
【インタビュー】城桧吏「役が自分と似ていると逆に難しい」プレミアムドラマ『終活シェアハウス』
2025年10月19日からNHKにて放送中のプレミアムドラマ『終活シェアハウス』(全10回)で、就職活動に苦戦する主人公を演じる城桧吏(じょうかいり)。『万引き家族』出演で世界から注目が集まり、Netflix『イクサガミ』にも出演している城に、本ドラマでの竹下景子、室井滋、戸田恵子、市毛良枝らとの共演について話を聞いた。(直筆サイン読者プレゼントあり)
本作の原作は、御木本あかりの同名小説。
4人で272歳の熟女たち(竹下景子、室井滋、戸田恵子、市毛良枝)が自由に暮らすシェアハウス。そこは秘密の花園か?はたまた迷宮か?
迷い込んだ子羊は真面目な犬系男子(城桧吏)とカワイイ系ツンデレカノジョ(畑芽育)。
少年はオバサマたちのバイタリティーに触発されて、痛快に好青年への階段を駆け上がっていく!
楽しくて、おいしくて、ほろっとして、くすっとなる……“今”をうまく生きられない、若い世代とシングルシニア女性たちが互いにインスパイアされて生まれる素敵なフュージョン。
主題歌には、友情をテーマに描かれたDREAMS COME TRUEの名曲「サンキュ.」。
御木本あかりの話題作が水橋文美江の脚色で新機軸のヒューマンコメディードラマとして駆け抜ける。
城桧吏 インタビュー&撮り下ろしフォト
■役が自分と似ていると逆に難しい
‐今回、連続ドラマ初主演として撮影現場で心がけたことはありますか?
城桧吏(速水翔太/はやみしょうた 役)
主演として背負っているものの大きさは感じています。でも、今回の現場では、自分の中であまり「主演であること」を意識しないようにしていますね。
‐速水翔太というキャラクターについて、撮影に臨むにあたってどのように捉えましたか?
城桧吏
翔太の性格のベースが、自分自身に似ているところがたくさんあるんです。なので、役作りに関しては僕自身と重ねている部分が多いのですが、似ているからこそ、演技をしている中でいつの間にか「城桧吏」になってしまわないように、その境界線や違いを意識する必要があると感じて、そこは難しかった点でもあります。
‐具体的に、翔太とご自身はどのような点が似ていると感じますか?
城桧吏
お人好しな部分や、頼み事をされたら断れないといったところが、とても似ていると思いますね。
■新しい世界観のドラマだと感じた
‐畑芽育さん演じる林美果と翔太との恋愛模様について、どのように感じましたか?
城桧吏
あの2人の恋愛はすごくリアルな感じがします。話がスムーズに進む恋愛作品も多いですが、美果と翔太はうまく噛み合わなかったり、お互いが好きだからこそ一瞬気まずい空気が流れたりします。そういったリアルな恋愛の雰囲気がすごくうまく表現されていると思います。
‐台本を最初に読んだ時の印象を教えてください。
城桧吏
新しい世界観だと感じました。おば様たち(シニア世代)と若者(青年世代)の関係は、繋がるはずではなかったけれど、巡り巡って繋がったという感じです。
お互いに刺激し合って生まれるものが、年が離れた世代なのにもかかわらず、すごくしっくり来るんです。
台本を読むと、その独特な世界観と、テンポのいいおば様たちの会話の中に翔太がいて、振り回される翔太がどのように問題を解決していくのか、という展開にとてもワクワクし、読んでいて楽しかったです。
■おば様たちの空気感はオフでも同じ!
‐畑芽育さんの印象は?
城桧吏
最初は大人で、とても優しい方という印象でした。ですが、だんだんとお茶目な部分や面白い部分の畑さんが見えてきて、今では気楽に話せる、波長が合うと感じています。
‐畑さんとは、どのような点で波長が合うと感じますか?記者会見では、いつの間にかボケとツッコミをする関係になったとおっしゃってましたが。
城桧吏
話のテンポ感ですね。一緒にいて気まずくならず、本当に自然体でいられるところが大きいです。
ボケとツッコミに関しては、僕がボケて畑さんがツッコんだり、その逆もあります。目があったら変顔をすることもありますね(笑)
‐竹下景子さん、室井滋さん、戸田恵子さん、市毛良枝さんといった大先輩の方々(シェアハウスの住人)とは、現場でどのようなコミュニケーションを取られましたか?
城桧吏
他愛のない会話から発展して、地球温暖化なんかの環境の話をしたり、色々なお話をしていました。
‐先輩方々は、ドラマのキャラクターの雰囲気と近い感じですか?
城桧吏
とても近い感じです!あの4人の空気感、仲良しな感じが、オフの状態の時もそのまま出ていて、とても楽しい現場です。
■まかない料理も見どころのひとつ
‐ドラマの見どころの一つに、おば様たちによるまかない料理があると思いますが、現時点で特に美味しかった、または気になった料理はありますか?
城桧吏
一番美味しかったのはキムチチャーハンです。第1話に出てくるキムチチャーハンが本当に美味しくて、ちょうどいい油加減のパラパラしたチャーハンでした。撮影が終わった後も、残ったチャーハンをずっと僕一人で食べていたほどです(笑)
どの料理も美味しいので、台本を見るたびに「ご飯を食べるシーンはどこかな」と毎回楽しみにしながら読んでいます。
‐今後のエピソードで、シニア世代ならではの健康的な料理なども登場する予定はありますか?
城桧吏
歌子さん(演:竹下景子)がイタリア料理をよく出してくれるんです。品数も多いですし、僕の知らないイタリア料理も出てきます。野菜など、健康的な食材が使われている料理がたくさんありますね。
‐城さんご自身は普段料理を作られますか?
城桧吏
僕はあまり作らないのですが、最近特技を一つ見つけました。それは、生卵を片手で割れることです。やってみたらすごく綺麗に割れたので、これは得意なんだと思い、卵を使った料理に挑戦したいと思っています。
‐辛いものがお好きだそうですが、特に好きな料理はありますか?
城桧吏
スンドゥブや麻婆豆腐、四川料理などがとにかく好きです。ただ、以前中国で四川料理を食べに行った際、非常に辛いものを注文したところ、辛すぎてしまい、「辛すぎるのが美味しいわけではないんだ」と感じました。美味しく味わうには、やはり程良い辛さが一番良いんだなと気づきました(照)
■僕もシェアハウスをやってみたい
‐終活に関わらず、シェアハウスそのものにやってみたいという憧れはありますか?
城桧吏
あります。高校時代の仲の良い男子グループで、数人が一人暮らしをするタイミングで、一度シェアハウスをするという提案が出たことがあります。心を開いて許せる仲間がいるからこそ、シェアハウスは心強いですし、毎日が楽しいだろうなと思います。
‐記者会見で、城さんは、一人きりでいるよりも気の合う仲間たちと一緒にいるのが好きとおっしゃっていましたね。
城桧吏
そうですね。話すのが大好きなので、人と一緒にいることが好きです。ただ、一人の時間も大切にしてはいます。
■お芝居はずっと好き
‐子供の頃から長く芸能活動をされていますが、仕事への向き合い方で「変わった」と感じるきっかけや変化はありましたか?
城桧吏
子供の頃も、お芝居の仕事は自分でやりたいと思ってやっていましたし、特に大きく「変わった」というきっかけはないですが、『万引き家族』の撮影で、よりお芝居をするのが楽しいと思えて、改めてこれからも頑張っていこうと思いました。
‐子供の頃から、自主的に楽しんでお芝居の活動されていたんですね。
城桧吏
そうですね。母から「これをやりなさい」というより、好きなことをやりなさいというタイプだったので、縛られずに、のびのびと やらせてもらっていました。だからこそ、お芝居はずっと好きでいられたのだと思います。
‐定番の質問かもしれませんが、10代最後の1年で「これだけはやっておきたい」ことはありますか?
城桧吏
難しいですね。20歳になったらやりたいことはたくさんありますが、10代最後に何をしようかは、今考えているところです(笑)
‐大人になった自分を想像した時、どのような俳優でありたいですか?
城桧吏
人の心に響くような俳優になりたいと思っています。僕自身、アクション系や感動系の映画が好きでよく観るのですが、そういった作品は感情がすごく揺さぶられるものが多いと思います。
『キングダム』や『今際の国のアリス』に出演されている事務所の先輩の山﨑賢人さんがすごくかっこよくて、心動かされますし憧れます。俳優として山﨑さんのような役にも挑戦してみたいというモチベーションにも繋がっています。
‐アクション系ということですが、身体を動かすのは得意な方ですか?
城桧吏
得意な方です。
‐今秋配信開始予定のNetflixシリーズ『イクサガミ』にも出演されていますが、アクションシーンはありますか?
城桧吏
アクションはあるかなと思って台本を見ましたが、すごく泣き虫で、物陰に隠れてやり過ごしたりするキャラクターです。ただ、僕が演じる役は、身体的には弱くても、心の芯が強いです。
■若者とシニア世代が刺激し合って生まれる新たな感情や考え方を。
‐最近のオフの日の過ごし方、好きな過ごし方を教えてください。
城桧吏
僕は昔から本当にゲームが大好きで、休みの日にはたくさんやっています。一日中ゲームをする日もあったりします。FPSやアクション系が特に好きで、ゲームは息抜きになっていますね。
あとは、写真撮影も好きで、出かけた先で風景写真を撮ったり、絵を描いたりもします。
‐最後に、これから『終活シェアハウス』をご覧になる方へ、見どころと合わせてメッセージをお願いします。
城桧吏
見どころは、おば様たちに振り回される翔太がどのように問題を解決していくのかという点です。
また、若者とシニア世代が刺激し合って生まれる新たな感情や考え方、そして美果と翔太の絶妙にリアルで、もどかしい恋愛模様 を楽しんで見ていただけたらと思っています。
城桧吏(じょうかいり)プロフィール
2006年9月6日生まれ。東京都出身。
第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』(2018年)に主人公一家の長男・祥太役で出演し、世界中から注目を集める。
その後、NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、テレビ朝日 『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2019年)、映画『約束のネバーランド』(2020年)、映画『都会のトム&ソーヤ』主演(2021年)、『GHOSTBOOK おばけずかん』主人公(2022年)、日本テレビ系ドラマ『ファーストペンギン!』(2022年)、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(2023年)、フジテレビ『風間公親-教場0-』(2023年)など数多くの作品に出演。
最近の主な出演作は、Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』(2025年)、映画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』メイン出演(2025年)、放送100年企画NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(2025年)など。
また、Netflixシリーズ「イクサガミ」(2025年11月13日)の配信、映画『中国映画 最好的朋友』(邦題「ベストフレンド」)の公開を控えている。
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[インタビュー・写真:三平准太郎/ヘアメイク:八十島優吾/スタイリスト:村松栞奈]
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プレミアムドラマ『終活シェアハウス』(全10回)
《INTRODUCTION》
4人で272歳の熟女たちが自由に暮らすシェアハウス。そこは秘密の花園か?はたまた迷宮か?迷い込んだ子羊は真面目な犬系男子とカワイイ系ツンデレカノジョ!
少年はオバサマたちのバイタリティーに触発されて、痛快に好青年への階段を駆け上がっていく!
楽しくて、おいしくて、ほろっとして、くすっとなる……“今”をうまく生きられない、若い世代とシングルシニア女性たちが互いにインスパイアされて生まれる素敵なフュージョン。
主題歌には、友情をテーマに描かれたDREAMS COME TRUEの名曲「サンキュ.」、今秋、御木本あかりの話題作が水橋文美江の脚色で新機軸のヒューマンコメディードラマとして駆け抜けます!
《STORY》
お人好しで流されやすく、就職活動も苦戦中の主人公・速水翔太(城桧吏)は、将来のビジョンが全く見えないまま。
可愛い恋人・林美果(畑芽育)との恋の進展もままならない。けれどそんな二人に転機が!
ある日、ひょんなことから、めちゃめちゃ元気な68歳の女性3人=歌子(竹下景子)、厚子(室井滋)、瑞恵(戸田恵子)が住むシェアハウスの雑用係に翔太が採用。
人生の酸いも甘いも知り尽くした女性たちの日々に巻き込まれるのは意外に楽しく、おいしい料理と‘おばさま’たちの知恵袋に、美果も翔太も感動しまくり。まさに青春のアディショナルタイム到来!ーーかと思ったのも束の間、新たな住人、軽度認知症を患う恒子が加わり、てんやわんやな状況に。
そこには、シニア女性たちが直面する問題も山積み。翔太と美果、歌子たちは力を合わせて、それらの問題に立ち向かっていく・・・
“ジェネレーション・ギャップ”ならぬ“ジェネレーション・インスパイア”。世代を超えてわかりあえる奇跡の融合を描くヒューマンコメディーです!
【放送予定】BSP4K• BS 2025年10月19日から 毎週日曜夜10:00~10:45<全10話>
【原 作】御木本あかり
【脚 本】水橋文美江 鈴木裕那
【音 楽】羽深由理 堀川真理子
【主 題 歌】DREAMS COME TRUE「サンキュ.」
【出 演】城桧吏 畑芽育 室井滋 猫背椿 日野陽仁・石坂浩ニ・でんでん 戸田患子 市毛良枝 竹下景子
【演 出】塚本連平 宮下直之 下向英輝
【プロデューサー】雫石瑞穂 山本梨恵
【制作統括】黒沢淳(テレパック) 樋口俊ー(NHK)
【公式サイト】https://www.nhk.jp/g/ts/X6VGLZ4K45/
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