ラップ大好き芸人・カミナリ 石田たくみ「この映画は見終わった後に「花と雨」を聴いて完結する、そんな作品」
絶賛公開中の、笠松将主演映画『花と雨』。ラップ大好き芸人で話題を呼んでいる、カミナリの石田たくみ他、ラッパー、映画監督、漫画家など幅広いジャンルの著名人から、映画を観ての絶賛コメントが到着した。
森直人/映画評論家
『8 Mile』や『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』らを真っ直ぐ受け継ぐアンサー映画がようやく日本からも出始めてきた。等身大の青春映画として生まれ変わった『花と雨』は、次世代にバトンをつなぐニュースタンダードとして愛されていくのだろう。
稲葉友/俳優
花と雨のアルバムを初めて聞いたのは中学生の頃でしたが、未だに通しで聞きたい一枚。そんな音楽が映画になると、物事の移ろいや心の動きが言葉少なに映像へと昇華されていた。それはきっと、HIP-HOPの言葉の力を信じていないとなかなか挑めないハードル。バトルのシーンで聴き取れない言葉を呟く笠松さんに、理屈でない部分でSEEDAさんを感じ、SKITのやり取りが実写化されていたことに気持ちが昂りました。荒々しくも瑞々しい、この新しい青春音楽映画が、多くのHIP-HOP 好きと映画好きに届くことを願います。
宮崎大祐/映画監督
SeedaにBESにI-DeA、2000年代半ばのあのうねりの前夜を映像で見られる喜び。この映画の主人公のように己を持て余していた当時の僕に生を与えてくれたのはSeedaをはじめ Concrete Greenに収められていたラッパーたちだった。SDにSCARS、鬼に神戸薔薇尻よ、永遠に。
戦極MC代表 吉田/MC正社員
多くのヘッズの人生を変えた名盤、花と雨の映像化。作り込まれたstory、若者には新鮮に、80年代生まれの人間には懐かしく映るHIPHOP映画です。今何かに悩んでる、人生に迷ってる人は絶対見たほうがいいです。
ダースレイダー/ラッパー
僕がやっていた日本語ラップオンリーのイベント、蝕。花と雨は明け方のフロアを揺らし続けたクラシックだ。この映画は瞬間を切り取っていく作風。
あの頃の記憶を引き出すトリガーに溢れている。今のヘッズがどう感じるのか?も興味深いが、何より合田氏がナイス過ぎるよ!
渡辺志保/音楽ライター
これまで知り得なかった、アルバム『花と雨』のストーリーがスクリーン上で再現されていることにとても興奮しました。決して雄弁ではない「吉田」がラップという表現手段を伴って成長し、それに伴う痛みや目覚めを色彩豊かに描いた異色のヒップホップ・ムーヴィーだと思います。
宇野維正/映画・音楽ジャーナリスト
SEEDAのライフストーリーが「抽象化」を経たことで、「人はどうしてラップをするのか?」という根源にまで到達している。
ヒップホップへの深い理解から生まれた、日本では貴重な作品だ。
Manhattan records
SEEDAさん自身が生まれ育った環境と影響うけた海外のヒップホップアーティストの環境の違いからのラップをすることへの葛藤。そして、つらい経験からの心境の変化で表現の幅が広がるというアーティストの苦悩を垣間見ることができました。日本という閉鎖的な空気感の中でヒップホップを表現する事を作品を通じて感じることができたと思います。
内田暁男/タワーレコード
説明を排した演出とスタイリッシュな映像のなかで、成功、挫折、友情、裏切り、再生がジェットコースターのように描かれる青春映画。ラップをテーマにしつつも、主人公のヒリヒリとした怒りと焦燥感が穏やかなラストシーンに繋がっていく本作には、思春期を過ごした誰もに普遍的な魅力があると思います。
Ramza/作曲家
哀しくも美しく音楽に昇華された SEEDA の青春は今も発狂していてあの頃の自分だとか、何か忘れかけてた大事な事を思い出させてくれた。結局僕らは僕らの向かう方向でしか生きられない。
この時代に空虚を抱く同志達は必ずこの作品を見て欲しい。
石田たくみ/カミナリ
これまで何百回も聴いたであろう「花と雨」
映画を観た後にもう一度聴いたが、今まで感じることが出来なかったこの曲の本当の奥行きを知った。
この映画は見終わった後に「花と雨」を聴いて完結する、そんな作品だ。
KIKUMARU/RAPPER
15、16歳の頃、まさに青春時代。
花と雨は masterpieceであり、自分達の歴史のクラシックとして、刻まれた。
今では感じられない生き方や『あの頃』を上手く描写した作品だと思いました。
服部昇大/漫画家(「邦画プレゼン 邦キチ! 映子さん」「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」)
未だに全リリックを覚えてるほど聞いた我々世代のクラシック「花と雨」。
「親に感謝」と「チェケラー」のイメージとは真逆のハスラーとラッパーの間で苦悩する若者のリアルな日本、リアルなヒップホップ映画だと思います。
minan/lyrical school
憧れや自信、焦燥、挫折、怒り、後悔、無念、全てをつぎ込める何かを見つけていく吉田を、ヒリヒリしながら……でもどこか羨ましくも感じながら見ていました。吉田の人生が劇中の音楽とともに自分に入り込んでくるような不思議な感覚でした。
PUNPEE/PSG
見終わってすぐ、恵比寿ミルクでの SEEDA 氏のライブがフラッシュバックしました。
どん底から最高なものがいつだって生まれて欲しいし、何かこれから始める人も頭かきむしって悩みまくってほしくなる映画でした!
コンクリートグリーン聴こうと思ったら誰かに借りパクされてるくさいです。
助手席からいつも応援しています。
SEEDA登壇!『花と雨』公開初日舞台挨拶動画
「花と雨」初ミュージックビデオ
映画『花と雨』
【STORY】
幼少期、ロンドンで育った主人公の吉田は、閉塞的で村社会的な日本の空気に馴染めないまま、高校生活を送っていた。同級生や現実を冷めた態度で見つめ満たされない日々。そして次第に学校から距離を置くようになった時、”Hip Hop”と出会った。Hip Hopを通じて日本で初めて自分が表現できる場所・仲間とも出合い、身も心も”Hip Hop”にのめり込んでいく。吉田は、いつか海外での活躍を目指す姉・麻里との約束を胸にラッパーとしての練習や活動をしながらストリートでは、ドラッグディールで実績と自信をつけていく。しかし、物事はそう簡単にうまくはいかなかった。ラップバトルで再会する同級生には負け、掴みかけたチャンスは仲間に裏切られ次々と失った。初めて自分の居場所だと思えたからこそ、その現実の厳しさに晒され、自分を見失って行く。
Hip Hop への情熱も薄れ、いつしか単なるドラッグディーラーに成り下がっていた。
夢に邁進する姉の麻里とも距離を置くようになり、いつまでもうまくいかない現実から逃げる吉田は、ついに逮捕されるはめに。そしてその先に待っていたのは、最愛の姉との別れだった。これが、自分のやりたかったことなのか?
吉田はラッパーとして、1人の人間として、現実を乗り越えられるのか・・・。
出演:笠松将
大西礼芳 岡本智礼 中村織央 光根恭平 花沢将人 MAX サンディー海 木村圭作 紗羅マリー 西原誠吾 飯田基祐
つみきみほ 松尾貴史 高岡蒼佑
監督:土屋貴史 原案:SEEDA・吉田理美 脚本:堀江貴大・土屋貴史 音楽プロデューサー:SEEDA・CALUMECS
製作:藤田晋・中祖眞一郎 制作プロダクション: P.I.C.S. 配給:ファントム・フィルム
(C)2019「花と雨」製作委員会
公式サイト:Phantom-film.com/hanatoame/
ヒューマントラストシネマ渋谷 他、全国公開中
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