『夢幻紳士 人形地獄』作品の世界観を見事に映像化した予告&スチール解禁。絶賛コメントも
40周年を迎えた高橋葉介の同名漫画、怪奇ミステリ「夢幻紳士」シリーズ初の実写化『夢幻紳士 人形地獄』(5/22公開)に、加藤雅也らより絶賛コメントが到着。また、原作の世界観そのままの幻想的な予告映像と場面スチールも解禁となった。
1981年に雑誌「マンガ少年」で連載を開始した「夢幻紳士」は、昭和初期の帝都東京を舞台に、探偵・夢幻魔実也氏が事件を解決する一話完結の怪奇ミステリ。雑誌の休刊や廃刊等の諸事情で休載や再開を重ね、設定もその都度変更されながら、今日まで『ハヤカワミステリマガジン』等で掲載が続き、カルト的な人気を誇る高橋葉介の人気シリーズ。連載40周年を迎えた本年、満を持して初の実写映画の公開となる。
監督をつとめたのは、林海象監督が企画主催したネットシネマ『探偵事務所 5』 セカンドシーズンでも監督として参加している海上ミサコ(うなかみみさこ)。海上監督が13才の時に読んだ原作の衝撃を基に、企画を温め続け、クラウドファンディングで資金の一部を募り映画化した。2018年の日本芸術センター第 10 回映像グランプリの優秀映画賞を皮切りに、ロンドン国際フィルムメーカー・フェスティバルのコンペティション部門など国内外の映画祭に数多く参加、福岡インディペンデント映画祭 2020でも優秀作品賞を受賞している。
完成した予告には、今回ベースとなった「人形地獄」より、探偵の夢幻魔実也が、木箱から発見され、まるで人形のように動かない少女・那由子の心の中を覗き、助けようと奔走する姿が、幻想的に描き出されている。
予告映像
場面スチール
コメント
またコメントも到着。俳優・加藤雅也からは「林海象監督の『夢見るように眠りたい』を思い出した。世界観がとても好きだ。」、漫画家・小説家のいしかわじゅんから 「夢から醒めたくない」、そして映画監督・犬童一心からは「いつしか夢とうつつの往復に惑わされ、陶然と映画の世界に立っている。」と絶賛の声が上がっている。他にも上西雄大(俳優・脚本家・監督)、井土紀州(脚本家・映画監督)、四方田犬彦(映画誌・比較文学研究)、内藤誠(映画監督)からのコメントも。
●加藤雅也(俳優)
林海象監督の『夢見るように眠りたい』を思い出した。
世界観がとても好きだ。
こういう世界観の作品を作り続けてほしい。
●いしかわじゅん(漫画家・小説家)
夢から醒めたくない
●犬童一心(映画監督)
いつしか夢とうつつの往復に惑わされ、陶然と映画の世界に立っている。 古く、美味い酒に目を閉じたような時間が心地よい。それはかつて夢中になった高橋葉介の世界だった。
●上西雄大(俳優・脚本家・監督)
この世界感の構築力に心躍りました。
予想は全て外された表現にまるで迷子の如く
この作品に閉じ込められました。
海上監督 貴方の心はまるで異国の知らない街に咲く花のようだ。
●井土紀州(脚本家・映画監督)
人間を人形にしてしまいたい、という倒錯した欲望。この映画を貫くモチーフは、俳優を人形のように操りたいという〝演出〟のヤバさを思い起こさせ、ぞっとさせる。
●四方田犬彦(映画誌・比較文学研究)
魂を奪う。魂を覗き込む。これは身の毛もよだつ物語である。サンドイッチというのはキュウリ一本でも、ハム一枚でもできるものだが、ものすごく具沢山のサンドを食べたという感じになった。夢幻紳士は半分、ブラックジャックみたいで面白い。
●内藤誠(映画監督)
昭和初期の時代色のある美術の趣味がよく、人形の怖さも出ていました。スタッフとキャストの手造りの一体感がありました。
映画『夢幻紳士 人形地獄』
物語
昭和初期の日本。探偵・夢幻魔実也(皆木正純)は、他人の心を視たり、他人に自由に夢を見せる事ができる。
ある夏の終わり、魔実也は道端で聞いた不思議な声に誘われ、木箱から発見された少女・三島那由子(横尾かな)に会いに行く。山奥の診療所で那由子に会うと、彼女は反応がなく、まるで人形の様だった。那由子の母ミツ(井上貴子)によると、奉公に出たまま数か月間行方不明だったという。魔実也は彼女の心の中を視ると、那由子は、奉公先の女主人・雛子(岡優美子)によって、自らを人形と思い込む暗示をかけられていた。
那由子を助ける決意を固めた魔実也は、雛子一味を追い詰め、自ら嫌悪する暗示で雛子を人形にするが・・・。
出演:皆木正純、横尾かな、岡優美子、龍坐、紀那きりこ、杉山文雄、SARU、井上貴子、義 いち、山口美砂、森川陽月、山田歩 他
原作:高橋葉介「夢幻紳士 人形地獄」より 早川書房刊
編集・監督:海上ミサコ 脚本:木家下一裕 、菅沼隆、佐東歩美、海上ミサコ
模型製作:電気蜥蜴 人形協力:アートマスターズスクール 他
プロデューサー:UNAPON 企画:佐東歩美 製作:ビーチウォーカーズコレクション
2018年/日本/90分/Color and B&W/stereo/16:9
(C)高橋葉介・早川書房・ビーチウォーカーズコレクション
配給:ミカタ・エンタテインメント 宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
2021年5月22日(土) K’s cinemaほか全国順次ロードショー
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