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映画『か「」く「」し「」ご「」と「』公開前夜祭イベント

「全ホモ・サピエンスに告ぐ!」奥平大兼×出口夏希×佐野晶哉×菊池日菜子×早瀬憩 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』公開前夜祭イベント【詳報】レポート

2025年5月29日、丸の内ピカデリーにて、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』公開前夜祭イベントが行われ、奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩、中川駿監督が登壇。

累計発行部数80万部を突破した住野よるの同名小説を映画化した『か「」く「」し「」ご「」と「』が、5月30日の全国公開を前日に控えた5月29日、東京・丸の内ピカデリーにて公開前夜祭イベントを実施した。本作は、”少しだけ人の気持ちが見えてしまう”能力を持つ高校生・京(奥平大兼)と、彼を取り巻く仲間たちの青春模様を描いた物語であり、純度100%の尊い日々が綴られている。

イベントには、W主演を務める奥平大兼と出口夏希をはじめ、佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩といった主要キャスト、そしてメガホンをとった中川駿監督が登壇。満員の観客を前に、いよいよ公開を迎える心境や、撮影中のエピソードなどが明かしたほか、本作にちなんで最近あった純度100%涙の体験を明かした。

イベント【詳細】レポート

紹介を受けてステージに姿を見せた奥平大兼は、「皆さまお越しいただきありがとうございます」と挨拶。本作が上映後イベントであることに触れ、「今日はもう2回舞台挨拶をしていて、ちょっと気が緩んでしまっているところもあって、僕達の素の部分が出てしまうかもしれませんが、そういう雰囲気含めて是非楽しんでください。この映画をもう1回見たくなるようなお話ができればいいなと思っております」と意気込みを語った。

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奥平大兼

ヒロインではなくヒーローになりたいクラスの人気者・ミッキーこと三木直子を演じた出口夏希は、「本日はありがとうございます。やっと皆さんに観ていただける日が明日に迫って、嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

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出口夏希

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ミッキーの幼馴染で京の親友・ヅカこと高崎博文を演じた佐野晶哉は、「お集まりいただいてありがとうございます。この5人の空気感がそのままにスクリーンにも映ってたと思うので、この仲の良い感じで作品がより楽しくなる話をしたいと思います」と語った。

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佐野晶哉/奥平大兼

予測不能な言動でマイペースなパラこと黒田文役の菊池日菜子は、「初めましてパラを演じました菊池日菜子です。皆さんと撮影の楽しいエピソードを共有できたら嬉しいです」と期待を寄せた。

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菊池日菜子

ある日学校に来なくなってしまうエルこと宮里望愛役の早瀬憩は、「皆さま初めまして。エルこと宮里望愛役を演じましたは瀬憩です」と挨拶。映画を見た後の観客の表情を間近で見ることができたことに触れ、「皆さんとても優しくて温かい眼差しを私たちに向けてくださって本当に嬉しいです」と述べた。

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早瀬憩

最後に、中川駿監督が公開前夜祭であることに触れ、「明日からの公開がより盛り上がるように撮影中の裏話だったりとか色んなエピソードをお話できればなと思っております」と話し、観客に対して「面白かったら、SNS等で宣伝に協力していただけたらなと思います」と呼びかけた。

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中川駿監督

本作の主題歌はちゃんみなが手掛ける「I hate this love song」。奥平は、完成した映画を初めて見た時に主題歌を聞いたとし、「作品の世界観にぴったりだった」と感想を述べた。ちゃんみながこの曲を自身の「初恋の事を書いた一曲」としてかなり前に書いていたものを、本作に合わせて主題歌として提供したという話に触れ、「本当に豪華でありがたいなと思ってました」と語った。

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出口は、「元からある曲をこの映画のために直してくれて本当にこの映画の世界観にマッチしていて、全部が終わってもまだ続きがあると思わせてくれるそんな歌詞も全部好きです」とお気に入りのポイントを明かした。
ちゃんみなは公式サイトのコメントで、タイトルを見ただけで「痺れました。そして今回先生役を演じてくださったヒコロヒーさん、ファンなのでとっても嬉しい。映画化は作品にとってのお祭りだと思ってます、よかったら皆さん一緒に遊びましょ」と喜びを語っている。

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本作が学生時代の物語であることに触れつつ、佐野はどんな人に見てほしいか問われると、「全人類」と即答。さらに「ホモサピエンス」と続け、「ホモサピエンスの全ての方々に」と強調し、会場の笑いを誘った。
佐野は、「こんなに誰しもが共感できる作品って他にないと思います」と語り、原作や映画を見て「すごい感情移入した」と述べた。登場人物それぞれが抱える悩みは「他の人から見たらちっちゃいことかもしれへんけど5人はそれぞれ自分の人生の中の大きな悩みを抱えながら生きていて」と指摘し、大人になった人も学生生活の経験や社会での悩みに「自分自身を肯定してくれるような作品なので」と、多くの人に届いてほしいと語った。

早瀬も同様に「もちろん全てのホモサピエンスへ」と笑いを交えつつ、「でも特にやっぱり学生の方、同世代の方」に見てほしいと述べた。
特に、自身が演じたエルのような内気な子にも、キラキラした恋愛映画という見方だけでなく、「ちょっと勇気を出して映画館に足を運んでもらいたいなと思います」と語った。
早瀬は、本作に入る前に(原作の)住野よるから手紙をもらったことを明かし、そこに「エルみたいな子が幸せになれる世の中であることを作家として願ったんだ」と書いてあったことに触れ、「私はそれを見て本当にその通りだなって思ったので」と、この映画が「エルみたいな子が、少しでも前へ踏み出せたり勇気を与えられたりする映画なんじゃないかな」と自身の思いを語った。

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また、本作で重要なキャラクターであるパラを演じた菊池は、演じる上で苦労した点や共感できた点について語った。撮影に入るまでは「パラになれているって思えた時間は一切なくて、私もパラのことが大好きだからこそ、クランクインするまですごく不安だった」と明かしたが、初めてカメラの前で「パラとして声を発したのが、京くんの前で“何してんの?”っていうセリフで、その瞬間、パラでいるのが楽しいなって思って」と心境の変化を語った。
「パラはパッパラパーとして居ることを鎧にしていて、その鎧いが楽なんだなっていうことをすごく身に染みて感じたので、演じながら(パラを)掴んでいったっていう感じですね」と役への理解を深めていった過程を説明した。

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中川監督が「“何してんの?”っていうセリフを言う時の姿勢がモロにパラでしたね。そういう姿勢にもこだわりましたよね?」と問うと菊池は「ありがとうございます。監督には猫背のままでいてね」っていうアドバイスその時にいただきました。
そして中川監督が「僕はパラを演じる菊池日菜子しか知らない」と語ると、菊池は「この5人の前ではパラでしか居たことなくてというか、それ以外の居方がわからなかった」と、役と自分自身が自然と重なっていったことを示唆した。

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イベント後半では、本作のキャッチコピー「もしも君の気持ちが見えてしまったら純度100%の涙が溢れ出す」にちなみ、登壇者それぞれが「〇〇すぎて、純度100%の涙が溢れ出してしまうもの」をフリップで発表する企画が行われた。
中川監督は「出口さんに負けたとこ」と回答。これに出口が「え、どういこと?なんか勝ちましたっけ?私」と首を傾げると、監督は自身に2歳の娘がいることを明かし、その娘が本作のキャスト、特に「出口さんが一番推し」になったと告白した。娘に「パパと“なちゅき”どっちが好き」と聞いたところ、食い気味で「“なちゅき”!」と返されたエピソードを披露し、「その時に純度100%の涙が溢れ出ました」と語り、会場を沸かせた。

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奥平大兼/出口夏希/菊池日菜子/中川駿監督

早瀬憩は「新潟でお世話になった高校の方々が優しすぎて」と発表。新潟での撮影中に、皆で犬派か猫派かの話になり、さらに「そもそも、え、犬と猫って何が違うんだろう」という話になったという。すると、新潟でお世話になった高校の校長先生が、「その日中に、犬と猫の違いを詳細にレポートした用紙を持ってきてくれたんです!」と明かし、「それにすっごいびっくりしたと同時にとても嬉しくて」と語った。

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そして早瀬はそのレポートを今でも台本に挟んでいるとし、会場に現物を持ってきているとして皆に披露した。レポートには、犬は集団で協力するが猫は単独で行動するという協調性の違いなどが書かれていたという。校長先生の優しさに触れ、「本当に皆さんが本当に優しくて純度100%の涙が溢れました」と語った。

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菊池日菜子は「推しが可愛すぎて」と回答。乃木坂46の中西アルノを「大好きで」推しているとし、彼女が選抜入りやWセンターになるなど「推しの大躍進を見た時」に「本当に気づかぬうちにツーって嬉し涙が流れる」と語った。ミュージックビデオを見た際にも、「どんな思いでこのミュージックビデオに挑んだのかなとか、どれだけ熱量かけて頑張ったのかな」と考えてしまい涙が出ると、推し活の熱い思いを語った。

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佐野晶哉は「大空と大地の中で」と回答。これは松山千春の楽曲「大空と大地の中で」のことで、「撮影休みの日に(奥平)大兼と2人で新潟の海沿いをドライブしながらこの曲を聞いた時にマジで泣きそうなって」と明かした。新潟の自然と撮影の楽しい思い出が重なり、「2、3時間のドライブの中で5、6回はこの曲を聴いた」と語った。
奥平も、「この曲聞くと撮影の時の思い出が蘇る」と共感を示した。高校生の役を演じながら松山千春を聞いていたという意外なエピソードに、「やっぱり良い曲は、もう世代問わないんですよね」とのMCの問いかけに佐野は共感を示した。

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佐野晶哉

出口夏希は「夜食が好きすぎて」と回答。女優業のため普段はむくみを気にして食事に注意しているが、「オフの前日 の過ごし方は死ぬほど好きなものを食べてジャンクフードとか炭水化物とか食べてそのまま寝る」と明かした。朝起きて「もう嬉しい!ってなるんです」という瞬間が、「純度100%涙が溢れ出す」と語り、この上ない幸せを感じる瞬間であるとした。

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奥平大兼は最後に「こういう時に何もできない自分に」と回答。これまで何度も「“かくしごと”はありませんか」と聞かれていたが、「もうそのエピソードは無いんですよ」と苦労していることを正直に語った。

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今回のお題にの回答も、楽屋で1時間ほどメイクさんやマネージャーと相談し、過去にはInstagramに長文を投稿する際に下書きが消えてしまい、「そういう時に涙が止まらない」というエピソードを披露しようかとも考えたが、結局おもしろくないかなと思いやめたことを語った。
ただ、この奥平の回答が、この日一番会場の笑いを誘っていた。

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イベントの終盤、登壇者代表として中川監督と奥平、出口からのメッセージが述べられた。

中川監督は、本作の登場人物が「周りの人にどう見られてるかとか、どう思われるかとか、そういうことすごく気にしてしまって 不安になって自信をなくしてしまう」姿が描かれているとし、「この感情って本当に年代、性別を問わず、全てのホモサピエンスに当てはまることだと思うので、是非1人でもたくさんの方に見ていただきたいなと思っております」と作品に込められたメッセージを伝えた。

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出口は、本作を通して「言葉にしないとこうやって勘違いして伝わっちゃうことってやっぱりあるんだ」ということを改めて感じ、「言葉って大事だな」と実感したという。学生だけでなく大人も「格好つけちゃったりして言えないこととかあるけど、この映画を見て言葉に出して気持ちを伝えることて大事なんだよって」思ってもらいたいと語った。

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奥平は、「学生、社会人に関わらず、この映画には共感できるポイントがたくさんあると思います」と作品の普遍性に触れた。原作である住野よるの小説についても言及し、自身が原作を読んで「この映画は絶対やりたい」と思ったほど魅力があるとし、「小説を読んでない方ももしかしたらいらっしゃると思うので、是非そちらも読んでいただいて、映画と合わせて楽しんでほしいです」と呼びかけた。
そして、住野よるが『この映画は観た人が自分を自分のままでいいって肯定してくれるような作品になってると思います』と語っていたことに触れ、「まさにそういう作品になっていると思うので」と自身の想いを重ねた。
そして、「ホモサピエンスの皆さん、SNSで他のホモサピエンスの人にこの映画の感想を添えて魅力を伝えてください」とオチでシメようとしたところ、佐野から「明日の記事とかワイドショーが“ホモ・サピエンス”ばっかりになるやん」とツッコミがあり場内を沸かせ、イベントは終了した。

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早瀬憩/佐野晶哉/奥平大兼/出口夏希/菊池日菜子/中川駿監督

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』公開前夜祭イベント

■フォトギャラリー

[記事・写真:三平准太郎]

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』

《INTRODUCTION》
『君の膵臓をたべたい』でデビュー以来、数々の人気作を手がけてきた住野よるの同名小説を映画化した『か「」く「」し「」ご「」と「』が5月30日(金)より全国公開します。
本作は、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”男女5人の、純度100%の尊い日々を描く青春ラブストーリー。
原作は累計発行部数80万部を突破し、2017年の原作発売から若者を中心に根強い人気を誇る。
W主演を務めるのは、『MOTHER マザー』(20)にてスクリーンデビューを果たし、「日本アカデミー賞」など数々の映画賞にて新人賞を総なめし、その後も話題作に立て続けに出演。
さらに、1月クールのTBS日曜劇場「御上先生」でも話題沸騰の今最注目の若手俳優・奥平大兼。引っ込み思案で自分に自信の持てない主人公・京を演じる。
底抜けに明るい性格でヒロインよりもヒーローになりたいと願う・三木直子(通称ミッキー)役には、モデルとしての活躍のみならず、映画『赤羽骨子のボディガード』(24)など俳優としても活躍の場を広げ、第46回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞した注目度No1の若手俳優・出口夏希。
その他、体育会系でいつも明るく笑顔な人気者・高崎博文(通称ヅカ)役に、佐野晶哉(Aぇ! group)、予測不能な言動でいつもマイペースな黒田文(通称パラ)役に、菊池日菜子。内気で控えめな性格で、ある日突然学校に来なくなる宮里望愛(通称エル)役に、早瀬憩。
いま最も勢いのある若手キャストが集結した。
メガホンをとったのは、『カランコエの花』(18)、『少女は卒業しない』(23)などを手掛ける新進気鋭の中川駿監督。
 
《STORY》
みんなには隠している、少しだけ特別なチカラ。
それぞれの“かくしごと”が織りなす、もどかしくも切ない物語。
「自分なんて」と引け目を感じている高校生・京(奥平大兼)は、ヒロインじゃなくてヒーローになりたいクラスの人気者・三木(出口夏希)が、気になって仕方がない。三木の親友で予測不能な言動でつかめない存在の黒田文・通称パラ(菊池日菜子)と、明るく楽しそうな彼女を、いつも遠くから見つめるだけ。
そんな三木の幼馴染で京の親友の、高崎博文・通称ヅカ(佐野晶哉)を通し、卒業するその日まで“友達の友達”として一緒にいるはずだった──ある日、内気な性格の宮里(早瀬憩)が、学校に来なくなったことをきっかけに、5人の想いが動き出す───
主演:奥平大兼 出口夏希
出演:佐野晶哉(Aぇ! group) 菊池日菜子 早瀬憩
監督・脚本:中川駿
主題歌:ちゃんみな「I hate this love song」 (NO LABEL MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
原作:住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮文庫刊)
配給:松竹
(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
(C)2017住野よる/新潮社
 
本予告
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2025年5月30日(金) 全国公開
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』

本ポスタービジュアル

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