稲垣吾郎「森くんにもこの舞台を観に来てほしい」舞台『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』公開ゲネプロ&初日前会見
2023年4月13日(木)、東京建物BrilliaHALLにて、稲垣吾郎主演舞台『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』公開ゲネプロが行われた。初日前会見には、主演の稲垣吾郎、大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太が登壇。開幕を明日に控えた今の気持ちなどを語った。
2021年の初演時には新型コロナウィルスの感染拡大の影響でわずか数公演で幕を閉じた本作。
フランス革命期に実在した死刑執行人、シャルル=アンリ・サンソンを再び演じるのは稲垣吾郎。演出の白井晃、脚本の中島かずき(劇団☆新感線)、音楽の三宅純の最高のクリエイティブチームが再び集結した。
国王ルイ16世役の大鶴佐助をはじめ、崎山つばさ、劇団EXILEの佐藤寛太、D-BOYSの池岡亮介ら、舞台から映画、テレビドラマへと活躍の幅を広げる新キャストが加わり、革命期の青年たちを演じます。初演メンバーからは落合モトキ、清水葉月らが続いて出演。さらに田山涼成、榎木孝明が若者たちの群像劇に奥行きをもたらす。
会見レポート(全文)
リポーターA
素敵なお衣裳ですね!
稲垣吾郎(シャルル=アンリ・サンソン 役)
ステージの照明で映えるものだから、ここ(会見場)で見せても・・・とても恥ずかしい(笑)
リポーターB(長谷川まさ子)
吾郎さんが新しい(バンドの)グループを作ったのかな?って
稲垣吾郎
作ってないです。(会見の)台本に、「僕が新しいビジュアル系バンドを結成しました。」って言ってくれって書いてあったんだけど、でも台本に書かれてると絶対に言いたくなくなるじゃないですか。
全員
(笑)
リポーターA
でもこうやって見るとほんとうにビジュアル系バンドのように見えます。
稲垣吾郎
ここで見せるもんじゃないですから。(大鶴くんは)王様ですから。ルイ16世ですから。こんな近くで見られる人じゃないんですから。(記者の皆さんは)頭が高いですよ。
全員
(笑)
稲垣吾郎
でも僕ら、キラキラしてますか?
リポーターB(長谷川まさ子)
してます!とってもよく似合ってます!
稲垣吾郎
ほんとですか。ありがとうございます!
リポーターB(長谷川まさ子)
大鶴さんはどこからどう見てもルイ16世ですね!
大鶴佐助(ルイ16世 役)
ほんとですか?
佐藤寛太(ジャン=ルイ・ルシャール 役)
笑ってるじゃないですか。
大鶴佐助
そう映るならすごく嬉しいです。
歴史上の人物なんで、まさか自分が演じることになるとは思っていませんでしたが、ルイ16世になれるように頑張ります!
リポーターA
崎山さんの役どころは?
崎山つばさ(トビアス・シュミット 役)
チェンバロ職人なんですけど、この作品では、ジャン(佐藤寛太)と一緒にギロチン台を作ることになります。
佐藤寛太
そう、一緒にね。
リポーターB(長谷川まさ子)
佐藤さんは?
佐藤寛太
僕はギロチンの刃を作る職人です。
リポーターA
この2人(崎山つばさ&佐藤寛太)は助け合う仲ということですか?
佐藤寛太
そうです。物語の最初から最後までずっと一緒です。
崎山さんとは昨年も別の舞台で共演してますし、僕たちはバッチリの関係です。
稲垣吾郎
そうなんだ?
リポーターA
今知ったんですか?
稲垣吾郎
うん、まだそんなにしゃべったことないんで(笑)
リポーターA
明日初日ですよ?
稲垣吾郎
うん、僕は意外とシャイな部分がありますし、稽古なんでプライベートな話はあんまり。
リポーターA
ではどういうお話をされたんですか?
稲垣吾郎
あんまり・・・たぶん僕は話しかけづらい印象があるんじゃないですかね。
佐藤寛太
でも、この3人でワインの話とかしたじゃないですか。
大鶴佐助
どこの産地のどの種類のワインが美味しいとかそういう話をしょっちゅうしてました。
稲垣吾郎
そうそう、イチャイチャしてましたね。
役どころとしても、サンソンとルイ16世の関係は、見方によってはラブ・ストーリーでもあるので、稽古中はね。
大鶴佐助
イチャイチャさせていただきました。
稲垣吾郎
そう、ワインも今度一緒に飲もうって。
リポーターA
この舞台もフランスが舞台の物語ですから、ワインは合うじゃないですか。
稲垣吾郎
もちろんですよ。僕はレストラン(BISTRO J_O/ビストロジョー)のプロデュースもさせていただいてますので。
リポーターA
行ったことあります。
リポーターB(長谷川まさ子)
私たち二人で行きましたよね。
リポーターA
そうですよね。
稲垣吾郎
ほんとですか?嬉しいです。ありがとうございます。
リポーターB(長谷川まさ子)
ワインもいただきました。
稲垣吾郎
お店のワインももちろん僕が選んでたりするので、舞台が終わったら(みんなで一緒に行く)時間があったらいいなとか、稽古場では話させてもらっています。
皆さんにはすごく盛り上げていただいて。ぼくはすごくシャイなので。何度も言いますけど(笑)
リポーターB(長谷川まさ子)
佐藤さん、稲垣さんと初共演されてみて印象は変わりましたか?
佐藤寛太
本人を前にしてむちゃくちゃ言いづらいじゃないですか(笑)
でも、すごくほんわかされていて、話しやすかったです。話しかけづらいっていう印象はぜんぜん無くて。
稲垣吾郎
嬉しいですね。
-崎山さんから見ていかがですか?
崎山つばさ
僕も同じですし、あとけっこうお芝居を見てくださっていて、細かいところまで。なのでこれからもいろんなお話をしたいなって思っています。
稲垣吾郎
稽古中ってね、やっぱりどうしてもね。ご時世も少しずつ変わってきているとはいえ、マスクしながらの稽古なので、なるべくお芝居に集中しているっていう感じです。
まず、舞台を完走することが目標なので、終わったらそういう時間を設けて、皆さんと仲良くしたいなって思っています。
リポーターB(長谷川まさ子)
本舞台の前回は、(コロナ禍で)数日間で終わってしまいましたからね。
稲垣吾郎
そうですよ。ほんとに悔しい思いをして。それは僕らだけじゃなく、世界中みんなそうだったと思うんですけど。
前回は突然の中止だったので、今回、再演できて、演出の白井さんは「再始動」っておっしゃってるんですけど、また動き出せていることを嬉しく思っています。
リポーターB(長谷川まさ子)
やっぱり力は入っていますか?いつもどおりの吾郎さんに見えますけども。
稲垣吾郎
僕はこういう感じでひょうひょうとしているので。そりゃ舞台の上ではもちろん力入れてやってますけど。頭は冷静で、心は熱くいなくちゃいけないので、自分のペースは乱さずに。
リポーターB(長谷川まさ子)
重たい物語の作品ですから、引きずられたりしませんか?
稲垣吾郎
引きずられますよね。夢に見たりもしますから。
リポーターB(長谷川まさ子)
どんな夢を?
稲垣吾郎
18世紀末のフランスの話で、重々しいシーンが多いせいか、その時代に彷徨い込んでたりとか、少し怖い夢を。
まぁ、死刑執行人の役で、人の命もテーマになっていますので、どうしてもそういう重々しいモードになってしまいます。
なので、(全公演が)終わったら、3人に可愛がってもらって。
佐藤&大鶴&崎山
逆です、逆です!!
ワインをごちそうしてもらいたいです!
稲垣吾郎
不思議ですね。いままでいろんなカンパニーを経験してきて、ずっと年下だったんですけど、いつの間にかこうやって年上になっていくんですね(笑)
リポーターB(長谷川まさ子)
(このカンパニーには)もっと年上の方もいらっしゃいますけどね。
稲垣吾郎
そうですね。
リポーターA
こうやって見るとそんなに年の差があるようには見えないですけど。
稲垣吾郎
ほんとですか?ありがとうございます。
でもそれがいいのか悪いのか。ある程度その年齢の威厳も持たなきゃいけないと思いますけど。
リポーターB(長谷川まさ子)
その髪型はいかがですか?
稲垣吾郎
こういう長髪はなかなかしたことがないので。僕はほら、髪型は30年くらい変わってないので(笑)
みなさんも納得していただけますよね?まぁ、ミリ単位では変わってるんですけど。
そういった意味では気分もイメージも変えられますし、気に入ってます。
稲垣吾郎
(佐藤くんのは)地毛?
佐藤寛太
カツラです。
稲垣吾郎
(大鶴さん、崎山さんは?)
大鶴佐助
もちろんカツラです。これが地毛なわけない(笑)
崎山つばさ
僕もカツラです。
稲垣吾郎
(崎山くんの髪型は)ふだんの稲垣吾郎さんのような?
崎山つばさ
この感じがね(笑)でもウィッグです。
リポーターB(長谷川まさ子)
吾郎さん、前髪は地毛じゃないんですか?
稲垣吾郎
地毛じゃないです。でも、どの作品でもウィッグを作る時はいつも同じ方に作ってもらっているので、たぶん、僕の毛質とか、リアルに見えることを熟知されているんです。
リポーターB(長谷川まさ子)
生え際の感じもとてもリアルですよね。
稲垣吾郎
リアルですね。
僕は普段髪型のセットに時間がかかるので、ウィッグだったらすぐなので、これからウィッグで歌おうかな。
リポーターA
ウィッグだったら一瞬ですか?
稲垣吾郎
まぁ、被るだけなので(笑)
微調整はありますけどね。
リポーターA
今回の舞台の見どころを教えてください。
稲垣吾郎
いろいろありますが、まずは白井晃さんが作る美しい舞台芸術ですね。細部にもこだわっていて、観ている人の心にも記憶にも刻まれる深い、素敵な作品に仕上がっていると思います。
リポーターA
白井さんとのタッグが続いていますね。
稲垣吾郎
そうですね。「No.9-不滅の旋律」でベートーベンの役でもご一緒させていただいて。
リポーターA
実在の人物を演じる舞台が続いていますけど。
稲垣吾郎
そうですね。サンソンという死刑執行人については、僕はもちろん知らなかったですし、歴史の教科書に載っているような人物でもなくて、どちらかというと、歴史の裏舞台で活躍していた人間なので、そういう人間がいたことを皆さんにも知っていただきたいなと思います。
リポーターA
(この舞台は)吾郎さんの発案なんですよね?
稲垣吾郎
そうですね。最初は坂本眞一先生の「イノサン」という漫画を読んで、その絵の美しさに魅せられて、興味を持って。そして、安達正勝先生の「死刑執行人サンソン」を読んで、こういうった人物に興味を持って、これを是非舞台でやりたいなって提案させていただきました。
まぁ、提案するのは簡単なんですけどね(笑)
それをスタッフの方々に作っていただきました。
リポーターA
吾郎さんにとって舞台とはなんでしょう?
稲垣吾郎
ほんとに自分がいちばん自分らしく居られる場所というか、無理もなく違和感もなく、自由で居られる場所っていうのかな。
他にもいろんなエンターテインメントをやらせてもらってますけど、どうしてもちょっと違和感を感じることとか、ちょっと迷いを感じることってあるじゃないですか。それは決して悪いことじゃなくて、それも必要だと思うんですけど。
舞台に関してはほんとに素直に自由で居られる。ほんとに自分の場所だなって思いますね。心から。
リポーターB(長谷川まさ子)
吾郎さん、ちょっと聞いていいですか?
稲垣吾郎
何を聞こうとしてるか当てようか?
リポーターB(長谷川まさ子)
わかります?
稲垣吾郎
いや、わかんない。当てて言う感じだと、自分主導みたいな編集になってもイヤなので。
リポーターB(長谷川まさ子)
じゃぁ、聞きます。森くんの復帰。
稲垣吾郎
ですよね。それをたぶん聞いてくるかなって思ったんです。
いやいや、嬉しいですよ、やっぱり。若い時に一緒に頑張ってきた仲間なので、素直に嬉しいです。
実際にお会いして「おめでとう」を伝えたいですね。
リポーターB(長谷川まさ子)
ご覧になりました?
稲垣吾郎
はい、もちろん見ました。でもまだ実際に会えてないので。ただ、一度ABEMAの番組にも出ていただいたので。でもその直後だったので、ずっと心配していたんですけど、ほんとに復帰できて良かったと思います。
リポーターB(長谷川まさ子)
お休みしている間、連絡を取ってたりされてたんですか?
稲垣吾郎
ちょこちょこは。
元々、男同士ということもあり、ベタベタと連絡取り合うという感じでもなかったですから。でも心で繋がっていますから、同じ年でもありますし、お互い頑張っていきたいなと思います。この舞台も観に来てほしいです。伝えておいてください。
リポーターB(長谷川まさ子)
(この会見が放送されたら)伝わると思います。ありがとうございます。
リポーターA
最後に改めて初日を迎える今の意気込みをお聞かせください。
稲垣吾郎
明日、4月14日から、池袋の東京建物BrilliaHALLで開幕となります。是非皆さんに劇場に足を運んでいただきたいなと思っております。劇場でお会いしましょう!お待ちしております!
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[記事・写真:三平准太郎]
稲垣吾郎主演舞台『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』
歴史に燦然と輝くフランス革命、その真裏で同時に進行していた知られざる真実。
ロベスピエール、マリー・アントワネット、ルイ16世・・・・・
彼らの首をはねたのは、たった一人の男だった。宿命と戦いながら生き抜いた孤高の人物の物語。
4月14日(金)~30日(日)東京建物 Brillia HALL
大阪・松本公演あり。
[演出]白井 晃
[脚本]中島かずき(劇団☆新感線)
[音楽]三宅 純
[出演]
稲垣吾郎/大鶴佐助 崎山つばさ 佐藤寛太 落合モトキ 池岡亮介 清水葉月/
智順 春海四方 有川マコト 松澤一之/田山涼成/榎木孝明 他
公式サイト:https://sanson-stage.com/
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