OUI OU(ウィ・ユー)

【インタビュー&撮り下ろしフォト】のん「ファンの方の言葉がきっかけに」“推し”を身近にできる新アップサイクルブランドOUI OU(ウィ・ユー)

のんプロデュース・アップサイクルブランド「OUI OU(ウィ・ユー)」が12月16日よりスタート。従来概念のアーティストグッズではなく、アーティストが実際に見付けていた衣裳などを小物などにアップサイクルし商品化。このブランドのきっかけや込めた想いを、のんに聞いた。

のん インタビュー&撮り下ろしフォト

■敢えて目立ちにくい小物で、日常生活で人知れず常に“推し”と一緒に。

-「OUI OU(ウィ・ユー)」ブランドを立ち上げようと思われたきっかけは?

のん
きっかけは2つの観点があります。
1つは、私が、SDGs Peopleの第1号に選んでいただいて、活動を始めることになったのは、17個のゴールのうち、12個めの「つくる責任 つかう責任」にすごく共感したからで、自分でのSDGsプロジェクトを発信していきたいと思っていたこと。
そして、もう1つは、もし自分がそういうプロジェクトをするならば、ファンの方に喜んでもらえるようなそんな企画がいいなと思ったことです。

OUI OU(ウィ・ユー)

のん

-それから具体的なアイディアへはどのように発展してきましたか?

のん
まず、チームのんで具体的な内容を決めるための会議をしました。そこで、まずは私の衣裳をアップサイクルしようというアイディアが出て、それをベースにブラッシュアップしていくことになりました。
最初は私のファンのことだけを考えていましたが、もっと広がりのあるプロジェクトになったら面白いんじゃないかっていうところから、今回の「OUI OU(ウィ・ユー)」ブランドの形になりました。
そして、SDGsの取り組みの一貫ということで、売上の一部はSDGs関連団体への寄付をすることになっています。

OUI OU(ウィ・ユー)

-「OUI OU」の“好きなアーティストとずっと一緒”というテーマに込められた想いは?

のん
私は“のん”になってから、音楽活動、アート活動もさせていただくようになって、グッズを販売させていたくこともあるんですが、そういうとき、くつ下やポーチなんかの小物だと、自分のファッションに関係ないし、友だちと一緒にいても、こっそりと“推しと一緒にいられる”自分だけの楽しみ方ができると思うんです。そういう楽しみ方をしてくれているファンがいることを、チームのんのSNS担当から、グッズ会議のときに聞いて、のんのファンの方々がそうやって日常的に“推し”を感じることで元気になってくれてるんだなって思えて、すごいしっくりきたんです。
私はそうして推されている立場ではありますが、私の“推し”ももちろんありますし、そういうファンの方々の気持ちが実感できたんです。
たとえば、私のもそうですが、アーティストのステージ衣裳は派手だったりしますが、それらを小物にアップサイクルすれば、どんなファッションにだって、どんな場所にだって、こっそりと持ち歩くことができるので、「OUI OU」は、いつでもどこでも誰といても持ち歩けて“推し”と一緒にいられるという想いをこめています。

OUI OU(ウィ・ユー)

-なるほど。ファンの方からの声もアイディアのひとつになっているんですね。実際、アーティストのファンの方が同じ衣裳着たいけど、普段着るには派手だしなぁって声を聞いたことはあります。そして、のんさんご自身もこのテーマに実感されていると。

のん
はい。私もほしいんですよ!清志郎さんやCHABOさんのサコッシュとかもそうですが、素材となったCHABOさんのステージ衣裳自体がオーダーメイドで、世に売られていない服なんです。
だから、自分に似合うかどうかも関係なく、そもそも手に入れられないんですよ。
なのに、「OUI OU」では、抽選で当たれば購入できるかもしれなくて、私も抽選に参加したい!って言ったんですが、「ファンの方々のことを考えて落選にするかもしれません」とスタッフからは言われました(笑)やっぱり私が抽選に参加したらダメですよね(笑)

OUI OU(ウィ・ユー)ポップアップストア

OUI OU(ウィ・ユー)ポップアップストアにて。

OUI OU(ウィ・ユー)

-今回の商品は、NewMakeさんが制作協力されていますが、のんさんはどういうところに携わってますか?

のん
直接のデザインや縫製には携わってないですが、「こういう小物がいい」とかのアイディアのベースや、金具の種類、ブランドとしての色合いの統一性のアディアを出して、最終的な商品へブラッシュアップさせていきました。
ちなみに、NewMakeさんにお願いする前に、チームのんのスタッフが試作品を作ることになって、裏地の布合わせをするために、私がオカダヤに布を買いに行ったりとかもしました。

OUI OU(ウィ・ユー)

-最後に「OUI OU」のロゴデザインに込められた想いをお聞かせください。

のん
映画『Ribbon』のときにもお世話になったデザイナーの直井忠英(ナオイデザイン室)さんにロゴデザインをお願いしたんですけど、「丸だったりの元の生地をカットして違う形に変えて、蝶のように羽ばたいていく」という想いを込めています。
そして、アーティストの衣裳をアップサイクルすることは、もう“アート”だと思うんです。今回の商品も、NewMakeのスタッフさんたちがひとつひとつ手作りしてくれたアート作品だなと思っているので、今回のポップアップストアの展示は、アート展としても見ていただけるんじゃないかなと思っています。

OUI OU(ウィ・ユー)

生地が蝶のように羽ばたいていくという想いが込められたロゴデザイン

OUI OU(ウィ・ユー)

この衣裳はOUI OUの商品ではないが、NewMakeが手掛けたもので、テント生地をアップサイクルしたもの。

■フォトギャラリー

アナザーカットは後日、NB Press Onlineのインスタアカウントにて公開予定。

[インタビュー:安田寧子/写真:三平准太郎/撮影機材:Nikon Z9+NIKKOR Z 35mm f/1.8 S+Godox AD300Pro+Umbrella]

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OUI OU(ウィ・ユー)概要

販売方法:WEBサイトでの抽選販売
抽選販売受付:第1弾受付は2022年12月16日(金)-2023年1月10日(火)、当選発表は1月17日(火)を予定。(商品の発送は2月下旬を予定)
主催:株式会社non、株式会社speedy、株式会社インクアンク
協力:7th Mother、ベイビィズ
制作協力:NewMake Labo、KAIWA(RE)CORD
協賛:東急不動産株式会社、ブラザー販売株式会社
抽選販売Webサイト:https://goods1005.base.shop/
OUI OUインスタグラムアカウント:@ouiou_official
※OUI OUの売上の一部は、持続可能な取り組みへの寄付が予定されている。

タイトル:OUI OU(ウィ・ユー) POP UP「君が僕を知ってる」篇(30秒Ver.)
出演者:仲井戸”CHABO”麗市/のん

YouTube player

のん プロフィール
俳優・創作あーちすと
1993年兵庫県生まれ。 女優としてはもちろん、絵や音楽でも活動を広げている。
2016年 劇場アニメ「この世界の片隅に」 主人公・北條すずの声を担当し、数々の賞を受賞。
2017年 自主レーベル KAIWA(RE)CORD を発足、「スーパーヒーローズ」等のCDをリリース、音楽フェス『NONKAIWAFESvol.1』を主催するなど音楽活動を開始する。
2018年 自身初の展覧会『‘のん’ひとり展 -女の子は牙をむく-』を開催。アート活動を始める。
2020年 コロナ禍。音楽フェス『NONKAIWAFESvol.2』を無観客開催し、テレビ放送。同年、生配信ライブをいち早く取り入れ、「のんおうちで観るライブ vol.1」を開催する。
同年12月 映画「私をくいとめて」主演。第30回日本映画批評家大賞【主演女優賞】を受賞。
2021年 『YOKOHAMA ART STATION project 2020』にて特別展示『NONʼs Ribbon Art「お花見、3人こども」』を発表。それを皮切りにリボンアートを2021年『やんばるアートフェスティバル』、2022年は個展『のん Ribbon展 -不気味で、可愛いもの。』と発表を続けている。
2月は自身が脚本、監督、主演の初劇場映画作品「Ribbon」を公開。本作品は上海国際映画祭、トロント映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭に参加、上映。
9月、“さかなクン”の半生を演じる映画「さかなのこ」が公開された。
10月「天間荘の三姉妹」が公開。

 

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