人』のイベント。皆様の顔を見て、『あ、これが進撃のイベントだった』と思い出した」と、独特の熱量を持つファンとの再会を喜んだ。
林監督は、前回の劇場版公開から1年を待たずして再びファンと顔を合わせられたことに感謝を述べつつ、「またこうして再会できて本当に嬉しい」と、異例のスピードでの復活上映に感慨深げであった。
舞台挨拶では、たびたび話題に上がる「終わる終わる詐欺」についても触れられた。梶は、「公式が『終わる』と言いつつも、こうして機会が用意されるのは、皆様の『終わってほしくない』という気持ちが制作陣に伝わっているからこそ。10年以上は引きずっていただきたい」と、完結してもなお勢いの衰えない作品の力を語った。
ドルビーシネマ版で施された「監督のこだわり」
今回の復活上映の大きな目玉は、音響や映像のクオリティを極限まで高めたドルビーシネマ版である。林監督は、この上映のために自ら音響の再調整を行ったことを明かした。
特にこだわったのは、冒頭のMAPPAやポニーキャニオンのロゴが出るタイミングで流れる「地鳴らし」の轟音だという。監督は「一気に映画の世界に導入できるよう、ボリュームを限界まで上げた」と語り、その迫力が劇場体験をより没入感のあるものにしていると自信を見せた。
また、非常に細かい修正として、中盤のシーンで始祖ユミルがエレンの背骨の上でアルミンたちを翻弄する場面の音響についても言及した。監督いわく、「実在しないはずのユミルが動く際、以前は布が擦れるような音が入っていた。しかし、リアリティが出すぎてしまうのを避けるため、あえてその音を削った」という。こうした細部にわたるブラッシュアップが、完結編をより完璧な形へと昇華させている。
世代を超えて浸透する「進撃」の歴史
作品の完結から時間が経過した今、登壇者たちは「進撃の巨人」が普遍的な歴史的価値を持ち始めていることを実感している。井上は「終わって1年半以上経っても、これだけ実感できるのはすごいこと。現場で共演する方々と当たり前のように『進撃』の話ができる」と語った。
さらに、最近では「小学生の頃に見て、そこから声優を目指した」という若い世代が業界に入ってきているという。梶はこの事実に「作品の歴史を感じる。もはや歴史上の出来事のよう」と驚きを示し、時間が経つほどに作品が世界中に浸透していく不思議な感覚を口にした。
諫山創先生からのサプライズメッセージ
イベントのハイライトとなったのは、原作者・諫山創先生から寄せられたサプライズメッセージの代読であった。メッセージの中で諫山先生は、現在の生活について「連載中に夢見たニート生活とはほど遠い日常を過ごしている」と冗談を交えつつも、「進撃の巨人のようなものは、もう描けそうにありません。自分の中にあるものをすっかり出し切った。そんな初連載だった」と、作品に全てを注ぎ込んだことを告白した。
これに対し、プライベートでも親交がある梶は、「昨年お会いしたが、10年間の重圧から解放され、すごく人間らしい笑顔を見せてくれて嬉しかった」と明かした。また、諫山先生が「もう描けない」と述べていることについても、「今の生活を経て、また先生の中から何か新しいものが出てくる日が来たら嬉しい」と、クリエイターとしての先生へのリスペクトを込めて語った。
ファンと共に「心臓を捧げよ!」
舞台挨拶の終盤には、全国のファンから届いた熱いメッセージも紹介された。中には「人生で一番辛かった時に出会い、ミカサの『世界は残酷だ、そしてとても美しい』という言葉に救われた」という切実な声や、完結から数年経って初めて一気見して衝撃を受けたというファンの声もあった。
これを受けて石川は、「三笠の言葉が誰かと一緒に戦う力になったのなら、すごく嬉しい」と優しく微笑んだ。また、林監督も「作品を通じて、壁を超えて手を取り合う可能性を感じてもらえることが素晴らしい」と、改めて作品の持つメッセージ性を噛み締めていた。
最後に、登壇者一人一人からメッセージが送られた。
井上は「2026年最初のイベントも『進撃』。生涯を通じて心に残り続ける作品だと実感した」と述べ、石川は「『進撃熱』はこれからも続いていく。また何度でも復活すると信じている」と期待を込めた。
梶は、エレン・イェーガーらしい力強い言葉で「これからも『終わる終わる詐欺』は繰り返されるでしょう。2000年後も引きずって。いいから黙って、全部『進撃の巨人』に投資してください!」と叫び、会場を大いに沸かせた。
締めくくりには、恒例の「心臓を捧げよ!」のポーズを全員で行い、舞台挨拶は幕を閉じた。
【後記:進撃の巨人が残したもの】
「進撃の巨人」という物語は、単なるアニメの枠を超え、もはや人類の「記録」として刻まれようとしている。それは、監督が音響一つに込めた執念や、キャストが10年かけて魂を削った演技、そして諫山先生が「全てを出し切った」と語る情熱の結晶である。まるで、何千年も語り継がれるエ巻き物(絵巻物)のように、この作品は2000年後の未来でも、誰かの心を震わせ続けているのかもしれない。
劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK
《STORY》
巨人の脅威から身を守るため巨大な壁を構築し、その中で息を潜めるように暮らしていた人類。百年の平和は超大型巨人の襲来により破られ、母を亡くした少年エレン・イェーガーはすべての巨人を駆逐することを誓い、巨人と戦う調査兵団の一員となった。
文字通り命がけの戦いの中でエレンは自らも巨人となる能力を得て、人類の勝利に貢献しながらも少しずつ世界の真実へと近づいていく。やがて時は流れ、壁の外へと出たエレンは調査兵団の仲間と袂を分かち、ある恐るべき計画を実行する。
無数の巨人を率いて、この世界の生きとし生けるものすべてを踏み潰す「地鳴らし」。
ミカサやアルミンをはじめとした残された者たちは世界を滅ぼそうとするエレンを止めるべく、最後の戦いに挑む。
キャスト:梶裕貴 石川由依 井上麻里奈 下野紘 三上枝織 谷山紀章 嶋村侑 細谷佳正 朴璐美 神谷浩史 子安武人 花江夏樹 佐倉綾音 沼倉愛美
原作:諫山創(別冊少年マガジン/講談社)
監督:林祐一郎
制作:MAPPA
配給:ポニーキャニオン
公式サイト:https://shingeki.tv/movie_final/
公式X:https://shingeki.tv/final/
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2026年1月9日(金)ドルビーシネマ先行公開、1月16日(金)全国順次公開
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