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春原さんのうた

杉田協士監督映画『春原さんのうた』、マルセイユ国際映画祭で日本映画初のグランプリほか3冠達成

杉田協士監督長編第3作『春原さんのうた』が、第32回マルセイユ国際映画祭 インターナショナル・コンペティション部門にアジア作品で唯一正式出品、日本映画史上初のグランプリを受賞。さらに今年から新設された俳優賞(荒木知佳)、観客賞も獲得し、三冠に輝く快挙を達成した。

マルセイユ国際映画祭は、地中海に面したフランス第2の都市マルセイユで、ジャンルの垣根を超えた多彩なプログラムを行うことで知られる映画祭。
今年は7月19日から25日まで開催され、杉田協士監督と主人公・沙知を演じた荒木知佳が参加した。
コンペティション審査委員長を務めたのは、『立ち去った女』で第73回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したフィリピンの鬼才、ラヴ・ディアス監督。ワールドプレミアを含む計3回の上映は、毎回満席の盛況ぶりで、上映後のQ&Aでは、夜遅い時間にもかかわらず、ほとんどの観客が最後まで残り、2人の話に耳を傾けていた。
その他にも、監督と荒木は、アピチャートポン・ウィーラセタクン監督をはじめ様々な映画人や批評家、学生たちとの交流を現地で楽しんだ。受賞結果の発表は7月25日(日)の閉会式にて行われた。

結果を受けて、杉田監督から喜びのコメントが到着。本作の日本での公開は、2022年新春よりポレポレ東中野ほかにてロードショー。

●杉田協士監督 コメント
俳優の荒木知佳さん、歌人の東直子さんの短歌とともに始まり、東京の片隅の街で生まれていったこの映画が、フランスのマルセイユという遠くの街で初めて上映され、こうして喜ばれたことがとてもうれしいですし、希望に感じています。
いまこのコメントは閉会式直後の集まりで書いていますが、その間も様々な人たちが色々な言語でお祝いの言葉をかけにきてくれています。
一緒に作ったメンバーたちにも心からおめでとうと伝えたいです。そして感謝をしています。マルセイユ国際映画祭が見つけてくれたこの映画がここからまた広がっていくことを、たくさんの人たちと出会っていくことを願っています。

杉田協士監督

杉田協士監督

杉田協士(すぎた きょうし) 監督 プロフィール
1977年、東京生まれ。映画監督。2011年に長編映画『ひとつの歌』が東京国際映画祭に出品され、2012年に劇場デビュー。
長編第2作『ひかりの歌』が2017年の東京国際映画祭、2018年の全州国際映画祭に出品され、2019年に劇場公開。各主要紙や映画誌「キネマ旬報」において高評価を得たことなどで口コミも広まり、全国各地での劇場公開を果たす。
他、小説『河の恋人』『ひとつの歌』を発表(文芸誌「すばる」に掲載)、歌人の枡野浩一による第4歌集『歌 ロングロングショートソングロング』(雷鳥社)に写真家として参加するなど、幅広く活動をつづける。

映画『春原さんのうた』

あらすじ
美術館での仕事を辞めてカフェでのアルバイトを始めた沙知(24)は常連客から勧められたアパートの部屋に引越しをする。そこでの新しい生活を始めた沙知だったが、心にはもう会うことの叶わないパートナーの姿が残っている。

出演:荒木知佳 新部聖子 金子岳憲 伊東沙保 能島瑞穂 日髙啓介 名児耶ゆり 北村美岬 黒川由美子 深澤しほ 安楽涼 大須みづほ DEG 徳倉マドカ 清水啓吾 吉川愛歩

原作短歌:転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー (ちくま文庫『春原さんのリコーダー』より)
原作:東直子
プロデューサー:髭野純
脚本・監督:杉田協士
撮影:飯岡幸子 照明:秋山恵二郎
音響:黄永昌 衣裳:小宮山芽以 編集:大川景子 仕上監修:田巻源太
音楽:スカンク/ SKANK
照明助手:平谷里紗 衣裳助手:田島あかり スチール:鈴木理絵 イラスト:カシワイ 題字:荒木知佳
協力:インターセプター
配給・宣伝:イハフィルムズ 宣伝:平井万里子
製作:Genuine Light Pictures
2021/Japan/Color/Standard/DCP/5.1ch/120min
© Genuine Light Pictures
『春原さんのうた』公式Twitter:@haruharasanno

2022年新春 ポレポレ東中野ほかにてロードショー

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海外映画祭用ポスターA

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海外映画祭用ポスターB

 

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