超豪華声優陣「初」そろい踏み!矢野奨吾×内田雄馬×中澤まさとも×江口拓也×今井文也×坂泰斗『映画 ギヴン 柊mix』公開記念舞台挨拶
2024年1月28日、新宿バルト9にて、『映画 ギヴン 柊mix』公開記念舞台挨拶が行われ、矢野奨吾、内田雄馬、中澤まさとも、江口拓也、今井文也、坂泰斗が登壇。超豪華声優陣「初」そろい踏みとなった。
舞台挨拶レポート
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2020年に公開された前作『映画 ギヴン』はコロナ禍の中での上映だったため、本作での舞台挨拶は初めて。さらに6人が揃うのも今回が初。
観客を前に佐藤真冬を演じた矢野は、「前作は2020年、その時は映画の公開が延期になってしまったり、ライブ等関連イベントも延期になって、配信に切り替わったことがありました。今日は公開2日目ということで、無事に公開を迎えられてほっとしている」と幸せを噛み締めていた。続いて上ノ山立夏を演じた内田は「TVアニメが2019年。そこから収録をして数えると5年…」というと「ええ!!5年も経ってるの?」と梶秋彦役の江口がツッコミ、会場を沸かせた。
続いて「私事ですが…」という中山春樹役の中澤は「こういう映画の舞台挨拶をやらせてもらうのは初めてで、前回その機会が無く(コロナ禍で)仕方ないことではあるんですけど、(舞台挨拶に)立てなかったのが非常に悔しくて」と振り返り「こうやって今日、ようやく皆さんの前に立つことができて、しかも全員揃って!本当にハッピーで夢が叶えられました」と語ると温かい拍手が起きた。
続いて江口は「舞台挨拶に登壇すると、(映画館)ならではの特典があるんです」と切り出し、「控え室でちょっとの時間待っているんですけど、ポップコーンをいただけるんですよ!」というと全員が「美味しかった!!」と口を揃え、「この人たちのはしゃぎようがすごくて!」と登壇前の様子を語り、会場を沸かせていた。
今作で物語の中心となるキャラクター、鹿島柊を演じた今井は「今回は柊と玄純にスポットが当たって、『syh』として歌唱もさせていただいたり、すごくあっという間でした」と振り返り「週替わりのストーリーもあるので、何回も通っていただければと思います」とコメント。
最後に八木玄純役の坂は「TVアニメは『ギヴン』の4人がメインでしたが、僕ら2人にスポットライトが当たって、どんな感情が動いていたか、1人の人間としてのバックボーンがすごくちゃんとあるし、それを描いている作品になってると思う」とコメントし、「こうやって皆様の前で挨拶ができるのは、皆さんが愛してくださっているからこそ」と改めて観客を前に気持ちを語った。
シリーズの魅力
2013年「シェリプラス」(新書館)での連載開始から、長きにわたり愛され続ける今作。改めてシリーズの魅力について、矢野は「キャラクターが身近に感じられること」とズバリ。「みんなかっこいいし、イケメンで楽器もできて、憧れの対象なのに、でも人間関係・恋愛関係は不器用。物語を知れば知るほど普通の感覚の人なんだと思えたし、人間模様が繊細に丁寧で、自分のことのように感じる」と共感ポイントを語る。
そして、「確かに」と続けるのは内田。「真冬と立夏のシーンは、TVアニメの時から丁寧に撮ってくださっていて、僕らも学生の頃の初々しさを思い起こしながら演技していた。僕自身も会話のシーンは楽しかったですし、キュンキュンする瞬間はたくさんありました」を当時のアフレコを振り返りながら魅力を語った。続けて「でも…」と言いながら、中澤と江口のほうをチラリ。「この2人の会話は、結構…重たいのねって感じで」というと会場ではどっと笑いが。
中澤が「秋彦(江口)がだいぶこじらせていたからね〜」と笑うと、江口は「もともと、いろんなものを抱えているというのもありますけど、『ギヴン』の魅力って、原作から溢れる、生きている感じ。脈動みたいなものを感じました。音響監督の菊田浩巳さんが丁寧に作ってくださいました」とコメント。
続けて中澤も「前回の映画の時も音が絶妙なバランスで、モノローグと音楽の下がり方がBGM化しないように、すごく気を遣われていて、世界観を壊さないように、全力であの世界観が成立するように作られているのを感じた」と明かした。
将来の進路を決める葛藤
1月も後半になり、世の中は受験シーズン。今作にちなんで将来の進路を決める際に葛藤や不安はあったかという質問に対し、今井は「なかったなぁ…」ときっぱり。
坂も「不安とは違うかもしれませんが、僕も高校時代バンドをやっていて。だからこのバンドの人間関係がめちゃめちゃわかるんです。当時はいける!と思っていたから、進路希望に『ミュージシャン』って書いていました」というと拍手が起きた。
中澤は「わかるな!僕は声優になりたいと思っていて、オーディションを受けたのも高校時代だった。当時ってある種の万能感があるよね。でもちょっとずつ、身の程を知っていく(笑)」と語る。
中澤の話に深く頷いた内田も「僕も自分が最強だと思っていました。19歳、養成所で、心を折られました」と当時を振り返り、「僕にとってはスタートだったので。何事も興味あることには踏み出して見ることがいいと思う」と受験生へエールを送った。
1月28日は<逸話の日>
舞台挨拶が行われた1月28日は、1(い)、2(つ)、8(わ)、<逸話の日>と言われていることにちなんで、 「ギヴン」メンバーの“逸話”を語ってもらうと、坂が「さっき、雄馬さんがお茶をこぼそうとしてたところ」と天然エピソードをポロリ。
内田は「自らこぼそうとはしてない!こぼしちゃうのよ!」とちゃめっ気たっぷりにコメント。ちなみに3回こぼしたという。
続いて本日の服装について「コーディネートガチャ失敗…」と一人白い衣装で登壇した中澤は、キャストの衣装を見渡して「黒にならないかな…」というと、内田は「大丈夫!(キャラクターカラーの)黄色(中澤)と緑(江口)もあるから!」というと、衣装にポイントとして入っているそれぞれのキーカラー(矢野・赤、内田・青)を見せつつ「俺たち…ギヴンです!!」と決めポーズをすると会場からは拍手が。
そこでMCからの無茶振りで、「ギヴン」ポーズと「syh」ポーズを取ることに!一斉で披露したポーズに、会場は笑い声と大きな拍手に包まれた。
今作の見どころ
最後に今作の見どころについて、江口は「僕は普段タバコを嗜んでいるのですが、秋彦を演じる時、3倍のニコチンを入れて、セリフにニコチンを感じさせたいというところでやっていますが、今回は4倍入れております!ちょっとの楽しみ方の一つにしてほしい」とコメント。
先日、今作の主題歌を務めるセンチミリメンタルの温詞と『ギヴン展』に行ったという矢野は「『ギヴン』が連載から10年経って、真冬と立夏が出会った時を見ながら、グッとくるものがたくさんあって、ここまで紡いできた物語があるから、こうやって本作も繋がっていってるんだなと心から思いました」としみじみ。「今日はゆっくり楽しんで帰ってください。ありがとうございました」と深々と頭を下げ、舞台挨拶は温かい拍手と共に幕を閉じた。
■フォトギャラリー
[動画・写真:三平准太郎]
『映画 ギヴン 柊mix』
《INTRODUCTION》
好きだったはずのギターも、おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日、上ノ山立夏は佐藤真冬と偶然出会う。日々の生活の中で音楽への情熱を失いかけていた立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が刺さり、2人の距離は変わり始める。
ノイタミナ初となる、BLコミックのアニメ化。新書館「シェリプラス」で連載、大人気の青春バンドストーリーがアニメで動き出す!もっと歌いたい、君のとなりで――
キヅナツキが描く、オルタナティヴ・ラブ!
《STORY》
「これは淋しかったこどもたちが大人になる途中の話」
高校生の上ノ山立夏は、佐藤真冬の歌声に衝撃を受け、中山春樹、梶 秋彦と組んでいるバンド「ギヴン」にボーカルとして真冬を加入させる。真冬加入後初のライブを成功させ、立夏は真冬への想いを自覚し、ふたりは付き合い始める。
その後も活動を続ける「ギヴン」はフェス出場をかけたコンテストに出場し、惜しくもライブ審査に落ちたものの、ますます注目を集めていた。
その頃「ギヴン」が落ちたコンテストに受かった真冬の幼馴染み・鹿島 柊と八木玄純のバンド「syh 〈シー〉」はデビューが決まっていた。柊は、「syh」に不在のギターの一時的なサポートとして立夏に白羽の矢を立てる。
さらに柊は、立夏に「お前とやってみたいことがあるんだ」ともちかけ……。
《CAST》
佐藤真冬 役:矢野奨吾
上ノ山立夏 役:内田雄馬
中山春樹 役:中澤まさとも
梶 秋彦 役:江口拓也
鹿島 柊 役:今井文也
八木玄純 役:坂 泰斗
原作:「ギヴン」キヅナツキ(新書館「シェリプラス」掲載)
監督:橋本能理子
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン:大沢美奈
総作画監督:山形孝二/二宮奈那子/永田陽菜/大沢美奈
美術設定:伊良波理沙/須江信人/斉 婉廷
美術監督:劉 洋/関口静夏
色彩設計:加口大朗
撮影監督:中川せな
CG監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメーション制作:Lerche
主題歌:センチミリメンタル「スーパーウルトラ I LOVE YOU」(EPICレコードジャパン)
配給:アニプレックス
©キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
映画公式サイト:https://given-anime.com/
公式X:https://twitter.com/given_anime
絶賛公開中
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