脚本・監督阪本順治×主演伊藤健太郎『冬薔薇(ふゆそうび)』追加キャスト情報解禁
阪本順治監督がオリジナル脚本で描く最新作『冬薔薇(ふゆそうび)』(6/3公開)より、追加キャスト情報、コメントが到着。
阪本順治監督によるオリジナル脚本で、人間の業を切なく儚く紡ぐ映画『冬薔薇(ふゆそうび)』。この度解禁となったのは、伊藤健太郎演じる青年・渡口淳(じゅん)を取り巻く豪華出演陣だ。
淳の父親で、日本の高度成長期を支えたガット船「渡口丸」の船長でもある渡口義一を演じたのは名優・小林薫。忙しさにかまけて息子と向き合わず、埋めようのない溝を作ってしまった男の弱さと哀しみ、うちに秘めた思いを、これ以上ないほどの愛情を持って体現している。
その妻で、会社の事務を取り仕切る渡口道子役は余貴美子。生来のバイタリティーと、長い結婚生活で染み付いた徒労感。相反する要素が自然に溶け合った佇まいが観る者を捉えて離さない。
他にも、失業して「渡口丸」に雇ってもらう淳の叔父・中本裕治役には眞木蔵人、淳が所属する不良グループのリーダー・美崎輝役に若手のホープである永山絢斗、不良グループのメンバー・君原玄役に毎熊克哉、淳のいとこ・中本貴史役に坂東龍汰、美崎の妹・智花役に河合優実、淳の学友・友利洋之役に佐久本宝、淳に好意を寄せる澤地多恵子役に和田光沙、「渡口丸」の甲板員・近藤次郎役に笠松伴助。
そして「渡口丸」航海士・永原健三役に伊武雅刀、さらに最年長の機関長・沖島達雄役に石橋蓮司が出演。
阪本組常連から若手注目株まで、日本を代表する俳優が『冬薔薇(ふゆそうび)』に集結。それぞれに葛藤を抱えた、寄る辺なき者たちのアンサンブルが実現した。
出演者コメント
●小林薫(淳の父・渡口義一 役)
台本の段階では、この終わり方で良いのかなって云う不安が正直ありましたが、完成試写を観て不安払拭、感動しました
自分のことはさて置き、阪本作品に参加させてもらい、大変貴重な時間を頂いたと思っています
観終わってしばらく経ってなんですが、ふとコレは俺のことなんじゃないかという思いが湧いてきました
もちろん、淳の人生と似ていると云う意味ではなく
若い時の出口の無い袋小路ってみなの中にもあるンじゃないのかな
ボクはたまたまと云うか、役者業の道に入りましたけど、別の道を歩んでいたらと思うと、淳達が遠いところの住人でもなく、とっても身近な存在に思えてきました
大人達にしたっても別段明るい明日があるわけでもない、
みな、出口の無い袋小路で、もがくようにして生きている
それが何だか分かりませんが、ボクには希望でもあるように観えてきたのです
●余貴美子(淳の母・渡口道子 役)
阪本順治監督との仕事は三作目だが、いつもドキドキドキする。監督の言葉、脚本、演出だから人をよくみている。自分の本性を見透かされそうで、恐ろしい!
主人公の伊藤健太郎さんとは初めての出会いだが、役どころとは裏腹に力むことなく、ずっと優しく穏やか。母親役の私の息子としてリアルに存在していて有難い!
夫役の小林薫さんや諸先輩方は、実人生とお芝居との境目がなく、とても自由で幸せな現場だった!
冬薔薇というタイトル!とても切なくて儚い感じだが、冬に薔薇が咲くのは、間違いなのか?勘違いなのか?でも夏の薔薇のように、北風にも負けずスックと花は咲く。全員がちょっとずつ誤解しながら生きている、そんな人達の物語。解っちゃいるけど、生きるって大変!
とても静かに心に沁みてくる。面白いと思う。
映画『冬薔薇(ふゆそうび)』
STORY
ある港町。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳(伊藤健太郎)。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男だ。
両親は埋立て用の土砂を運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ましながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。
そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らぬ人物のものだった……。
出演:伊藤健太郎 小林薫 余貴美子
眞木蔵人 永山絢斗 毎熊克哉 坂東龍汰 河合優実 佐久本宝 和田光沙 笠松伴助
伊武雅刀 石橋蓮司
脚本・監督:阪本順治
製作総指揮:木下直哉
プロデューサー:谷川由希子 椎井友紀子 アソシエイトプロデューサー:座喜味香苗
音楽:安川午朗 音楽プロデューサー:津島玄一
配給:キノフィルムズ
製作:木下グループ
©2022「冬薔薇(ふゆそうび)」FILM PARTNERS
公式サイト:https://www.fuyusoubi.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/FUYUSOUBI_jp
6月3日(金)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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