【インタビュー】乃木坂46 鈴木絢音「辞書は相談できる相手」「卒業後は決まっていない」
2023年3月10日、紀伊國屋書店新宿本店にて、乃木坂46・鈴木絢音の書籍『言葉の海をさまよう』の刊行記念の記者会見が行われ、改めて辞書好きなことと、まもなく卒業する乃木坂46への想いや卒業後のことなどを語った。
乃木坂46・鈴木絢音 会見(全文掲載)
■読書の感覚で辞書を読みます
-今回の本の内容についてご紹介ください。
鈴木絢音(すずき あやね)
辞書を作る皆さんと対談させていただいたものを掲載しています。
もともと幻冬舎さんで連載させていただいたものを一冊にまとめたものです。
-辞書はお好きなんですか?
鈴木絢音
辞書は大好きです(笑)
-その含み笑いは?
鈴木絢音
今回こうして対談させていただいたみなさんがほんとに辞書がお好きな方々だったので、私なんかが好きと言っていいのか、自信持って言えなくなったところはあります。
-一冊の本になってご自身で改めて読まれた感想は?
鈴木絢音
こうして形に残ることがとても嬉しいですし、人生で最初で最後の書籍かもしれないなって喜びを噛み締めています。
-写真集を合わせると2冊めですね。
鈴木絢音
そっか(笑)
-改めて辞書愛を感じたことはありますか?
鈴木絢音
私はもともと辞書の内容が好きなんですが、今回の対談で、印刷所の方や、外装を作る方にもお話を伺って、モノとしての辞書を好きになりました。
-最近辞書で調べて言葉はありますか?
鈴木絢音
私は辞書を読書感覚で読んでいるので、調べるという観点ではないです。読んでいる感覚です。毎晩寝る前に。
-辞書を読んでいて良かったなと思うことは?
鈴木絢音
そもそも本を読むのが好きで、たくさんの本が家にあるんですけど、読み切ってしまったときに辞書の助けられています。
-鈴木さんにとって辞書とはどんな存在ですか?
鈴木絢音
よく「家族以上の存在」って言うんですけど、そうすると家族に対して失礼って言われるので(笑)
誰かに相談するのが恥ずかしいなとか、こんなこと誰にも言えないなっていうことを相談できる相手、人だなって思っています。
-辞書に相談されるんですか?
鈴木絢音
そうですね。たとえば今の感情が「寂しい」っていう言葉で合っているのかなとかを辞書に聞いたりします。
-友だちはいるんですよね?(笑)
鈴木絢音
友だちはいなくもないです(笑)メンバーが友だちなので、辞書だけではなさそうです。
-辞書が好きになったのはどういうきっかけで?
鈴木絢音
最初は国語辞典をひくのが苦手でした。学校では早くひいて、早く意味を書き写して、提出しなくてはいけないっていう宿題的な感覚があったからです。
中学、高校あたり、上京してから(調べるとは)関係なく辞書をパラパラと読むようになってからは好きになったなと思います。
-辞書を読むというのは、たとえば?
鈴木絢音
1ページから順番に読んでいくのではなくて、思ったところをパッと開いて、そこから読んで、また違うところを開いて読んでみたいな感じなので、読み終わることが基本無いと思います。
そして、辞書はどんどん改訂されていくので、その度に辞書を買ったりとか、そんな感じで読み進めています。
-今回のような辞書についてのエッセイを読まれた身近な方の感想は届いていますか?
鈴木絢音
「らしいね」って言われることが多い気がします。乃木坂46って、みんなの個性が生かされて大切にされている場所だなって思っているので、だから私もこういう本を出せてますし、他の子の個性もいろんな形で生きていくんだろうなっていうことを皆さんからの反響を受けて思いました。
-もし次に本を出すとしたらどんな内容にしたいですか?
鈴木絢音
自分が書けることは、日常生活のことや、家族のことや、自分が過ごしてきた環境についての話かなと思っています。
-今回の会見は鈴木さんの体調不良で延期されたものですが、今は体調はいかがですか?
鈴木絢音
もう元気です。今日の会見もとても楽しみにして来ましたし、グループの中にいてこうして一人で取材をしていただくのは今日で最後だと思うので、楽しみながらおしゃべりしたいなって思っていました。
■東北フィーバーに乗じて私も・・・
-昨日のWBCはご覧になりましたか?
鈴木絢音
本を読んでました(笑)
-是非侍ジャパンにエールをお願いします。
鈴木絢音
こんな私が?
そうですね、国内外で活躍されている選手が一同に介してプレイをされているのを見てなかったことに今後悔してるんですけど、今日こそ皆さんの勇姿を見届けたいと思います。頑張ってください!
-久保史緒里さんが始球式をされましたね(※3月4日の侍ジャパン壮行試合)
鈴木絢音
それは見ました!
ノーバンで始球式をしたということで、(彼女が)野球が好きなのは知っていましたけど、プレイヤーとしての史緒里ちゃんは見たことがなかったので、すごい!って思って感動して嬉しく思っちゃいました。
-WBCでは、鈴木さんの同郷の大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、佐々木朗希選手らが活躍されています。その点についていかがですか?
鈴木絢音
この東北フィーバーに乗じて私もなにか東北感を出せていけたらいいなって思っているところです(笑)
たとえば、東北の商品を紹介してバズったらいいなとか。
■乃木坂46卒業後は・・・
-3月で乃木坂46を卒業されますが、今の心境は?
鈴木絢音
ちょっとだけ寂しいなって思う部分もありつつ、これから自分自身のこともそうですし、乃木坂46がどのように進んでいくのかなっていう未来を楽しみに思うようになりました。
-乃木坂46の10年を振り返っていかがですか?
鈴木絢音
ほんとに楽しい10年だったなって思っていて、私自身ひとりでいることも寂しいって感じない強い人間だったんですけど、乃木坂46に入って、たくさんの方の優しさに触れて、ひとりってこんなに寂しんだなって、孤独感ってこういうことを言うんだなっていうことに気づけて、ちょっとだけ人間らしくっていうか、弱くなったなって思っちゃいます。
でもそれだけたくさんの方から愛をもらった証拠だなって思います。
-卒業の当日はどんな気持ちになると想像されますか?
鈴木絢音
ほんとに乃木坂46のことが大好きなので、まだまだこのグループにいたいって思っちゃいそうな気がしています。
-3月28日の渋谷での卒業セレモニーについてどういう想いがありますか?
鈴木絢音
私みたいな選抜常連ではないメンバーのセレモニーを開催していただけるのはほんとうにありがたいことだなって思いますし、この日は私が乃木坂46の最終オーディションに合格した日でもあるので、2期生にとって、とってもとっても大切な日なので、その日を、卒業なんですけど、みんなとお祝いできたらいいなって思います!
-卒業後のことは決まっていますか?
鈴木絢音
まだなにも決めていないです。ちょっとだけお休みをして、ゆっくり考えようかなと思っています。
■フォトギャラリー
[写真・記事:三平准太郎/カメラ:Nikon Z9]
鈴木絢音(すずき・あやね)プロフィール
1999年3月5日生まれ、秋田県出身。中学2年生の時に乃木坂46の2期生オーディションに参加し、合格。
2018年に21stシングル「ジコチューで行こう!」で初の選抜入りを果たす。2020年、1st写真集『光の角度』(幻冬舎)を発売。
『言葉の海をさまよう』
【書籍概要】
乃木坂46イチの読書家で、辞書への強い愛を持つ鈴木絢音さん。本書籍『言葉の海をさまよう』は、辞書愛に満ちた鈴木さんと辞書を作る人々との対談集です。
辞書出版社の三省堂の多大なバックアップにより、辞書の編纂者、編集者、校正者、印刷会社、デザイナーなど、様々な方にお話をうかがった様子を一冊にまとめています。
また、1st 写真集『光の角度』の撮影以来約3年ぶりに写真家の新津保建秀さんに絢音さんを撮影いただきました。
16pのカラー口絵では、文学少女の休日をテーマに撮りおろした、様々な表情の絢音さんを見ることができます。
発売日:2023年3月7日(火)
仕様:四六判/ソフトカバー/160ページ+カラー口絵16ページ
定価:本体 1500円+税
ISBN:978-4-344-04084-7
撮影:新津保建秀
公式Twitter:@ayane_gentosha
特設ページ:https://www.gentosha.jp/series/kotobanoumi/
★通常特典:特製しおり 1 枚(全 3 種類)封入
●鈴木絢音 コメント
小説幻冬で対談連載していた「言葉の海をさまよう」の書籍化が決定いたしました。
連載、そして書籍化という夢のような機会をいただけたのは、たくさんの方との出会いとご縁があったからです。貴重なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。
また、自分がこれまでどのように言葉と向き合ってきたか、どのように辞書と過ごしてきたかを振り返りながら、エッセイを書き下ろしました。
この書籍をきっかけに、辞書で言葉を調べてみよう、辞書を読んでみよう、そう思ってくださる方がいたら、嬉しいなと思います。
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