のん「第二の扉が開いた!」 アルバム「ベビーフェイス」リリース記念ライブ
6月12日発売、のんのミニアルバム「ベビーフェイス」のリリース記念ライブ「のん”ベビーフェイス”ライブ!」が、6月16日、渋谷WWW Xで行われた。のんは、中学生時代にGO!GO!7188に憧れて組んでいたコピーバンドでのライブでトラウマとなった苦い経験をしているが、今回リリースとなったアルバムには、元GO!GO!7188のノマアキコとユウが楽曲を提供しており、それだけでも「夢のよう」と語っていたのん。更に、中学生時代のトラウマを本ライブで見事リベンジ。今後の自身の音楽活動の第二の扉が開いたとライブ後に感想を漏らした。(フォトギャラリー)
やまないピーポー!!
ミニアルバム「ベビーフェイス」の1曲目に収録されている「やまないガール」は、元GO!GO!7188の2人に完全におまかせで、のんをイメージして作ってもらった曲。
「ちょっと寄ってたかって あたしのあれこれを決めつけないで あなどるなかれベビーフェイス ホントのあたしを知らないくせに」という出だしで始まる。
デモを聴いた時点で、のんは「全ての歌詞がビシバシ心にきました。自分の心からの言葉としてこの歌詞を歌える」と感じたという。
本日のライブのMCでものんは、「これは私の曲だぁ!やまないガールは私だ!」と語っていた。
そしてのんは、「今日はやまないピーポーたちがいるのではないかと思って確認しにきました!」と語り、「やまないガール!やまないボーイ!」とコール&レスポンスを観客に呼びかけ、会場を盛り上げていた。
トラウマとなった中学時代のライブ
のんは、青春真っ只中の中学生の時、当時の彼女にとってスーパーヒーローだったGO!GO!7188のコピーバンドを組んでいて、その最後のライブで人生初のアンコールを体験した。だが、アンコールのステージに立って、のん自身がボーカルを担当していた、GO!GO!7188の「雨上がり アスファルト 新しい靴で」を再度演奏するも、絶不調のグチャグチャな演奏になってしまったという。
その時は、メンバー全員が落ち込んで、のん自身の黒歴史ともなり、ずっと悔しい記憶を拭えないでいた。その時の悔しさは、先日配信したインタビュー記事でも語られている。
今回発売となったミニアルバム「ベビーフェイス」は、のんの憧れだったGO!GO!7188のノマアキコとユウが楽曲提供。
それに際しては、のんが事前に自身の中学生時代の思い出を文章に記してノマアキコに託した。そうして誕生した曲が「涙の味、苦い味」。
この曲の歌詞“ラストライブ”はまさしく、のんの中学時代のラストライブのことを指している。
第二の扉が開いた!
中学時代のラストライブの失敗でトラウマとなったのん。
それをリベンジする意味でも、この日のライブでは、GO!GO!7188の「雨上がり アスファルト 新しい靴で」をあらためて披露。
のんシガレッツの力強いバックサウンドに支えられる中、伸びやかなボーカルでのんは歌いきった。
演奏が終わると、のんは、「リベンジ成功!!やまないピーポー、聴いてたか!みんなのリベンジにも幸あれ!」と客席に呼びかけた。
終演後、のんさんに今日のライブについて話を伺うと、次のように語ってくれた。
– 2月の野音リベンジに続き、今日の中学青春時代リベンジはいかがでしたか?
のん
果たせたんじゃないかなと思います!当時の自分が報われる気がします。
あの悔しさをバネに音楽活動を始めて今まで頑張ってきましたが、今日で当時の悔しい気持ちを晴らせたような、これから更に音楽活動を続けていく力強い1曲、ライブになった気がします。
(今後の活動に向けて)更なる力、第二の扉が開いたような気持ちです!
ライブレポート
それでは、セットリストに沿って、MCを中心にライブ再現レポートです。この日のライブは、これまでののんシガレッツのメンバーに、新たにキーボードメンバーが参加していました。
のん・・・ボーカル/ギター
岩崎なおみ・・・ベース/コーラス(バンドマスター)
ひぐちけい・・・ギター/コーラス
若森さちこ・・・ドラム/コーラス
はらかなこ・・・キーボード/コーラス
オープニング
オープニングにアナウンスされた各種連絡事項のバックに映し出されていたイラスト。ミニアルバム「ベビーフェイス」のジャケット写真を模した、トゲのティアラをかぶり、おしゃぶりをくわえたちょっと怒り気味の表情をしたベビーの“のんベビちゃん”。このとってもかわいいイラストは、チームのん女子部のスタッフの一人が描いたものだ。
M1.やまないガール
アルバムジャケットと同じトゲ付きティアラで登場したのん。会場のWWW XはPAのサウンドも素晴らしく、のんシガレッツの本来の演奏のクオリティがビシバシをタイトに響く。
観客はこぶしを振り上げ、一気にボルテージが上がる。
MC:のん
やまないガール、やまないボーイのみんな!ベビーフェイスライブを一緒に楽しみましょう!
モヤモヤ!
M2.モヤモヤ
のんの「モヤモヤした静かな怒りをそのまま書いた」という曲。GO!GO!7188の影響も受けているという。
M3.憧れて
GO!GO!7188への憧れの気持ちをのんが書き下ろした曲。のん自身の青春のことにも触れつつ、「やまないガール」「涙の味、苦い味」へのアンサー曲でもある。
「憧れて、憧れた。」のんが声高らかに歌う。そこに、ひぐちけいのしっとりとしたギターソロが絡む。その絶妙な掛け合いサウンドが、のんの憧れの気持ちを表現しているかのように会場に響いていた。
MC:のん
センキュー!みんなベビーフェイスライブに来てくれてありがとう!
今日のライブはですね、6月12日にリリースされた「ベビーフェイス」というミニアルバムを記念してのライブです!
この日を迎えられてすごく嬉しいです!
その「ベビーフェイス」の中から3曲演奏させていただいたんですが、1曲目に演奏した「やまないガール」という曲、最初、このデモをいただいた時に「これは私の曲だぁ!やまないガールは私だ!」って思くらい、心に響きました。
(拍手)
今日会場にいる皆さんの中にもやまないガールや、やまないボーイたちがいるのではないかと思って。
岩崎なおみ
のん氏、“やまない”には2つの意味があるって噂を聞きましたけど。
のん
そうなんですよ。“やまない”っていうのは、止めないとか鳴り止まないとかの“やまない”と、“病”の“病まない”ともかかっていて、強い意志のあるガールの歌になっています。わーい。
この曲で作詞してくれた元GO!GO!7188さんのノマアキコさんの受け売りなんですけども(笑)
今日はやまないピーポーたちがいるのではないかと思って確認しにきました。
(会場笑)
やまないガール!
(イエーイ!)
やまないボーイ!
(ウォー!)
おお~、ガールがちょっと負けてるかも。
やまないガール!!!
(イエーイ!!!)
わーい、ありがとー!!!
のんシガレッツもなかなかのやまないガールなのでメンバー紹介させてください!
ベース、そしてバンマスの岩崎なおみ!
ドラム、若森さちこ!
ギター、ひぐちけい!
そして今日初めて参加してくださるキーボード、はらかなこ!
そして、ボーカル・ギター、のんです!のんシガレッツです!
それでは「ベビーフェイス」から1曲、「蒼い灼熱」!
M4.蒼い灼熱
これまでライブでは披露されていたが「ベビーフェイス」で初収録。夏の暑い日にその時の気持ちを歌った曲。
M5.涙の味、苦い味
先述したように、のんの中学生時代のラストライブでのトラウマを歌った曲。
演奏が始まると、今回初参加のキーボード・はらかなこが、両手をあげて手拍子。そして印象的なピアノフレーズは、青春時代の苦い思い出を彷彿とさせるかのよう。のんは、ギターを弾きながらステージ前方に出て観客に近づく。その瞬間、会場はのんと一体化してるかのようだった。
MC:のん
センキュー!いぇーーい!!!
やまないガール!
やまないボーイ!
やまないピーポー!
ありがとー!!!
今、「涙の味、苦い味」という曲を聴いていただいたのですが、これも元GO!GO!7188さんのお二人に書いていただいた曲で、この歌詞の中に「ラストライブ」という言葉があります。
私が中学生の時に友だちと組んでいたバンドがあって、GO!GO!7188さんのコピバンだったんですが、私の青春そのもののバンドでした。
そのバンドの解散ライブのことをこの曲では歌っています。この時のライブで人生初めてのアンコールが起きて、みんなで頑張ってステージに出ていって演奏したら、さっきまでの演奏が嘘かのようにグチャグチャな演奏になってしまって、拍手もしてもらえず、みんなでどよ~んって落ち込んじゃって、それが「涙の味、苦い味」になりました。
(会場拍手)
その悔しさも青春の一部ということで、この曲ができたんですけど、その時にですね、ボロボロになっちゃったアンコール曲を今ここでリベンジしたいと思います!!
(大歓声)
やまないガール、聴いてくれますか!
やまないボーイ、聴いてくれますか!
やまないピーポー、聴いてくれますか!
(大歓声)
では、聴いてください!GO!GO!7188で、「雨上がり アスファルト 新しい靴で」!
M6.雨上がり アスファルト 新しい靴で
ひぐちけいがギターソロを演奏する中、のんは、飛び跳ねながらステージ前に出る。
MC:のん
みなさん!リベンジ成功!!
やまないガール、聴いてたか!
やまないボーイ、聴いてたか!
やまないピーポー、聴いてたか!
みんなのリベンジにも幸あれ!
次の曲は私が生まれて初めて作った曲です!聴いてください!「へーんなのっ」!
M7.へーんなのっ
ここからは1stアルバム「スーパーヒーローズ」に収録されている、ファンにとっては馴染み深い曲が続く。
演奏が始まると、のんとひぐちけいは向かい合ってギターをかき鳴らし、観客のボルテージも一気に上る。
M8.正直者はゆく
M9.あることないこと
MC:のん
センキュー!
やまないガール、盛り上がってますか!!
やまないボーイ、盛り上がってますか!!
わーい!嬉しい~!!
皆さん、お気づきでしたでしょうか。ギターが変わっておりました。
最初に弾いていた(スカイブルーの)ストラトはこないだ新調したところなんですけど、なぜ新調したかは、後日、ギターマガジンという雑誌で明かされるので、皆さん、ゲットしてください!!
1stアルバムの曲(へーんなのっ)からは、(赤い)テレキャスに変えたんですが、実は1stアルバムにもベビーフェイスな曲があります。
ベビーな気持ちで聴いてください!「わたしはベイベー」!
M10.わたしはベイベー
のん自身の憧れでもある、故・忌野清志郎のことを思って、矢野顕子が作詞・作曲したこの曲。
ひぐちけいのギターソロに加えて、今回初参加のはらかなこもキーボードソロを披露して盛り上げた。
M11.スーパーヒーローになりたい
のんのギターリフのイントロで始まる。サビになると、会場全体がこぶしを振り上げ、更に盛り上がる。
M12.さあいこう
バンマス・岩崎なおみのベースリフのイントロで始まるこの曲。「さぁいこう!」という歌詞では、観客も一緒にこぶしを振り上げながら歌う。
MC:のん
みんな最高!ベビーフェイス最高!!
最後の曲です!
M13.RUN!!!
ラストのこの曲では、のんはギターを弾きながらステージ所狭しと駆け回り、更にベース・岩崎なおみと二人揃って、ステージ前方に立ち、更に会場を煽る。会場はこの日最高の盛り上がりとなった。
<アンコール>
MC:のん
イエーイ!みなさん、アンコールありがとう!
やまないガール!
やまないボーイ!
やまないピーポー!
アンコール曲は皆さんから募集したいと思うのですが。
(会場:やまないガール! C7! ジェットにんぢん!)
岩崎なおみ
C7?それまったく練習していない(笑)
(会場笑)
のん
よし!決まった!私の心の中は決まりました。
岩崎なおみ
おっ!なんですか?のん氏、発表してください!
のん
やまないガール!
(会場大歓声)
EN.やまないガール
演奏直前、のんは、バンドメンバーのスタンバイを一人ずつ確認しつつ、この日二度目となったラスト曲の演奏を始めた。
のんは、こぶしを高く突き上げて何度もジャンプ。Aメロでは振り付けも披露。
演奏が終わると、客席バックに記念撮影し、「ベビーフェイス」リリース記念ライブは幕を閉じた。
のん
じゃあね!またね!
LINE LIVE 生配信タイトル のん”ベビーフェイス”ライブ!
・配信内容
6月16日に渋谷WWW Xで行われたのんのミニアルバム「ベビーフェイス」リリースライブがLINE LIVEで有料配信(ライブ全編ではなく、ライブのオープニングから3曲の配信)。
6月20日までは見逃し配信として視聴可能。
詳しくは、公式サイトまで。
https://nondesu.jp/6099/
●Release info
のん1st ミニアルバム「ベビーフェイス」
発売日:2019 年 6 月 12 日(水)
収録曲数:5 曲+ボーナストラック 1 曲
リリース形態:CD(20P 撮り下ろしブックレット付)
価格:1,944 円(税込)/ KRCD-00008
【収録曲】
やまないガール / 作詞:ノマアキコ・作曲:ユウ(チリヌルヲワカ)
モヤモヤ / 作詞作曲:のん
憧れて / 作詞作曲:のん
蒼い灼熱 / 作詞作曲:のん
涙の味、苦い味 / 作詞:ノマアキコ・作曲:ユウ(チリヌルヲワカ)
※ボーナストラック
この街は / 作詞作曲:のん (岩手銀行CMソング)
フォトギャラリー
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[写真:南賢太郎/取材・記事:Jun Sakurakoji]
コメント ( 1 )
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詳細ライブレポありがとうございます?
楽しかった昨日のライブが
脳内再生出来ました(о´∀`о)