乃木坂46・秋元真夏「ずっと大号泣してました」卒業記念写真集『振り返れば、乃木坂』インタビュー

2023年2月20日、都内にて、乃木坂46・秋元真夏卒業記念写真集『振り返れば、乃木坂』刊行記念のメディア会見が行われ、秋元真夏本人が写真集にこめた想いや、大号泣したエピソード、乃木坂46卒業後の抱負などを語った。

秋元真夏 インタビュー（ノーカット掲載）

■秋元真夏と言ったらこの一冊！と言えるぐらいの一冊に。

－写真集の内容とタイトル「振り返れば、乃木坂」に込めた想いをお聞かせください。

秋元真夏
今回の写真集は（乃木坂46の）卒業前に撮影したので、ソロの撮影だけでなく、後輩との対談や、セーラー服での撮影まで、私のやりたいことをぎゅぎゅっとつめこんだ、私と言ったらこの一冊！と言えるぐらいの一冊に仕上がっています。
タイトルは、今まで乃木坂メンバーで写真集を出版させていただいたときに、“乃木坂”という言葉がタイトルに入っている子がいなかったので、これまで11年間やってきた私がタイトルに“乃木坂”を背負いたい、使いたいなと思ったからです。
そして、今、私の人生を振り返っても、おばあちゃんになったときに振り返っても、乃木坂46のことがいちばんに浮かぶくらい、ほんとうに大切な思い出なので、このタイトルにしました。

－タイトルについてどなたか相談されましたか？

秋元真夏
秋元康さんから候補をいくつかいただいていて、どれもが私にぴったりなのですごく迷いましが、最終的に今回のタイトルに決めました。

－ちなみに迷った他の候補は？

秋元真夏
「ありがとう、そしてこれから」。ちょっと長めなタイトルではあるんですけど、今までの感謝とこれからの歩みのことがひとつにつまっています。

－表紙のカットはどういうシチュエーションでしょうか？

秋元真夏
旅館の外にコタツがあったんですけど、そのコタツに入りながらのんびりしていて、カメラのセッティングをしているときに私が伸びをしてたら、「それも撮ってみようか」って感じで撮った写真の気がするので、表紙になるのはすごい意外でした。

－写真集の内容についてはどのように決められましたか？

秋元真夏
卒業のタイミングなので、写真集という形ではなくて、フォトブックとか、卒業記念本という形で出されるかたもいると思いますが、私の中では、私のいろんな面を見てほしいのと、あとは乃木坂の活動をしてきて「笑顔が好き」と言ってくれるファンの方が多かったので、その笑顔も詰め込むには写真集の形がいいかなと思いました。
今までで一番楽しそうな私が詰まっている１冊になりました。

－やりきった！という感じでしょうか？

秋元真夏
そうですね。写真と後半の対談はかなり深いところまでお話できたので、この写真集をバトンのような形で後輩たちへ渡したいと、やりきった気持ちです。

－写真集に点数をつけると？

秋元真夏
写真集は３冊めになるんですけど、前回何点って言ったか忘れてしまって、できれば超えたいところなんですけど、「振り返れば、乃木坂」の“乃木坂”にちなんで、460点！かな（笑）

－お気に入りのカットを教えてください。

秋元真夏
いっぱいあるんですけど、たとえばこのカットです。全体的に私と卒業旅行しているような写真がたくさんつまっているんですけど、このカットは旅館でお鍋を食べながらビールを飲んでいます。
プライベートでもお酒を飲んで美味しいごはんを食べたらこういう顔をしているなっていう、ほんとに素の私が詰め込まれた幸せの１枚です。

－旅館でビールを飲みたいというのは秋元さんの願望でもありますか？

秋元真夏
そうですね。卒業祝いに、後輩たちが卒業旅行に連れて行ってくれると言ってくれているので、こういう感じでお祝いしてほしいです。

－卒業旅行はどこに行くかは決まっているんですか？

秋元真夏
まだ決まってないです。

－リクエストは？

秋元真夏
ちょっと高級な旅館に♪

－写真集について秋元康さんからはどういうお言葉がありましたか？

秋元真夏
帯コメントをいただいたときに、今までよりもとても長くて、私のことをとてもよく見てくれているコメントだなと思ったので感動して、「ありがたかったです！」というお話をしたら、「ここまでよくキャプテンを頑張ったね」と声をかけていただきました。

－泣きましたか？

秋元真夏
タイトルを見た時に泣きそうになりました。

－完成した写真集は後輩の方々に見せましたか？

秋元真夏
見せました。4期生の筒井あやめちゃんに見せたときに「耳が小さいですね！」ってビックリされて（笑）
この写真集を見てそんな感想を言う人はいなかったし、「生でも耳を見せてください」って言われました（笑）

■「ずっと大号泣してました」「ファンの声でコンプレックスじゃなくなった」

－前回の写真集では、イタリアでの撮影で大人な一面を出したということでしが、今回、ご自身の新たな一面を出したいというのはありましたか？

秋元真夏
私は笑うと目がなくなっちゃうタイプなんですけど、この笑顔がアイドルになったときは、（自分で）よくないと思って、頑張って目を開いたまま笑う練習をたくさんしたぐらい、ちょっとコンプレックスがあったんです。
でも、１１年経ってみて、「この笑顔が好き」っていうファンの方の声を聞いて自信を持てたので、今回の写真はかなり多めの笑顔を出せたかなと思います。

－ファンの方の声を聞いてコンプレックスがコンプレックスじゃなくなっていったということですね。

秋元真夏
そうです。握手会やイベントなどで、ファンの方の声を聞いているうちに「いいのかな」と思えるようになりました。

－最近涙腺が弱いとコメントされてましたが、この写真集でなにか涙するシーンはありましたか？

秋元真夏
めっちゃありました！
私が１期生なので、２期生、３期生、４期生、５期生と、４回対談をしたんですけど、４回とも私は大号泣しながら後輩たちの話を聞いて、その後輩たちも涙しながら話をしてくれて、思いの丈を詰め込んだ、気持ちをまっすぐぶつけた対談になったかなと思います。

秋元真夏
あと、最後の方の写真で海のところで撮ったカットがあるんですけど、このときも遠くの海を眺めていたら、ほんとに卒業するんだって実感して、ライブのときの光景とか、握手会などで来てくださったファンの方の顔がブワっと浮かんで、その方たちと会えなくなるのかって思ったら、もう涙が止まらなかったです。撮影が最後というのと乃木坂が最後というのがリンクして、そういう気持ちになりました。

－逆に撮影中、これは笑った！というエピソードは？

秋元真夏
撮影のあいまに、みんなでUFOキャッチャーに行って、そのときに私の好きなキャラクターのぬいぐるみがあったので、私のスタッフの大人たちが全力で取りに行くというのを爆笑しながらやってました（笑）

■辛いことは忘れるぐらいに毎日が楽しかった乃木坂46の活動

－あためて乃木坂46の活動を振り返っていかがでしたか？

秋元真夏
卒業を前にすると、辛かったこととかも聞かれるんですけど、それが思い出せなくなっちゃうぐらい毎日が楽しくて、今は私が最後の一期生で、同期はみんな卒業してしまったんですけど、大好きな後輩たちに囲まれて卒業できる私も幸せだなと感じています。

－辛い思い出はぜんぜん思い出せないんですか？

秋元真夏
思い出せないことはないんですけど（笑）、乃木坂は、CDを出すごとにヒット祈願ということで過酷なことにたくさん挑んできたんですけど、凍った滝を直角に登るっていうのは、今まで一番辛い経験だったかなと思います（笑）

－そういう芸人さんみたいなこともされたんですね。

秋元真夏
そうです。身体は強いほうなので、全力で張ってきました（笑）

－逆にすごく嬉しかった！という思い出は？

秋元真夏
いっぱいあるんですけど、４年前の夏に２代目のキャプテンに就任して、私はあんまり引っ張っていくタイプではないので、私で大丈夫かな、みんなから真夏ちゃんで大丈夫かなって反応が返ってくるのではとすごい不安を抱きつつ、グループ内で発表したときに、みんなが私のときに駆け寄ってきて「絶対に大丈夫なので頑張ってください」という温かい言葉をかけてくれたのが一番うれしかったです。

－キャプテンをやる前と後で、考え方で変わったことはありますか？

秋元真夏
キャプテンを務めてからは、好きなことがより増えました。もともとメンバーのことも大好きだったんですけど、キャプテンになってから私が心がけてたことが、「メンバーひとりひとりの良いところを見つけられるぐらい、プラスなことに目を向けていこう」という目標で頑張ったことです。
そうしていたら、メンバーのことがもっと大好きになって、離れるのが寂しいぐらい大好きなグループになりました。

－キャプテンとしての役目は全うできましたか？

秋元真夏
そうですね、やりきれたかなと思います。

－まもなく卒業コンサートですが、そこに向けての想いや意気込みは？

秋元真夏
卒業コンサートとなると、やっぱり、センターに立って踊る曲が多いんですけど、私はセンターに立つことがほんとうに慣れていなくて、今まではキャプテンとしてみんなのことを後ろから支えることが多かったので、センターに立つ緊張感があります。あと、リハーサルで、センターに立てなくて、ちょっと位置がズレてしまって、みんなも後ろにズレてしまうことがけっこう多いので（笑）、本番はしっかりセンターに立てるように頑張りたいと思います。

－卒業コンサートでは後輩たちにどんな背中を見せたいですか？

秋元真夏
私がライブのセットリストを決めているときに、副キャプテンの梅澤美波ちゃんが「真夏さんのことだけを考えて決めてくださいね」と言ってくれたので、自分のことだけを考えるのはきっとないと思いますけど、私も楽しみながら、同じステージでメンバーの輝く姿を見れる最後の機会なので、それを感じながら、堂々と立っていたいです。

－秋元さん的には乃木坂46とはどういうグループですか？

秋元真夏
もう何年も最強なグループな気がしています。
知れば知るほど、ひとりひとりの魅力もどんどんハマっていくところもありますし、世代交代を重ねてきている乃木坂なんですけど、その中でも私としては同じグループとしてやってきた乃木坂46が最強だなと思います。

■旅ロケ番組をやってみたい

－乃木坂46卒業後の今後の活動で具体的に決まっているものはありますか？

秋元真夏
決まっていることはとくにないんですけど、乃木坂の活動を通じて、テレビに出させていただくお仕事がとても楽しいなって感じたりとか、ラジオで自分のことをたくさん話したりとかすることが私に向いているのかなと楽しく感じたので、そういう方面でやっていけたらなと思っています。

－やりたいこと、やりたくないことは？

秋元真夏
やりたくないことは特にないですが（笑）、乃木坂時代にいろんなことを経験させてもらったので、どんなお仕事も全力で挑んでいきたいなと思いますし、やってみたいのは、さっきの写真でもあるように、旅先を周ってリポートするのも楽しそうだなと思うので、ロケ巡りの番組とかをやってみたいです。

－バラエティ番組で出てみたいものはありますか？

秋元真夏
「乃木坂工事中」という番組をやらせていただいていて、その番組でバナナマンさんに１１年間お世話になってきたので、その番組はもう出られなくなっちゃうんですけど、別の番組でバナナマンさんに会えるのを楽しみにしています。まだお二人の連絡先を知らないのと、他の番組で会えるまで聞かないぞと決めているので、それを目標にお会いしたいと思います。

－写真集は今後も出したいですか？

秋元真夏
まず３冊も出せると思っていなかったぐらいとてもありがたいんですけど、４冊目、５冊目と、もし見たいよっていう方がいたら、ご要望を待っています！
いつでも出させてもらいたいです。

－卒業直後はいったん休みたいですか？それともすぐにお仕事をしていきたいですか？

秋元真夏
乃木坂として１１年走り続けてきて、止まると死んじゃいそうなので、ずっとこのまま走り続けてきてすぐにお仕事も続けたいんです。
個人的にやりたいことは、車の免許を取って、後輩たちをドライブに連れて行けるぐらいになりたいです。

－行き先はやっぱりちょっと高級な旅館でしょうか？

秋元真夏
それは連れて行ってもらう場合です（笑）私が連れて行くときは海やお買い物にします。

－国民の嫁からいつか誰かの嫁になるということはありますか？

秋元真夏
いつか白馬の王子様が迎えに来たら、その白馬に一緒に乗ろうかなという気持ちで待っていたいと思います。

■最後にメッセージ

－最後にメッセージをお願いします。

秋元真夏
今回のこの写真集「振り返れば、乃木坂」は、私の笑顔な表情や、乃木坂46としてやりきった表情、そして後輩たちの絆もたくさんつまっていて、思い出の卒業アルバムのような１冊になっています。なので、じっくり１ページ、１ページめくりながら楽しんでいただけたら嬉しいなと思います！
皆さんのハートに！ズッキュン❤

 

■フォトギャラリー

[写真・記事：三平准太郎／インタビュー：安田寧子]

秋元真夏 プロフィール
1993年8月20日生まれ、埼玉県出身。2011年、乃木坂46の1期生としてデビュー。2019年に乃木坂46の2代目キャプテンに就任。

秋元真夏　卒業記念写真集『振り返れば、乃木坂』

アイドル・秋元真夏の集大成！
11年半の感謝の気持ちを込めて、ご本人の叶えたいことをぎゅっと詰め込んだ一冊となりました。
メインとなる撮りおろしは、ヒット祈願で2回も登った富士山周辺での“卒業旅行”として撮影を行いました。他にもご本人のリクエストで実現した後輩たちとの撮影＆対談や、秋元さんにとってとても大切な「制服のマネキン」にインスパイアされた撮りおろし、ご本人レシピも掲載したお料理グラビアも敢行。また、これまでを振り返るロングインタビューも掲載。アイドル・秋元真夏の集大成、ぜひご注目ください。

発売日：2023年2月21日（火）
仕様：A4判変形／ソフトカバー／オールカラー168ページ
定価：本体2091円＋税（税込2300円）
ISBN：978-4-344-04070-0
撮影：東 京祐
ロケ地：河口湖、箱根、伊東、東京
公式Twitter：@thanx_manatsu
詳細ページ：https://www.gentosha.jp/article/22571/
※通常特典：特製ポストカード1枚（全6種類）封入
※カバーの異なる楽天ブックス限定版、セブンネット限定版、紀伊國屋書店限定版も発売