Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

広島安芸区の被災地訪問。広陵高校出身の野村(広島)・小林(読売)両選手が子どもたちを応援

『Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO』

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

田中大貴アナ/広島カープ・野村祐輔投手/読売巨人軍・小林誠司選手

12月9日、広島カープ・野村祐輔投手、読売巨人軍・小林誠司選手が西日本豪雨の被災地となった広島県を訪れ、野球教室やトークセッションを通じて被災地の子どもたちを応援するイベントが行われた。
これは、一般社団法人Double Educationが主催し、『SUUMO(スーモ)』を運営する株式会社リクルート住まいカンパニーが協賛したもの。
野村・小林両選手は、「被災地の子どもたちを元気づけるつもりが、逆に元気をもらった」と感想を語るほど、子どもたちの元気パワーがものすごく、イベントは大盛り上がりだった。

広陵高校で共に甲子園を目指した両選手

野村祐輔選手、小林誠司選手は広陵高校でチームを共にした間柄であり、当時ふたり一緒にプロ野球選手を目指すことを決意している。特に野村選手は、その小林選手と一緒であるせいか、かなりリラックスして楽しんでいたのが印象的だった。イベント前日の夜は二人で、お寿司とお好み焼きを食べに行ったそうだ。

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

小林誠司選手/野村祐輔選手

野球教室のグラウンドも被災した

野球教室の場所は、広島国際学院高等学校グラウンド。
西日本豪雨当時、近くの瀬野川が氾濫し、グラウンドは湖状態となり魚が泳いでいる状態だったという。
学校側もこのイベントの話があった時、子どもたちのためになれば、地域のためになればと引き受けた。
招待された子どもたちは、広島市安芸区の少年野球4チームからおよそ75人。中でも広島安芸リトルリーグは特に被害が大きかった。

読売巨人軍・小林誠司選手

写真左下が瀬野川。西日本豪雨時、氾濫し、写真中央、橋の向こうの広島国際学院高等高校のグラウンドが湖と化した。

プロ野球選手と触れ合う貴重な機会

野球教室では、野村選手が主にキャッチボール、小林選手はバッティングやボールの持ち方などをコーチング。
子どもたちは技術的なものはもちろんだが、プロ野球選手と直接触れ合うという貴重な機会をとても楽しんでいた。
選手たちも子どもたちとスキンシップを取りながら、子どもに戻ったように一緒にプレー。

選手たちの周りには子どもたちでいっぱい

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

小林選手

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

野村選手

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

子どもたちとキャッチボールをする野村選手

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

小林選手のバットスイングを食い入るように見つめる子どもたち

野球教室の最後のメニューは、9つの数字のマスにボールを投げ当てるゲーム。全員の4チームが集まって競い合い、大盛り上がりで、この頃はもう選手の二人と子どもたちはすっかり打ち解けていた。

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

直球質問が飛び出たトークショー

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

クイズで元気に挙手する子どもたち

野球教室の後は、講堂に移動してトークショー。
MCを務めたのは元フジテレビアナウンサーの田中大貴アナ。実は、今回、野村・小林両選手を招いたのも彼だ。
トークショーでは、野球クイズや、予め子どもたちが団扇に自分の夢と選手への質問を書いたものを挙手制で回答・発言するというもの。
クイズが出題されると、「ハイ!ハイ!ハイ!」という子どもたち全員の大きな声が講堂内に響き渡った。

質問コーナーでは、「どうして丸選手は巨人に行ったんですか?」と、いきなり直球質問が飛び出し、野村選手が回答に詰まる一幕も。

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

丸選手はどうして巨人に?と質問する男の子。左は田中アナ

田中アナ
いきなり来ましたね(笑)
子どもの質問には答えないとね。

小林選手
丸と同級生なんで、俺が丸を巨人に呼びました。俺って最低やな(笑)

野村選手
寂しいよね・・・・

田中アナ
質問がリアルすぎて答えられないという(笑)
来シーズン丸選手と対戦することになったらどんなボールを投げますか?

野村選手
打たれると困るのでそれはヒミツ(笑)

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

終始笑顔だった野村選手と小林選手

目標にしているのは黒田博樹選手

「野村選手が目標としている選手は誰ですか?」という質問には次のように答えた。

野村選手
黒田さんです。選手としても素晴らしいし、チームをひとつにまとめるというキャプテンとしての男気がカッコいいので尊敬しています。

被災地を訪問して

小林選手
被災地についてはテレビの報道では見ていたんですが、実際に現地に行ってみたら思った以上にひどいなと感じました。
自分の耳で被害に遭われた方の声を聞くのは大事なことだなと思いました。
まだまだ大変な思いをされている方はたくさんいますけど、それでも前を向いて進んでいるお姿には心打たれましたし、今日、子どもたちがとても元気に野球を楽しんでくれている姿を見たら、僕らもまだまだ頑張らないといけないなと思いました。
僕は高校3年間、広島で育って、広島が原点だと思っていますので、広島に来るということは広島に帰るという思いです。
来年またマツダスタジアムで何か元気を与えられるようなプレーをしたいと思います。

野村選手
今回の機会をいただいて、僕自身いろんな想いを感じました。
被災地に訪れさせてもらって、ほんとにまだまだ大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。
僕たちは野球選手ということで、日頃応援してくださっている皆さんに野球でなにか返せていけたらなと常に思っています。
これからも野球を続けていきたいと思いますし、カープがこの先もずっと広島の皆さんと一緒に戦っていけることを僕たちも願っています。これからも応援よろしくお願いします。

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

イベント後インタビュー

– 改めて今日のイベントはいかがでしたか?

野村選手
何か広島の子供たちの力になればと思ったけど、逆に子供たちから力をもらいました。

小林選手
子どもたちは、前向きに前へ前へというパワーがあってね。子供たちの元気がすごく、僕らが元気をもらいましたね。

– 広陵卒業して以来初めてじゃないですか?2人で過ごすのは?

野村選手
なかなかこういう機会は無いので、今回は感謝しています。今後もやっていけたらと思います。

小林選手
広島は自分の原点なので、こういう機会を作ってもらって僕も感謝しています。
その広島で野村と一緒にやれたことも嬉しいですね。

– 時間が経つと共に災害についての世間の思いが風化してしまうことがあります。

野村選手
来年以降も何か力になることがあれば、何かの形で続けていきたいです。僕の出身地の倉敷も被災してますし。

小林選手
同じく、何かできることがあれば続けていきたいですね。

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

今回のイベントを取材してみて、野村選手と小林選手の二人の雰囲気がとても良く、それは広陵高校で一緒に野球した仲間というのが大きいと感じた。
両選手とも小学生で野球を始めたそうだが、イベントで子ども達と触れ合っていく中、子どもたちのエネルギーも含め、原点に戻ったように自身を振り返るという意味で元気づけられているようだった。

Fight! HIROSHIMA!野村祐輔×小林誠司 西日本豪雨 復興支援 野球教室&トークライブ by SUUMO

[写真・取材:平田己恵子]

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA