
【インタビュー】沙倉ゆうの「よく観るのはハリウッド映画…」第48回日本アカデミー賞優秀作品賞他7部門受賞映画『侍タイムスリッパー』
2024年8月に、たった1館の封切りからスタートしたインディーズ映画『侍タイムスリッパー』の上映が全国拡大上映中。先日発表された第48回日本アカデミー賞では、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演男優賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀編集賞を受賞。そんな本作で助監督役を務めた沙倉ゆうのに改めてこれまでのこと、これからのことを聞いた。
武士が落雷によって現代の“時代劇撮影所”にタイムスリップし「斬られ役」として生きていく姿を描いたこのコメディ作品は、安田監督が監督のみならず、脚本、原作、撮影、照明、編集/VFX、整音、タイトルデザイン/タイトルCG製作、現代衣装、車両、制作…と1人11役以上を務め、わずか10名足らずのスタッフと共に生み出された超・自主制作(インディーズ)映画。
しかしながら、「自主制作で時代劇を撮る」という無謀な試みに「脚本が面白い!」と、時代劇の本場、東映京都撮影所が特別協力をするなど、監督・キャスト・スタッフたちの熱い想いと作品の圧倒的な個性から、「侍タイ」の輪がどんどん広まり、遂に今回の拡大公開へと繋がってきた。映画愛に溢れ、老若男女問わずに愛される作品が、日本各地に拡がっている。
沙倉ゆうの インタビュー&撮り下ろしフォト
■シネマ・ロサは映画好きが集まるところ
‐今日は、池袋シネマ・ロサさんでインタビューさせてもらってますが、ロサさんに初めて来られたのはいつだったのでしょうか?
沙倉ゆうの(山本優子 役)
8月17日が公開初日だったので、当日の朝か前日の夜に来る予定だったんですが、ちょうど台風が来るという予報があったので、新幹線が止まるといけないので、2日前に来ました。それで、ロサさんの前で監督、冨家さん、馬木也さんたちと一緒にチラシ配りをしました。
‐シネマ・ロサさんの印象はいかがですか?
沙倉ゆうの
私は関西在住なんですが、関西のミニシアターは規模が小さいところが多いので、シネマ・ロサさんに初めて来たときは、その大きさに驚きました。
なので、それだけ多くのお客さんに連日『侍タイムスリッパー』を観に来てもらわないといけないと思い、プレッシャーにも感じました。
同時に、ここは、自主制作映画とメジャー配給の商業作品が一緒に上映されていて、その両方を楽しむ、映画が大好きなお客さんが集まってきてくれているんだなと思いました。
沙倉ゆうの
私は、『拳銃と目玉焼』(2014年)に出演したときに、初めてミニシアターという存在を知ったんです。「ミニシアターに行こう」というキャンペーンで伺った、塚口サンサン劇場(兵庫県尼崎市)は、私が子どもの頃もよく行ってたんですけど、ここもミニシアターというカテゴリに入るってことを初めて知って、「えっ?これだけ大きい劇場なのに、なんでミニシアター?」って(笑)
‐規模というよりも、独立経営の単館系の映画館をミニシアターと呼んだりしますからね。
沙倉ゆうの
そうだということを初めて理解しました(笑)
■映画を楽しんだ!という表情のお客さんが印象的でした
‐『侍タイムスリッパー』は、このシネマ・ロサさん1館だけで2024年8月17日に公開初日を迎え、そのわずか2週間後の9月4日に全国拡大公開のニュースが流れました。このわずかな期間での劇的な変化について、どう捉えられていましたか?
沙倉ゆうの
シネマ・ロサさんでの当初の上映期間が1ヶ月と決まっていたので、その間、私はウィークリーマンションを借りて東京に滞在していたんです。週3回は舞台挨拶、他の日はお客さんのお見送りをできることになっていたので、できるだけお客さんとコミュニケーションを取ろうと思っていました。
そういう中、私はこの作品にはスタッフとしても参加しているので、大手の映画会社さんからの上映依頼がどんどん入ってきているという連絡をキャストさんより先に聞いていたんです。「毎日のように話が大きくなっていくな」という驚きと嬉しさと早く言いたい気持ちはありましたが、まだ心の余裕はありました。
でも、その後、山口馬木也さんや冨家ノリマサさんを始め、キャストの皆さんにも拡大上映のことをお話してからは、何をしていたかも思い出せないぐらいに、全国拡大上映のための準備が大変でした。
‐では、世の中の評価の広がりの手応えというのは後から追いついてくるという感じだったのでしょうか?
沙倉ゆうの
よく言われる知らない親戚が増えたりとかはないんですけど、(映画の拡大公開のことを)話してなかった友人や親戚の人から「ラジオで聞いたよ」って連絡をもらうようになって、少しずつこの作品が拡がっていってるのかなと感じました。
‐以前、安田監督にインタビューさせていただいた時、「悪い大人に騙されてるんちゃうかと思った」とおっしゃってました
沙倉ゆうの
(笑)
‐そして拡大上映後、満を持して新宿ピカデリーなど大きなスクリーンで舞台挨拶を実際されましたが、そのとき印象に残ったことはありますか?
沙倉ゆうの
「ここまで来た!」って思いました。そのときの舞台挨拶は、照明も入って、お客さんも満員、マスコミの方もたくさん取材に来てくださってました。過去の作品でシネコンでも何度も舞台挨拶をさせてもらっていますが、全く雰囲気が違いました。
‐マスコミは特に、ちょっと評判を聞きつけると集まってきて、調子が良すぎますよね(笑)
沙倉ゆうの
(笑)
‐先ほどシネマ・ロサさんではお客さんのお見送りをされたという話が出ましたが、お客さんからは例えばどういう言葉をかけられましたか?
沙倉ゆうの
劇場から出てくるお客さんがとにかく嬉しそうで、映画を本当に楽しんだ!という顔で歩かれているのをまず感じました。
そういう中、「優子さんが涙している喫茶店でのシーンで私も一緒に涙しました」とおっしゃってくれたお客さんがいて、それがとても印象に残っています。
■劇場内の一体感がすごかった
‐2024年7月、カナダ・モントリオールで開催された「ファンタジア国際映画祭」に7月に行かれたそうですが、現地での印象に残っていることについて教えてください。
沙倉ゆうの
上映中、常にお客さんが大きな声で笑っていたんです。現地のお客さんはコメディ映画と捉えると、真面目で真剣なシーンでもコメディに感じたりする方も多いみたいです。
例えば、山形彦九郎(演:庄野﨑謙)が戦う前にタスキを掛けますが、「敵が斬りつけようとしているのに、なにを呑気に?」と笑っていましたし、ラストの決闘で40秒間見合っているのですら、「ずっと止まってる?」って笑いが起きていました。
あるいは、高坂新左衛門(演:山口馬木也)が何かをやり遂げた時とかは、お客さんが一緒になって手を叩いて喜ぶし、斬ったときは「Oh!No!」って声が上がっていました。
私のビンタのシーンも拍手喝采が起きていて、劇場内の一体感がすごかったです。
【動画】ファンタジア国際映画祭 映画『侍タイムスリッパー』上映日(2024.7.28)
‐上映後、お客さんと一緒に写真を撮ることになって、長い行列ができたと伺っています。
沙倉ゆうの
はい。たくさんの方が並んでくださって、1時間ぐらい写真撮影をしていました。そのとき、通訳さんを通して「面白かった」「感動した」という言葉もいただきました。
‐その時から手応えは感じ始めてましたか?
沙倉ゆうの
はい。審査員による賞は受賞できませんでしたが、お客さんの反応がものすごく良かったので、もしかしたら観客賞は受賞できるのでは?という期待は芽生えましたね。
‐それが見事実現しましたね。金賞受賞ということで。
沙倉ゆうの
やったー!!!って、すぐにみんなに電話しました(笑)観客賞は取りたいねって、映画祭に行く前からみんなと話していたのでほんとに嬉しかったです。お客さんにちゃんと届いているんだっていうことが実感できましたから。
■安田監督はせっかち!?
‐これまで何度も聞かれている質問だと思いますが、演じられた「山本優子」というキャラクターはどう捉えられていましたか?
沙倉ゆうの
「山本優子」は時代劇が好きで、将来映画監督になりたいという夢を持って、日々撮影現場でひたむきに頑張っている女性なので、そこを意識して演じました。映画は舞台と違って実際の環境があるので、こういう風に演技をしようと考えるのではなく、演じるキャラクターの“顔”でその場に存在しようと思いお芝居するように心掛けています。
‐沙倉さんと「山本優子」の共通点は?
沙倉ゆうの
私は大雑把な性格だったりもするので共通点はあまりないんですよね。ただ、以前、『想いのこり』(2018年)という短編映画を自分で作ったんです。監督、主演で。私はお芝居が好きというよりも、みんなで一つの作品を作るということがどちらかというと好きなんです。
そうして、自分が頑張った作品を楽しんでもらったり、私が出演しているということだけで喜んでくれる人がいたり、そういうことが嬉しくて(映画のお仕事を)続けてるっていう感じなんです。
‐安田監督とはいくつかの作品でお付き合いがありますが、沙倉さんから見た安田監督の印象は?
沙倉ゆうの
一番はせっかちだということ(笑)撮影中もせっかちで、NGが出て「カット!」ってなったときも、俳優が元の位置まで戻りきらないうちに「よういスタート!」って言うんですよ(笑)私はもう慣れてしまったんですけど(笑)
でも、自分の中に持っているイメージを絶対に作り上げたい人なので妥協は一切しないです。いくら時間をかけても最後までやり遂げるっていう人です。
‐聞いた話では、映画『ごはん』(2017年)でも、田んぼのシーンを何年か越しに撮り直されているとか。
沙倉ゆうの
はい(笑)だから公開までに丸4年かかってます。
4年間、毎年夏から秋にかけてびっしり撮っていました。
脚本もなっかた上に撮り直しもしていたので、だんだん何を撮っているのかわからなくなってきて、(田んぼの)水を抜くシーンも、元気よく抜くカットと、しんどそうな顔で抜くカットと、毎回2パターン撮ったりとか。
私が演じるヒカリちゃんのキャラクターも毎年変わっていってたんです。監督はおじさんなので女の子の気持ちがわからないからって(笑)その度に撮り直しです。
そして公開後も、気になるところとか、お客さんの反応を聞いて、監督自身がそうだなって思うところは、撮り直したり追加撮影したりするんです。
‐安田監督は、ご自分の中でイメージは強く持ちながらも、そういう柔軟性もお持ちなんですね。
沙倉ゆうの
はい、とても柔軟な方です。
‐安田監督はお芝居についての演出はどのようにされますか?
沙倉ゆうの
とても細かく演出されますね。特に顔の角度や目線など。あとは「わかりやすくお芝居して」っていつも言われます。監督の作品はどれもがお子さんから年配の方まで幅広い世代に楽しんでもらいたいという思いで作っているので、お芝居も物語も誰が観ても一度観たら理解できるように作られています。全部描きたい人です(笑)
『侍タイムスリッパー』では、扮装したキャラクター側の撮影が最優先だったので、スタッフ役などの現代衣装組の私はわりと放置状態だったんですけど(笑)、『ごはん』のときはガチガチに顔の角度などを固められていました。田園風景を日本映画史上一番美しく撮りたいという思いが監督の中にあったから。
それに安田さんは監督だけじゃなく、カメラマン・照明など色々兼任していて、衣裳の色味のこだわりも強いです。
■突然カメラの前に立つ違和感が・・・
‐沙倉さんは『侍タイムスリッパー』では、出演だけでなく、助監督としても参加されていますが、どういう作業をされていましたか?
沙倉ゆうの
まずは、俳優さんが所属している事務所へのスケジュール連絡。そして撮影が7月から始まったんですけど、現場のキャスト・スタッフ用のお弁当の発注。ただ、その日の人数が確定するのが前日なので、注文は前日にしないといけないんですけど、私は出演もしているのでその間は電話ができないし、逆にお店から電話がかかってきても出られない。なのでもう無理やってなって、8月からは違う方にお弁当係をやってもらえることになりました。
あとは、飲み物の準備。家で冷やしておいたものをクーラーボックスにいれて、制作道具といっしょに毎回運んでいました。
現場では時代劇小道具の刀の管理もやっていました。劇中劇の立ち回りシーンのために、斬られ役用の刀を100本ぐらいと、あとは山口馬木也さんと冨家ノリマサさんの真剣用、心配無用ノ介の刀など。各キャラクターに合わせて刀の鍔(つば)がそれぞれ違うんですが、時代劇の小道具の美術さんが台本を読んだ上で選んで借りてくださったんです。
メインの役どころ用の刀は、立ち回りで刃が傷んでも鍔が違うから刀ごとの交換が出来ないんです。それぞれの刀に替刃が3~4本あったので、私がトンカチで目釘をトントンして外して新しい刃を付けて、ピカールで磨くという作業を現場でやっていました。
‐そういう時の沙倉さんの出演の出番は?
沙倉ゆうの
ありますよ(笑)めちゃめちゃ大変でした(笑)
それに7月なので暑かったですし。暑いと言えば、私はスタッフ役なので汗だくでも大丈夫なんですが、馬木也さんたちはカツラを被っているので、カツラとの境目が汗で割れてくるんですよ。なので、日よけのために私が日傘を差しに行くんです(笑)10人の撮影隊なので、手が空いてるスタッフがいないんです。
でも私も日焼けしたくないので、一緒に日傘に入るようにしてました(笑)
‐そういう中で、自分の出番が来たらセリフとか大変ではなかったですか?
沙倉ゆうの
セリフは、何も考えなくても勝手に口から出てくるようになるまで、家で練習してから現場に入るのでセリフは大丈夫なんですが、ただ、気持ちを切り替えるのは大変でした。現場でスタッフとして動いていると普段の私になってしまっているので、そのまま突然カメラの前に立つのは違和感がありました。
だんだん慣れてきましたけどね(笑)
‐逆に楽しくなってきたりとかは?
沙倉ゆうの
楽しくはないです(笑)
‐安田監督も監督、撮影、照明、編集等々、一人で12役もこなしていることについて伺ったら「しんどいだけや」っておっしゃってました(笑)
沙倉ゆうの
(笑)
あとは、制作として役者さん用のホテルの手配もしました。一度、馬木也さんと意思の疎通ができていなくて、油日神社(滋賀県)でのロケのとき、もうちょっとで野宿させるところでした(笑)
馬木也さんは前日の夜まで東京で舞台があると聞いていたので、撮影当日に来られると思って、撮影の始まる日から滋賀のホテルを予約して、ホテルの場所を伝えたんです。
そうしたら、撮影前日の夜中に馬木也さんから電話がかかってきて「夜遅くにごめんね。今、滋賀のホテルに来てるんだけどチェックインできないんけど」って。「えぇ!?」って驚いたんですけど、そのホテルはその日はあいにく満室で。でも、冨家さんたちが泊まっている別のホテルはまだ空室があったので、なんとか事なきを得ました。
もし撮影が始まった当初の、初めましてとか言っているときにこの失敗をしていたらと思うとゾッとしました。撮影後半で、もうみんなと仲良くなっていたので大丈夫だったんですけど。
■今後は俳優メインで悪役にも挑戦したい
‐沙倉さんが俳優として作品に出演されるようになったのはいつ頃のことでしょうか?
沙倉ゆうの
最初は19年前です。安田監督が撮影されたイベント用のオープニングムービーへの出演でした。
そのあと、『拳銃と目玉焼』『ごはん』や、高松で撮った、さぬき映画祭絡みの映画にも主役で出演しました。
‐今後も俳優活動を続けつつ、たまにスタッフもやりつつと?
沙倉ゆうの
スタッフはもういいかなと思います(笑)
安田監督が受けていた1本10分の短編映像を8本撮影するというお仕事で、Part 1と2は私が出演したんですけど、残りの6本はスタッフとして手伝いましたが、もう大変でしたから(笑)
‐みんなで作品を作り上げるのが楽しいとおっしゃっていましたが、今後は俳優をメインとしてと?
沙倉ゆうの
そうですね。自主映画だったら(スタッフとしての参加も)きっと楽しいんでしょうけど、商業映画だと、関わるスタッフやキャストの数も増えて、そんなことを言ってられないでしょうし。
‐改めて俳優としての今後の抱負がありましたらお聞かせください。
沙倉ゆうの
これまで、悪役や性格の悪い役はしたことがないので、一度はしてみたいなって思います。
‐悪役の沙倉さんのお芝居は是非見たいですね。
沙倉ゆうの
(笑)
これまで良い子の役が多いから、一度悪役に挑戦したいですね。あとは、やっぱり時代劇もやりたいです。具体的には、藤沢周平原作の映画に出てみたいです。
‐それはどういったところに魅力を?
沙倉ゆうの
田中麗奈さん、東山紀之さんで映画化された短編小説「山桜」という時代劇があって、斬り合いのシーンもありますが、セリフの数が少なくて、登場人物が居るだけで、とても美しい映画なんです。
昔の普段の生活、所作の美しさが丁寧に描かれていて。例えば草履を脱いだあと揃えて、足袋を脱いで土汚れを取るという細かい描写。
そういう時代劇に、メインキャストとして出演してみたいです(笑)
■ハリウッド映画を観るのが好きです
‐質問の趣向を変えまして、沙倉さんのお人柄について伺います。沙倉さんが長く続いてる趣味や、逆に最近ハマってることなどがあれば教えてください。
沙倉ゆうの
一番好きなのはダンスなんです。でも、コロナ禍以降はダンスを習いに行けてなくて。でもトレーニングジム通いはもう15年くらい続けています。体調管理のためにも。
‐元々身体を動かすのはお好きなんですか?
沙倉ゆうの
はい。3歳から高校を卒業するまでバレエをしていましたし、そのあとは趣味でストリートダンスやヒップホップをしていました。
‐映画とかドラマではどういったジャンルのものがお好きですか?
沙倉ゆうの
映画はハリウッド映画が大好きです。
‐低予算の自主制作映画とは正反対にあるものですね(笑)
沙倉ゆうの
そうですね(笑)
よく観るのはハリウッド映画が多いです。自主制作映画を観に行くこともありますが、監督や脚本家の想いがつまった少し作家性の強い映画が多いなって思うので、家で映画を観るときはハリウッド映画がばっかりです(笑)
‐その点、自主制作映画ですけど、安田監督の映画はわかりやすくて幅広い人々に通用しますよね。監督自身もそれを目指しているというお話が先程もありましたが。
沙倉ゆうの
はい。そして最後は絶対にハッピーエンドですし。
‐最後に『侍タイムスリッパー』を応援してくれている方や、まだ観ていないよって方へのメッセージをお願いします。
沙倉ゆうの
安田監督もおっしゃっていることですが、最近は、客席でお客さんたちが一緒に笑ったり泣いたりしながら映画を観るという体験が少なくなっていると思うんです。そういう昭和の映画館みたいな楽しみ方を『侍タイムスリッパー』では体験できると思いますし、是非劇場の大きなスクリーンで、客席ごと昭和へタイムスリップするような映画体験をしてもらいたいなって思います。
■撮り下ろしフォトギャラリー
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[インタビュー・写真:三平准太郎]
沙倉ゆうの(さくらゆうの)プロフィール
兵庫県西宮市出身、東映京都俳優部所属。
未来映画社製作劇場公開作『拳銃と目玉焼』(2014)では薄幸のヒロイン、『ごはん』(2017)では主役を演じる。続く『侍タイムスリッパー』(2024)にはヒロイン助監督優子役を好演。
劇中で助監督役を演じつつ、実際の撮影でも助監督、制作、小道具など八面六臂の活躍。『侍タイムスリッパー』は「第48回日本アカデミー賞」優秀作品賞ほか7部門を受賞。「第49回報知映画賞」では助演女優賞にノミネート。
映画秘宝「ベストアクトレス2024」3位。
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映画『侍タイムスリッパー』
《STORY》
時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然となる新左衛門。一度は死を覚悟したものの、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために…。
- メインカット
- 場面写真1
- 場面写真2
- 場面写真3
- 場面写真4
- 場面写真5
- 場面写真6
- 場面写真7
- 場面写真8
- 場面写真9
出演:山口馬木也 冨家ノリマサ 沙倉ゆうの
監督・脚本・撮影・編集:安田淳一
殺陣:清家一斗
撮影協力:東映京都撮影所
配給:ギャガ 未来映画社
宣伝協力:プレイタイム 南野こずえ
©2024未来映画社
2024年/日本/131分/カラー/1.85:1/ステレオ/DCP
公式サイト:https://www.samutai.net/
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