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映画『正欲』公開記念舞台挨拶

稲垣吾郎「新しい挑戦で嬉しかった」新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香 映画『正欲』公開記念舞台挨拶【完全レポート】

2023年11月11日、TOHOシネマズ六本木にて、映画『正欲』公開記念舞台挨拶が行われ、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督が登壇。先日の東京国際映画祭にて監督賞&観客賞のW受賞したことの喜びや、撮影エピソードなどを語った。

映画『正欲』の原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語り、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。
家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。このふたりのタッグにより、いわゆる「当たり前」ではない生活を送る人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせ、2023年、日本映画最大の意欲作の誕生を予感させる。

舞台挨拶【完全】レポート

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

佐藤寛太/磯村勇斗/稲垣吾郎/新垣結衣/東野絢香/岸善幸監督

■東京国際映画祭 監督賞&観客賞W受賞!

稲垣吾郎(寺井啓喜 役)
全国のライブヴューイングでご覧になっている皆さん、ようやく映画『正欲』が公開となりました。ほんと皆さんのおかげです。
観終わった皆さんの前で、余韻にひたりながら映画について語れればと思っています。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

稲垣吾郎

新垣結衣(桐生夏月 役)
全国のみなさん、こんにちは!(映画は)どうでしたか!?

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

新垣結衣

(会場拍手)

新垣結衣
1度これをやってみたかった(笑)

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐先日の第36回東京国際映画祭で、『正欲』が監督賞と観客賞のW受賞となりました。ここで監督に花束のプレゼントです!

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐監督は昨日台湾でのQ&Aの舞台挨拶にいらっしゃっていて、その後のお客さんとの撮影会では、大行列ができていたそうで。改めてそういう反応や今回の受賞についていかがですか?

岸善幸監督
東京国際映画祭は各国の審査員の方がいらっしゃって、昨日の台湾でもそうだったんですけれど、『正欲』は世界に通じる映画なのではとちょっとだけ感じています。もっともっと広がればいいなと思っています。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

岸善幸監督

‐稲垣さん、今の監督の話を聞いていかがですか?

稲垣吾郎
受賞の報せを聞いたときは、自分のこと以上に嬉しくて、監督に一刻も早くおめでとうという言葉を伝えたい気持ちになりました。
でもね、花束を持った監督との写真をもうちょっとだけ撮ってもらっていいですか?さっき時間が一瞬すぎたので。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

佐藤寛太/磯村勇斗/稲垣吾郎/岸善幸監督/新垣結衣/東野絢香

‐稲垣さん、完成した映像を初めて観たときの感想はいかがでしたか?

稲垣吾郎
今日ここに集まっている共演者の皆さん、そして来れなかったキャストの皆さんの演技がほんとに素晴らしくて。ひとりひとりいろんなものを抱えて、大変な覚悟で撮影の臨んだんだと思います。
それを監督を始め、素晴らしい制作スタッフの方々に仕上げていただいて、早く一人でも多くの方に届けたいという気持ちになりました。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐同じ質問を監督はいかがですか?

岸善幸監督
はい、一人でも多くの方々に・・・(笑)

‐監督、油断してましたね?

岸善幸監督
(笑)
でもほんとに、ここにいるキャストの皆さんもそうなんですけれど、スタッフも真剣に悩みながら話し合いながら作った作品なので、観た方がいろんな方と話ができるきっかけになればいいなと思います。

‐ここにいらっしゃる皆さんは初共演だそうですが、映画祭でのレッドカーペットやワールドプレミアでもお会いになったことも含めまして、改めていかがですか?

稲垣吾郎
嬉しかったですよ。撮影中はなかなかお会いできない方もいらっしゃる中、それをイメージしながら僕も役を全うしようと務めていたので。あと、現場でお会いしても、みんな役として生きていたので、東京国際映画祭では皆さんの素の部分が見えたりして、とても嬉しかったです。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐新垣さんはいかがでしたか?

新垣結衣
完成した作品を観たときは、作品に参加した一人として、撮影の裏側を知っているのもありますし、キャスト、スタッフの皆さんのひとりひとりが、この映画を作ることに対して、とても誠実に向き合っているんだなということが伝わってきて、私自身、苦しくもあり、温かくもあり、ほんとにこんなに豊かな気持ちになれる映画に出演できたことがほんとに幸せななことだなって思いました。
その後、宣伝の場や映画祭で皆さんと改めてお会いすると、一緒に一つの作品を作り上げた仲間という気持ちがあって、楽しくおしゃべりしましたし、改めてお人柄を知ることもできました。とてもいい時間を過ごさせていただきました。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐磯村さんは?

磯村勇斗(佐々木佳道 役)
まさにおっしゃるとおりです。映画の撮影中はみんなそれぞれの役を背負って、緊迫したシーンが続いていたので、なかなかお話することはできなかったんですけれど、イベントや取材を通して、ようやく打ち解けることができました。皆さん、ほんとに優しいので、ここまで温かい空気になるチームは珍しいのかなって。それは作品の持つ力だったりするのかなと思います。

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磯村勇斗

‐佐藤さんはいかがでした?

佐藤寛太(諸橋大也 役)
ん・・・もはやどういう質問だったのかが・・・

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

佐藤寛太/磯村勇斗

稲垣吾郎
そうだよね(笑)撮影が終わったあとどうでしたか?って。
現場ではね、寛太くんもいろいろ重いものを抱えている役だったから。

佐藤寛太
撮影中はやっぱり磯村さんと共演させていただいたシーンは、僕にとってのこの作品で最初のシーンで、笑うシーンだったんですけれど、初めて磯村さんとお会いするし、役としても初めてなときに、自分の秘密を共有する人たちがいることの強さと安心感がとてもあって。こうやって意外と笑えるものなんだって感じました。
そして、磯村さんとの最後のシーンまで、自分の中でも考え方が変わっていったりと、ずっと集中していたなと振り返って思います。

稲垣吾郎
皆さんの集中力がすごくて、僕は怖かったですよ。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

佐藤寛太/磯村勇斗/稲垣吾郎

‐そして、東野さんはいかがでしたか?

東野絢香(神戸八重子 役)
私は佐藤さん以外の方とのシーンは劇中は無かったので、映画祭で初めてお会いしたんですけれど、ひとつのイベントが終わる度に、また早くお会いしたいなって思えるぐらい素敵な方々で、次いつ会えるのかなって、楽しみに過ごしていました。

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東野絢香

■愛情が無いけれど共同生活を始める2人の関係性

‐磯村さん演じる佐々木佳道と、新垣さん演じる桐生夏月は、偽装結婚をします。愛情が無いけれど共同生活を始める。この2人の関係性ってどう思われますか?

新垣結衣
手を取り合ってこの先のことを一緒に乗り越えていくという意味では、偽装ということではないような気もします。なので、この2人の形は、私は不自然なこととはまったく思わなくて、そうだよねって思いました。

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‐磯村さんはいかがですか?

磯村勇斗
僕もまったく違和感はないです。家族や家庭というものはいろんな形があると思うし、夏月(なつき)と佳道(よしみち)のような関係性で2人で過ごすっていうのも、今のこういう時代だからこそあるべきものだと思うし、実際にそのように暮らしている人たちもいると思うので、僕は2人の時間が温かくて愛おしかったです。

‐2人で生きていく中で気づいたものや気持ちが変わっていったものはありましたか?

新垣結衣
現場で磯村さんと、この2人の関係性について話し合ったことはなくて、2人のシーンの初日から、自然な空気ができていたような気がします。

磯村勇斗
2人のシーンを重ねるごとに、それでお互いの共有ができていた気がしたので、無理せずゆっくり寄り添っていけたのかなと思っています。

新垣結衣
はい、穏やかでした。

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磯村勇斗/稲垣吾郎/新垣結衣

‐続いて、佐藤さん、東野さんへ。最後の緊迫したシーンはどのような思いで演じられていましたか?

佐藤寛太
夏月と佳道は、周りへの反発が無く、円滑に進むように配慮している。でも、僕が演じた大也がはその逆の態度と幼さが出ていて、そのシーンは東野さんと対峙して、言葉の応酬や見えない綱引きをずっとしていました。

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東野絢香
2人以外は誰もいない空間にいるような気持ちになった時間でした。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

稲垣吾郎
素晴らしかったです。2人のシーンが。

佐藤寛太
あ、稲垣さん、感想を聞かせてください。

稲垣吾郎
僕も磯村さんも新垣さんもー

新垣結衣
大好きです。

稲垣吾郎
現場にはいなかったので、どういうシーンになるんだろうと思っていたんだけど、

新垣結衣
本当に素晴らしかったです。
現場でもスタッフさんから「すごいよかったよ!」という話は聞いていたので楽しみにしていたんですが、実際に観たら心が震えました。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

稲垣吾郎
最後の2人のやりとりで、佐藤くんが受けている顔に(カメラが)行かない監督の演出が、こちらにいろんなことを想像させて、僕はすごく好きなところです。

新垣結衣
八重子の背中をね。

稲垣吾郎
そうそう、去っていく背中をね。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐逆に佐藤さんと東野さんから見て、磯村さんと新垣さんの関係性はいかがでしたか?

佐藤寛太
皆さん、おっしゃっているんですけれど、各パートごとに撮ってもらっている感覚というか、同じ『正欲』という作品だけれど、自分たちのは自分たちのパートという感じだったので、(撮影中は)まったくお会いする機会がなかったので、映像を観て初めてこういう風に演じられたんだなって知りました。

稲垣吾郎
だからこそ最後に会うときは嬉しかったよね。
だって、撮影中の皆さんの目は、今この登壇中のとはぜんぜん違う光り方で僕を見ていたという印象があって。(今のような)こんな顔をしていないんだもん。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

■稲垣吾郎「新しい挑戦でした」

‐稲垣さんは撮影中のことをワクワクしたという言葉で表現されていますけれども。

稲垣吾郎
こういうストーリーですから、ワクワクという言葉を使っていいのかわからないんですけれど、でも僕自身の中でも新しい挑戦というか。この映画をご覧になる方は最初は、比較的、寺井啓喜(てらいひろき)の目線で物語を追っかける方が多いのかもしれませんけれど、そのうちに啓喜の心が崩れ始め、自分の正義とはなんなんだ?と綻び始める。そういったものをなるべく静かに、はっきりとした表現ではなくて、緩やかにグラデーションを付けて演じることができればなと思って、監督に指示していただいてやってきました。
そういうところが、ワクワクというか、新しい挑戦として楽しかったです。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐稲垣さん、改めて共演者の皆さんひとりひとりについてお話をお聞かせください。

稲垣吾郎
東野さんとは現場ではお会いできなかったので、映画を観たときにとにかくビックリしました。ほんとに素晴らしかったので。同じときの試写だったので、観終わってすぐに東野さんに声をかけさせてもらいました。

東野絢香
ありがとうございます。
緊張しましたが、すぐに感想を言っていただいて、夢みたいな気持ちでした。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

稲垣吾郎
そして、新垣さんについては、さっきから言っているとおり、(現場では普段の)ガッキーではない目の輝きだったので、違った光り方をして、それがとても印象的でした。ま、お互いそうですよね。

新垣結衣
ありがとうございます。そうですね。

稲垣吾郎
会う時間は短かったんですけれど。

新垣結衣
ご一緒できたシーンが、出会いとクライマックスのシーンなので、お互いにまったく違う顔と印象を見せるシーンだったので、とても濃密でした。

稲垣吾郎
しかも最後に、僕らが演じやすいように監督が撮影を順撮りしてくださって、それは俳優としてはありがたかったです。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

稲垣吾郎
勇斗のことはいいか。

磯村勇斗
ちょっと待ってください!!
欲しくなっちゃうじゃないですか(笑)

稲垣吾郎
磯村さんもすごく緊張されている中、打ち合わせもなく初めてお芝居するから僕も緊張しました。部屋の空気も重かったし、

磯村勇斗
逆光でしたしね。

稲垣吾郎
佐藤くんについては、この作品の撮影が終わったあと、舞台(「サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-」)でも一緒になりました。

佐藤寛太
映画で先に共演させてもらいました。

稲垣吾郎
そうだね。

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■ベストショットを重ねて作っていった作品

‐監督、皆さんの話を聞いて改めて、撮影時や編集時に気づいた点があれば教えてください。

岸善幸監督
現場って、太陽の光を受けながら、僕たちはモニターで収録しているものを見ているんですけれど、編集段階になるとやっぱり光が入らないところで画面の隅々まで見ることになり、すごく感情に奥行きがあるというか、向き合っている人たちの奥に感情のゆらめきやグラデーションが見えるんです。編集は締切があるんですけれど、それなのに見入ってしまう。
だから切るのがすごく惜しい。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

佐藤寛太/磯村勇斗/稲垣吾郎/新垣結衣/東野絢香/岸善幸監督

稲垣吾郎
ぜんぶのシーンを観るのはなかなか大変ですよね。ひとつのシーンでもあらゆるカメラの角度から、シーンの頭から最後までぜんぶ通して見ていたら。
僕らはどこのカットが使われているのかわからない状況でやっていたんですけど、もちろん監督は全部をご覧になった上でなので、(撮影カットを)選ぶのは難しいですよね?

岸善幸監督
難しいんですけれど・・・

稲垣吾郎
最初からカット割りが決められているわけではない?

岸善幸監督
(この作品は)カット割りが無いんです。だから今日観ていただいた皆さんの表情は、僕の中ではそのシーンのベストショットだと思っています。

稲垣吾郎
へぇ~

岸善幸監督
で、やっぱり、稲垣さんと対峙するそれぞれの皆さんが、どういう表情になるかって、ベストショットを重ねていくと、どのカットが一番いいのか、正面から撮っているカットもありますし、サイドから撮っているカットもある。横向きの顔が非常に良かったりするカットもあるんですよ。

稲垣吾郎
けっこう、自分でも見たことがない自分の顔とか、あ、こんな表情してたんだみたいなことがありました。皆さんもありましたよね?

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新垣結衣
ありました。
作品によっては、撮ったあとに現場のモニタで見させてもらうことがあるんですけれど、この作品ではそういうことはまったくしていなくて、どのように映っているのかはまったく考えていなかったので、あとから「こういう顔をしていたんだ」って思いますし。撮影時に自分の目で見たものと、レンズを通して見たものとはまた違いますし、それはほんとに素晴らしくて素敵でした。

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稲垣吾郎
監督は何ヶ月もかけて編集してくださったんですよね。一人で。

岸善幸監督
はい。一人で。孤独な作業です。

稲垣吾郎
撮影日数よりも時間がかかるんですよね?

岸善幸監督
そうです。いろいろ吟味するのに。いろんなことを考えながら。
今回の作品がカット割りが無いというのもあって、シーンごとに皆さんにある時間を生きていただきました。この作品の難しいテーマを俳優部の皆さんが真剣に考えて、このセリフを受けるときはどういう表情なんだろう?というものは、現場では見切れていない素材もあって、その中にいろんな鉱脈があるというか。やっぱり(編集作業は)楽しかったです。

■最後にメッセージ

‐ライブヴューイングの時間終了まであと40秒しかありません。では、代表して稲垣さん、30秒でメッセージをお願いします。

稲垣吾郎
30秒!?(笑)
はい、いよいよ映画『正欲』が公開となりました。観る人それぞれの視点やいろんな感じ方があると思いますが、最終的には人が誰かと繋がること、そしてその繋がった人間を愛すること、そのためにはまず自分のことを愛することの大切さ、そういったものを肯定してもらえる、とても美しい映画です。
ほんとに大切な作品なので、一人でも多くの方に観ていただきたいので、SNSとかお友達に伝えていただけると嬉しいです。本日はどうもありがとうございました。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐バッチリ30秒です!!全国の中継はここで終わりとなります。すみません、監督、中継から漏れてしまいましたけれども、改めてひとことお願いします。

岸善幸監督
昨日、初日を迎えて、自分も嬉しいんですけれども、皆さんが今日ここで語っていたように、この作品にいろんな想いを込めています。いたって言いたいことはシンプルで、人と人が生きるための力ってなんなのか?ってことをみんなで真剣に考えて作りました。
一人でも多くの方に観て、考えて、映画を観終わってお話をしていただければなと思います。そういう映画を観終わったあとの優しい時間も大切にしたいなと思っていますので是非よろしくお願いします。

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

‐ありがとうございました。ここでいったんご降壇いただいて、フォトセッション・・・(スタッフの指示があり)えっ?あ、そうですか。新垣さんにも(中継から)漏れてしまいましたけれども、一言お願いします!

新垣結衣
私が締めですか?ぐわーっ!(笑)

映画『正欲』公開記念舞台挨拶

新垣結衣
うーんと、そうですね。私はこの作品に、それは朝井リョウさんの原作もそうですが、この作品に出会うことで、この作品の登場人物たちのような気持ちを抱えながら生きている人は、今も必ずどこかにいて、それがどういうことなのかっていうのを考え続けていきたいなって思いました。改めてそう思うきっかけをいただけたことにすごく感謝しています。
観ていただいた皆様にとっても、何か心に届くような、何かのきっかけになるような作品になれれば嬉しいなと思います。今日はありがとうございました。

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映画『正欲』公開記念舞台挨拶

佐藤寛太/磯村勇斗/稲垣吾郎/新垣結衣/東野絢香/岸善幸監督

■フォトギャラリー

[写真:川尻敏晴/記事:三平准太郎]

映画『正欲』

傑作か、問題作か。
朝井リョウによるベストセラー小説映画化
稲垣吾郎×新垣結衣 監督:岸善幸

《INTRODUCTION》
朝井リョウによる小説『正欲』を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化した映画『正欲』が、11月10日(金)より全国公開する。
映画『正欲』の原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語り、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。
家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。このふたりのタッグにより、生きていくための原動力が、「当たり前」とは違う形である人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせ、2023年、日本映画最大の意欲作の誕生を予感させる。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に新垣結衣。
両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)には、磯村勇斗。
そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じている。物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。

《STORY》
浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。

出演:稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香
監督・編集:岸善幸
原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
主題歌:Vaundy『呼吸のように』(SDR)
制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給:ビターズ・エンド
©2021朝井リョウ/新潮社 ©2023「正欲」製作委員会
公式サイト:bitters.co.jp/seiyoku
公式X(Twitter):@seiyoku_movie
公式Instagram:@seiyoku_movie

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