奇妙な森の謎の女たち。劇中衣裳で登場!水川あさみ×アオイヤマダ×服部樹咲×桃果×武田玲奈。竹野内豊&山田孝之W主演映画『唄う六人の女』完成披露上映会
2023年10月20日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、映画『唄う六人の女』完成披露上映会舞台挨拶が行われ、竹野内豊、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、桃果、武田玲奈、石橋義正監督が登壇。女性キャストは劇中衣裳で登壇。また、竹野内と共にW主演を務めた山田孝之はVTR出演となった。
本作は、奇妙な森に迷い込んでしまった男二人と謎の六人の女が織りなす、竹野内豊&山田孝之W主演のサスペンススリラー映画。2022年春(5~6月)に京都府南丹市美山町の芦生の森にて撮影が行われた。
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“刺す女”を演じた水川、“濡れる女”を演じたアオイ、“撒き散らす女”を演じた服部、“見つめる女”を演じた桃果、“包み込む女”を演じた武田は艶やかな劇中衣装で参加し、満員御礼の会場を魅了した。
長年本企画を温めていた石橋監督は、念願の作品お披露目に「キャストの皆さんが愛情を持ってこの映画に関わってくれたのが本当に嬉しくて…。そしてまたこのように皆さんと再会ができて嬉しい」と豪華ラインナップ集結に喜色満面だった。
そんな女たちに翻弄される主人公・萱島森一郎役の竹野内は、石橋監督・山田孝之主演の『ミロクローゼ』を観て衝撃を受けたことをきっかけに、石橋組参加を熱望したという。
「実はこの作品はオファーを受けた時から今日を迎えるまで数年も掛かっています。一時期は実現しないのではないか?との不安もよぎりましたが、無事に完成をして今日を満席で迎えられたことを嬉しく思います」と喜びを噛みしめ「やっと石橋監督とご一緒出来たことが嬉しく、この日を迎えられたことは奇跡だと思います」と作品完成に大感動。そして「まさに独創的で石橋監督にしか作れない、言葉では言い表せない世界観がある」と石橋ワールドを絶賛していた。
六人の女たちはセリフが一切ないという、一種異様な特殊キャラ。
“刺す女”水川は「セリフがないというのは不思議な体験でリアクションを起こさず、竹野内さんとやり取りが進む感覚は面白かった。無表情で演じなければいけなかったので、竹野内さんから言われるセリフに対しての自分の反応をグッと抑えてそぎ落とす作業は貴重な経験でした」などと回想した。
幻想的な水中シーンが目を引く“濡れる女”アオイは「水中でパフォーマンスするのは初めてだったので、それは不安もありつつも乗り越えたい壁でした。水深5メートルのプールで呼吸法を教わりましたが、水温が1度違うだけで呼吸の深さも変わるので焦ったりして…。水中の生き物たちはこれと戦っているのかと肌で感じました」と熱演を報告。
共に水中シーンに挑戦した竹野内は「彼女と比べたら私は単に沈むだけですから…あ、これはネタバレか」と苦笑いしつつ「思いのほか水が冷たくて呼吸を溜めておくことが難しかった」と振り返ると、アオイは「私がパフォーマンスに集中して過ぎて水中から上がれなくなったとき、竹野内さんが助けてくれました」とハードな舞台裏を明かしていた。
自然と同化しての身体表現がメインの“撒き散らす女”を演じた服部。
大自然でのロケを振り返り「自然豊かで綺麗で空気も気持ちが良くて。撮影で緑のパワーをもらって自分のエネルギーを出し切ってやるぞと意気込んで自然と同化していました」と充実した表情。“見つめる女”桃果は目の演技を意識したそうで「瞬きも意識して目も動かさず、人間ではない生物に成り切りました」とこだわりを口にしていた。
なお、服部樹咲は映画『ミッドナイトスワン』(2020)で当時14歳で俳優デビュー。今日の舞台挨拶登壇はその時以来の長編映画作品として。また、水川あさみは『ミッドナイトスワン』で服部演じる一果の母親役を演じている。
一方、“包み込む女”と萱島森一郎の恋人・かすみの二役を演じた武田は「衣装がお洋服とお着物で、撮影も都会と大自然の中という違う雰囲気だったので、二役の演じ分けは自然と出来ました」と手応えを得ていた。
残念ながらこの日参加できなかったもう一人の主演・山田は、ビデオレターを通して作品をアピール。「忙しく現代で生きている中で忘れてしまったり、意識が行かなくなってしまった部分もある自然との共存だったり、我々が仕事して、ご飯を食べて、寝て、生きるということよりももっと根本的なこと、でっかい地球の中で一つの生命体として生きる上で、もっと何か感じたり、意識を近くにおいておかないといけないということに気づかされる映画だと僕は思っています。この映画を観て考えるというより、どちらかというと僕は、心を開いて、それを受け入れてみる。そこで自分がどう思うか。どんな感覚になるのか、という映画だと思っています。楽しんでください!」。
最後に主演の竹野内は「初めて脚本を読んだ時に、石橋監督による描写感が活字の中では捉えきれない部分もあってどのような映画になるのかと思っていました。石橋監督は生物としての人間を様々な視点で映し出しています。六人の女たちが住む日本の儚い森の美しさや彼女たちがそこに存在する意味を通して、石橋監督が作品に込めたメッセージを感じてもらえたら嬉しいです」とアピールし、舞台挨拶は和やかに幕を閉じた。
■フォトギャラリー
[動画・写真:三平准太郎]
映画『唄う六人の女』
美しく奇妙な女たちに隠された秘密”とは‐‐‐
《INTRODUCTION》
異例のマネキン主演ドラマ「オー!マイキー」や山田孝之の七変化が話題を呼んだ『ミロクローゼ』など独特の世界観を持ち、インスタレーションや映像作品など幅広いジャンルで世界をフィールドに活躍する石橋義正。彼の約10年ぶりの監督作となる本作は、人里離れた森の奥深くに迷い込んだ二人の男と、その森に暮らす六人の女たちを巡る、独創的で刺激的な物語。
主演は、竹野内豊と山田孝之。異様な世界に迷い込んだ正反対な性格の二人の男を、観るものを惹き込む正気と狂気のキャラクターで体現した。
主人公二人を取り巻く“六人の女”を演じるのは、水川あさみ、アオイヤマダ、服部劇咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈と多彩な面々が顔を揃えた。
さらに、竹中直人、白川和子、津田寛治と実力派が脇を固める。
謎が謎を呼ぶサスペンスフルな展開、日本の原風景を切り取った映像美、妖しくも魅惑的な女たち、そして最後に明かされる壮大な“真実”とは一。誰もみたことのない極上のサスペンススリラーが誕生した。
《STORY》
ある日突然、40年以上も会っていない父親の報が入り、父が遺した山を売るために生家に戻った島(竹野内豊)と、その土地を買いに来た開発業者の下請けの宇和島(山田孝之)。
契約の手続きを終え、人里離れた山道を車で帰っている途中に、二人は事故に遭い気を失ってしまう……。
目を覚ますと、男たちは体を縄で縛られ身動きができない。そんな彼らの前に現われたのは、この森に暮らす美しい六人の女たち。何を聞いても一切答えのない彼女たちは、彼らの前で奇妙な振る舞いを続ける。異様な地に迷い込んでしまった男たちは、この場所からの脱走を図るが……。
出演:竹野内豊 山田孝之 / 水川あさみ アオイヤマダ 服部樹咲 萩原みのり 桃果 武田玲奈 大西信満 植木祥平 下京慶子 鈴木聖奈 津田寛治 白川和子 / 竹中直人
監督・脚本・編集:石橋義正
脚本:大谷洋介
音楽:加藤 賢二 坂本 秀一
主題歌:NAQT VANE「NIGHTINGALE」(avex trax)
制作プロダクション:クープ/コンチネンタルサーカスピクチャーズ
制作協力:and pictures
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
©2023「唄う六人の女」製作委員会
2023年10月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷他、全国ロードショー
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