芦田愛菜が星空に大ヒットの魔法をかける!岡田将生からのメッセージも。映画『星の子』
9月29日、コニカミノルタプラネタリアTOKYOにて、芦田愛菜の6年ぶりとなる実写映画主演作『星の子』(10/9公開)の公開直前大ヒット祈願イベントが行われ、主演の芦田愛菜が登壇した。
イベントでは、「星」がキーワードの本作にちなみ、満天の星空が広がるプラネタリウムに芦田愛菜が登壇し、主演作の大ヒットを祈願した。
また、芦田演じる中学3年生のちひろが恋するイケメン先生役・岡田将生からメッセージも到着。約10年ぶりの共演となった芦田の成長ぶりを語った。
イベントレポート
■公開直前の今の気持ち
-まもなく10月9日の公開日を迎える今のお気持ちをお願いします。
芦田愛菜
もうすぐ皆様にお届けできると思うとワクワクしますし、たくさんの方に観ていただけたら嬉しいなと思っています。
■原作者・今村夏子氏からのコメント
-本日は秋の青空の下、作品についてお話しを伺っていきます。まず最初に原作者・今村夏子さんからのコメントが届いていますので代読します。
今村夏子
一人で歩き、一人で考え続けるちひろの姿が、映画を観終わった今も目に焼き付いて離れません。
執筆中はあまり意識することのなかったちひろの危うさのようなものが、芦田愛菜さんの演技を通じて痛いほどに伝わってきました。
その一方で、彼女が時おり見せる力強い眼差しに、この子はきっと大丈夫だ!と、こちらに思わせてくれるような一筋の希望を見ることができました。
鑑賞中は原作者であることを忘れ、この悲しくて暖かい物語にずっと浸っていました。
芦田愛菜
今村さんが思い描いていらっしゃるちひろだったりとか、ストーリーだったりがきっとあるんだろうなと思っていました。
この映画は原作に忠実な作品なので、撮影の前日は、そのシーンが原作ではどんな風に描かれているんだろう?どんな風にちひろの心情が書かれているんだろうって、何回も原作を読み返して、撮影に挑みました。
ですので、原作者の今村さんにそんな風に言っていただけて嬉しいです。
■ちひろと芦田愛菜は同じ歳
-ちひろは芦田愛菜さんと同じ歳ですよね。そこでお伺いしますが、ちひろという人物をどう捉えて役に挑まれましたか?
芦田愛菜
ちひろは自分の意見はしっかり持っている子だと思うんですけど、かと言って、それを表現したりするのがうまくなくて。
でも、親友であるなべちゃん達の前では素直な自分でいれたり、そんな子なのかなって思いました。
なので、やっぱり家に帰ると宗教のことだったりとか、両親のことで、私ってどんな風に見られてるんだろうって悩んだり、一人で考え込むちひろもいる。
でも学校に行けば心許せる友だちがいて、無邪気に楽しむちひろもいる。
そういうちひろの多面的な部分を表現できたらいいなとは思って演じました。
■イケメン先生役・岡田将生からビデオメッセージ
-この作品の中で、ちひろは、南先生という新任の先生に一目惚れして、先生の似顔絵を描き続けます。そういう点も考えて、ちひろと芦田愛菜さんとで似ているところはありますか?
芦田愛菜
ちひろを演じる時、私の方から役に近づくというか、私の部分が少なくなって、ちひろの部分が多くなっていくような、いつもそういう感覚でした。
なので、撮影が進むにつれて、どんどんちひろに似ていったかなっていう気はします。
実際、撮影期間中は役が抜けなくなってしまって、家族から、「話し方とか抜けてないよ」って言われることもありました。
常に、ちひろが心の中のどこかにいたような気はしますね。
-ちひろの心情に寄り添うほど、辛い部分もあったんじゃないですか?
芦田愛菜
そうですね。本当に辛くなるシーンもたくさんありました。
-さっきお話しした南先生の存在で、観てる側も辛くて泣かされるところがあります。そんな南先生を演じられた岡田将生さんからビデオメッセージが届いています。
岡田将生さんから芦田愛菜さんへメッセージ
岡田将生
岡田将生です。改めて映画を拝見しまして、自分も心がものすごく痛くて。
しかし、僕は南先生という役を全うして演じさせていただきましたので、申し訳ないというのももちろんありますが、泣かせるつもりでお芝居をさせてもらったので、芦田さんには、すいませんでした。
観ていてすごく複雑だったんですよ。それを抜きにしても、芦田さんのお芝居に本当に魅了されたので、本当に多くの方々にこの映画を観てもらって、信じることは何なんなのかっていうことを、考えるきっかけになってもらえるような映画なので、いろんな方に観てもらいたいなと思いました。
しかし、本当に何度も何度も辛い言葉をかけてしまい、心は痛かったです。
-反省していらっしゃいますね。
芦田愛菜
いやいやいや、役として全力でやっていただきましたので。
-岡田さんとの撮影を振り返ってみてどうでしたか?
芦田愛菜
ちひろは、やっぱり今まで良い意味で、人の汚れだったり、悪意だったりを知らずにきっと生きてきていて、その時に初めて、しかも自分が好きな人に酷い言葉を浴びせられて、本当にすごく衝撃的で、心に刺さったと思います。
教室で怒鳴られるシーンでは、みんなの前で自分の存在自体を否定されたような、そんな気持ちになったんだと思います。
本当にわからないし、どうしたらいいかわからないし、驚きだしっていう、ちひろを演じている中で、一番辛いシーンではありました。
-岡田さんからメッセージをいただきましたが、伝えたいことはありますか?
芦田愛菜
今度は是非、仲の良い先生と生徒役で共演させていただきたいです。お願いします!
-撮影現場では岡田さんとはどんな感じだったんですか?やっぱりピリピリしてたりしたんですか?
芦田愛菜
すごく優しくしてくださって、楽しくお話しさせていただいてました。
例えば、なべちゃんと新村くんと3人で南先生に車に乗せてもらうシーンがあるんですけど、そこの待ち時間では、本当にたわいもない話をさせていただいて、寒さも吹っ飛んでしまうぐらい笑った記憶があります。
■大ヒット祈願の点灯式!
芦田愛菜の願い事
この映画『星の子』がたくさんの方に届いて、大ヒットしますように!
-改めて、この映画の魅力を教えて下さい。
芦田愛菜
私が演じさせていただいたちひろは、この映画の中でたくさんの人の意見を聞いたりとかして、自分ですごく考えて悩んでいます。
その中で戸惑う事ももちろんありますが、最終的には周りの人のように両親の事を外枠だけで判断してしまうのではなくて、中身の部分、自分のことを大切に思ってくれているって、その心の部分を信じようと思うようになったのかなと私は考えています。
この映画を観ていただいた皆さんにとって信じるって何だろうとか、自分が信じたいと思えるような大切な人って誰なんだろうとか、そのように考えるきっかけになっていただけたら嬉しいなと思っています。
■トークノーカット動画
■フォトギャラリー
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『星の子』
【INTRODUCTION】
原作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞し、いま最も次作が気になる最注目の気鋭の小説家・今村夏子の同名小説。本作も157回芥川賞候補、第39回野間文芸新人賞受賞、2018年度本屋大賞7位になるなど高い評価を受けている。監督・脚本は、『さよなら渓谷』(13)が第35回モスクワ国際映画祭で「人間関係への深い理解と洗練された演出」と評価され審査員特別賞を受賞、樹木希林の遺作の一本となった『日日是好日』(18)で報知映画賞の最優秀監督賞を受賞した大森立嗣。
【STORY】
大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。
中学3年になったちひろは、一目惚れしてしまった新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。
そして、彼女の心を大きく揺さぶる事件が起きるー。
キャスト:芦田愛菜 岡田将生 大友康平 高良健吾 黒木華 蒔田彩珠 新音 永瀬正敏 原田知世
監督・脚本:大森立嗣(『日日是好日』)
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
製作幹事:ハピネット、ヨアケ
製作プロダクション:ヨアケ、ハーベストフィルム
配給:東京テアトル、ヨアケ
(C)2020「星の子」製作委員会
公式サイト:hoshi-no-ko.jp
特報
2020年10月9日(金) TOHOシネマズ 日比谷 ほか 全国公開
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