みちょぱ、長谷川忍も思わず自身の駆け出しの頃を思い出す。オカダ・カズチカがプロジェクトリーダーの前代未聞の新番組スタート

2022.12.23

フジテレビ「THE スピリット～闘魂レスラー発掘プロジェクト～」が2023年1月9日（月）よりスタートするにあたって、12月都内にて、第一回、二回放送の収録が行われ、その後、オカダ・カズチカ（新日本プロレス）、長谷川忍（シソンヌ）、池田美優（みちょぱ）、豊崎由里絵（フリーアナ）が記者会見に応じ、番組の見どころなどを語った。

本番組は、世界各地で盛り上がりを見せる新日本プロレスの50周年特別企画として日本全国各地から練習生を募集、新日本プロレスへの入門までを描く番組となっている。
本企画の見どころは、通常の新日本プロレス入門テストで行われている身長・年齢制限を完全撤廃すると共に、現役スター選手であり日本プロレス界の至宝、オカダ・カズチカが練習生を直接指導することだ。

スタジオのリアクターにはバラエティ番組や舞台に大活躍中の長谷川忍（シソンヌ）、さらにバラエティ番組だけでなくモデルとしても大人気の“みちょぱ”こと池田美優、進行には数々の大物芸人との番組で進行を務めてきた元毎日放送アナウンサーで2児の母、現在フリーアナウンサーの豊崎由里絵という強力タッグで番組を盛り上げていく。
プロレスファンの方々はもちろん、練習生たちが葛藤しながら成長していくストーリーと、オカダ・カズチカの熱血指導に注目だ。

なお、フリーアナウンサーの豊崎由里絵は、局アナウンサーから転身後、初の地上波テレビレギュラー出演となる。

オカダ・カズチカ×長谷川忍×みちょぱ×豊崎由里絵会見レポート

みちょぱ／長谷川忍／オカダ・カズチカ／豊崎由里絵

■初回収録を終えて

－リアクターとして今日の収録（第一回、第二回）を終えられた感想は？

長谷川忍（シソンヌ）
プロレスラーを目指して若い子たちが頑張るという、非常に気軽な気持ちで見ていたんですけど、後半はこの３人（長谷川忍、みちょぱ、豊崎由里絵）はちょっと沈むぐらいあんまりふざけてばかりいられないなっていう。ちょっと固いリアクションになってしまったかもしれないですが、それぐらい皆さん、真剣で、そのテンション、熱量が我々にも伝わってきました。

長谷川忍（シソンヌ）

みちょぱ（池田美優）
私も長谷川さんとお仕事できるってことで、最初はふざけていたんですけど、練習生の方々がやっている内容がガチンコすぎて、見るこちらも構えてしまうというか、しっかりしなきゃという気持ちになりました。
プロレスについてはあんまり詳しくないので、あんなに大変なことをやっているんだって初めて知りました。芸人の先輩たちはプロレスのことを面白い感じでお話されまるし、長州力さんがバラエティに出演されているのを見ると、プロレスって面白いものなんだって思ってたんですけど、今回見た練習生たち以上のことを歴代のプロレスラーの方々がやってきたんだなって思うと、もっとリスペクトを込めないとと思いました。

池田美優（みちょぱ）

長谷川忍（シソンヌ）
これまでリスペクトしてなかったのね？

みちょぱ
いや、リスペクトしてましたけど（笑）、よりすごい人たちなんだなと実感しました。今後、バラエティ番組なんかでプロレスラーの方々とお会いするときはもっとちゃんとしなきゃなって思いました。

豊崎由里絵（フリーアナウンサー）
プロレスってプロレスファンのためのものっていう勝手なイメージが今まであったんですけど、実はいろんな見方ができるものだってことをこの番組を通して知りました。
オカダ・カズチカさんの横でこんなことを申し上げるのは大変失礼なんですけど、芸能界で活躍されている元プロレスラーの方々って、バラエティへの対応能力がほんとにすごくて、個性豊かな方々なので、どうしてもキャラが立つとか、面白いとか、そういうところだけに自分の目がいってしまってました。
今回、練習生の方々を見ていると、例えば、14歳、15歳の子を送り出す親御さんはどんな気持ちなんだろう？とか、ひとりひとりの人生のドラマも垣間見ているような気持ちになりました。今後の続きを楽しみにしています。

豊崎由里絵（フリーアナ）

－オカダ・カズチカさんは、今回のプロジェクトリーダーを務められる意気込みと１０名の練習生に期待することを教えてください。

オカダ・カズチカ（新日本プロレス）
僕自身、自信を持って新日本プロレスの入門テストに臨みたいですし、１０名の練習生も最初と今とでは見違えるぐらい成長してきてますし、皆さんも楽しみに見ていただきたいです。彼らは入門テストに向けて頑張ってますし、それが伝わってほしいなと思います。

－一般の方のプロレスに対する見方が変わると思われますか？

オカダ・カズチカ
プロレスラーが、特に若い人たちがどんな練習をしているのかは知らない人は多いと思います。今日の収録で見れた内容は、あれでウォーミングアップですし（スクワット500回、ライオンプッシュアップ＝新日式腕立て伏せ300回、ブリッジほか）、リングに上がっての受け身の練習とかはそれからになります。練習生たちは今はまだそこまではできてませんが、入門テスト合格というゴールに向けてしっかりとやっていくことになります。
プロレスが好きな方も、改めてプロレスってすごいんだなって感じていただけると思います。
僕も初めてプロレスの世界に入ったとき、「500回なんてやらないでしょ？ファンタジーの中で言ってるだけだよね？」って思ってましたけど、現実の話でした。僕も入ったばかりの頃はぜんぜんできなかったですけど、やっていけばできるようになっていきます。

オカダ・カズチカ（新日本プロレス）

■長谷川、みちょぱもスクワットに挑戦！

－番組の終わりで長谷川さんもスクワットに挑戦されてましたが。

長谷川忍（シソンヌ）
僕は数回でギブアップですよ。他で見ても、20回3セットが普通で、それでもしんどいのに、500回って・・・。言い方失礼ですけど、意味あります？って思っちゃう。500回やった後は、脚がなんの機能もしなくなると思うので。

みちょぱ＆オカダ
（笑）

長谷川忍（シソンヌ）
でも、プロレスラーの方々はみんなやってるんですもんね。

オカダ・カズチカ
長州さんもやってこられました。

みちょぱ
考えられない！

－あのハードな練習は、現役のプロレスラーも日々継続的にやられているんでしょうか？

オカダ・カズチカ
試合の直前だと回数は減らしますが、それでも200、300回はやっています。シーズンオフの時はフルでやります。

長谷川忍（シソンヌ）
じゃぁ、基本はフルフルでやられているってことですね？

オカダ・カズチカ
そうです。今日のVTRでも特別コーチの方が来たシーンで「え？500回くらいできないの？」って言ってましたが、プロレスラーにとっては、キャッチボールみたいな感覚なんです。

みちょぱ
えーっ！？

－みちょぱさんも番組の終わりにスクワットに挑戦されていて、長谷川さんよりは余裕で軽々とされているように見えましたが、実際はいかがでしたか？

みちょぱ
長谷川さんとの対決みたいになっちゃったから、私も折れずにやってましたけど、今、けっこう（脚に）きてます（笑）

長谷川忍（シソンヌ）
ほらぁ！！

みちょぱ
（笑）
番組では20回くらいで、（長谷川さんに）負けてたまるかって気持ちでやってましたけど、今、後悔しています。私はやんなくて良かったのになんでやったんだろう？って。

オカダ・カズチカ
収録中ずっとやっていれば、たぶん500回できるようになると思います（笑）

みちょぱ
ムリ！

長谷川忍（シソンヌ）
番組の30分の間ずっとやっていればできるようになりますかね？

オカダ・カズチカ
プロレスラーは、30分で1000回やるんで、500回くらいはできるようになると思いますよ。

みちょぱ
やめてください！ほんとにやらされるんで（笑）

－普段のトレーニングに取り入れようとかは？

みちょぱ
いやぁ、やっても20回3セットですね。

■自分たちの駆け出しの頃の思い出

－この番組では練習生という駆け出しの方々のがんばりを見守る内容ですが、それぞれモデル、芸人、アナウンサーとして、ご自身の駆け出しの頃の思い出は？

長谷川忍（シソンヌ）
自分は、東京１１期生として吉本のNSC（養成所）にいたとき、ひとつ上で１０期生にオリエンタルラジオさん、はんにゃさん、インポッシブルさん、トレンディエンジェルさんがいて、彼らが授業のスタッフとしてコーチしてくれるんですけど、全員めちゃくちゃ怖いんですよ。
１年後自分たちもスタッフやる時に会社に言われたのは「ならず者たちがくるんで引き締めるために厳しくいけ！」と。なんでこんなに厳しくやるんだろう？って当時は思ってましたけど、そのおかげで先輩後輩の上下関係や礼儀を叩き込まれた思います。
今回の番組でも特別コーチの方が怖い顔で指導されてましたが、自分の養成所時代を思い出しました。

みちょぱ
モデルを始めた中３の頃は、遊び半分なところはありました。お小遣いをもらえて雑誌に載れるなんていいことしかないじゃん！って感じで。
当時は、私を見つけてくれた副編集長の方がすごい推してくれて、だからこそ、世間からは「枕だ」って言われましたけど、「そんなんじゃねえんだぞ！」ってムカついちゃって、自分の力でやってやろうっていう逆にプロ意識が芽生えたと思っています。
プロ意識に目覚めてからは、ポージングも先輩のや、他の雑誌を見て研究しました。教えてくれる人がいないので。
「ポップティーン」という雑誌はシビアで、ファンの方からの人気投票が毎月編集部に掲示されるんです。10代の女の子たちなので、人間関係もめんどくさかったんですよ。たくさんケンカもしましたし、バチバチしている中で頑張りました。
特に「ポップティーン」は耐数がすごくて、一回で何百カットも撮ったり、１ヶ月自分で衣裳をコーデして用意してとか。そうやってメンタル共々鍛えられたので、大人になった今もいろんなことに耐えられると思っています。そういう意味では、「ポップティーン」出身のバラエティタレントが多いのは、そういった苦労を乗り切った方々だからだと思います。大変だったけどかなり鍛えられました。

豊崎由里絵
私は関西の毎日放送で局アナをしていましたけど、関西女子アナ会というグループLINEがあるんです。局を超えていろんなアナウンサーが参加しているんですけど、そのグループのトップが、ハイヒールモモコさんなんです。

長谷川忍（シソンヌ）
関西ではアナウンサーをやられてましたっけ？（笑）

豊崎由里絵
もちろん局アナではないんですけどね（笑）
そのモモコさんから、「明日夜７時からどこそこで」ってLINEが入ると、みんな競って私いけます！って返事するんです。美味しいご飯を食べさせてもらえるし、モモコさんの面白い話も聞けるから行くしかないので、必死にそれに参加しまくってました。
そうしてモモコさんから個人的にも連絡をいただけるようになって、その時は私の番組収録スケジュールをちゃんと調べてくださって、その上でムリが無いように誘ってくれるようになったんです。その時、電車の何両目に乗ったら出口が近いとか、まだ１年めの私にとても細かいところまで教えてくれて、社会人としての姿勢を学んだし、やる気も出たし、モモコさんは私の中の師匠です。

豊崎由里絵

－番組の中で、１５歳の少年が面接で「僕は絶対にプロレスラーになります！その気持は誰にも負けない！」って言ってましたが、それを聞いてオカダさんはどう思われましたか？

オカダ・カズチカ
正直あんまり響かなかったですね。
みんな最初はやる気はありますし、みんなプロレスラーになりたくて入ってきてるんだけど、それでも辞めていく人はたくさんいるんですよ。
なのでまだ「はい、はい」ってレベルですね。それからたくさんの練習を重ねていって、それでやっと気持ちが伝わっていくものです。

長谷川忍（シソンヌ）
俺もお笑いの世界に入ったときは、自分は日本でいちばん面白いって思ってましたからね。それぞれの地元で一番おもしろいやつが集まってるのがお笑い芸人の世界ですからね。
なので、今、若い子が入ってきて「俺は日本でいちばん面白いです！」って言ったら、「うん、そうだな」ってなりますからね。

オカダ・カズチカ
そうですね。でもそういう気持ちを本人が持っているってことはとても大事なことではありますね。

－番組の中でアントニオ猪木さんのことに触れられてましたが、オカダさんにとって猪木さんとは？

オカダ・カズチカ
新日本プロレスを創立された大先輩です。直接の交流はなく、仕事でお会いしたぐらいでしたので、もっと話をたくさん聞けていたら、深い関係になれていたのかもしれません。なので、大先輩としか言えないんですが、でもこの50年、猪木さんの闘い方というのは受け継がれてきていると思うので、その血は僕の中にも流れていると思いますし、それは下の世代にもバトンを渡すような形でどんどん伝えていきたいです。

■最後にメッセージ

長谷川忍（シソンヌ）
プロレスファンの方が楽しめるのは絶対ですけど、プロレスを知らない方、プロレスってとっつきにくいなって思っている方でも入りやすい番組だと思います。
自分の推しの練習生を見つけて、その人が成長していく様を見て、もし新日本プロレスに入門できたら、デビュー戦も見守れますし。

みちょぱ
いわゆるオーディション番組のプロレスバージョンっていうことで、軽く言ったらそうなんですけど、でもプロレスは知らないからって頑なに見ないじゃなくて、それぐらいのラフな気持ちで見ると、自分の推しメンが見つかって、応援していきたくなると思います。途中、人生としても学べるところもありますし、まずは軽い気持ちで見てほしいなと思います。

豊崎由里絵
初回は特に、オカダ・カズチカさんがめちゃくちゃ怖いです（笑）
なぜそんなに怖くて厳しいのかは、２話以降、だんだんわかってきます。是非そのへんも楽しみに見ていただきたいと思います。
女性は特にスポ根系は避ける方も多いかもしれませんが、人間ドラマもあって、女性目線でもめちゃめちゃ楽しめます。カッコイ筋肉を見たい、カッコいいオカダさんを見たいでもいいですし（笑）

オカダ・カズチカ
回を重ねるごとに、オカダ・カズチカが怖くなっています！
テレビにも出られている特別コーチの方もたくさん来られていて、彼らもちゃんと怖い。でも怖いことにはちゃんと理由があって、練習生たちがどんどん成長していく過程を見ていただきつつ、それから元気をもらって、見ている方が自分が生きるパワーにもしてもらいたいです。
そうしたことを通してプロレスのことを知ってもらいたいです。
練習生たちが、入門できたら、そこからデビューですし、中にはチャンピオンになる人もいるかもしれません。そういうすべての過程を見れるのもプロレスのひとつの楽しみ方だと思います。