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映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

桜田ひより、東京の夜景を見渡せるヘリポートでのイベントに感動!映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

2025年5月28日、東京・新宿バルト9の屋上、普段は立ち入ることのできないヘリポートにて、映画『この夏の星を見る』星空観測会イベントが開催され、主演の桜田ひより、共演の水沢林太郎、中野有紗、そして山元環監督が登壇。
さらに、スペシャルゲストとして、原作に登場する天文部顧問・綿引先生のモデルであり、映画の天文監修も務めた土浦第三高等学校の岡村典夫教諭も招かれ、東京の夜空の下、星空観測会が実施された。イベントの司会は、本作の宣伝プロデューサーである三原知之氏が務めた。

本作は、直木賞作家である辻村深月氏の同名青春小説を原作とし、山元環が自身初の劇場用長編映画の監督を務めた作品である。東映配給により、2025年7月4日(金)に全国公開される。

イベントレポート

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■フォトレポート

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

桜田ひより

MC・三原氏の開会宣言に続き、登壇者が紹介され、大きな拍手で迎えられた。主人公・溪本亜紗を演じた桜田ひより、亜紗と同級生で同じ天文部に所属する飯塚凛久を演じた水沢林太郎、長崎の五島列島に暮らす佐々野円華を演じた中野有紗、そして山本環監督がヘリポート上のステージに並んだ。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

山元環監督/水沢林太郎/桜田ひより/中野有紗

まず、登壇者一人ずつ挨拶が行われた。桜田は、「皆さん今日はありがとうございます。溪本亜紗を演じました桜田ひよりです」と述べ、「まさかのヘリポートからお送りすることになるとは」と、会場の非日常的な空間への驚きを表すと共に、東京の空を見るというイベントが実現できたことに喜びを感じている様子であった。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

水沢は飯塚役を務めたことに触れつつ、「ライトで(取材の)皆さんの顔が全く見えてないんですけど寒くないですか?大丈夫ですか?」と取材陣を気遣い、「良いイベントにできたらと思ってます」と抱負を語った。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

水沢林太郎

中野は佐々野円華役であることを紹介し、「こんなに素敵な夜景を見ることができてとても嬉しいです」と、眼下に広がる東京の夜景に感動した様子であった。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

中野有紗

山本監督は、「やっぱりすごい景色ですね」と、ヘリポートからの眺めに感嘆の声を漏らした。東京は空が広く見える場所が少ないため、この日は特別な日だと感じていると語った。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

山元環監督

司会の三原氏から、早速会場である新宿バルト9の屋上、ヘリポートに立ってみての感想を求められると、桜田は、「ヘリポートに立ったことなんて人生初めてです」と語り、「多分初めての方も多いと思うんですけど、本当にすごくキラキラしていて、雨も降らずに本当に安心しました」と、イベントが無事開催できた安堵と会場への感動を述べた。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

本作の撮影は、東京だけでなく、茨城(土浦)や長崎(五島)でも行われた。司会が山本監督に、様々な場所で星空を見た経験を踏まえ、今日の東京の星空の感想を問うと、監督は、「五島の満点の星空もすごかったんですけど、やっぱりこの都会での東京でしか見れないようなネオンがちょっと星みたいに見えるような気もします」と、五島の自然な星空と東京のネオンがきらめく夜景との対比について独自の視点を示した。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

山元環監督/水沢林太郎/桜田ひより

水沢と中野は、それぞれ茨城と長崎での撮影に参加している。水沢は、茨城での星空について、「山の中で撮影があった時に、夜空を見上げた時はたくさんの星が見えました。そのときの感動は鮮明に覚えてます」と、茨城の山奥で見た星空に言及した。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

中野は長崎での撮影について、「五島での撮影はナイトロケが多かったんですけど、夜の山の上は本当に真っ暗で、その中で星を見た時に、星ってこんなに近いんだって感じて、手を伸ばせば届きそうにも思えました」と、五島の満天の星空の感動を伝えた。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

撮影時の苦労について監督に質問が及ぶと、山本監督は、技術的な話として「星空っていうものは映像の中では動画としてはちょっと映りにくい部分があった」と明かし、本作では「デイフォーナイト」と呼ばれる疑似ナイター撮影、つまり日中に太陽を月明かりに見立てて夜のシーンを撮影する手法を用いたと説明した。この撮影方法は、日本映画では全編を通して行われることが少ないらしく、「そのためとても見どころが多い映画になっています」と自信を見せた。

続いて、作品の背景についてより深く掘り下げられた。本作は、2020年のコロナ禍を背景に、登校や部活動が制限され、緊急事態宣言に直面した中高生たちの青春を描いた作品である。キャッチコピーは「2020年、あの時を生きた君たちへ」となっている。登壇者それぞれが、当時の経験や気持ちを振り返った。
桜田は当時高校生で、「周りのみんなが、文化祭や体育祭や、部活で本当に頑張って大会を目指していたことも中止になってしまった」と、身近の学生たちが経験した困難に触れた。自身も作品制作途中でコロナ禍による自粛を経験し、自粛明けにフェイスシールドやマスク越しに芝居を交わした経験が「何とも不思議な感覚になった」と語った。あれから5年経ち、「もう過去のように捉える時もあるんですけど、やっぱりあのことがあって今があるという感じにもなる」と、コロナ禍が現在の自分に繋がっているという認識を示した。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

水沢は16歳でデビューし、本格的に活動しようとしたタイミングで緊急事態宣言となり、「目の前にある仕事が何もなくなってしまってすごく取り残された感覚」を味わったと正直に明かすと共に、その気持ちを当時うまく話せず、抱え込んでしまったと振り返った。それから5年経ち、マスク着用や手指消毒が日常であったことを「どんどん忘れてる自分がいるということに、この作品を通して振り返った時にふと気づいた時があった」と語り、「不思議な感覚を味わいました」と結んだ。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

中野は2020年当時中学生で、「卒業旅行や運動会もなくなってしまったり、中学最後の思い出が全てなくなってしまった」と、中学時代の貴重な思い出が失われた悲しさや悔しさを語った。しかし、その間は自宅で家族と昔の映画をたくさん見て過ごし、「今思い返せば、悲しい思い出だけじゃなくて、自分の興味を育てる時間だったかなって、今思えば感じます」と、コロナ禍をポジティブに捉え直している心境を述べた。
映画では2020年の夏が描かれ、部活動や登校が制限される中で学生たちが様々な思いを抱き、立ち向かう姿が描かれている。撮影は昨年の夏から秋にかけて行われ、長崎五島が7月・8月、その後茨城、東京と続いたという。中野は初の五島での撮影について、「本当に美しい自然、山と海と空に本当に感動した」と語り、「のどかな環境の中で私の演じた円華という子がどういう風に育ったのかなとか、その子の生い立ちも想像しながら演した部分もありました」と、役作りに活かされた五島の雰囲気について触れた。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

茨城(土浦)パートは桜田と水沢が参加し、中野とは今回のイベントで初めて会ったというエピソードも披露された。水沢は「海のシーンがありますけど、俺もやりたかったな」と、五島の海辺での撮影を羨ましがる様子を見せた。
桜田が「(海のシーンは)すごい青春でしたよ。」と振り返ると、水沢はさらに羨ましそうになりつつ、会場は和やかな雰囲気となった。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

茨城県土浦市での撮影では、原作にも登場する茨城県立土浦第三高等学校で実際に撮影が行われたという。桜田と水沢は、モデルとなった高校での撮影について感想を述べた。
水沢は、「実際の学校を使わせていただいたので 、やっぱりその場で得られるヒントが多かった」と、リアリティのある環境での演技に助けられたと語り、「その場に馴染まないとお芝居もやりづらくはなってくるので、すごくありがたい環境でお芝居いさせていただけました」と感謝を述べた。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

桜田は、「やっぱり実際にモデルになった高校を使わせていただくことってなかなかないですし、多くの方にご協力いただけてこうして実現することができました」と、関係者への感謝を口にした。特に、撮影中に置いてあった望遠鏡や材料などが、「小道具としてではなく、生徒の皆さんが実際に作って使っていたものそのもの」ものであったことに触れ、「作り物じゃない皆さんの想いがこもったものと、その教室で撮らせていただいたので、そこにかける想いは人一倍違いました」と、生徒たちの想いが宿る場所で演じたことの特別な気持ちを語った。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

司会から、作中では学生たちが「オンラインスターキャッチコンテスト」という競技に参加することに触れ、本日はこの新宿バルト9の屋上・ヘリポートで実際に星空を観測してみたいと提案があった。
そこで、土浦第三高等学校の天文部顧問であり、作品のモデルともなった岡村典夫先生がスペシャルゲストとして招き入れられた。
岡村先生は、司会から今日の星空について問われると、「アークトゥルスという一等星が見えてます」と即答。そしてアークトゥルスは、映画の中でも登場し、土浦第三高校の生徒が撮影した星であるというエピソードも紹介された。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

岡村典夫教諭(土浦第三高等学校)

この季節(5月から6月)に東京で見られる星について先生に質問が投げかけられると、「明るい等星はもちろん見えますし、意外と、三等星ぐらいの星までは見えます」と説明した。また、この日は新月のため月は見えないという話になり、司会の「月も一番近い星ですよね」という問いかけに、桜田が「セリフみたい」と反応。劇中のセリフでもあることに触れ、盛り上がりを見せた。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

山元環監督/水沢林太郎/桜田ひより/中野有紗/岡村典夫教諭

望遠鏡の準備が進められ、いよいよ登壇者による星空観測が始まった。先生が望遠鏡の操作を行い、まず中野が覗き込んだ。感想を求められると、「すごく輝いている!」と感動した様子。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

桜田ひより/中野有紗

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

中野有紗

続いて水沢が観測し、「肉眼よりもすごい綺麗に見えました」と驚きを表した。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

水沢林太郎

続いて桜田も望遠鏡を覗き込み「とっても綺麗だ!」と、こちらも劇中のセリフを用いて会場を沸かせた。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

桜田ひより

最後にメッセージ

山本監督は、「この作品自体が見えないものを見ようとした子たちの物語です」と、作品のテーマを語り、「今、目の前にあるこの望遠鏡自体も、肉眼では見えない星を捉えるための装置です」と、望遠鏡と作品のテーマを結びつけた。コロナ禍という先の見えない状況の中で、「なんとか自分自身を見つめ直し、先を見つけようとする学生たちの物語。どうかそういうキャラクターたちと共にこの映画を皆さんに愛していただけたらなと思っております」と観客にメッセージを送った。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

山元環監督

桜田は、「私は、この作品を観終わったとき、本当に綺麗で美しいなって思いました。その美しさは、映像の美しさだけではなくて、人と人との繋がりの美しさだっ たり、リモートを通して全国の高校と繋がる一瞬一瞬の輝きが、とても繊細に綺麗 に、そして迫力のあるシーンとして完成している」と話した。コロナ禍で学生だった人々や、それを見守ってきた大人たちにも「刺さる」素敵な作品だと自信を見せ、「是非劇場で足を運んで行っていいただけたらいいなって思います」と締めくくった。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

イベントは盛況のうちに幕を閉じ、その後マスコミ向けのフォトセッションが行われた。夏が近づく季節の夜空の下、映画の公開に向けて大きな期待が寄せられるイベントとなった。

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

山元環監督/水沢林太郎/桜田ひより/中野有紗

映画『この夏の星を見る』星空観測会イベント

新宿バルト9屋上ヘリポートからの眺め

■フォトギャラリー

[記事・写真:三平准太郎]

映画『この夏の星を見る』

《STORY》
2020年、コロナ禍で青春期を奪われた高校生たち。茨城の亜紗や凛久は、失われた夏を取り戻すため〈スターキャッチコンテスト〉開催を決意する。東京では孤独な中学生・真宙が、同級生の天音に巻き込まれその大会に関わることに。長崎・五島では実家の観光業に苦悩する円華が、新たな出会いを通じて空を見上げる。手作り望遠鏡で星を探す全国の学生たちが、オンライン上で画面越しに繋がり、夜空に交差した彼らの思いは、奇跡の光景をキャッチする――。

出演:桜田ひより
水沢林太郎 黒川想矢 中野有紗 早瀬憩 星乃あんな
河村花 和田庵 萩原護 秋谷郁甫 増井湖々 安達木乃 蒼井旬
中原果南 工藤遥 小林涼子 上川周作 朝倉あき 堀田茜 近藤芳正
岡部たかし

原作:辻村深月「この夏の星を見る」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:山元環
脚本:森野マッシュ
音楽:haruka nakamura
企画:FLARE CREATORS
総合プロデューサー:松井俊之(FLARE CREATORS)
プロデューサー:島田薫(東映)
配給:東映
©2025「この夏の星を見る」製作委員会
公式サイト:https://www.konohoshi-movie.jp/
公式X:https://x.com/konohoshi_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/konohoshi_movie/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@konohoshi_movie

7月4日(金)全国公開

映画『この夏の星を見る』

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映画『この夏の星を見る』

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