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Huluオリジナル「息をひそめて」

萩原利久「斎藤工さんに10年ぶりに会えて嬉しい」夏帆、蒔田彩珠「息をひそめて」完成披露舞台挨拶

4月13日、109シネマズ二子玉川にて、Huluオリジナル「息をひそめて」の配信直前完成披露試写会舞台挨拶が行われ、夏帆、萩原利久、蒔田彩珠、斎藤工、中川龍太郎監督が登壇した。(動画&フォト)

本作は8話のオムニバスストーリーで構成され、2020年コロナ禍となった多摩川沿いの街が舞台。
舞台挨拶では本作にちなんで、「この1年で心境の変化、環境の変化」「この1年で一番幸せだったこと」についてそれぞれ明かした。

2021年4月23日(金)より、Huluにて全8話一挙独占配信となる。

舞台挨拶レポート

■ダイジェスト動画

■もともとあった人間の心の歪みが顕在化

Huluオリジナル「息をひそめて」

蒔田彩珠/斎藤工/夏帆/萩原利久/中川龍太郎監督

-コロナ禍の日常を描くというこの作品の企画のきっかけは?

中川龍太郎監督
テーマの本質としてはコロナじゃなくて、コロナによって、もともとあった社会の問題や人間の心の歪みが顕在化したと思います。
今のこの瞬間を、ドキュメンタリーのように切り出すこと自体に意味があると思いました。

■撮影の思い出

夏帆(増田妃登美 役)
撮影期間が4日間と短かったので、始めましての中川監督の現場に馴染めてきたと思ったら撮影が終わってしまったのが残念でした。
中川監督のシーンの組み方や撮り方は、自分が今まで経験してきた監督さんとはまた違っていて、それがすごく刺激的でした。

Huluオリジナル「息をひそめて」

夏帆

-横にいらっしゃる斎藤工さんとの共演はいかがでしたか?

斎藤工(水谷光生 役)
僕が以前、夏帆さんと対峙してお芝居した時が「東京ヴァンパイアホテル」(2017)で、僕が上裸で全身タトゥーで、気がおかしくなって謎の踊りをして、夏帆さんにぶっ飛ばされるっていう(笑)
それ以来だったので、ちょっと不思議な感じはしました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

斎藤工

夏帆
こうやって落ち着いて会話するお芝居は初めてですよね。

斎藤工
はい。僕は女優としての夏帆さんのファンなので、撮影日数は短かったんですけど、夏帆さんの佇むお芝居がこの作品にとって正しいことなのかなって思いました。不安を打ち消していただきました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

-夏帆さん、作品としてはいかがですか?

夏帆
多摩川ってこんなに美しい場所だったんだなってことに気づきました。あまりに自分の日常に馴染みすぎていて、普段は多摩川をあまり意識したことがなかったんですけど、映像を通して改めて見ると、こんなに美しい場所だったんだなということに気づきました。
そういえば、自分の日常でも当たり前のように見過ごしていたものだったりとか、時間だったりとか、そういうものにこそ、美しいものがあるよねっていうのに、作品を通して自分自身の気付きがありました。

-萩原さんは大学生として学生寮を舞台にした役柄ですが、撮影の思い出は?

萩原利久(八村陽平 役)
僕も中川監督は初めてで、一番驚いたことは、撮影として使った学生寮に初めて行った朝、監督が寮から「おはよう!」って出てきたことです。
聞いたら、前の日から学生寮に入って泊まって、実際に寮で生活している学生と交流を持たれたそうで、スタッフや演者さんだけでなく、協力してくださる方々ひとりひとりにとても丁寧にコミュニケーションされているのが印象的でした。
それが自分の役作りの参考にもなって楽しい現場でした。
そして、自分が出演している第2話は長回しが多いんですが、それがそのまま本編に採用されていることが多くて、監督の独特の演出方法というか、撮影の時に感じていた空気感をそのままスクリーンからも感じました。
前々から撮影時の空気感が作品を見る人にも伝わればいいなって思っていたので、本作はそれがあるところが大好きなポイントです。

Huluオリジナル「息をひそめて」

萩原利久

-蒔田さんは、大学に進学する直前の学生でお父さんとの関係が描かれたキャラクターです。撮影現場はいかがでしたか?

蒔田彩珠(三隅夕河 役)
私が出ている第4話は、セリフが少なくて、しかも出てくるのも私とお父さんだけで、脚本を読んだ時は、どういう映像になるんだろう
と思ったんです。
そして完成した作品を見た時に、言葉が大事っていうわけではないんだなって思えました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

蒔田彩珠

-光石研さんとご一緒されてみていかがでしたか?

蒔田彩珠
団地に一日中いるという撮影でしたが、光石さんがいつでも明るくて、そのおかげで元気が出て、明るく頑張れました。

-斎藤さんの役柄は合唱部の先生。コロナ禍でなかなか合唱活動ができないという現実を体現化したものでしたが、撮影はいかがでしたか?

斎藤工(高校教師・水谷光生 役)
生徒役の中に、役者さんじゃなくて、実際の現役の学生の方が何人かいらっしゃって、フィクション・ノンフィクションの境目があんまり無いんじゃないかなって思いました。
僕の撮影でも長回しがけっこうあって、しかも台本にないことなんですが、僕も名簿とにらめっこしながら、生徒たちに質問を投げていくシーン。
生徒さんたちは実際にコロナ禍で合唱部にいながら発表会ができないことなど味わっているわけで、僕の質問に対してご自身のこの1年間がどうだったかを答えてくれているところは本当にドキュメンタリーな部分、作為のないものが溢れた現場でした。

Huluオリジナル「息をひそめて」

-自然な涙が溢れてくる、というのを見た気がしました。

斎藤工
そうですね。僕は器用な役者じゃないので、台本に「涙する」って書かれていると、ヤベェってすぐに消して、意識しないようにと意識してるんですけど(笑)
でも、僕が自宅で立ち上げていくものが通用する現場ではなくて、むしろその場にいる人間たちが奏でる、そういったものが全てだったので、ある意味感情がコントロールできなかったですね。良い意味で。

■この1年で心境の変化、環境の変化は?

-この作品には、変わったこと、変わらないことというのが全体のテーマとしてあります。これはどうして決められましたか?

中川龍太郎監督
その人間がどういう人間であろうと、こういう特殊な状況になることで、人間のある種の本質の部分が出たりすると感じることがあります。そうした時に人間は、右往左往して変わるけれども、変わらないものとして多摩川の川の流れというものがあると思っています。
そういう変わらないものというものの中に包まれながら自分たちが生きているわけです。その辺が、作品の軸として描きたいと思いました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

中川龍太郎監督

-それではそれにちなんで、皆さんに伺います。この1年で心境の変化、環境の変化は?

夏帆
撮影現場に行くと、今まで当たり前だと思ってたことが通用しなくなったり、新たにルールができたりしました。
例えば、本番以外は、役者も皆、フェイスシールドしてスタッフもマスクして。
あと、コーヒーやお茶、お菓子が置いてある“お茶場”っていうものが今は(コロナ禍の影響で)全部なくなってしまいました。
あるものとして当たり前のように思ってたものが無くなると寂しいなって撮影現場で感じます。
そして、自分自身で言いますと、改めて自分の中で大事にしたいものや人、時間、そういうものが今の変化を経て、今までボヤっとしてたものが、すごく輪郭がはっきりとしてきたのを感じます。
この先もずっと大事にしていきたいものがより明確になった一年でした。

Huluオリジナル「息をひそめて」

萩原利久
僕が感じる一番変わったこと・変わってないことは友だち関係です。
自粛期間になる以前は、週に何度も会っていたり、多くの時間を共有することで友だち関係は大きくなっていくものだと思っていたんですけど、それがバッタリなくなってしまって。
一年に一回、二回しか会えないペースになっても、意外と友だち関係って変わらないなという発見がありました。
そういう意味で、友だちとの距離感や時間使い方はすごく変わりました。でも友だち関係は変わってない。
今のコロナ禍なかったら気付けなかったんじゃないかなと思うので、僕の中での一番大きな変化です。

Huluオリジナル「息をひそめて」

蒔田彩珠
私は家にいる時間が多かったので、仕事に対する姿勢、研究する心が前よりも意欲的になったかなと思います。
でも変わらなかったことは、お家にいることが大好きなのは変わらないですね(笑)

Huluオリジナル「息をひそめて」

斎藤工
僕は、腸活と菌活をしています。
人間の身体は多くの菌で構成されていて、それは悪い菌だけじゃないということに気づき、発酵食品が体内の菌や微生物に対してどういう効果があるのかということを調べてました。
そうすると、日本の食事には昔から、お豆腐や納豆、お味噌汁などが文化として素晴らしいものがあるんだなって気づいた1年で、今のお味噌を作ったり、発酵に魅せられて生きています。

Huluオリジナル「息をひそめて」

■監督から花のプレゼント

-今回、中川監督がキャストの皆さんをイメージした花束を用意してくれました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

中川龍太郎監督→夏帆=リシアンサス

中川龍太郎監督
夏帆さん僕は同世代ですが、僕が学生の時、既に夏帆さんは大スターで憧れの俳優さんでした。
それから年齢を重ねて、渋い魅力も出てきた感じがこのお花(リシアンサス)の色彩と合っていると感じました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

中川龍太郎監督→萩原利久=アスチルベ

中川龍太郎監督
萩原さんが出演した第2話は、このアスチルベのような青っぽい世界観をイメージして書いていたことと、萩原さん自身の爽やかな印象とも合っていると思いました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

中川龍太郎監督→蒔田彩珠=トリフォニウム

中川龍太郎監督
蒔田さんは『朝が来る』という素晴らしい作品に出演されてて、それを拝見した時から、マグマみたいなもの持ってる方だなと思ったんです。内に秘めた激しいものみたいなものがこの花のイメージと近いかなと思いました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

中川龍太郎監督→斎藤工=フリチラリア

中川龍太郎監督
工さんは、敢えて言いますと、人間としての薄暗い影のようなものを持っておられるイメージがあって、だからこそ自分も共感を持って大好きな方なんですが。いわゆるかっこいいって言うだけの人じゃないから。
とはいえ、大柄な魅力っていうのもあるから、そういうことが共存しているイメージの花です。
さっきの話を聞いていると、お味噌をプレゼントした方が良かったかなと、今思いましたが(笑)

Huluオリジナル「息をひそめて」

斎藤工
ありがとうございます。
監督のコメントが、初老の監督のような堂に入った感じがすごいです。

■この1年で一番幸せだったことは?

夏帆
昨年、自粛期間の時など、撮影現場に行けないことが多かったんです。
で、こんなこと言うとすごく仕事人間みたいで嫌なんですけど(笑)
久しぶりに撮影現場に行った時に、「やっぱり現場って楽しいなぁ」と思って、すごく幸せを感じたんです。
こうやってお芝居できることがすごく幸せだなっていうのを感じたのは、自分でも意外でしたし、それは昨年の大きな発見でした。

Huluオリジナル「息をひそめて」

萩原利久
今日のようにお客さんを前にしてお話をすることは久しぶりで幸せなんですけど、ひとつ個人的な幸せをお話します。
それは、斎藤工さんに10年ぶりにお会いできたことです。
前回は、僕が12、13歳で生徒役と先生役として。それぶりでお会いできたので、それは今年一番の幸せです。

Huluオリジナル「息をひそめて」

斎藤工
そう言ってもらえて、僕も一番幸せです。

蒔田彩珠
最近、無事高校卒業してそれが一番の幸せだなと思います。

-さらにこの一年は多くの受賞もされましたしね。

蒔田彩珠
はい、いただきました。ありがとうございます。
こんなに多くの授賞式に参加できたのは今までなかったので、とても良い経験になった1年でした。

Huluオリジナル「息をひそめて」

斎藤工
さっき、利久くんも言ってましたが、久しぶりに会って、こんなに立派に成長されていて、ほんとにそれは幸せなことです。
共演者など、一緒に作品を作った仲間と、また再会できたり、作品を通して確認できたりすることもそうです。
今回の作品では、父(光石研)が父から娘(蒔田彩珠)に贈る言葉があるんですけど、同じく蒔田さんが演じた『朝が来る』(2020年河瀨直美監督)でのキャラクター(片倉ひかり)に、この言葉を言ってほしかったなって。作品は違うんですけど、地続きでそこが繋がっていたり、そういう点が線になる瞬間がたくさんあります。
この作品自体そうなんですけど、極上の幸せは、さりげない、何気ないものなんだなっていうことは、この作品にも教えていただきました。

Huluオリジナル「息をひそめて」

■最後にメッセージ

中川龍太郎監督
世界中が本当に“息をひそめて”過ごした一年。まだ終わってないんですけども、息をひそめて過ごしながらも、必ず素晴らしい日も来るでしょうし、こういう日々の中にも美しいものあるということが、今回の作品の大切な部分だと思っています。

Huluオリジナル「息をひそめて」

■フォトギャラリー

[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]

Huluオリジナル「息をひそめて」

ストーリー
東京と神奈川の境界線を流れていく水が東京湾に注ぎ込み、大きな空が広がる多摩川。
自然豊かな川辺のそばを、スポーツを楽しむ人たちや、肩を寄せる恋人たち、歌の練習をする学生たち、自転車を走らせる人などが、思い思いに行き交っている。そんな川沿いで日々を過ごす人々の2020年コロナ禍の春。
勤めていた会社を退職した妃登美(夏帆)は、思い出の味を頼りに亡き祖父が営んでいた食堂を再開させるが、2020年春、客足は激減。店をたたもうかと考えていると、ひとりの男性客・光生(斎藤工)が頻繁に来店し、祖父の代に人気メニューだった「あんかけレバニラ」と瓶ビールを注文するようになる。
「実家に帰れない、寮で暮らす大学生」「マッチングアプリで出会った年の離れた男女」「ウーバーイーツでバイトをする娘と父親」「在宅勤務で24時間顔を突き合わせることになる夫婦」「最後の合唱コンクールが中止になった高校生」多摩川沿いで生きる人々の日常…。
2021年、晩秋。高校の教師である光生(斎藤工)は、多摩川の河川敷で合唱部のコンサートを開催する。歌声が、川の流れに運ばれていく。その清らかな歌声を聴きながら、光生が見つけたことは――。

第1話「人も場所も全ては無くなる」
夏帆、斎藤工

息をひそめて

第1話

第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」
石井杏奈、萩原利久、長澤樹

息をひそめて

第2話

第3話「君が去って、世界は様変わりした」
村上虹郎、安達祐実、横田真悠

息をひそめて

第3話

第4話「この町のことが好きじゃなかった」
蒔田彩珠、光石研

息をひそめて

第4話

第5話「たまに遠く感じる、君のことが」
三浦貴大、瀧内公美

第6話「あなたの速さについていけないことがある」
瀧内公美、三浦貴大

息をひそめて

第6話

第7話「誰のために歌うの?」
小川未祐、斎藤工

息をひそめて

第7話

第8話「この窓から見える景色が、僕の世界だ」
斎藤工、夏帆

息をひそめて

第8話

配信:2021年4月23日(金)独占配信スタート<全8話>
※初回のみ4話同時配信、以降毎週金曜1話ずつ追加

監督:中川龍太郎
脚本:中川龍太郎、高田亮
音楽:haruka nakamura
撮影監督:上野千蔵
エグゼクティブプロデューサー:長澤一史(HJホールディングス)
チーフプロデューサー:茶ノ前香(HJホールディングス)
プロデューサー:中村好佑(HJホールディングス)
プロデューサー:佐野大(SPOON)
制作プロダクション:SPOON
製作著作:HJホールディングス

 

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