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映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

豆原一成(JO1)、市毛良枝のサプライズに涙。映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

2025年9月18日、丸の内ピカデリーにて、映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会が行われ、上映前に行われた舞台挨拶にW主演の豆原一成(JO1)、市毛良枝が登壇し、撮影エピソードや作品への想いを熱く語った。(動画&フォト)
 
本作の原案は、約100年前、女性の活躍が困難だった時代に学校を創立(後に現在の学校法人文京学院に発展)、教育のために奔走した島田依史子(しまだいしこ)氏の著作「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」(講談社エディトリアル刊)。
彼女が後進に伝え続けた「学ぶことは楽しい」という概念を核に据え、彼女の生きる姿勢のエッセンスを散りばめて本作の物語が構築された。
祖父を亡くした祖母を気遣い同居したはずなのに、同じ学び舎で学ぶことになった祖母との日々は逆に拓磨を元気づけていく…。
“夢に迷う孫(豆原一成)”と“夢を見つけた祖母(市毛良枝)”が紡ぐ、人生のふとした喜びを描く家族の物語が誕生した。
孫と祖母として共演した豆原一成(JO1)と市毛良枝はW主演。市毛は44年ぶりの映画主演となる。

舞台挨拶レポート

■トークノーカット動画レポート

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■フォトレポート

MCの呼び込みにより、豆原一成と市毛良枝が手を取り合い、豆原の素敵なエスコートで登壇した。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

市毛良枝/豆原一成(JO1)

観客への最初の挨拶として、豆原は「ついにこの日がやってきた」と喜びを述べつつ、エスコートの際に「どっち行けばいいか分からない」ほど緊張していたことを告白した。しかし、作品の出来栄えについては「素敵な作品に出来上がった」と自信を覗かせた。
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豆原一成(JO1)

市毛は、上映前の観客に対し、豆原との手つなぎ登壇についてファンに「ごめんなさい」とユーモアを交えつつ挨拶し、感謝を伝えた。
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市毛良枝

W主演への想いと初対面の印象

MCから本作への出演を決めた理由を問われると、豆原は「大先輩の市毛さんとW主演」というオファーに、「本当に自分で務まるのか」と不安もあったことを正直に明かした。
しかし、市毛と作品を作れる機会は「本当に光栄」であり、自身の人生にとって「いい経験になるだろう」と考え、出演を決めたという。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

一方、市毛は、最近オファーされる役が「不幸な老人」が多かったため、気が進まないでいたが、本作はそれぞれ悩みを抱えつつも「とても前向きな話」であったため、出演を快諾したと語った。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

初対面の時の印象について、豆原は「超大先輩だし、怖い人なのかなと正直思っていた」と失礼を詫びつつも告白したが、実際は「すんごい優しくて」、撮影の合間には二人で筋トレの話をするなど仲良く過ごしたと明かした。
市毛は、豆原がすごいアイドルだと聞いていたものの、実際に会うと「全然普通にこのままの感じでいてくださった」ため、すぐに馴染んで「家族のように話していた」と述べた。
豆原も「途中から本当の祖母と孫の関係になれた気がします」と、役柄の関係性がそのまま現場にも反映されたことを示唆した。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

市毛良枝/豆原一成(JO1)

役柄との共通点

自身の役柄と重なる部分について、二人は以下のように語った。
 
豆原一成(安藤拓磨 役)
拓磨はコーヒーが大好きで、その情熱について話す際に「たくさん話しすぎる」ところが自分と似ています。僕自身も「筋トレ」について話す時は、周りが分からないような専門的な言葉を喋り過ぎてしまうほど没頭してしまうので、そういうのめり込む熱量が似ていると感じました。
 
市毛良枝(安藤文子 役)
私は、文子のような包み隠やかな日本のお母さん、おばあちゃんタイプではないですけど、文子の前向きな姿勢には共感しています。
私は40歳までスポーツをほとんどしなかったけど、後に登山を始め、様々なことに挑戦している点、そして大人になってから「学びは遊び」だと考え、勉強を楽しんでいる点は文子と重なるなと感じました。役作りにおいては私の母をイメージしました。

撮影中の苦労とコーヒーの学び

撮影は昨年(2024年)の夏、6月から8月という暑い時期に行われた。
豆原は、撮影時は、空調の音が音声収録の妨げになるので、空調を切らなければならないという、映画・ドラマ撮影の裏事情を明かしつつ、「何度も汗で撮影を止めてしまった」と苦労を語った。「大きな扇風機を使っていたけど、汗をかいていたのは僕だけでしたね」と笑いを誘ったが、市毛も「私も汗をかいていましたよ」と明かし、2人で夏の屋内撮影の大変さと共感し合った。
 
本作のテーマの一つである「学び」に関連し、拓磨役でコーヒーにこだわる大学生を演じた豆原は、事前にUCCコーヒーアカデミー講師などから指導を受けていた。この日は撮影時に指導にあたった上島コーヒー店の関係者も来場しており、豆原は感謝を述べた。
豆原は、コーヒーに関する学びについて、演技をしながらコーヒーを淹れることや、バイトの作業と熟練した技術を持つ役柄の「両立が難しかった」と振り返った。
技術面では、コーヒー豆のグラムを一つ一つ確かめたり、「蒸らし」の工程を丁寧に行ったり、上手くいった時には「筒状にちゃんとなってる」ことなど、全く知らなかった専門知識を教わったという。

長塚京三との50年ぶりの共演秘話

市毛は、本作で亡き夫・偉志役を演じた長塚京三と50年ぶりに夫婦役として共演したことについて語った。
50年前の共演作では、二人は出会って恋をし結婚するまでの「物語のスタートのような役」を演じていたという。
長塚が撮影終わりに、「僕たちは50年前にこの映画のスタートを演じ、そして50年後に夫婦として別れてしまう(亡くなる)ところまでを演じた」と話してくれたことに、市毛は「すごく感動した」と打ち明けた。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』

場面写真:市毛良枝&長塚京三

豆原も、作中での二人の「お芝居のシーンがめちゃくちゃいい」と絶賛し、文子が夫にどれほど愛されていたかを感じると述べた。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

サプライズ企画第1弾:豆原から市毛へ

作中で亡き夫が妻・文子へサプライズを贈ったことにちなみ、舞台挨拶ではサプライズ企画が実施された。
 
一つ目のサプライズとして、豆原から市毛へ誕生日(9月6日)の花束が贈呈された。市毛は「知らなかった。ありがとうございます」と驚きつつ、「後期高齢者になっちゃいました」とユーモラスにコメントした。
豆原は、「こうやってご一緒できて、舞台挨拶も笑顔でできて本当に嬉しく思います」と祝いの言葉を述べ、花束を渡せたことを「すごく光栄です」と語った。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

市毛良枝/豆原一成(JO1)

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

サプライズ企画第2弾:市毛から豆原へのお手紙

さらに二つ目のサプライズとして、市毛から後輩の豆原へのお手紙が披露された。市毛本人は「少々お恥ずかしい」とのことで、MCが代読した。手紙の中で、市毛は豆原が「素朴にひとりの青年としていてくださった」ため、穏やかに過ごせたことに感謝を述べた。そして、俳優は舞台や映画の場に立てば「五分と五分なのよ」という先輩の教えを紹介し、役を演じることが責任を果たすことであり、先輩後輩や主役脇役といった捉え方をしなくなったと語った。
市毛は、長塚京三との50年ぶりの共演が「特別なこと」であったことに触れ、俳優という仕事は「一期一会の繰り返し」であり、傷つけたり傷つけられたりすることもある世界だと、人生観を述べた。
未来への希望として、数年後に豆原とまた会えるならば、夢の進捗状況や、楽しかったダンスや筋肉の話をしたいとつづった。そして、「夢見たことのために小さな努力を重ねた自分を忘れないでください」と激励し、「経験しか自分を作ってくれません。それって筋肉と同じですよね」という、二人の交流を象徴する言葉で結んでいる。(※手紙の全文は最後に記載)
 
感動的な手紙に対し、豆原は涙ぐみなら「めちゃくちゃ嬉しい」と感謝を伝え、「撮影に入るまでプレッシャーを感じていた」が、市毛さんがいつも隣にいてくれたことに救われたと語った。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

涙ぐむ豆原

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

最後のメッセージ

名残惜しくも舞台挨拶の終わりに、お二人は作品の見どころとともに最後のメッセージを述べた。
 
豆原一成は、この作品が「学びだったり夢だったり、家族だったり、本当に皆さんがこれまで生きてきた中で直面する問題」を扱っていることに言及した。そして、「夢を追ったり、何かを学んだりするのは、どの年代からでもチャレンジすることは誰にでもあって、それをこの作品は伝えてくれている」と力強く語り、「たくさんの方にこの作品が届けば嬉しい」と締めくくった。
 
 
市毛良枝は、作品が現代の家族の抱える様々な問題を細かく描いているとし、「色んな世代の人たちに届いてくれるのではないか」と期待を示した。そして、「温かいお話です」と観客に呼びかけ、ゆっくり楽しんでほしいとメッセージを送り、舞台挨拶を終えた。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

舞台挨拶の最後のフォトセッションでは、豆原は涙を隠すように「目から汗が」と冗談を言いながら、メイク直しのために一旦退場。その際も市毛のエスコートを忘れなかった。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

その後、再び登壇する際の舞台への階段を上がるとき、豆原は3度目の市毛のエスコートを。最初の少々ぎこちないエスコートとは見違えるようにスマートになっていた。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

二人は寄り添って報道陣のカメラに応じ、豆原は「泣いてないよ」と笑顔を見せながら、観客に手を振った。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア先行上映会

市毛良枝/豆原一成(JO1)

W主演の二人の温かい交流と、作品のテーマである「学び」や「家族の絆」が感じられる、終始和やかな舞台挨拶となった。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』は10月24日(金)に新宿ピカデリー他にて全国ロードショーとなる。

■市毛から豆原への手紙(全文)

豆原一成さま
 
いよいよ、「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」が公開になりますね。撮影中は楽しく過ごさせていただきありがとうございました。私は先輩らしいことはほとんどできない人間で、豆原さんが素朴にひとりの青年としていてくださったので、とても穏やかに過ごせました。今と違い先輩だらけの時代に育ったので、先輩が大好きで、本当は一番下にいるのが心地よいのです。
若い頃に、ある先輩が「俳優というのは、舞台や映画の場に立てば五分と五分なのよ」とおっしゃいました。つまり、先輩も後輩もない、誰もがひとりの役として存在しなければ作品にはならないから平等と教えられました。
俳優はいただいた台本の役を演ずる、それが責任を果たすことなのだと思い、先輩後輩とか、 主役だから脇役だからという捉え方をしなくなりました。
 
今回ひとつ、私にとって特別なことがありました。旦那さまが長塚京三さんだったことです。 50年も前、デビュー間もない私が出演した映画でふたりは恋人役でした。監督に、長い撮影期間、家族はみんな一緒にいてほしいと言われ、出番がなくても撮影現場で過ごしました。50 年経ち、同じ時間を過ごしたふたりとしてご一緒できたことは感動でした。何年も経って、こんなことがあるのですね。
 
私たちが仕事をしている世界は少し普通ではない世界です。本当に色々な人と出会い、別れ、一期一会の繰り返しです。その都度、熱い時間を過ごしても、二度と会えないこともあり、ちょっと傷ついたり、そんな気はないのに傷つけたりする仕事でもあります。
 
文子さんと拓磨君に 50 年後はないけれど、豆原一成さんと市毛良枝も、いつもいる世界が近いようで少し遠いし、もしかしたら、気楽にお話しできない存在になっているかもしれません。
でも、数年後にまたお会いできるなら、その時は、夢の進捗状況も根掘り葉掘り伺いたいし、ダンスや筋肉の話をしたり、同じような時間が流れるといいなと楽しみにしています。
豆原さんはこれからもたくさんの夢を実現していくのでしょう。きっと見たこともない大きな世界を見ることもあるでしょう。どんな出会いが待っているのか楽しみです。
夢見たことのために小さな努力を重ねた自分を忘れないでくださいね。経験しか自分を作ってくれません。それって筋肉と同じですよね。
最近私は歌や踊りや芝居で作る景色も、大自然の風景も同じだと思うようになりました。心の中に重ねた景色は未来を必ず豊かに彩ってくれます。 
豆原一成さんの未来を応援しています。
 
市毛良枝

■フォトギャラリー

[動画・写真:三平准太郎]

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』

《STORY》
祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。
一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つけて・・。
主演:豆原一成(JO1)、市毛良枝
出演:酒井美紀、八木莉可子、市川笑三郎、福田歩汰(DXTEEN)、藤田玲、星田英利/長塚京三
監督:中西健二 主題歌:「ひらく」JO1(LAPONE ENTERTAINMENT)
脚本:まなべゆきこ 音楽:安川午朗
制作プロダクション:PADMA
原案:島田依史子 「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」(講談社エディトリアル刊)
原案総責任:島田昌和
配給:ギャガ
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
公式Instagram:@MtFujiMovie1024
 
2025年10月24日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』

本ポスタービジュアル

 

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