【インタビュー】田中珠里「幅広くぶっ飛んだ役に挑戦したい」映画『ディスコーズハイ』
才能や口約束のような決して目に見えないものに翻弄されるばかりの音楽業界において、それでも音楽がど真ん中に有るべきだという気持ちや初期衝動を込めて制作された『ディズコーズハイ』(7/8公開)で主演を務める田中珠里に、本作の魅力と今後の抱負などを伺った。(直筆サイン入り読者プレゼントあり)
田中珠里演じる主人公・瓶子撫子(へいし なでこ)は、音楽事務所ヤードバーズに叔父のコネで入社。彼女の担当するバンド「カサノシタ」はデビュー以来鳴かず飛ばず。おまけに極度のあがり症で自身も会社のお荷物扱い。
次回作の予算もロクに下りず、自らの手でMVを制作し、その反応次第でリリースを検討という事態。まさに崖っぷちの現状にも関わらずメンバーの危機感及びやる気はゼロ。それでも撫子は別久への対抗心を燃やし、なんとか結果を出そうと奮闘するのだが…。
なお、タイトルである『ディスコーズハイ』とは、ディスコード(discord;不協和音)とランナーズハイを混ぜた造語である。
田中珠里 インタビュー&撮り下ろしフォト
■思ったことをすぐに言葉にして言えない
-完成した映画を観た時の印象を教えてください。
田中珠里(瓶子撫子 役)
完成映像がここまでコミカルで、喜怒哀楽が激しい映像になるとは思っていませんでした。
-演じられた“瓶子撫子(へいし なでこ)”については?
田中珠里
思ったことを言葉に出すことが少し苦手なせいもあって、人やモノにキツくあたってしまいがちで、ちょっと不器用。
でも、まっすぐで素直なところもあって、仲間を大切にしたり、お母さんが好きだったりと家族思いな女性です。
-田中さんご自身と比べて似ている点、違う点は?
田中珠里
思ったことをすぐに言葉にして言えないところは似ていますが、モノや人にあたったりはしません(笑)
-役作りはどうされましたか?
田中珠里
今までも変わった役が多かったので、自然体の自分のままで演じることができました。
-撫子はテンパると“高速まばたき”状態になりますが、あれはどうやってあの形になりましたか?
田中珠里
“高速まばたき”は撮影直前に岡本監督に言われてやったんですが、大きなスクリーンで見ると恥ずかしいですね(笑)
-岡本監督の印象は?
田中珠里
掴みどころがないところもあるんですが、いろんな人のことをちゃんと見られているのは感じますし、物腰が柔らかくて誰からも愛される方だなという印象です。
-監督からの演出はなにかありましたか?
田中珠里
細かい部分はもちろん質問させていただきましたが、基本私のお芝居をそのまま受け入れてくださいました。
-個性的なキャストが勢ぞろいの本作ですが、そういった方々に囲まれての撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
田中珠里
監督のお知り合いの方も出演されていたこともあるかもしれないですが、皆さんとてもリラックスしてお芝居されていて、とても安心感がありました。
-本作は、音楽業界のいろいろユルイところが描かれてますが、以前(次世代ユニットX21で)音楽業界にいらっしゃった田中さんの目から見てどう映りましたか?
田中珠里
アイドルとバンドでは違うところはあるかもしれませんが、お金はないけど、自分たちで頑張っていく、仲間とケンカすることもある、そういうのはとてもリアルですね。なので、(音楽業界の方々には)共感してもらえるところがたくさんあるのではと思います。
■幅広くぶっ飛んだ役に挑戦したい
-以前のインタビューで「歌える役者」を目ざしたいと語っていらっしゃいますが、その想いは今も変わらずでしょうか?
田中珠里
変わらないです。それが実際に今のお仕事にも繋がっています。
-なるほど。ではそもそも「歌える役者」を目ざしたいと思われたきっかけは?
田中珠里
小さい頃から歌を歌うことが好きでこの世界の扉を叩いたので、それが理由です。
映画やドラマを観ることもずっと好きで、16歳の時に初めてドラマに出させていただいた時、お芝居ももっとやってみたい!と思うようになりました。
-今後はミュージカルなんかも挑戦してみたいですか?
田中珠里
機会があれば是非やってみたいですね。
-その他やってみたい作品ジャンルやキャラクターはありますか?
田中珠里
撫子は個性的なキャラクターですが、更なる個性的なキャラクターもやっていきたいです。でもその反面、シンプルで、ザ・日常みたいな、ただそこにいる女性という役もやってみたいです。
-更なる個性的なキャラクターとは例えば?
田中珠里
サイコパス的なちょっとイキすぎちゃってるキャラクターとか、ずっとニヤニヤ笑っている子とか、幅広くぶっ飛んだ役に挑戦したいです。
-では観る側として好きな作品は?
田中珠里
ダーク系の作品が好きで、『告白』(2010)など、湊かなえさん原作の作品を良く観ます。
-ダーク系ということは、『ジョーカー』(2019)なんかも?
田中珠里
観ました!好きな作品です。こういったジャンルの作品にも出てみたいです。
■サウナーです!
-音楽好きということですが、最近のお気入りのアーティストは?
田中珠里
最近は、奥華子さんの曲ばかり聴いています。歌詞もメロディーもすごく良くて、シンプルに心に入ってくるんです。
-そのほか最近ハマっていることはありますか?
田中珠里
サウナが好きで、いろんなサウナを巡っています。中でも、ずっと居れるということで好きなのはミストサウナです。
あと、サウナハットとか、サウナー御用達グッズはまだなにも持ってないので、今はそれらも一式そろえてみたいなとも思っています。
■最後にメッセージ
-最後に本作をこれからご覧になる方へのメッセージをお願いします。
田中珠里
この作品は“好き”がたくさん詰まった作品になっていて、個性豊かな登場人物ばかりが出てくるところ、そして撫子にも共感できるところがたくさんあると思いますので、それらに注目して観ていただきたいです!
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【インタビュー&撮り下ろしフォト】#田中珠里「幅広くぶっ飛んだ役に挑戦したい」
音楽業界で奮闘する主人公の物語。
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— NB Press Online (@NB_Press_Online) July 5, 2022
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■撮り下ろしフォトギャラリー
[衣裳協力:MYAXIS/インタビュー・写真:三平准太郎]
田中珠里(Shuri Tanaka)プロフィール
1998年12月14日生まれ。京都府出身。
2019年、NHK「だから私は推しました」に出演。2020年、MBS/TBS「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の本郷ひと葉役では再現度が話題となり、同年配信ドラマ「妖怪人間ベラ~Episode 0~」では副島かおる役を怪演。今年1月の舞台「BASARA」では主演を務め、活動の幅を広げている。
撮影データ:Nikon Z9、Z6II、Godox 300Pro、Amaran COB60x ほか
映画『ディスコーズハイ』
その「好き」が才能。
INTRODUCTION
タイトルである『ディスコーズハイ』とは、ディスコード(discord;不協和音)とランナーズハイを混ぜた造語。
監督自らが音楽活動する中で、才能や口約束のような決して目に見えないものに翻弄されるばかりの音楽業界において、それでも音楽がど真ん中に有るべきだという気持ちや初期衝動を込めて制作された本作は、日本芸術センター第13回映像グランプリにて発掘賞、神戸インディペンデント映画祭2021にて奨励賞を受賞。劇中の架空のバンド「P-90」もバズり、映画の公式ツイッターのフォロワーも2万人超えに。満を持しての公開となる。
音楽事務所で担当するバンド「カサノシタ」のMVの予算が下りず、奔走する主人公・瓶子撫子(へいし・なでこ)役には、ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」で本郷ひと葉役を演じ、今年1月には舞台「BASARA」の主演に抜擢されるなど、大注目の田中珠里。
ライバルの別久花(べつく・はな)役には、柴咲コウらが監督を務めた『MIRRORLIAR FILMS』ではプロデューサーとしても活躍している下京慶子。
撫子の亡き母のミュージシャン・結衣子役に、伝説のロックバンド「ミドリ」の元ボーカルで、舞台「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」で森山未來の夫役を演じ、テレビ東京の深夜ドラマ「たべるダケ」では主演するなど女優としても活躍している後藤まりこ。
撫子が担当するバンド「カサノシタ」のMtF(元男性)の儀武村剛士役は、竹原ピストルと毎月2マンライブを行い、今勢いのある若手シンガーソングライター・ぽてさらちゃん。、ベーシスト・ゴビンダ役は、ララヨウナのベーシスト・ダイスケが演じるほか、挿入歌を、監督の岡本崇がギターボーカルを務め、関西で映像と融合的な演奏をしている「ウパルパ猫」、「逆さ書道」のパフォーマンスでも注目を集める「スムルース」のボーカル・ギターの德田憲治、「スリマ」の愛称で知られる 3markets[ ]が、主題歌の歌唱は、主題歌の歌唱は、元「FREENOTE」 で、現在人気のバンド・ハンブレッダーズのディレクターや、ゆずのコーラスなどで活躍する秦千香子が担当。
その他、「ストリートファイター」の実況解説で有名なe-sports実況者・アールが劇中の番組のMCとして出演するほか、ゲーム制作者の城間一樹のホラーゲーム「Shadow Corridor(通称:影廊)」より神楽鈴の徘徊者が出演するなど、各界の著名人が参加している。
【あらすじ】
音楽事務所ヤードバーズに叔父のコネで入社した瓶子撫子(へいし・なでこ)。
売れっ子バンドを次々と排出する同僚の別久(べつく)とは違い、彼女の担当するバンド「カサノシタ」はデビュー以来鳴かズ飛ばず。
おまけに極度のあがり症で自身も会社のお荷物扱い。
次回作の予算もロクに下りず、自らの手でMVを制作し、その反応次第でリリースを検討という事態に。
まさに崖っぷちの現状にも関わらずメンバーの危機感及びやる気はゼロ。
それでも撫子は別久への対抗心を燃やし、なんとか結果を出そうと奮闘するのだが…。
田中珠里 下京慶子 後藤まりこ
鈴木大夢 ぽてさらちゃん。 鈴木智久
川村義博 ダイスケ 片山誠子
ひがし沙優 矢野愛林 愛田天麻
伊集院香織(みるきーうぇい) アール 神楽鈴の徘徊者
監督・脚本:岡本崇
撮影:岡本崇 芦村真司
音楽:ウパルパ猫 德田憲治 3markets[ ]
キャラクター協力:城間一樹(SpaceOnigiriGames)
主題歌 :「いつかバンドがなくなったら」秦千香子(ex.FREENOTE)
配給・宣伝:アルミード
製作:コココロ制作
©2021コココロ制作
公式サイト:https://plisila.wixsite.com/mysite
Twitter:https://twitter.com/raidiochandesu
Facebook:https://www.facebook.com/discordshigh
予告編
7月8日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
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