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映画『洗骨』沖縄先行公開が県内トップの大ヒットスタート

「ガレッジセール」のゴリこと照屋年之が監督を務め、昨年のモスクワ、ニューヨーク、上海、ハワイ、済州など世界各国の映画祭でも笑いと感動で大きな話題と高い評価を受けている映画『洗骨』が1月18日(金)より沖縄県4館で先行公開が始まり、記録的ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」、新たに公開された「マスカレードホテル」などの大作・話題作をおさえ、週末(19日、20日)2日間の県内興行成績、動員とも1位を記録、大ヒットスタートを切った。
そして19日(土)には、沖縄市・シネマライカム、那覇市・シネマQにて公開記念の舞台挨拶が開催され、上映後に照屋監督が登壇、シネマQでは出演者の山城智二、主題歌も担当した古謝美佐子も急遽駆けつけた。

沖縄公開記念舞台挨拶

“洗骨”とは、沖縄の離島などごく一部にいまなお残っている、死者を風葬し、骨になった数年後にもう一度、お墓から遺骨を取り出し、親族・縁者たちが洗うという風習。
上映後、満員の会場から拍手喝采で迎えられた照屋監督は「洗骨という風習があることは、3年前まで沖縄出身の僕さえ知らなかったです」と明かし「え? いまのこの時代にミイラ洗ってんの? 怖いな…って最初は思ったけど、話を聞いて、実際の映像を見ると、怖さは感じなく、遺骨を1本1本丁寧に洗うことで、命を繋いでくれた親やご先祖への感謝を改めて感じられるとても美しい行為だったので、映画にしたいと思った」と明かす。

続けて照屋監督は、
「数年前に母が亡くなった時、線香の火を絶やさないように母の遺体と丸2日間過ごしたんです。その時に、色々あったけどこのオカアが生んでくれたから今の僕がいて、そのオカアを生んだオバアがいたから母がいて、、、。そう考えると祖先までそれがずっと繋がっているんだと命の壮大さを感じて、そのことを脚本に込めました。」と話す。

来場したお客さんとの質疑応答では、実際に洗骨の経験者された年配の男性が「子供の頃に洗骨を経験して以来、ずっと洗骨が怖いものだと記憶していたが、その気持ちがこの映画を見て何十年ぶりになくなった。」と笑顔で話したり、亡くなった方と重ね合わせ質問中に涙する方、東京から見に来られた女性は、本作の素晴らしさに早くも照屋監督の次回作への期待を口にするなど大盛況だった。

シネマQでは、舞台挨拶の最後に古謝美佐子さんによる主題歌「童神」のパフォーマンスがサプライズで披露され、映画の余韻も重なって、涙する方も多く見られ、大盛況のうちに舞台挨拶は終了した。

初日、2日目、3日目と日に日に動員を伸ばしており、口コミや鑑賞後の満足度の高さが伺える。
尚、本作は2月9日(土)より東京・丸の内TOEI他にて全国でも公開される。

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沖縄離島に残る風習を軸に命の繋がりを描く。照屋監督(ガレッジセール・ゴリ)映画『洗骨』舞台挨拶

映画『洗骨』

日本に留まらず、海外映画祭での評価が際立つ照屋年之監督。
長編第二作となる『洗骨』がいよいよ2月9日より全国公開する。
本作は沖縄の離島・粟国島を舞台に、亡き人を風葬し、数年後に対面してその骨を洗い、あの世におくり出すという独特の風習《洗骨》が題材。
主演に奥田瑛二を迎え、筒井道隆、水崎綾女といった日本映画界屈指の実力派が揃い“祖先から現代への生命のリレー”、“家族の再生”というテーマをユーモアを交えながら描き出す感動作。
1月18日からの沖縄先行上映され、全国公開は2月9日より。

ストーリー

洗骨───。
今はほとんど見なくなったその風習だが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには残っているとされる。
粟国島の西側に位置する「あの世」に風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて「この世」と別れを告げることになる。

沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。
長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4 年ぶりに故郷・粟国島に戻ってきた。
実家には、剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでいる。生活は荒れており、恵美子の死をきっかけにやめたはずのお酒も隠れて飲んでいる始末。
そこへ、名古屋で美容師として活躍している長女・優子(水崎綾女)も帰って来るが、優子の様子に家族一同驚きを隠せない。様々な人生の苦労とそれぞれの思いを抱え、家族が一つになるはずの“洗骨”の儀式まであと数日、果たして 彼らは家族の絆を取り戻せるのだろうか?

出演:奥田瑛二 筒井道隆 水崎綾女 / 大島蓉子 坂本あきら 山城智二 前原エリ 内間敢大 外間心絢 城間祐司 普久原明 福田加奈子 古謝美佐子 鈴木Q太郎 筒井真理子
監督・脚本:照屋年之
音楽:佐原一哉
主題歌:「童神」(歌:古謝美佐子)
製作総指揮:白岩久弥
製作:藤原 寛 小西啓介 宮崎伸夫 武富和彦
制作協力:キリシマ1945
制作プロダクション:ファントム・フィルム
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
製作:『洗骨』製作委員会(吉本興業 ファントム・フィルム 朝日新聞社 沖縄タイムス社)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
(C)『洗骨』製作委員会
2018/日本/カラー/スコープサイズ/上映時間111分
公式HP:senkotsu-movie.com

1月18日(金)より沖縄先行公開 /  2月 9日(土)より全国公開

洗骨

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