大橋和也らライクレのダンス初披露に畑芽育も感動！映画『君がトクベツ』完成披露試写会【詳細】レポート

2025年5月26日、イイノホールにて、映画『君がトクベツ』完成披露試写会における上映前舞台挨拶が行われた。Ｗ主演を務めた畑芽育と大橋和也（なにわ男子）をはじめ、共演の木村慧人（FANTASTICS）、矢吹奈子、山中柔太朗（M!LK）、大久保波留（DXTEEN）、NAOYA（MAZZEL）、そして松田礼人監督が登壇し、ファンからの熱い声援が飛び交う中、撮影秘話や作品への思いを語った。会場はペンライトやうちわでの応援が可能な形式となっており、コンサートのような熱気に包まれた。

本作は、漫画家・幸田もも子の同名人気少女漫画を実写映画化したラブストーリーである。過去のトラウマからイケメン嫌いになった陰キャ女子・若梅さほ子（畑芽育）と、国民的アイドルグループ「LiKE LEGEND」（ライクレ）のリーダー・桐ヶ谷皇太（大橋和也）という、まさかの組み合わせが織りなす予測不能な恋の行方を描く。

舞台挨拶【詳細】レポート

舞台挨拶の冒頭、MCの呼び込みで登壇者が登場。まず主演の畑芽育が挨拶を行った。「皆さん今日はお忙しい中お集まりいただきまして本当にありがとうございます」と感謝を述べ、「今日は一足お先に皆さんに『君がトクベツ』を届けられるということですごく胸がいっぱいです」と語り、会場から温かい拍手を浴びた。

続いて、もう一人の主演、国民的アイドル「LiKE LEGEND」のリーダー桐ヶ谷皇太を演じた大橋和也が挨拶。お馴染みのフレーズ「プリン食べすぎてお尻プリンプリンです。よろしくお願いいたします！」と元気いっぱいに自己紹介し、会場を沸かせた。そして「皆さんにほんまにプリンのような柔らかい映画を届けられるということですごく嬉しいです。皆さんも楽しんでもらえたらなと思っておりますので皆さん是非楽しみにしておいてください」と作品をアピールしたが、続けて「今日はありがとうございました」と早々に締めの言葉を述べてしまい、共演者から「終わりじゃない！終わりじゃないよ！」と一斉にツッコミが入る一幕もあった。

その後、LiKE LEGENDのメンバーを演じたキャスト陣が個性的な挨拶で続いた。
黒髪ショートのクールガイ・遊馬叶翔役の木村慧人（FANTASTICS）は「今日の気分は今日の気分は何慧ちゃん？ドゥルルルル、タン！10慧ちゃん！！」と用意してきた口上を披露。

さほ子の恋のライバルで若手人気女優の七瀬えみか役を演じた矢吹奈子は、お尻プリンプリンと10慧ちゃんの後に何をやろうか迷ったと話しつつ、「私たちはお化けを倒す軍隊だ！」という以前やってたという（『有吉AKB共和国』で生まれた）フレーズを披露すると、客席から「おーっ！」と応答があり、知っている観客がいることに「ありがとうございます！」と驚きと感謝を見せた。

皆を惑わすイタズラ天使・来栖晴役の山中柔太朗（M!LK）は、「こんにちは。山中柔太朗です。今日の俺何点？」と問いかけ、客席からの「100点！」という反応に「ありがとうございます！」と応じた。

優等生の微笑み王子・榛名優生役の大久保波留（DXTEEN）は、「こんにちは、大久保波留です。みんな、なるのトリコになる！？」と呼びかけ、客席からの「なる～！」を誘った。

ピュアな末っ子・成瀬一生役のNAOYA（MAZZEL）は、前の登壇者の挨拶を受けてか、やや困惑した様子を見せながら「なんか知らんけどお尻プリプリ！何もなくてすいません。NAOYAです。お願いします」と話し、笑いを誘った。

最後に、監督の松田礼人が挨拶。「原作ファンやキャストそれぞれのファンを前に作品をお披露目できて嬉しく思っています。そして私の名前は、お礼の礼に人と書いて「あやと」と読みます。名前だけでも覚えて帰ってください。お願いします」とユーモアを交えて語り、会場は拍手に包まれた。

挨拶の後、トークセッションへ。畑は、原作の幸田もも子作品が大好きで、小さい頃から実写映画を見たり漫画を読んだりしていたため、今回先生の漫画原作の実写化に携われるとは思っていなかったと喜びを語った。「しかもこういう題材で一度は女の子が夢見るシチュエーションの作品で、自分が本領発揮できるコメディだったり、自分の好きなことをやらせてくれた監督にも感謝ですし、すごい楽しかったなっていう感想が一番です」と、さほ子役を演じる上での楽しさを明かした。
さほ子役について、黒髪メガネの陰キャ女子でイケメン嫌いというキャラクターだが、皇太と出会って気持ちが変化していく様子が可愛らしいと感じていたという。劇中では、畑自身も矢吹もかなりの「変顔」に挑戦しており、観客に楽しみにしてほしいと語った。

映画初主演となった大橋は、改めて「初主演です！ありがとうございます！」と喜びを述べた。
アイドル役を演じるにあたり、自身のアイドル像が桐ヶ谷皇太のアイドル像と本当に似ていて、皇太のアイドル像を尊敬しながら役を演じられたと語った。
松田監督からも「桐ヶ谷皇太と大橋和也はすごく似ているから思う存分やってくれ」と言われたことで、いい意味で緊張がほぐれたという。
「撮影中は関西弁が止まらず、何回かNGを出させてもらった」と明かすと「出させてもらった」という言い方に自分でツッコミを入れるなど、会場の笑いを誘った。
畑との共演については、畑の切り替えのすごさに驚いたという。普段は笑顔が多く話しやすい雰囲気を作ってくれるが、演技が始まると空気感がガラッと変わり、「これが俳優さんなのか」と目の当たりにして憧れを感じたという。

七瀬えみか役の矢吹は、女優役だったためオン・オフの意識を大切にしたと語った。撮影現場については、キャスト陣の仲良くなるスピードが速くて驚いたという。特に畑とは、初めて会った日にコメディシーンの撮影があり、畑のおかげで安心して挑めたと話した。えみかというキャラクターは、感情や表情がコロコロ変わり、相手によって異なる面を見せるため、どう演じるか考えるのが楽しかったという。

LiKE LEGENDメンバーのトークでは、グループの仲の良さが話題に。初日から仲が良かったとメンバーが口々に語った。
自身の役柄について、NAOYAは成瀬一生役を演じるにあたり、普段の自身のキャラクターとほとんど一緒で「普段の僕、NAOYAが映画に出てきたっていう感じだった」と語った。
唯一違ったのは標準語だった点で、関西弁のNAOYAは標準語でのセリフに苦労し、監督と深夜にリモートで練習したというエピソードを明かした。

大久保は榛名優生役で本作が映画初出演。完成した映画をスクリーンで見た時に恥ずかしくなり、周りの観客の顔を見てしまったという初々しいエピソードを披露しつつ、「一人一人がキュンとするようなセリフがある」と見どころをアピールした。

山中は来栖晴役について、幸田もも子先生に役について質問したところ、「M!LKのリーダーに辛辣にツッコむ感じと似ている」と言われたことで役作りが進んだと秘話を語った。

木村は遊馬叶翔役について、クールでドSなキャラクターが普段の自身とは真逆だったため、演じ分けに苦戦したと明かした。しかし、LiKE LEGENDメンバーと一緒にいる時の叶翔は笑顔を見せるなど、メンバーだからこそ見せる面があることを知って演じやすくなったという。

松田監督は、登壇したキャスト陣が現役アイドルであり俳優でもあるため、基本的に演技はお任せしたと語った。特に大橋については、「普段の大橋ってどんなかなって皆さん思うかもしれませんけど本当にこのままなんですよね」と、明るく現場を和ませてくれたと話し、LiKE LEGENDのリーダーとしてメンバーをまとめてくれたと称賛した。
そこに畑や矢吹が加わるとさらに明るさが増し、撮影中に控室からの笑い声が階下に聞こえてくるほどだったと、現場の仲の良さを紹介した。
これに対し、山中が「それはダメなやつだ」と苦笑いし、大橋も謝罪する場面があった。

映画の恋愛パートについて、大橋はラブコメの経験は少なかったが、さほ子と皇太の「キュンキュンというかもどかしさ、青春、可愛い、愛おしくなる恋愛模様」が描かれていると語った。
畑は、大橋が原作ファンだったため、シーンが変わるごとに携帯で原作漫画を確認し、皇太の表情や言い回しを研究していた姿勢が素晴らしかったと称賛した。

トークの後、本作が「推し活推奨映画」であることにちなみ、会場のファンと共に主題歌「YOU ARE SPECiAL」の声援練習を行うコーナーへ。
会場はファンが用意したペンライトやうちわで彩られていた。MCから、先日YouTubeで公開された主題歌の声援ガイド動画を見ながら練習を行うと説明があり、まずは声出しの練習として「キャー」という発声練習を実施。登壇者やスタッフ、カメラマンも巻き込んで行われ、会場一体となって声を上げた。
続いて、LiKE LEGENDメンバー（木村、山中、大久保、NAOYA）が中央に移動し、主題歌「YOU ARE SPECiAL」のダンスパフォーマンスを披露すると、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。

パフォーマンスを終えた大橋は「結構緊張した！」と話し、「ほんまごめんやけどめっちゃダンスすんの忘れてた。みんななんで移動してんの？と思ったくらい」と正直な感想を述べて笑いを誘った。
今回歌唱に初挑戦した木村は、ボイストレーニングに通って練習したことで、歌の楽しさをより知ることができ、「またやってみたい」と手応えを語った。
他のメンバーからは、木村の歌唱や表情作りが練習段階から完璧だったこと、他のメンバーのダンスが上手すぎてついていくのに必死だったという声が聞かれた。
グループごとに踊り方が違うため、最初はどうなるかと思ったが、不思議とまとまったパフォーマンスができたとメンバー自身も驚いたという。
振付の難易度は高かったらしく、大橋は振付動画を見た時に思わず画面を消してボーっとしてしまったというエピソードを明かしたが、MV撮影前日にメンバーで集まって練習した努力の成果を見てほしいと語った。
畑や松田監督は、初めて生で見たLiKE LEGENDのパフォーマンスに「素晴らしい」「会場の空気が変わった」と称賛を送った。

イベントの最後に、登壇者一人一人から改めてメッセージが送られた。
松田監督は、「見終わった後に本当にあったかい気持ちになれて、なんか大事な人にありがとうって伝えたくなるようなそんな映画になってます」と作品を紹介。肩の力を抜いて、一緒に参加しているような気持ちで楽しんでほしいと語った。

演技初挑戦となったNAOYAは、「僕が初めて挑戦したデビュー作がこの『君がトクベツ』で良かったです。僕にとってすご大切な作品ですし、愛が溢れてる作品なので皆さん是非愛を受け取ってください」とファンに呼びかけた。

映画初出演の大久保は、自身にとっても「特別な作品」となったと語り、原作ファンやLiKE LEGENDのファンにとっても特別な作品になれば嬉しいとメッセージを送った。

山中は、「異なるグループから集まって期間限定でもアイドルグループを作るということが、自身の夢の一つだったように感じており、叶えることができて嬉しい」と語った。映画については、「身近な大切な人にありがとうって言いたくなるような作品」になっていると感じていると述べた。

矢吹は、撮影中にセリフを言いながらファンの顔を思い浮かべたり、完成した作品を見てファンに会いたくなったりしたと話し、「温かいすごい愛がたくさん止まった映画」になっていると感じていると語った。

木村は、映画には感動、笑い、キュンキュンなど「いろんな感情になる」要素が詰まっており、観客にとってきっと「特別な映画になる」と思うとアピールした。

大橋は、他のメンバーが言いたいことを全て言ってくれたと前置きしつつ、この映画を見終わった時にファンに「会いたいって思う気持ちがすごく高まった」と語った。作品を通して温かい気持ちになれるなど、様々な感情が生まれるため、ぜひ公開後にSNSで感想をたくさん発信してほしいと呼びかけた。
主演の畑は、「無事に感染してこうして人一足先に皆様にお届けできます。事務所の垣根を超えてこうして集まって素敵な作品を作り上げられたことがとても光栄です」と共演者やスタッフとの絆に触れ、公開に向けて盛り上げていきたいと意気込みを語った。

映画『君がトクベツ』は、6月20日（金）より全国ロードショーとなる。

■フォトギャラリー

[写真・記事：三平准太郎]

映画『君がトクベツ』

《STORY》
黒髪メガネの陰キャ女子、若梅さほ子（畑芽育）は過去のトラウマからイケメンが大嫌いになり、毎日イケメンを呪う日々。
ある日偶然、母が営む定食屋に来店したのは国民的アイドル「LiKE LEGEND」（ライクレ）のリーダー桐ヶ谷皇太（大橋和也）。キラキラ笑顔でさほ子にファンサする皇太に思わず怒りの言葉を放つのだった。「誰もが自分を好きになると思ったら大間違いだっ！」。その日以来、顔を合わすことが増えていくふたり。
アイドルが目の前にいる非日常に困惑するさほ子だが、やがて「ライクレ」メンバーの叶翔（木村慧人）、晴（山中柔太朗）、優生（大久保波留）、一生（NAOYA）や女優の七瀬えみか（矢吹奈子）とも知り合って、少しずつ皇太への印象が変わりはじめていく。
そんな矢先、皇太に心無いスキャンダル報道が巻き起こり、「LiKE LEGEND」は存続の危機に―。
イケメン嫌いの陰キャ女子meets国民的アイドル、その行先は恋か、それとも…！？

出演：畑芽育　大橋和也
木村慧人（FANTASTICS）　矢吹奈子　山中柔太朗（M!LK）
大久保波留（DXTEEN）　NAOYA（MAZZEL）
星乃夢奈 ／ 遠藤憲一 ／ 佐藤大樹（FANTASTICS）
原作：幸田もも子「君がトクベツ」（集英社マーガレットコミックス刊）
監督：松田礼人
脚本：おかざきさとこ
楽曲コンセプト：渡辺淳之介
主題歌：LiKE LEGEND「YOU ARE SPECiAL」
製作：「君がトクベツ」製作委員会
製作幹事・配給:ギャガ
制作プロダクション：TBSスパークル
© 幸田もも子／集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会
公式HP：gaga.ne.jp/kimibetsu/
公式X/Instagram/TikTok：@kimibetsu_movie

２０２５年６月２０日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー