ライバル映画意識して舞台挨拶でタイトル変更！？山下健二郎主演『八王子ゾンビーズ』公開記念舞台挨拶

7月18日、渋谷TOEIにて、映画『八王子ゾンビーズ』の公開記念舞台挨拶が行われ、主演の山下健二郎、久保田悠来、藤田玲、牧島輝、松岡充、そして監督・脚本の鈴木おさむが登壇した。（トークノーカット動画＆フォト）

本作は、2018年8月に上演され、2万人以上の動員を記録し大盛況となった、鈴木おさむ脚本・演出の舞台「八王子ゾンビーズ」の映画化。
この日の舞台挨拶は、渋谷TOEI②（9F）で観客がいない状態で行われ、お客さんが入場している渋谷TOEI①（7F）のスクリーンに生中継する形で行われた。

主演の山下健二郎は、公開日がかぶった『今日から俺は!!劇場版』にライバル心むき出しで、共演の久保田悠来らと共に『昨日から俺たちは!!』とまさかの映画タイトル変更で、「勝ちたいと思います！」とガッツポーズしてみせた。
また、鈴木おさむ監督が映画版の見どころについて「イケメンのゾンビのアップで見れる」と言うと、すかさず山下健二郎が、「となると、俺は関係無いですよね」とつっこむ一幕もあった。
その他、アドリブが多い撮影現場は、大喜利状態だったなどの裏話なども明かされた。

舞台挨拶レポート

舞台挨拶はトークノーカット動画でも配信中。

■いきなり映画タイトル変更！？

– 本作はいったん延期となり、そしてついに公開を迎えるにあたって今の心境を教えてください

山下健二郎（羽吹隆 役）
無事公開となりました。
この作品は舞台から約二年間、同じ役させてもらっていて、そして映像化できたというは非常に嬉しいですし、僕にとっても大切な作品なので、より多くの皆さんに見ていただけたらなと思っております。
あと、悠来さん、『今日から俺は!! 劇場版』と公開日が被ってますね。
それに勝ちたいなと思います！

久保田悠来（仁 役）
それに伴って新しいタイトルを思いついたんです。
「昨日から俺たちは!!」。

山下健二郎（羽吹隆 役）
そうですね。俺たちの方がちょっと早いぞってことですよね（笑）

■映画の見どころは、ゾンビのアップ！

– 映画化の経緯は？

鈴木おさむ監督
舞台をやってる時に映画化したいね話になったんですけど、大体こういうのって実現しないじゃないですか。
大人の人は、だいたい口約束が多いですから（笑）
でも、本当に形になったらいいなって思ってみんなが頑張ってくれて、一年後に撮影することになりました。
毎年、夏はゾンビーズと共に過ごして、今年で3回目ですね。
こうやって映画になって本当にありがたいです。

– 映画版の注目ポイントを教えて下さい。

鈴木おさむ監督
注目ポイントは、イケメンゾンビのアップ！

山下健二郎
となると、俺は関係無いですよね（笑）

鈴木おさむ監督
ゾンビと健二郎くんのアップです（笑）
ダンスがアップで見れるのがいいですよね。

■ゾンビがダンスで成仏？何言ってるんだろう？

– さて、イケメンゾンビがダンスで成仏するという設定を初めて聞いた時、いかがでしたか？

山下健二郎
正直、意味がわかんなかったですね。
おさむさんは何を言っているんだろうって。
でも、台本を読んだら納得して、そこから一気に気持ちが入っていきましたね。

藤田 玲（琉斗 役）
おさむさんの台本だと聞く前に設定だけ聞いて、「え？そんなんやるの？」ってなりました。
で、おさむさんだってわかったら、これは絶対大丈夫だなって安心感が生まれました。
でも、台本一番最初に読んだ時、ゾンビーズのメンバーってほとんどアドリブなんで、“ここ15分はダンスレッスンでなんかやってください”みたいな台本だったんですよ。
恐怖しかなかったですね（笑）

牧島 輝（瀧 役）
僕も最初設定だけを聞いた時は、本当に全然意味わかんなかったんですし、アドリブのシーンも怖かったですけど、最後は感動があって、すごいなって思いましたね。

山下健二郎
彼（牧島）、今日が人生で初めての舞台挨拶で、緊張しているんですよ（笑）

■山下健二郎は“牛頭天王”

– 本作挿入歌「八王子ラビリンス」は松岡さんが歌われていますが、その経緯は？

松岡 充（孔明 役）
曲はもうあったんですけど、監督が「これ歌ってみる？歌を歌う人だよね？」って、本当にコンビニに行くような感じで言ってきました（笑）
あと、アレンジもさせていただいたりとか、８人のゾンビーズたちそれぞれのキャラクターにあてがった歌詞も入れました。
そうなると健二郎くんが入らないんですが、僕の中で彼は、“牛頭天王（ごずてんのう）”なんですよ。八王子の地名の由来でもあり、8人のゾンビーズの上にいる存在として。
なので歌詞には、“牛頭天王”のフェイクが英語で入っています。これは健二郎パートです。

■三代目JSBが友情出演

– さて山下さん。上映前には特別映像が付いていました。そこには、三代目J SOUL BROTHERSのメンバーが友情出演されているんですよね？

山下健二郎
そうなんです。これ、皆さん気づきましたか？
（モニターの向こうの客席で挙手する人はほとんどいない模様）

山下健二郎
ほぼいらっしゃらないですね。いいですねぇ（笑）
僕も初回観た時、全然わからなかったです。

鈴木おさむ監督
内緒でやったんです。

■ほとんど大喜利状態だったアドリブシーン

– 本作もアドリブが多い現場だったと伺いました。皆さん、それぞれ自慢できるものがあれば教えて下さい。

牧島 輝（瀧 役）
歌の時とかいろんなことをやりましたね。クラッカーを鳴らしたりとか、生卵使ったりとか。なんか種目ごとに大喜利みたいな感じになってましたね。でもみんなの対応力がすごくて面白かったですね。

山下健二郎
カメラが回って本番にならないと誰も分からない状況で、エチュード（即興劇）に近いものをさせてもらいました。
だから、ホームランを打てた時もあるし、ちょっとあれ三振したかなぁみたいなこともあったので（笑）
アドリブはダメージを食らいやすいですね。

藤田 玲（琉斗 役）
映画を見ていただいたらわかると思いますけど、普通に僕たち笑ってますからね。背中向けてね（笑）
チュロスのくだりとかね。

山下健二郎
悠来さん、ズルイっすよね。
笑っているのを泣き芝居に変えてた（笑）

久保田悠来
そうそう（笑）
笑いと泣きはよく似ているって言うじゃん。

山下健二郎
ちょっと何を言っているのかわからない（笑）

– このアドリブを入れるのはどうやって生まれたんですか？

鈴木おさむ
舞台やっている時から、ダンスレッスンのシーンはそれらしく見えるようにアドリブでやろうということになりました。
それでもルール設定はしてるんですが、中にはルールを守らない人もいて、そういう時は、コラッって怒りましたね。

– たとえばどんなルールですか？

鈴木おさむ
久保田さんで言うと、すぐに下ネタになったりとか。
チュロスのシーンでもだいぶカットしました。放っておくと、男子校のノリになるんですよ。そこが面白いところでもあるんですが、注意しながら。
お客さんにはこの空気感を楽しんでいただきたいですね。

■最後は“瀧”が決めポーズ！

– ではお時間となりましたので、最後は牧島さんに締めていただきましょう。これがネットニュースになりますよ！

久保田悠来
牧島輝の初体験を太字で記事にしてもらおう！

山下健二郎
高校か？中学か？

牧島 輝
やめてくださいよ。恥ずかしいから！
えーと、
映画『八王子ゾンビーズ』、公開となりましたので、皆さん応援よろしくお願いします！
ハーイっ、タッキタッキ！
ありがとうございました！バッチリだと思います！

■フォトギャラリー

[写真：Ichigen Kaneda／動画・記事：Jun Sakurakoji]

映画『八王子ゾンビーズ』

【ストーリー】
オーディションに落ち続け、ダンサーになる夢を諦めた羽吹（山下健二郎）は、“自分探し”のために八王子の山奥にある「希望寺」で修業体験をすることに。
この寺には「夜になったら、裏手にある廃寺には行ってはならない」という大事なルールと、それにまつわる怪しげな噂があった。
「絶対に近づくな。特に満月の夜には・・・。」と忠告された羽吹だったが、踊りたい気持ちを捨てきれず、満月の夜に廃寺でダンスの練習を始める。
そんな羽吹の前に、うめき声と共に8人のイケメンゾンビ集団“八王子ゾンビーズ”が現れた！
満月に向かってダンスをすることで成仏ができるという彼らに頼まれ、ダンスを教えることになった羽吹。
しかし、彼らが成仏できない理由には、この寺の住職・孔明（松岡充）と八王子市長・大池（RIKACO）の深い思惑が隠されていた…！？

出演：山下健二郎（三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE）
久保田悠来、藤田玲、丘山晴己、小澤雄太（劇団EXILE）、高野洸、牧島輝、三浦海里、才川コージ
早乙女友貴、坂東希(E-girls)、今田耕司(友情出演)、勝矢、RIKACO／松岡充
監督・脚本：鈴木おさむ
主題歌：m-flo「MARS DRIVE」
製作プロダクション：ダブ
配給：東映ビデオ
(C)2020「八王子ゾンビーズ」製作委員会
公式サイト：hachioji-zombies.com

予告編

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